売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

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最終更新:

E36412 Japan GAAP

売上高

366.8億 円

前期

306.4億 円

前期比

119.7%

時価総額

270.6億 円

株価

383 (01/09)

発行済株式数

70,649,130

EPS(実績)

2.89 円

PER(実績)

132.64 倍

平均給与

573.9万 円

前期

623.1万 円

前期比

92.1%

平均年齢(勤続年数)

37.1歳(8.1年)

従業員数

65人(連結:471人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

当社グループは、当社を持株会社として、テス・エンジニアリング株式会社を中核とする連結子会社22社(匿名組合含む)及び持分法適用関連会社4社で構成されております。

当社グループは、持続可能な社会の実現に向けて「Total Energy Saving & Solution」を経営理念として掲げ、「再生可能エネルギーの主力電源化」「省エネルギーの徹底」及び「エネルギーのスマート化」を注力領域として、①エネルギープラントやユーティリティ設備のEPC(Engineering:設計、Procurement:調達及びConstruction:施工)を行うエンジニアリング事業及び②再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電、オペレーション&メンテナンス(O&M)、電気の小売供給及び資源循環型バイオマス燃料供給を行うエネルギーサプライ事業の2つの事業を展開しております。当社グループは独立系の立場を活かして、産業分野の様々な顧客が抱える環境対策、省エネ対策、エネルギーコスト対策等の課題を解決するための総合的なソリューションを提供しております。

 

(1)事業内容

当社グループは、都度受注(フロー)型ビジネスである「エンジニアリング事業」及びランニング収益(ストック)型ビジネスである「エネルギーサプライ事業」を展開しており、2つの事業が相互につながりを持ち、顧客に対してエネルギー分野に関するワンストップ・ソリューションを提供しております。

 

なお、事業の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報の区分と同一であります。(以下、同じ)

 

①エンジニアリング事業

エンジニアリング事業は、エネルギープラントやユーティリティ設備のEPCを行っており、省エネルギー領域と再生可能エネルギー領域の2つを主たる事業領域としております。

なお、当社グループにおいては、テス・エンジニアリング株式会社がコージェネレーションシステム、太陽光発電システム、蓄電システム及びユーティリティ設備等のEPCを、共立エンジニアリング株式会社がユーティリティ設備のEPCを行っております。

 

(省エネルギー系設備)

エネルギー消費量の削減やエネルギーコストの削減、環境対策等を求める顧客に対して、工場や事業所の省エネルギー診断を行い、顧客のエネルギーに関する課題やニーズを特定し、コージェネレーションシステム、燃料転換設備(※1)及び各種ユーティリティ設備等による省エネルギー設備を提案することによりEPCを受注しております。当社グループにおいては、設立以来、大規模工場から小規模施設まで幅広いEPC実績におけるノウハウの蓄積が当該事業における技術的優位性の源泉となっております。

 

(再生可能エネルギー系設備)

再生可能エネルギー(太陽光・バイオマス・風力・地熱等)を活用して発電を行う設備であります。再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT制度)(※2)及びFIP制度(※3)の活用を目的とした発電用途及び産業分野の顧客向けに自家消費用発電設備に係るエンジニアリングを提供しております。また、再生可能エネルギー系設備において発電した電力の充放電や電力系統の安定化を目的とした蓄電システムに係るエンジニアリングも提供しております。

 

(エンジニアリング事業に係る取組形態)

エンジニアリング事業においては、「受託型」及び「開発型」の2つの取組形態により事業を展開しております。

 

(受託型)

省エネルギー系設備における顧客の省エネ、コスト低減、環境対策等のニーズに応じたエンジニアリング、再生可能エネルギー系設備の一部における、顧客取得のFIT認定(※4)を活用した発電施設や自家消費用発電設備のエンジニアリング等、顧客からEPCを受託する形態であります。

 

(開発型)

当社グループが用地取得(又は賃借)、許認可及び権利等の取得、EPC等を主体的に関与し、開発に関する一連のソリューションを顧客に提供する形態であります。

当該取り組みにおいては、特定の顧客に対して開発ソリューションを提供するほか、当社グループが匿名組合やプロジェクトファイナンスの組成等を含む投資スキームを構築した上で複数の顧客に提供する取り組みも行っております。

また、当社グループにて保有する再生可能エネルギー発電所の開発も行っております。

②エネルギーサプライ事業

エネルギーサプライ事業は、再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電、オペレーション&メンテナンス(O&M)、電気の小売供給及び資源循環型バイオマス燃料供給を提供するランニング収益(ストック)型のビジネスであります。

当社グループにおいては、テス・エンジニアリング株式会社が再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電、O&M及び電気の小売供給を、テス・アセットマネジメント合同会社がアセットマネジメント業務を、プライムソーラー合同会社をはじめとするSPC(特定目的会社)及び匿名組合が再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電を、PT INTERNATINAL GREEN ENERGY及びテスロジスティクス合同会社が資源循環型バイオマス燃料供給を行っております。

 

a) 再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電

当社グループは、太陽光発電所を中心として、FIT制度又はFIP制度を活用した再生可能エネルギー発電所やFIT制度又はFIP制度を活用しないオンサイトPPAモデル(※5)による再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電を行っております。

 

(FIT制度又はFIP制度を活用する再生可能エネルギー発電所)

FIT制度又はFIP制度を活用するものとしては、当社グループにおいて、既存発電所に加えて、大型案件を含む新たな電源開発にも注力するほか、連結グループ外の第三者が保有する稼働中再生可能エネルギー発電所の取得に関する取り組みを行っております。なお、FIP制度を活用する太陽光発電所においては、蓄電池の併設を進める取り組みも行っております。

また、各再生可能エネルギー発電所の運営にあたっては当社グループの知見を活かして、候補地の選定からSPC組成、資金調達、EPC、O&M、エネルギーマネジメント及びアセットマネジメントまで当社グループ内にてワンストップで実施しており、収益性の向上につなげております。

 

当社グループにおける主要な再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電については、SPCを用いたプロジェクトファイナンススキームを導入しております。当社グループでは、SPCを会社法上の合同会社(GK)として設立して、商法上の匿名組合(TK)として営業者である合同会社(GK)に出資を行うGK-TKスキームを主に採用しております。

発電所の開発・所有に際しては、当社グループにおいて、地権者との土地賃借・売買契約、経済産業省や自治体からの許認可取得、一般送配電事業者への接続契約申込等を実施しております。事業主体となるSPCの設立後は、当社グループによる匿名組合出資を行い、SPCが金融機関からプロジェクトファイナンスによる資金調達を行います。

発電所設備については、建設に係るEPC及びO&M業務は、テス・エンジニアリング株式会社が、発電所の管理運営業務はテス・アセットマネジメント合同会社が、それぞれ担っております。売電については、SPCが発電された電気を一般送配電事業者又は小売電気事業者に販売いたします。

 

※画像省略しています。

 

2025年6月末時点において当社グループは太陽光発電所を連結子会社12社、バイオマス発電所に関しては連結子会社2社及び持分法適用関連会社1社にて所有・運営・売電を行っております。現在運転中の発電所の概要は以下のとおりであります。

 

(FIT制度を活用した運転中の太陽光発電所一覧)(2025年6月30日現在)

出資先名称

事業者

当社の議決権割合又は匿名組合出資金の出資割合(%)

(注)1

発電所数
(件)

発電容量

(MW)

(注)2

固定買取価格

(1kWh当たり)

(円)

発電開始時期

テス・エンジニアリング株式会社

同左

100.0

10

10.0

36,40

2013年6月~

2016年2月

プライムソーラー

合同会社

同左

100.0

15.2

40

2014年3月~

2016年7月

エナジーアンド

パートナーズ株式会社

同左

61.0

7.1

40

2013年12月~

2015年10月

合同会社T&Mソーラー

同左

100.0

10

18.3

36

2015年6月~

2017年3月

合同会社ソーラー

エナジー・クリエイト

同左

100.0

16.3

36

2017年4月~

2017年5月

合同会社淡路佐野ソーラーパワーを営業者とする匿名組合

合同会社淡路佐野ソーラーパワー

45.0

7.5

40

2016年7月

合同会社高知室戸ソーラーパワーを営業者とする匿名組合

合同会社高知室戸ソーラーパワー

100.0

30.2

36

2019年8月

合同会社千葉香取ソーラーパワーを営業者とする匿名組合

合同会社千葉香取ソーラーパワー

100.0

14.4

36

2020年1月

プライムソーラー2合同会社を営業者とする匿名組合

プライムソーラー2合同会社

100.0

10

23.1

36

2018年4月~

2021年1月

合同会社茨城牛久ソーラーパワーを営業者とする匿名組合

合同会社茨城牛久ソーラーパワー

100.0

29.4

36

2020年6月

プライムソーラー

3合同会社

同左

100.0

12.6

24,32,36,40

2013年6月~

2021年12月

合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合

合同会社福岡みやこ

ソーラーパワー

100.0

67.0

36

2021年7月~

2022年9月

(注)1.「当社の議決権割合又は匿名組合出資金の出資割合」欄には、株式会社及び合同会社については議決権割合、匿名組合については匿名組合出資金の出資割合を記載しております。

2.発電容量は、モジュールベース(太陽電池モジュール最大出力の和)の設備容量表記であります。

 

なお、上記の連結子会社及び持分法適用関連会社以外の出資先においても、太陽光発電所10件、発電容量合計約23.4MWを所有しております。

 

(FIT制度を活用した運転中のバイオマス発電所一覧)(2025年6月30日現在)

出資先名称

事業者

当社の議決権割合又は匿名組合出資金の出資割合(%)

(注)1

発電所数

(件)

発電容量

(MW)

(注)2

固定買取価格

(1kWh当たり)

(円)

発電開始時期

三重エネウッド

株式会社

同左

28.6

5.8

(注)3

2014年11月

合同会社熊本錦

グリーンパワー

同左

100.0

2.0

(注)4

2023年9月

株式会社伊万里グリーンパワー

同左

100.0

46.0

(注)5

2025年2月

(注)1.「当社の議決権割合又は匿名組合出資金の出資割合」欄には、株式会社及び合同会社については議決権割合、匿名組合については匿名組合出資金の出資割合を記載しております。

2.発電容量は、発電端出力ベースの設備容量表記であります。

3.間伐材等由来の木質バイオマス32円/kWh、一般木材等24円/kWhであります。

4.未利用材40円/kWh、一般木材等24円/kWh、建設資材廃棄物13円/kWhであります。

5.一般木材等24円/kWhであります。

 

(FIP制度を活用した運転中の太陽光発電所一覧)(2025年6月30日現在)

出資先名称

事業者

当社の議決権割合又は匿名組合出資金の出資割合(%)

(注)1

発電所数

(件)

発電容量

(MW)

(注)2

発電開始時期

プライムソーラー

3合同会社

同左

100.0

2.9

2015年6月~

2022年1月

テス・エンジニアリング株式会社

同左

100.0

3.7

2024年3月~

2025年2月

合同会社T&Mソーラー

同左

100.0

6.0

2016年11月~

2018年5月

(注)1.「当社の議決権割合又は匿名組合出資金の出資割合」欄には、株式会社及び合同会社については議決権割合、匿名組合については匿名組合出資金の出資割合を記載しております。

2.発電容量は、モジュールベース(太陽電池モジュール最大出力の和)の設備容量表記であります。

 

(FIT制度又はFIP制度を活用しないオンサイトPPAモデルによる再生可能エネルギー発電所)

FIT制度又はFIP制度を活用しないものとしては、停電時にも必要な電力を供給できる機能を有した自家消費型太陽光発電所によるオンサイトPPAモデルを活用した電力供給サービスを行っております。2025年6月末時点において、当社グループは供給先51件(発電容量合計約57.8MW)の電力供給サービスを行っております。オンサイトPPAモデルによる再生可能エネルギー電気の供給先の概要は以下のとおりであります。

 

(オンサイトPPAモデルによる再生可能エネルギー電気の供給先一覧)(2025年6月30日現在)

出資先名称

事業者

当社の議決権割合又は匿名組合出資金の出資割合(%)

(注)1

供給件数

(件)

発電容量

(MW)

(注)2

供給開始時期

テス・エンジニアリング株式会社

同左

100.0

51

57.8

2021年3月~

2025年5月

(注)1.「当社の議決権割合又は匿名組合出資金の出資割合」欄には、株式会社及び合同会社については議決権割合、匿名組合については匿名組合出資金の出資割合を記載しております。

2.発電容量は、モジュールベース(太陽電池モジュール最大出力の和)の設備容量表記であります。

 

b) オペレーション&メンテナンス(O&M)

当社グループが納入したコージェネレーションシステム及び再生可能エネルギー系設備のオペレーションとメンテナンスを行うサービスです。当該サービスは、当社グループが顧客に導入した設備の長期安定稼働をはじめとする最適利用に貢献すると共に、設備の運用における顧客のアウトソーシング需要に応えるものであります。また、当該サービスには、エネルギーマネジメントサービスとして、顧客の省エネルギー計画の立案、実施、実績報告、改善提案を行うエネルギー管理支援サービス及び顧客に導入した設備に対する24時間遠隔監視サービスが含まれます。

2025年6月末時点において、オペレーション&メンテナンス(O&M)の提供数は1,033件(その内、エネルギー管理支援サービスの提供数6件、24時間遠隔監視サービスの提供数583件)(※i)となっております。また、2025年6月期のオペレーション&メンテナンス(O&M)、エネルギー管理支援サービス及び24時間遠隔監視サービスの継続率は94%(※ii)となっております。

 

(※i)当該件数は、連結子会社であるテス・エンジニアリング株式会社の件数(2025年6月末時点での顧客数)であります。

(※ii)継続率は、連結子会社であるテス・エンジニアリング株式会社において、2024年6月期にオペレーション&メンテナンス(O&M)、エネルギー管理支援サービス及び24時間遠隔監視サービスの提供実績がある顧客のうち、2025年6月期も継続して提供実績があった顧客の割合であります。

 

c) 電気の小売供給

当社の連結子会社であるテス・エンジニアリング株式会社が2010年2月より特定規模電気事業者(現小売電気事業者)として電気の小売供給を開始し、本書提出日現在で北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国及び九州の9電力エリアにて製造業、病院、商業施設等の法人顧客向けに電気の供給を行っております。

また、デマンドレスポンス(DR)(※6)技術やバーチャルパワープラント(VPP)(※7)技術を用いて、需要側が所有する分散型エネルギーリソースを取りまとめし、調整力として供給するERAB(※8)サービスのほか、コージェネレーションシステム等を運用する顧客に対して燃料供給サービスを行っております。

 

d) 資源循環型バイオマス燃料供給

日本国内のバイオマス発電所に向けたPKS(※9)燃料販売事業を行っております。

 

(※1)燃料転換設備:

工場の熱源として利用する燃料を石油から天然ガスへ転換するための設備のことであります。

(※2)固定価格買取制度(FIT制度):

「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法」に基づき、太陽光、風力、バイオマス等の再生可能エネルギーで発電した電力を、電気事業者が一定価格で一定期間買い取ることを国が約束する制度であります。

(※3)FIP制度:

再生可能エネルギー発電事業者が発電した電気を卸電力取引市場や相対取引で売電をした場合に、基準価格(FIP価格)と市場価格の差額をプレミアム額として交付する制度のことであります。

(※4)FIT認定:

「再生可能エネルギー電気の利用の促進に関する特別措置法」に規定される、経済産業大臣による再生可能エネルギー発電事業計画の認定のことであります。

(※5)オンサイトPPAモデル:

当社グループが発電事業者として、自家消費型太陽光発電所等の所有・維持管理等を行い、当該発電所等から発電された電力を需要家に供給する契約方式のことであります。

(※6)デマンドレスポンス(DR):

需要家側エネルギーリソース(※10)の保有者若しくは第三者が、そのエネルギーリソースを制御することで、電力需要パターンを変化させることであります。

(※7)バーチャルパワープラント(VPP):

IoT技術を活用して分散型エネルギーリソースを遠隔から統合制御し、1つの発電所のように機能させることによって、電力の需給バランスを調整することであります。

(※8)ERAB(Energy Resource Aggregation Businesses):

DRやVPPを用いて、一般送配電事業者、小売電気事業者、需要家、再生可能エネルギー発電事業者といった取引先に対し、調整力、インバランス(※11)回避、電力料金削減、出力抑制回避等の各種サービスを提供することであります。

(※9)PKS:

Palm Kernel Shellの略称で、パーム椰子の種からパーム油を搾油した後に残った椰子殻のことであります。

(※10)需要家側エネルギーリソース:

需要家の受電点以下(behind the meter)に接続されているエネルギーリソース(発電設備、蓄電設備、需要設備)を総称するものであります。

(※11)インバランス:

電気の小売供給において小売電気事業者が事前に策定した需要調達計画と実績の差分のことであります。

 

(2)事業系統図

当社グループは、グループ全体の経営管理を行う当社に加え、連結子会社22社、持分法適用関連会4社により構成されており、上述の事業内容と関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は以下のとおりであります。

なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

※画像省略しています。

 

25/09/24

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

a.経営成績の状況

当連結会計年度における我が国の経済は、世界的な資材価格やエネルギー価格の高騰、ウクライナ情勢の悪化、円安による影響等、依然として景気の先行きの見通しが難しい状況が続いております。

当社グループが事業を行うエネルギー業界においては、2015年の国連による持続可能な開発目標(SDGs)の提唱や、パリ協定締結を契機に、引き続き世界的にエネルギーの脱炭素化に向けた取り組みが加速しております。日本においても、2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、2050年カーボンニュートラルの実現と、2040年度の新たな温室効果ガス排出削減目標(2013年度比73%削減)に向けたエネルギー政策の道筋が示されました。引き続き徹底した省エネルギーの更なる追求が求められると共に、2040年には国内電源構成に占める再生可能エネルギーの割合を40~50%程度(2023年度は22.9%)にする目標が掲げられております。また、同時にGX2040ビジョン及び地球温暖化対策計画が閣議決定され、エネルギー基本計画と一体的にエネルギー安定供給確保、経済成長及び脱炭素を同時実現するための長期戦略が示されました。

このような外部環境の中、当社グループは、「Total Energy Saving & Solution」の経営理念のもと、「再生可能エネルギーの主力電源化」「省エネルギーの徹底」及び「エネルギーのスマート化」の3つの事業領域に注力しながら事業を展開しております。

 

当連結会計年度の経営成績として、売上高は36,684百万円(前年同期比19.7%増)、営業利益は2,548百万円(前年同期比7.5%増)、経常損失は641百万円(前年同期は経常利益7,660百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は204百万円(前年同期比82.7%減)となりました。

 

この内、経常損失及び親会社株主に帰属する当期純利益の主な減少要因につきましては、「2)デリバティブ評価損(営業外費用)及び法人税等調整額(益)の計上について」に記載のとおり、デリバティブ評価損1,828百万円及び「5)持分法による投資損失(営業外費用)の計上について」に記載のとおり、持分法による投資損失444百万円を営業外費用に計上したこと、並びに「3)合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の連結子会社化に伴う匿名組合投資利益(営業外収益)、負ののれん発生益(特別利益)、段階取得に係る差損(特別損失)の計上について」に記載のとおり、合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の連結子会社化に伴う段階取得に係る差損292百万円を特別損失に計上したこと等によるものであります。

 

1)セグメントごとの経営成績について

①エンジニアリング事業

(受託型)

省エネルギー系設備における顧客の省エネ、コスト低減、環境対策等のニーズに応じたエンジニアリング、再生可能エネルギー系設備の一部における、顧客取得のFIT認定やFIP認定を活用した発電施設や自家消費用発電設備のエンジニアリング等、顧客からEPCを受託する形態であり、受託したEPCによる売上を一定の期間にわたり収益を認識する方法に従って計上しております。

当連結会計年度においては、脱炭素ニーズ等の高まりにより、コージェネレーションシステムや燃料転換設備、ユーティリティ設備等の省エネルギー系設備に関するEPCにつきましては、前年同期比で案件規模が拡大し、EPCの進捗も好調に推移いたしました。一方、再生可能エネルギー系設備に関するEPCにつきましては、当連結会計年度で受注した蓄電池の一部案件について売上計上が開始されたものの、太陽光発電システム及びバイオマス発電システムの工事件数の減少により、売上は前年同期比で減少いたしました。以上の結果、エンジニアリング事業(受託型)全体としては、省エネルギー系設備に関するEPCの売上貢献により、前年同期比で売上が増加いたしました。

 

(開発型)

当社グループが用地取得(又は賃借)、許認可及び権利等の取得、EPC等を主体的に関与し、開発に関する一連のソリューションを顧客に提供する形態であります。

当連結会計年度においては、前連結会計年度に続き、鹿児島県におけるFIT制度を活用した太陽光発電所(発電容量約8.0MW)のEPCによる売上を一定の期間にわたり収益を認識する方法に従って計上いたしました。当該案件の進捗が順調に推移したことから、前年同期比で売上が増加いたしました。

 

以上の結果、エンジニアリング事業につきましては、売上高は16,720百万円(前年同期比27.0%増)、セグメント利益は360百万円(前年同期はセグメント利益30百万円)となりました。

なお、セグメント間の内部売上高又は振替高を含む売上高は18,139百万円(前年同期比9.4%増)となりました。

 

②エネルギーサプライ事業

(再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電)

太陽光発電所を中心として、FIT制度又はFIP制度を活用した再生可能エネルギー発電所やFIT制度又はFIP制度を活用しないオンサイトPPAモデルによる再生可能エネルギー発電所の所有・運営・売電を行っております。

当連結会計年度においては、「福岡みやこメガソーラー発電所」(所在地:福岡県京都郡みやこ町、発電容量:約67.0MW)を運営する合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の匿名組合出資持分全部を取得し連結子会社化したこと及びオンサイトPPAモデルにおける電力供給サービスを新たに供給先22件、約22.7MWを開始したことにより、連結子会社の保有分における件数及び発電容量が増加し、前年同期比で売電収入に伴う売上が増加いたしました。なお、当該売電収入には、「佐賀伊万里バイオマス発電所」(所在地:佐賀県伊万里市、発電容量:46.0MW)における試運転による売電収入が含まれております。

 

前連結会計年度末

当連結会計年度末

増減

 

件数

(件)

発電容量(MW)

件数

(件)

発電容量(MW)

件数

(件)

発電容量(MW)

連結子会社の保有分

93

231.8

119

369.4

26

137.6

 内、FIT制度及びFIP制度

64

196.7

68

311.6

4

114.9

 内、オンサイトPPAモデル

29

35.2

51

57.8

22

22.7

当社グループ出資先の保有分

12

88.1

11

29.2

△1

△59.0

合計

105

320.0

130

398.6

25

78.6

(注)当社グループ出資先の保有分は、持分法適用関連会社及び匿名組合出資を行う合同会社を営業者とする匿名組合であります。また、当社グループ出資先の保有分は、全てFIT制度を活用した再生可能エネルギー発電所による件数及び発電容量であります。

 

(オペレーション&メンテナンス(O&M))

顧客企業との定期契約によるメンテナンス業務及び24時間遠隔監視サービスに加え、不定期に発生するメンテナンス業務(消耗品の交換や法定検査等によるメンテナンス業務等の発生の予想可能なものと、顧客設備の故障による修理・交換等のメンテナンス業務等の発生の予想困難なもの)を行っております。

当連結会計年度においては、大型O&M案件の契約満了に伴うメンテナンス業務等が前年同期比で減少したことから、前年同期比で売上が減少いたしました。

 

(電気の小売供給)

北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国及び九州の9電力エリアにて法人顧客向けに電気の供給を行っております。また、デマンドレスポンス(DR)技術やバーチャルパワープラント(VPP)技術を用いて、需要側が所有する分散型エネルギーリソースを取りまとめし、調整力として供給するERABサービスのほか、コージェネレーションシステムを運用する顧客に対して行う燃料供給サービスを行っております。

当連結会計年度においては、顧客向けの電力料金が日本卸電力取引所(JEPX)のスポット価格と連動する市場連動型メニューによる供給量が拡大したことに加え、電力価格が上昇したことから、前年同期比で売上が増加いたしました。

 

(資源循環型バイオマス燃料供給)

日本国内のバイオマス発電所に向けたPKS燃料販売事業を行っております。

当連結会計年度においては、出荷量が前年同期比で増加したことから、前年同期比で売上が増加いたしました。

 

以上の結果、エネルギーサプライ事業につきましては、売上高は19,963百万円(前年同期比14.2%増)、セグメント利益は2,447百万円(前年同期比43.1%増)となりました。

なお、セグメント間の内部売上高又は振替高を含む売上高は19,964百万円(前年同期比14.2%増)となりました。

 

2)デリバティブ評価損(営業外費用)及び法人税等調整額(益)の計上について

当連結会計年度において、デリバティブ評価損1,828百万円を営業外費用に計上いたしました。これは、当社の連結子会社である株式会社伊万里グリーンパワーが行う大型バイオマス発電事業(所在地:佐賀県伊万里市、発電容量:46.0MW)で使用するPKS燃料調達に係る為替変動リスクをヘッジする目的のために締結している為替予約の時価評価により生じたものであります。また、上記デリバティブ評価損の計上に伴う繰延税金負債の取崩しにより、当連結会計年度において法人税等調整額(益)831百万円を計上いたしました。詳細につきましては、2025年8月7日に公表いたしました「(開示事項の変更)「営業外費用(デリバティブ評価損)及び法人税等調整額(益)の計上に関するお知らせ」の内容の一部変更に関するお知らせ」をご参照ください。

 

 

3)合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の連結子会社化に伴う匿名組合投資利益(営業外収益)、負ののれん発生益(特別利益)、段階取得に係る差損(特別損失)の計上について

当連結会計年度において、匿名組合投資利益328百万円を営業外収益に、負ののれん発生益471百万円を特別利益に、段階取得に係る差損292百万円を特別損失に計上いたしました。これらは、2024年8月1日付で当社の100%子会社であるテス・エンジニアリング株式会社によって、太陽光発電事業(所在地:福岡県京都郡みやこ町、発電容量:約67.0MW)を行う合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合(以下「みやこ匿名組合」といいます。)に係る匿名組合出資持分全部を取得し、みやこ匿名組合を当社の連結子会社としたことに伴い生じたものであります。詳細につきましては、2025年2月12日に公表いたしました「(開示事項の変更)「営業外収益、特別利益及び特別損失の計上に関するお知らせ」の内容の一部変更に関するお知らせ」をご参照ください。

 

4)投資有価証券売却益(特別利益)の計上について

当連結会計年度において、投資有価証券売却益513百万円を特別利益に計上いたしました。これは、当社の連結子会社であるテス・エンジニアリング株式会社が保有する投資有価証券の一部を売却したことに伴い生じたものであります。詳細につきましては、2024年11月5日に公表いたしました「子会社による特別利益の計上に関するお知らせ」をご参照ください。

 

5)持分法による投資損失(営業外費用)の計上について

当連結会計年度において、持分法による投資損失444百万円を営業外費用に計上いたしました。これは、当社の持分法適用関連会社であるTOLLCUX INVESTMENTS LIMITEDの決算報告に基づき生じたもの532百万円等であります。詳細につきましては、2025年8月7日に公表いたしました「業績予想及び配当予想の修正並びに営業外費用(持分法による投資損失)の計上に関するお知らせ」をご参照ください。

 

b.財政状態の状況

(流動資産)

当連結会計年度末の流動資産は、前連結会計年度末に比べ5,963百万円増加し、41,986百万円となりました。主な要因は、合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の連結子会社化等による現金及び預金の増加4,536百万円、並びにエンジニアリング事業のEPCに係る前渡金の増加1,283百万円等であります。

 

(固定資産)

当連結会計年度末の固定資産は、前連結会計年度末に比べ26,169百万円増加し、109,276百万円となりました。主な要因は、合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の連結子会社化等による機械装置及び運搬具の増加10,514百万円及び契約関連無形資産の増加4,265百万円、並びに「佐賀伊万里バイオマス発電所」等の建設仮勘定の増加6,547百万円等であります。

 

(流動負債)

当連結会計年度末の流動負債は、前連結会計年度末に比べ6,747百万円増加し、29,996百万円となりました。主な要因は、合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の連結子会社化及び「佐賀伊万里バイオマス発電所」の建設等に係る1年内返済予定の長期借入金の増加3,008百万円、並びにエンジニアリング事業のEPCに係る工事未払金の増加787百万円及び契約負債の増加2,192百万円等であります。この内、合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合に係る1年内返済予定の長期借入金の主な増加につきましては、連結子会社化に伴って合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の流動負債を連結したものであり、当連結会計年度に新たに借入を行ったものではございません。

 

(固定負債)

当連結会計年度末の固定負債は、前連結会計年度末に比べ24,329百万円増加し、78,411百万円となりました。主な要因は、合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の連結子会社化等による長期借入金の増加21,468百万円等であります。この内、合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合に係る長期借入金の主な増加につきましては、連結子会社化に伴って合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の固定負債を連結したものであり、当連結会計年度に新たに借入を行ったものではございません。

 

(純資産)

当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末に比べ1,057百万円増加し、42,853百万円となりました。主な要因は、連結子会社による長期為替予約に係る繰延ヘッジ損益の増加2,190百万円及び配当金の支払等による利益剰余金の減少936百万円等であります。

 

②キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は16,431百万円と前年同期末と比べ2,333百万円(16.6%)の増加となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローの収入は、7,806百万円(前連結会計年度は42百万円の支出)となりました。営業活動による資金増加の主な要因は、エンジニアリング事業におけるEPC及びエネルギーサプライ事業における再生可能エネルギーの所有・運営・売電での売上に基づく収入が増加したことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローの支出は、9,165百万円(前連結会計年度は15,490百万円の支出)となりました。投資活動による資金減少の主な要因は、有形固定資産の取得による支出8,868百万円等であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローの収入は、3,794百万円(前連結会計年度は18,436百万円の収入)となりました。財務活動による資金増加の主な要因は、長期借入れによる収入12,074百万円等であります。財務活動による資金減少の主な要因は、長期借入金の返済による支出5,382百万円等であります。

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。エネルギーサプライ事業につきましては、事業の性質上記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

 

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2024年7月1日

至 2025年6月30日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

エンジニアリング事業

16,720

127.0

(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

b.受注実績

当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。エネルギーサプライ事業につきましては、事業の性質上記載になじまないため、当該記載を省略しております。

 

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2024年7月1日

至 2025年6月30日)

受注高

(百万円)

前年同期比(%)

受注残高

(百万円)

前年同期比(%)

エンジニアリング事業

22,571

106.9

22,876

134.4

(注)金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

c.販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

 

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2024年7月1日

至 2025年6月30日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

エンジニアリング事業

16,720

127.0

エネルギーサプライ事業

19,963

114.2

合計

36,684

119.7

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告数値及び報告期間における収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを行う必要があります。経営者は、債権、棚卸資産、投資、繰延税金資産、引当金等に関する見積り及び判断について、継続して評価を行っており、過去の実績や状況に応じて合理的と思われる様々な要因に基づき、見積り及び判断を行っております。また、その結果は資産・負債の簿価及び収益・費用の報告数字についての判断の基礎となります。実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これら見積りと異なる場合があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度の当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。なお、上記期間における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容については、上記「(1)経営成績等の状況の概要」も併せてご参照ください。

 

a.経営成績

(売上高)

当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ6,040百万円増加し、36,684百万円(前年同期比19.7%増)となりました。エンジニアリング事業においては、コージェネレーションシステム等の省エネルギー系設備に関する受託型EPC及び鹿児島県におけるFIT制度を活用した太陽光発電所(発電容量約8.0MW)の開発型EPCが順調に進捗いたしました。エネルギーサプライ事業においては、「福岡みやこメガソーラー発電所」(所在地:福岡県京都郡みやこ町、発電容量:約67.0MW)を運営する合同会社福岡みやこソーラーパワーを営業者とする匿名組合の連結子会社化、オンサイトPPAモデルにおける電力供給サービス先の増加及び「佐賀伊万里バイオマス発電所」(所在地:佐賀県伊万里市、発電容量:46.0MW)における試運転の実施等、自社再生可能エネルギー発電所による売電収入が増加したことに加え、電気の小売供給及び資源循環型バイオマス燃料供給も順調に推移いたしました。以上の結果、当連結会計年度の売上高は前年同期比増収となりました。

 

(売上原価・売上総利益)

当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べ5,140百万円増加し、29,230百万円(前年同期比21.3%増)となりました。売上総利益は、前連結会計年度に比べ900百万円増加し、7,453百万円(前年同期比13.7%増)となりました。これは主に、当連結会計年度の売上高の増加に伴うものであります。

 

(販売費及び一般管理費、営業利益)

当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ722百万円増加し、4,905百万円(前年同期比17.3%増)となりました。これは主に、人員増加に伴う人件費及び旅費交通費の増加によるものであります。営業利益は、前連結会計年度に比べ177百万円増加し、2,548百万円(前年同期比7.5%増)となりました。これは主に、売上高の増加によるものであります。

 

(営業外損益、経常損失)

当連結会計年度の営業外損益として、営業外収益は前連結会計年度に比べ5,409百万円減少し、1,086百万円(前年同期比83.3%減)となりました、これは主に、前連結会計年度においてデリバティブ評価益5,636百万円を計上したことによるものであります。営業外費用は前連結会計年度に比べ3,070百万円増加し、4,276百万円(前年同期比254.6%増)となりました。これは主に、デリバティブ評価損1,828百万円及び持分法による投資損失444百万円を計上したことによるものであります。経常損失は641百万円(前年同期は経常利益7,660百万円)となりました。これは主に、上記の営業外費用を計上したことによるものであります。

 

(特別損益、親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度の特別損益として、特別利益は985百万円となりました。これは、投資有価証券売却益513百万円及び負ののれん発生益471百万円を計上したことによるものであります。特別損失は前連結会計年度に比べ3,647百万円減少し、292百万円(前年同期比92.6%減)となりました。これは主に、前連結会計年度において当社の連結子会社である合同会社熊本錦グリーンパワーに係る減損損失3,939百万円を計上したことによるものであります。親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ980百万円減少し、204百万円(前年同期比82.7%減)となりました。これは主に、経常損失の計上に加え、上記の特別損益及びデリバティブ評価損に伴う繰延税金負債の計上等による法人税等調整額(益)1,212百万円を計上したことによるものであります。

 

b.資本の財源及び資金の流動性についての分析

1)資金の調達方針

当社グループの所要資金調達は、主に運転資金及び設備資金需要によるものであります。運転資金については主にエンジニアリング事業における設備工事及びシステム工事の用途として調達しており、原則として完工時一括入金の工事については銀行借入により資金の調達を行っていく方針であります。設備資金については、主にエネルギーサプライ事業において、当社グループにおける再生可能エネルギー発電事業や蓄電システム関連事業に関する設備投資を主な用途として調達しております。これら設備を所有するための資金については、プロジェクトファイナンスを中心としつつ、案件の特性に応じてコーポレートファイナンスやリースによる資金調達も併用しております。なお、これらの資金調達にあたっては、事業期間に応じた長期借入契約を締結していく方針であります。

 

2)資金調達の方法

当社グループは、運転資金及び設備資金について長期借入金及び短期借入金により調達しており、手元流動性預金と合わせ、緊急な支出にも対応可能な体制を整えております。現在、社債の発行は行っておりません。

グループ各社の資金調達方法については、基本的には各社で金融機関から資金調達を行っており、合同会社の一部の子会社は、他のグループ会社より資金調達を行っております。

当連結会計年度末における有利子負債残高は92,775百万円となっております。

 

③経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の進捗について

当社グループでは、2024年8月14日に「TX2030 TESS Transformation 2030 / TESSグループ 中期経営計画(2025-2030)」(以下、中期経営計画(2025-2030)という。)を発表いたしました。中期経営計画(2025-2030)では、企業価値の向上に向けた方針と経営指標を以下のとおり定めております。

 

<企業価値の向上に向けた方針>

・ROE/ROIC重視経営

・成長投資と株主還元

・ESG経営の推進

 

<経営指標>

 

2025年6月期実績

2027年6月期計画

2030年6月期計画

売上総利益

74億円

132億円

215億円

営業利益

25億円

64億円

134億円

ROE

0.5%

5.8%

11.7%

ROIC

1.4%

3.0%

5.7%

自社FIP転再エネ容量

(着工済)8.3MW

(実績)0MW

75MW

113MW

累積施工容量(系統用蓄電所)(注)1

(受注済)63.3MW

(実績)0MW

100MW

700MW

累積施工容量(系統用以外蓄電所)(注)1

(受注済)33.1MW

(実績)0MW

120MW

150MW

バイオマス燃料供給量

12.7万t/年

35万t/年

50万t/年

再エネ発電容量(注)2

369.4MW

380MW

470MW

(注)1.累積施工容量は、連結グループ外向けであります。

2.再エネ発電容量は、当社の連結子会社の保有分であります。