E01098 Japan GAAP
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 財政状態
当第3四半期連結会計期間末は、流動資産が1,725百万円減少したものの、固定資産が6,711百万円増加したことから、総資産は前連結会計年度末比4,986百万円増加の126,668百万円となりました。
負債は、流動負債が460百万円、固定負債が1,091百万円それぞれ増加したことから、前連結会計年度末比1,551百万円増加の35,632百万円となりました。
純資産は、配当金の支払等により利益剰余金が2,099百万円減少したものの、その他有価証券評価差額金が3,439百万円、為替換算調整勘定が2,033百万円それぞれ増加したことから、前連結会計年度末比3,434百万円増加の91,035百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は前連結会計年度末の72.0%から71.9%となりました。
② 経営成績
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、コロナ禍からの正常化に向けた社会経済活動の進展により引き続き回復基調を維持しましたが、インフレ抑制のための金融引き締め政策や地政学的リスクの影響が続き、回復ペースの鈍化が見られました。
先行きについては、インフレの長期化、地政学的リスクの高まり、中国経済の低迷などの要因により、景気減速が懸念され、予断を許さない状況が続くことが見込まれます。
このような環境のなか、2022年5月に'21中期経営計画(2021年度~2023年度)の見直しを行い、変化にぶれない強い企業体質の確立を目指し、財務体質の強化から資本効率の向上へと進化を図り、収益向上とバランスシート改善に取り組んでおります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の当社グループの経営成績は、売上高63,036百万円(前年同期比1.2%減)、営業利益6,225百万円(前年同期比14.5%減)、経常利益7,549百万円(前年同期比5.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5,133百万円(前年同期比8.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
〔国内ベルト〕
自動車用ベルトは、ユーザーの半導体不足に起因する減産が解消され、生産が回復しており、前年同期を上回る傾向で推移し、売上高が増加しました。
一般産業用ベルトは、2024年7月の日本銀行券刷新を控え金融端末向けの受注が好調でしたが、射出成形機、工作機械、ロボット業界向けなどの落ち込みにより、売上高が減少しました。
搬送ベルトは、食品工場向け補修ベルト販売が好調に推移しましたが、半導体製造装置向けが低調であったため、売上高が減少しました。
合成樹脂素材は、前年同期と比較して大口物件が減少したことから、売上高が減少しました。
以上の結果、当セグメントの売上高は20,910百万円(前年同期比3.2%減)、セグメント利益は6,228百万円(前年同期比12.7%減)となりました。
〔海外ベルト〕
自動車用ベルトは、アジアにおいて市中の在庫調整の影響を受け補修市場への売上が低調でしたが、中国、米国及び欧州において四輪車用の新規需要獲得により売上高が増加しました。
一般産業用ベルトは、アジア、中国及び欧州において、市中の在庫調整に加え市況が低迷したことにより売上高が減少しました。
また、OA機器用ベルトは、顧客の減産により、売上高が減少しました。
以上の結果、当セグメントの売上高は33,154百万円(前年同期比4.4%減)、セグメント利益は1,839百万円(前年同期比41.5%減)となりました。
〔建設資材〕
建築防水部門は、行動制限の緩和により改修工事の需要が回復し、売上高が増加しました。土木遮水部門は廃棄物処分場などの大型工事物件が増加し、売上高が増加しました。
以上の結果、当セグメントの売上高は5,057百万円(前年同期比42.2%増)、セグメント利益は326百万円(前年同期比 138.4%増)となりました。
〔その他〕
その他には、エンジニアリング ストラクチュラル フォーム、電子材料、仕入商品などが含まれております。電子材料は、データセンタ向けの大口受注や新規顧客開拓により売上高が増加しましたが、全体としては売上高が減少しました。
その他の売上高は3,914百万円(前年同期比1.8%減)、セグメント利益は155百万円(前年同期比27.0%増)となりました。
(注) 上記の各セグメントにおける売上高は外部顧客への売上高を記載しており、セグメント利益はセグメント間取引消去前の金額を記載しております。
なお、セグメント利益は、営業利益ベースの数値であります。
(2) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、2,408百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。