売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E01098 Japan GAAP

売上高

840.1億 円

前期

829.1億 円

前期比

101.3%

時価総額

1,418.4億 円

株価

4,560 (07/12)

発行済株式数

31,104,198

EPS(実績)

228.33 円

PER(実績)

19.97 倍

平均給与

696.6万 円

前期

682.0万 円

前期比

102.1%

平均年齢(勤続年数)

41.0歳(18.0年)

従業員数

748人(連結:4,471人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

当社及び当社の関係会社(当社、子会社23社〈2024年3月31日現在〉により構成)において、ベルト、建設資材等の製造及び販売等の事業活動を行っております。

当社グループの事業に係る位置づけ及びセグメントとの関連は次のとおりであります。

なお、次の事業区分は「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

 

〔国内ベルト事業〕

「国内ベルト事業」は、当社及び国内連結子会社が担当しており、日本国内で主として自動車用ベルト・一般産業用ベルト・搬送ベルトなどを製造・販売しております。

当社(以下「三ツ星ベルト㈱」という。)を中心に、製造・加工については、子会社三ツ星ベルト工機㈱及び三ツ星ベルトコンベヤ㈱ほかが行い、また、原材料であるケーブルコードの製造を子会社三ツ星コード㈱が行っております。販売については、子会社三ツ星ベルト販賣㈱を中心に行っております。

また、三ツ星ベルト㈱の生産システムの開発、試作の一部を子会社三ツ星ベルト技研㈱に委託しております。

 

〔海外ベルト事業〕

「海外ベルト事業」は、海外連結子会社が担当しており、海外で主として自動車用ベルト・一般産業用ベルト・OA機器用ベルトなどを製造・販売しております。

製造・販売については、子会社ミツボシ ベルティング インディア プライベート リミテッド、エム・ビー・エル(ユー・エス・エー)コーポレーション、スターズ テクノロジーズ インダストリアル リミテッド、ミツボシ オーバーシーズ ヘッドクォーターズ プライベート リミテッド、蘇州三之星機帯科技有限公司、ピー・ティ セイワ インドネシア、ミツボシ ポーランド スプーカ ズー オー及びピー・ティ ミツボシ ベルティング インドネシアが行っております。販売については、子会社ミツボシ ベルティング ヨーロッパ ゲーエムベーハー、上海共星機帯国際貿易有限公司、エム オー アイ テック ホンコン リミテッド及びピー・ティ ミツボシ ベルティング セールス インドネシアほかが行っております。

 

〔建設資材事業〕

「建設資材事業」は、建築用防水シート・土木用遮水シート及び関連製品の製造・販売、ならびに土木防水工事を行っています。

建築用防水シート・土木用遮水シートは、三ツ星ベルト㈱が製造・販売を行い、子会社ネオ・ルーフィング㈱が販売・施工を行っております。土木防水工事は、ネオ・ルーフィング㈱が行っております。

 

〔その他〕

「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、設備機械、他社仕入商品、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、サービス事業等を含んでおります。

エンジニアリング ストラクチュラル フォームは、子会社三ツ星ベルト樹脂㈱が製造を行い、三ツ星ベルト㈱等が販売を行っております。

また、生産等の作業の一部を子会社エム・ビ・エル・総合サポート㈱及び三ツ星ベルト樹脂㈱に委託しております。

子会社エムエムコート㈱は、主として、構内の保安業務等を行っております。

 

〔事業系統図〕

以上に述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。

※画像省略しています。

 

24/06/27

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①  財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度における世界経済は、コロナ禍からの正常化に向けた社会経済活動の進展により、回復基調を維持しましたが、インフレ抑制のための金融引き締め政策や地政学的リスク、中国・欧州経済の低迷などの影響により回復ペースの鈍化が見られました。

このような環境の中、「'21中期経営計画」の最終年度となる2023年度は、2030年度の「ありたい姿」に向けた基盤強化期間として、収益性、資本効率性、設備投資額、株主還元、ESGの各々にKPIを設定し、これらの達成に向けて取り組んでまいりました。

 

その結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

総資産は、前連結会計年度末比13,945百万円増加の135,627百万円となりました。

負債は、前連結会計年度末比3,299百万円増加の37,380百万円となりました。

純資産は、前連結会計年度末比10,646百万円増加の98,247百万円となりました。

 

b.経営成績

当連結会計年度の当社グループの経営成績は、売上高84,014百万円(前連結会計年度比1.3%増)、営業利益7,759百万円(前連結会計年度比14.1%減)、経常利益9,605百万円(前連結会計年度比8.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,102百万円(前連結会計年度比0.4%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

国内ベルト事業の売上高は27,362百万円(前連結会計年度比3.3%減)、セグメント利益は8,053百万円(前連結会計年度比12.2%減)となりました。

海外ベルト事業の売上高は43,935百万円(前連結会計年度比0.7%減)、セグメント利益は2,123百万円(前連結会計年度比38.6%減)となりました。

建設資材事業の売上高は7,307百万円(前連結会計年度比41.9%増)、セグメント利益は589百万円(前連結会計年度比188.8%増)となりました。

その他の売上高は5,409百万円(前連結会計年度比3.7%増)、セグメント利益は209百万円(前連結会計年度比30.7%増)となりました。

 

②  キャッシュ・フローの状況

営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して2,585百万円増加の11,926百万円の収入となりました。主な要因は、前連結会計年度と比較して、法人税等の支払額が2,557百万円減少したことによるものです。

投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して4,332百万円増加の2,665百万円の支出となりました。主な要因は、前連結会計年度と比較して定期預金の預入による支出が1,994百万円減少し、投資有価証券の売却による収入が1,188百万円増加したことによるものです。

財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度と比較して5,728百万円減少の9,469百万円の支出となりました。主な要因は、前連結会計年度と比較して長期借入れによる収入が5,000百万円減少及び長期借入金の返済による支出が1,000百万円増加したことによるものです。

営業、投資、財務の各活動によるキャッシュ・フローの合計額に為替換算差額1,759百万円を加算し、現金及び現金同等物の増加額が1,551百万円となり、これに期首残高33,494百万円を加算した結果、現金及び現金同等物の当連結会計年度末残高は35,045百万円となりました。

 

③  生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(百万円)

前年同期比(%)

国内ベルト事業

25,098

△21.3%

海外ベルト事業

30,298

1.1%

建設資材事業

2,097

△17.9%

その他

2,216

△4.7%

合計

59,709

△10.6%

(注)1  金額は、販売価格によっております。

2  上記の金額には、外注製品受入高は含まれておりません。

 

b.受注実績

当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

国内ベルト事業

30,450

△2.1

2,636

0.0

海外ベルト事業

44,429

0.9

3,667

15.6

建設資材事業

8,434

△14.9

4,759

△28.6

その他

574

25.6

41

31.3

合計

83,889

△1.9

11,104

△11.2

 

c.販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(百万円)

前年同期比(%)

国内ベルト事業

27,362

△3.3

海外ベルト事業

43,935

△0.7

建設資材事業

7,307

41.9

その他

5,409

3.7

合計

84,014

1.3

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①  財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

1)  財政状態

当連結会計年度末は、棚卸資産の増加等により流動資産が2,776百万円、投資有価証券の増加等により固定資産が11,168百万円それぞれ増加したことから、総資産は前連結会計年度末比13,945百万円増加の135,627百万円となりました。

負債は、未払法人税等の増加等により流動負債が1,869百万円、繰延税金負債の増加等により固定負債が1,429百万円それぞれ増加したことから、前連結会計年度末比3,299百万円増加の37,380百万円となりました。

純資産は、配当金の支払等により利益剰余金が2,730百万円減少したものの、その他有価証券評価差額金の増加等によりその他の包括利益累計額が10,717百万円増加した結果、前連結会計年度末比10,646百万円増加の98,247百万円となりました。

以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の72.0%から72.4%となりました。

 

前連結会計年度との比較は下記のとおりであります。

 

 

前連結会計年度

当連結会計年度

増減

総資産額

(百万円)

121,682

135,627

13,945

純資産額

(百万円)

87,601

98,247

10,646

自己資本比率

(%)

72.0

72.4

0.4

1株当たり純資産額

(円)

3,089.48

3,463.30

373.82

 

2)  経営成績

イ  売上高

売上高は、前連結会計年度と比べ1.3%増加の84,014百万円となりました。

国内ベルト事業の売上高は、前連結会計年度と比べ3.3%減少の27,362百万円となりました。自動車用ベルトの売上高は、ユーザーの半導体不足に起因する減産が解消され、生産が回復しており、前連結会計年度を上回る傾向で推移し、売上高が増加しました。一般産業用ベルトは、2024年7月の日本銀行券刷新を控え金融端末向けの受注が好調でしたが、射出成形機、工作機械、ロボット業界向けなどの落ち込みにより、売上高が減少しました。搬送ベルトは、半導体製造装置向けが低調でしたが、食品業界向け補修ベルト販売が好調に推移したため、売上高が増加しました。合成樹脂素材は、前連結会計年度と比較して大口物件が減少したことから、売上高が減少しました。

海外ベルト事業の売上高は、前連結会計年度と比べ0.7%減少の43,935百万円となりました。自動車用ベルトの売上高は、補修市場はアジアにおいて市中の在庫調整の影響を受け売上が低調でしたが、組込向けは中国、米国及び欧州において四輪車用、インドにおいて二輪車用の新規需要獲得により、売上高が増加しました。一般産業用ベルトは、市中の在庫調整に加え市況が低迷したことにより売上高が減少しました。また、OA機器用ベルトは、ペーパーレス化による需要減少に伴う顧客での減産により、売上高が減少しました。

建設資材事業の売上高は、前連結会計年度と比べ41.9%増加の7,307百万円となりました。建築防水部門は、新型コロナ感染症対策による行動制限の緩和により改修工事の需要が回復し、売上高が増加しました。土木遮水部門は産業物処分場などの大型工事物件が寄与し、売上高が増加しました。また、土木防水部門は2023年2月からの事業譲受により、売上高が増加しました。

その他の売上高は、前連結会計年度と比べ3.7%増加の5,409百万円となりました。その他には、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品などが含まれております。電子材料は、データセンター向けの大口受注や国内外での新規顧客開拓により売上高が増加しました。

 

ロ  売上原価、販売費及び一般管理費

売上原価は、前連結会計年度と比べ3.8%増加の58,458百万円となりました。また、販売費及び一般管理費は前連結会計年度と比べ1.4%増加の17,796百万円となり、営業費用全体では前連結会計年度と比べ3.2%増加の76,254百万円となりました。

 

ハ  営業外損益

営業外損益は、前連結会計年度の1,440百万円の収益(純額)に対し、当連結会計年度は1,845百万円の収益(純額)となりました。

金融収支が、前連結会計年度の627百万円の収益(純額)に対し、当連結会計年度は800百万円の収益(純額)と改善したことに加えて、その他営業外損益項目は前連結会計年度の812百万円の収益(純額)から当連結会計年度は1,044百万円の収益(純額)と改善しました。

この結果、経常利益は前連結会計年度と比べ8.3%減少の9,605百万円となりました。

 

ニ  特別損益

特別損益は、前連結会計年度の656百万円の損失(純額)に対し、当連結会計年度は681百万円の利益(純額)となりました。

この結果、税金等調整前当期純利益は前連結会計年度と比べ4.8%増加の10,287百万円となりました。

 

ホ  親会社株主に帰属する当期純利益

親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度と比べ0.4%増加の7,102百万円となりました。

これにより、1株当たり当期純利益は前連結会計年度の249円12銭に対し、当連結会計年度は250円40銭となりました。

 

3)  経営成績に重要な影響を与える要因等

当社グループは、自動車産業、一般産業、農業機械産業、情報機器関連産業、建築・土木産業への売上高がグループ全体売上高に対する大きな割合を占めていることから、これらの産業は環境の変化も大きく、また、競争も激しいため常に厳しい経営環境と言えます。

当社グループの経営に影響を与える主な要因としては、国内・海外の市場動向、為替動向、資材費の動向、諸外国の政策方針に伴う輸出入規制の動向などがあげられます。

こうした中でも、当社グループは、グローバル市場における競争に勝ち残っていくとともに、財務基盤を強化し、ユーザニーズに対応した高機能、高精密、高品質な製品を提供できるものづくりを目指し、「品質を作り、品質を売る」という創業の精神のもと、グループ全体の強固な経営基盤を確立すべく、取り組んでいきます。

経営環境の変化に対応できるよう、常にムダを省き、合理化、生産性向上を推進し、厳しい環境下でも利益が確保できる体質を構築して行きます。

また、当社グループは海外との取引が約半分を占めることから、計画段階での想定レートを厳しく設定し、経営に大きな影響が及ばないよう配慮して取り組んでいます。さらに、海外との取引上の規制等の問題については、グループの現地法人との定期的な会合等を通じて、情報共有に努めています。

 

4)  経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

「第2  事業の状況  1  経営方針、経営環境及び対処すべき課題等  (4) 目標とする経営指標」に記載している中期3か年計画『'21中期経営計画』の3年目となる2023年度の達成・進捗状況は以下のとおりです。

 

2023年度

 

計画

実績

計画比

売上高

800億円

840億円

40億円

(105.0%)

営業利益

83億円

77億円

△6億円

(93.5%)

連結配当性向

100%

99.8%

△0.2ポイント

 

5)  セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

〔国内ベルト事業〕

自動車用ベルトの売上高は、ユーザーの半導体不足に起因する減産が解消され、生産が回復しており、前連結会計年度を上回る傾向で推移し、売上高が増加しました。

一般産業用ベルトは、2024年7月の日本銀行券刷新を控え金融端末向けの受注が好調でしたが、射出成形機、工作機械、ロボット業界向けなどの落ち込みにより、売上高が減少しました。

搬送ベルトは、半導体製造装置向けが低調でしたが、食品業界向け補修ベルト販売が好調に推移したため、売上高が増加しました。

合成樹脂素材は、前連結会計年度と比較して大口物件が減少したことから、売上高が減少しました。

以上の結果、当セグメントの売上高は27,362百万円(前連結会計年度比3.3%減)、セグメント利益は8,053百万円(前連結会計年度比12.2%減)となりました。

また、セグメント資産は、66,386百万円(前連結会計年度比13.4%増)となりました。

 

〔海外ベルト事業〕

自動車用ベルトの売上高は、補修市場はアジアにおいて市中の在庫調整の影響を受け売上が低調でしたが、組込向けは中国、米国及び欧州において四輪車用、インドにおいて二輪車用の新規需要獲得により、売上高が増加しました。

一般産業用ベルトは、市中の在庫調整に加え市況が低迷したことにより売上高が減少しました。

また、OA機器用ベルトは、ペーパーレス化による需要減少に伴う顧客での減産により、売上高が減少しました。

以上の結果、当セグメントの売上高は43,935百万円(前連結会計年度比0.7%減)、セグメント利益は2,123百万円(前連結会計年度比38.6%減)となりました。

また、セグメント資産は、57,874百万円(前連結会計年度比5.6%増)となりました。

 

〔建設資材事業〕

建築防水部門は、新型コロナ感染症対策による行動制限の緩和により改修工事の需要が回復し、売上高が増加しました。

土木遮水部門は産業物処分場などの大型工事物件が寄与し、売上高が増加しました。また、土木防水部門は2023年2月からの事業譲受により、売上高が増加しました。

以上の結果、当セグメントの売上高は7,307百万円(前連結会計年度比41.9%増)、セグメント利益は589百万円(前連結会計年度比188.8%増)となりました。

また、セグメント資産は2,829百万円(前連結会計年度比24.6%増)となりました。

 

〔その他〕

その他には、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品などが含まれております。

電子材料は、データセンター向けの大口受注や国内外での新規顧客開拓により売上高が増加しました。

その他の売上高は5,409百万円(前連結会計年度比3.7%増)、セグメント利益は209百万円(前連結会計年度比30.7%増)となりました。

また、セグメント資産は6,563百万円(前連結会計年度比13.3%増)となりました。

 

(注)  上記の各セグメントにおける売上高は外部顧客への売上高を記載しており、セグメント利益はセグメント間取引消去前の金額を記載しております。

なお、セグメント利益は、営業利益ベースの数値であります。

 

②  キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

1)  キャッシュ・フローの状況

「第2  事業の状況  4  経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析  (1) 経営成績等の状況の概要  ②  キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

2)  資本の財源及び資金の流動性

当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金及び設備資金については、自己資金又は金融機関からの借入により資金調達することを基本とし、このうち、借入による資金調達に関しては、運転資金については短期借入金で、生産設備などの長期資金は長期借入金で調達しております。一方で、キャッシュ・マネジメント・システムの導入によりグループ内での余剰資金の有効活用を図っております。

なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は6,927百万円であります。また、現金及び現金同等物の残高は35,045百万円となっております。

 

③  重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者は適正な連結財務諸表を作成する責任を有しており、以下の確認を行っております。

また、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1) 連結財務諸表  注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

a.有価証券

投資その他の資産に計上している有価証券は、当社の保有目的に基づき、子会社・関連会社株式及びその他有価証券に適切に分類し、会計処理しております。減損処理にあたっては、その他有価証券で上場株式について、期末における時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合には全て減損処理の対象とし、30%から50%までのものについては当該会社の資産状況、金額の重要性等を勘案して必要と認められる額を減損処理の対象としております。また、非上場株式については、純資産額が50%以上下落した場合に減損処理の対象としております。

 

b.棚卸資産

棚卸資産は、棚卸資産の評価に関する会計基準に基づき適切に評価しております。

 

c.営業債権

営業債権は、貸借対照表日以前の売上から生じた債務者に対する正当な債権であり、貸借対照表日後に出荷したもの、委託又は試用販売のために出荷したもの等に係る債権は含めておりません。また、貸借対照表日後に発生すると予想される貸倒損失に対して適正な引当金を計上しております。

 

d.繰延税金資産

適正な法人税等及び法人税等調整額を計上しております。繰延税金資産に関しては将来の回収可能性を十分に検討し回収可能な額を計上しております。

 

e.固定資産の減損

固定資産のうち減損の兆候のある資産又は資産グループについて、回収可能価額に基づき減損の判定を行っております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。