E01427 Japan GAAP
前期
210.9億 円
前期比
100.6%
株価
695 (05/02)
発行済株式数
19,058,587
EPS(実績)
63.50 円
PER(実績)
10.94 倍
前期
584.4万 円
前期比
101.8%
平均年齢(勤続年数)
41.6歳(19.3年)
従業員数
503人
当社は暖房機器(石油暖房機器、電気暖房機器、ガス暖房機器)・環境機器(加湿器、空気清浄機、燃料電池ユニット)・その他(部品、コーヒーメーカー他)の製造・販売を主たる業務としております。
なお、当社は、企業集団を構成する関係会社はありません。
[事業系統図]
当社の事業系統図は、次のとおりであります。
※画像省略しています。
(1) 経営成績等の状況の概要
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当事業年度 (2022年4月1日~2023年3月31日)におけるわが国経済は、景気は一部に弱さが見られるものの、緩やかに持ち直している状況となりました。
先行きにつきましては、各種政策の効果により景気が持ち直していくことが期待される一方で、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなっております。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響や海外における感染動向に十分注意する必要があり、依然として不透明な状況が続いております。
こうしたなかにあって当社は、市場や住環境の変化に対応した商品開発に取り組みました。また、原材料価格やエネルギー価格の上昇に伴うコストの増加分に応じた再生産可能な販売価格への改定を進めるとともに、最適な生産体制の構築に取り組みました。
a. 財政状態
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ12億91百万円増加し、302億55百万円となりました。
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ2億64百万円増加し、41億58百万円となりました。
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ10億27百万円増加し、260億96百万円となりました。
b. 経営成績
当事業年度における業績は、売上高は212億12百万円(前期比0.6%増)、営業利益は14億47百万円(同6.2%増)、経常利益は16億57百万円(同7.3%増)、当期純利益は12億10百万円(同12.7%増)となりました。
当社は住環境機器を製造・販売する事業の単一セグメントであるため、セグメント別の業績の記載を省略しております。なお、主要品目別の業績を示すと次のとおりであります。
<暖房機器>
主力商品であります石油暖房機器におきましては、日本国内の自社工場での生産による迅速な商品供給力と、安心して商品をお使いいただくための品質保証体制がお客様に評価されて業界内で確たる地位を築いております。当事業年度におきましては、カートリッジタンクのキャップの置き場所に困らない「ワンタッチ汚れんキャップEX」を搭載した家庭用石油ファンヒーター「SGXタイプ」3機種や「GRタイプ」3機種を含む全12タイプ26機種の商品を販売いたしました。
また、電気暖房機器におきましては、3(トリプル)安全装置付きセラミックファンヒーター2機種を販売し、脱衣所やキッチンなどスポット暖房の需要にお応えしてまいりました。
当事業年度は、販売価格の改定による単価上昇や、国内向けの石油暖房機器の販売及び欧州向けを中心とした輸出が順調に推移しました。この結果、暖房機器の売上高は163億2百万円(前期比10.9%増)となりました。
<環境機器>
加湿器におきましては、コンパクトな個室からワイドリビングまでさまざまなお部屋で使えるデザインモデルの
「LXタイプ」2機種や「RXTタイプ」3機種、「RXタイプ」1機種に抗菌操作プレートを搭載しました。これらの機種とあわせ、全5タイプ23機種の商品を販売いたしました。
また、当事業年度よりハイブリッド式空気清浄機を発売し、15年ぶりに空気清浄機市場に再参入しました。
当事業年度は、加湿器及び燃料電池ユニットの販売が減少しました。この結果、環境機器の売上高は36億42百万円(前期比26.2%減)となりました。
<その他>
その他におきましては、金型等の販売が減少したため、売上高は12億68百万円(前期比12.4%減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ3億8百万円増加
し、当事業年度末に117億10百万円となりました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は20億24百万円(前事業年度末比270.6%増)となりました。これは主に、税引前当期純利益16億51百万円、減価償却費8億65百万円、棚卸資産の増加額5億13百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は13億61百万円(同32.4%減)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出7億98百万円、有形固定資産の取得による支出5億43百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3億55百万円(同0.1%増)となりました。これは主に、配当金の支払額3億55
百万円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当事業年度の生産実績を主要品目別に示すと、次のとおりであります。
区分 |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
前年同期比(%) |
暖房機器(石油暖房機器、電気暖房機器、ガス暖房機器)(千円) |
17,189,012 |
112.8 |
環境機器(加湿器、空気清浄機、燃料電池ユニット)(千円) |
3,335,775 |
63.0 |
その他(部品、コーヒーメーカー他)(千円) |
1,125,202 |
117.9 |
合計(千円) |
21,649,990 |
100.8 |
(注)1.金額は平均販売価格で表示しております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 受注実績
当社は見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
c. 販売実績
当社は住環境機器を製造・販売する事業の単一セグメントであるため、セグメント別の販売実績の記載を省略しております。なお、当事業年度の販売実績を主要品目別に示すと、次のとおりであります。
区分 |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
前年同期比(%) |
暖房機器(石油暖房機器、電気暖房機器、ガス暖房機器)(千円) |
16,302,304 |
110.9 |
環境機器(加湿器、空気清浄機、燃料電池ユニット)(千円) |
3,642,289 |
73.8 |
その他(部品、コーヒーメーカー他)(千円) |
1,268,234 |
87.6 |
合計(千円) |
21,212,828 |
100.6 |
(注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであり
ます。
相手先 |
前事業年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) |
当事業年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
||
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
㈱ヤマダホールディングス |
2,532,567 |
12.0 |
2,439,288 |
11.5 |
㈱ケーズホールディングス |
2,439,163 |
11.6 |
2,300,763 |
10.8 |
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
1)財政状態
(資産合計)
当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ12億91百万円増加の302億55百万円(前事業年度末は289億63百万円)となりました。
流動資産は196億57百万円(前事業年度末比6億16百万円増)となりました。これは主に、製品が4億66百万円、現金及び預金が3億7百万円増加したことによるものであります。
固定資産は105億97百万円(同6億74百万円増)となりました。これは主に、機械及び装置が2億67百万円減少したものの、投資有価証券が10億23百万円増加したことによるものであります。
(負債合計)
当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ2億64百万円増加の41億58百万円(前事業年度末は38億94百万円)となりました。
流動負債は34億73百万円(同2億65百万円増)となりました。これは主に、買掛金が2億67百万円増加したことによるものであります。
固定負債は6億85百万円(同0百万円減)となりました。これは主に、その他が6百万円増加したものの、役員退職慰労引当金が7百万円減少したことによるものであります。
(純資産合計)
当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ10億27百万円増加の260億96百万円(前事業年度末は250億69百万円)となりました。
株主資本は257億37百万円(同8億54百万円増)となりました。これは主に、繰越利益剰余金が8億79百万円増加したことによるものであります。
評価・換算差額等は3億59百万円(同1億73百万円増)となりました。これは、その他有価証券評価差額金が1億73百万円増加したことによるものであります。
2)経営成績
(売上高)
売上高は前事業年度に比較して1億24百万円増加し、212億12百万円(前期比0.6%増)となりました。これは、当社の主力分野であります石油暖房機器業界におきまして、販売価格の改定による単価上昇や、国内向けの石油暖房機器の販売及び欧州向けを中心とした輸出が順調に推移した影響によるものです。
(売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益)
売上原価は154億65百万円と前事業年度に比べ1億55百万円増加(同1.0%増)となり、売上原価率は前事業年度の72.6%から当事業年度は72.9%と0.3ポイント増加いたしました。
販売費及び一般管理費は前事業年度に比較して1億14百万円減少いたしました。これは主に研究開発費の減少によるもので、販売費及び一般管理費は43億円(同2.6%減)となりました。
以上の結果、営業利益は前事業年度に比較して84百万円増加し14億47百万円(同6.2%増)となりました。
(営業外損益、経常利益)
営業外収益は前事業年度に比較して28百万円増加いたしました。これは有価証券利息の増加によるもので、営業外収益は2億10百万円(同15.4%増)となりました。
営業外費用は0百万円(同56.4%減)となりました。
以上の結果、経常利益は前事業年度に比較して1億13百万円増加し16億57百万円(同7.3%増)となりました。
(特別損益、当期純利益)
特別利益は0百万円(同56.5%減)となりました。
特別損失は前事業年度に比較して33百万円減少いたしました。これは固定資産除却損の減少によるもので、特別損失は5百万円(同85.8%減)となりました。
以上の結果、当期純利益は前事業年度に比較して1億36百万円増加し12億10百万円(同12.7%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては、運転資金及び設備資金は、内部資金又は借入により資金調達することにしております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。
この財務諸表の作成にあたりまして、「第5 経理の状況 1財務諸表等 (1)財務諸表 重要な会計方針」に記載のとおり重要な資産の評価基準及び評価方法、重要な引当金の計上基準等においての継続性、網羅性、厳格性を重視して計上しております。