株式会社リソー教育

ブランドなど:トーマス
サービス業教育プライムTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E05024 Japan GAAP

売上高

322.2億 円

前期

314.9億 円

前期比

102.3%

時価総額

423.3億 円

株価

271 (04/19)

発行済株式数

156,209,829

EPS(実績)

10.90 円

PER(実績)

24.86 倍

平均給与

670.1万 円

前期

667.1万 円

前期比

100.4%

平均年齢(勤続年数)

40.1歳(8.4年)

従業員数

481人(連結:1,095人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループは、当社、子会社8社およびその他の関係会社1社の合計9社で構成されております。

当社は、「ひと部屋に生徒一人に先生一人」の全室黒板(ホワイトボード)付の完全個別指導を中心とした進学学習指導を主な事業としており、直営方式で首都圏(1都3県)を中心に「TOMAS(トーマス)」、医学部受験専門個別指導「メディックTOMAS」、マンツーマン英会話スクール「インターTOMAS」を運営しております。

主なグループ企業および事業内容は次のとおりです。

 

株式会社名門会

100%プロ社会人講師が個別指導する進学学習指導を主な事業としており、直営方式で「名門会家庭教師センター」、完全1対1個別指導の医学部受験専門予備校「MEDIC名門会」、TOMASが展開していない地域に全国版進学個別指導塾「TOMEIKAI」を運営しております。

 

株式会社伸芽会

名門幼稚園・名門小学校への受験指導を行う「伸芽会」、受験対応型の長時間英才託児事業および進学指導付き学童事業を行う「伸芽'Sクラブ(しんが~ずくらぶ)」を運営しております。

 

株式会社スクールTOMAS

学校内に個別指導ブースを設置して「TOMAS(トーマス)」のノウハウを活かした学校内個別指導塾「スクールTOMAS」を運営しております。

 

株式会社駿台TOMAS

完全個別指導を中心とした超難関受験特化型学習指導を主な事業としており、「Spec.TOMAS」を運営しております。

 

株式会社プラスワン教育

知識教育では埋めきれない人格情操教育指導を教育カリキュラムに組み込んだ事業を「スクールツアーシップ」、「TOMASサッカースクール」、「TOMAS体操スクール」として運営しております。

 

 

事業の系統図は、次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

23/05/29

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

1.財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症対策により一部で回復の動きが見られるものの、ロシアのウクライナ侵攻や中国・台湾問題など地政学的リスクに加え、日米金利差に伴う円安進行や急激な国内物価上昇など経済的リスクも高まり続けており、先行き不透明な状況が続いております。

学習塾業界におきましても、こうした経済状況や少子化、教育制度改革や大学入試改革、GIGAスクール構想による学校へのICT導入の前倒しなどとも相まって、取り巻く環境が大きく変わろうとしております。

こうした環境のもと、少子化を前提としたビジネスモデルである当社グループは、「すべては子どもたちの未来のために」という考え方から、高品質な「本物」の教育サービスを提供し、徹底した差別化戦略によって日本を代表するオンリーワン企業を目指すことを経営の基本方針としており、新型コロナウイルス感染症の影響に対しても、子どもたちの教育の場を守るために、安心して対面授業を受けることができる学習環境作りや、職域でのワクチン接種を開始する政府発表方針を受け、ワクチン接種の加速化と集団免疫の獲得による早期の経済再生に向けて、3回の職域接種の実施など、徹底した感染防止対策に取り組んでまいりました。

当社グループのこうした取り組みの成果もあり、当連結会計年度における当社グループ各社の生徒数は前年・前々年同期を上回る水準となっており、学校内個別指導事業「スクールTOMAS」の導入校も増加するなど既存事業の業績は順調に推移しております。

今後も引き続き、費用の見直しを行うとともに、ヒューリック株式会社との資本業務提携の強化による積極的な新校展開に加えて、当社、ヒューリック株式会社およびコナミスポーツ株式会社との3社提携による事業拡充や、株式会社伸芽会とコナミスポーツ株式会社との業務提携による「多彩で豊かな人間性をもった文武両道的バランスのとれた子どもを育む」事業の発展、株式会社スクールTOMASとKDDIまとめてオフィス株式会社との提携による学校へのICT導入でのマーケット拡張、当社および伸芽会と株式会社Kids Smile Holdingsおよび株式会社Kids Smile Projectとの業務提携によるコンテンツ力、ブランド力、集客力の強化に加え、資本業務提携を行うことで、より関係を強化し、顧客情報の相互活用、相互支援を行うなど、異業種を含めた他社との提携を推し進めることで、持続的成長と企業価値向上に努めてまいります。

 

以上の結果、当連結会計年度の売上高は31,488百万円(前期比4.9%増)、営業利益は2,401百万円(前期比20.8%減)、経常利益は2,442百万円(前期比19.9%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,492百万円(前期比38.6%減)となりました。

なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当連結会計年度の期首から適用しております。詳細については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載しております。

 

セグメント別の経営成績は次のとおりとなります。

①TOMAS(トーマス) [学習塾事業部門]

完全1対1の進学個別指導による高品質な教育サービスを提供し、売上高は16,520百万円(前期比4.4%増)、内部売上を含むと16,520百万円(前期比4.4%増)となりました。

当連結会計年度におきましては、TOMAS二俣川校(神奈川県)、TOMAS浜田山校(東京都)、TOMAS尾山台校(東京都)、インターTOMAS三鷹校(東京都)、TOMAS海老名校(神奈川県)、TOMAS大井町校(東京都)を新規開校、TOMAS三鷹校(東京都)、TOMAS麻布校(東京都)、TOMAS錦糸町校(東京都)、TOMAS上大岡校(神奈川県)をリニューアル、TOMAS川口校(埼玉県)、TOMAS武蔵小杉校(神奈川県)、TOMAS立川校(東京都)、TOMAS国立校(東京都)を移転リニューアルいたしました。

②名門会 [家庭教師派遣教育事業部門]

100%プロ社会人講師による教育指導サービスの提供に加え、全国区へ事業展開を図っており、売上高は5,067百万円(前期比1.5%減)となりました。

当連結会計年度におきましては、MEDIC名門会大阪本部校(大阪府)、MEDIC名門会神戸校(兵庫県)、名門会御器所校(愛知県)を新規開校、名門会つくば駅前校(茨城県)を移転リニューアルいたしました。

③伸芽会 [幼児教育事業部門]

名門幼稚園・名門小学校受験業界でトップクラスの合格実績を誇る既存事業「伸芽会」に加え、受験対応型の長時間英才託児事業「伸芽’Sクラブ(しんが~ずくらぶ)」の2つのブランドの充実を図り、売上高は5,782百万円(前期比3.7%減)、内部売上を含むと5,783百万円(前期比3.7%減)となりました。

当連結会計年度におきましては、コナミスポーツ伸芽’Sアカデミー品川校(東京都)、伸芽’Sクラブ託児晴海トリトン校(東京都)、伸芽’Sクラブ学童晴海トリトン校(東京都)を新規開校いたしました。

④スクールTOMAS [学校内個別指導事業部門]

学校内個別指導塾「スクールTOMAS」の営業展開を推し進め、売上高は2,570百万円(前期比27.1%増)、内部売上を含むと2,699百万円(前期比17.7%増)となりました。

⑤プラスワン教育 [人格情操合宿教育事業部門]

情操分野を育む多彩な体験学習サービスの提供を行い、売上高は1,532百万円(前期比54.7%増)、内部売上を含むと1,565百万円(前期比53.0%増)となりました。

当連結会計年度におきましては、TOMAS体操スクール目黒校(東京都)、TOMAS体操スクール市ヶ谷校(東京都)を新規開校いたしました。

⑥その他の事業

売上高は14百万円(前期比3.8%減)、内部売上を含むと130百万円(前期比3.6%増)となりました。

 

2.キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて702百万円減少し、7,308百万円(前連結会計年度末8,011百万円)となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は2,779百万円(前連結会計年度に得られた資金は3,607百万円)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益2,329百万円、減価償却費432百万円、売上債権の減少額657百万円、契約負債の増加額452百万円、法人税等の支払額△1,217百万円等によるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は1,016百万円(前連結会計年度に使用した資金は1,011百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出△647百万円、敷金及び保証金の差入による支出△225百万円等によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は2,465百万円(前連結会計年度に得られた資金は1,450百万円)となりました。これは主に、配当金の支払額△2,463百万円等によるものです。

 

3.生産、受注及び販売の実績

①事業所と収容能力

事業所および収容能力に著しい変化はありません。

②販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメント別に示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年3月1日

至 2023年2月28日)

売上高(千円)

前年同期比(%)

学習塾事業(TOMAS(トーマス))

16,520,213

104.4

家庭教師派遣教育事業(名門会)

5,067,865

98.5

幼児教育事業(伸芽会)

5,782,712

96.3

学校内個別指導事業(スクールTOMAS)

2,570,564

127.1

人格情操合宿教育事業(プラスワン教育)

1,532,822

154.7

その他

14,254

96.2

合計

31,488,432

104.9

(注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

1.財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

①財政状態の分析[図1][図2]

当連結会計年度末の資産につきましては、有形固定資産、繰延税金資産、敷金及び保証金の増加、現金及び預金、営業未収入金の減少等により793百万円減少し、18,252百万円(前連結会計年度末19,045百万円)となりました。

負債につきましては、契約負債(前連結会計年度末は前受金)、退職給付に係る負債の増加、未払法人税等、その他の流動負債(未払消費税等)の減少等により368百万円増加し、8,900百万円(前連結会計年度末8,531百万円)となりました。

純資産につきましては、利益剰余金の減少等により1,162百万円減少し、9,351百万円(前連結会計年度末10,513百万円)となりました。

流動比率は、201.92%から180.01%と21.91ポイント減少、自己資本比率は54.8%から50.7%と4.1ポイント減少しておりますが、財務の健全性は適切に維持されている状況となっております。資産の内訳については、現金及び預金および営業未収金等の運転資本が大きな割合を占める状況となっております。今後につきましても、財務の健全性を維持しつつ、剰余金の配当等による株主還元を図ってまいります。

 

※画像省略しています。

 ①流動比率は201%から180%へと減少。

 ②固定比率は77%から93%へと増加。

 ③自己資本は10,430百万円から9,255百万円へと減少。

 

※画像省略しています。

 

②経営成績の分析[図3]

当連結会計年度における経常利益は2,442百万円となり、前期比606百万円の減少となりました。また、経常利益率は7.8%となり、前期比2.4ポイント減少となりました。主な要因としては、従業員の増加に伴う人件費の増加、広告宣伝費の増加によるものです。2024年2月期におきましても、新校開校・拡大リニューアルなどの規模の拡大とコスト削減を推し進めることで、収益性の改善に努めてまいります。

 

※画像省略しています。

 

2.キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報[図4]

当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、以下のとおりとなっております。

営業活動CFは、2,779百万円となり、前連結会計年度に比べ828百万円減少しました。主な要因としては、税金等調整前当期純利益の減少によるものです。

投資活動CFは、△1,016百万円となり、前連結会計年度に比べ5百万円減少しました。主な要因としては、新校展開・拡大リニューアルなどの新規投資の増加によるものです。

財務活動CFは、△2,465百万円となり、前連結会計年度に比べ3,916百万円減少しました。主な要因としては、前連結会計年度にヒューリック株式会社に対して第三者割当による自己株式の処分があったこと、および当連結会計年度における配当金の支払額の増加によるものです。

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、以下のとおりとなっております。

(資本の財源)

当社グループは事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針とし、自己資金のほか必要に応じて資金調達を行ってまいります。

(資金需要)

2023年2月期は、TOMAS、インターTOMAS、名門会、MEDIC名門会、伸芽会、伸芽’Sクラブ託児・学童で新規開校および拡大リニューアルを行いました。

2024年2月期以降におきましても、引き続き新規開校や拡大リニューアルを推し進めるとともに、「こどもでぱーと」などの新たな取り組みに対しても積極的に資金を投入することで、さらなる成長を目指してまいります。

(株主還元)

当社グループは、株主への皆様に対する利益還元を経営の重要課題の1つとして捉え、安定的な手元資金の確保を前提としつつ、業績に応じた配当を行うことを基本方針においております。

 

※画像省略しています。

 

3.重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に際し、連結決算日における資産・負債の報告数値および偶発資産・負債の開示、並びに報告期間における収入・費用の報告数値に影響を与える見積りおよび仮定設定を行っております。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。