売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E02488 Japan GAAP

売上高

369.8億 円

前期

348.7億 円

前期比

106.1%

時価総額

297.0億 円

株価

1,297 (07/12)

発行済株式数

22,895,500

EPS(実績)

159.11 円

PER(実績)

8.15 倍

平均給与

773.8万 円

前期

718.1万 円

前期比

107.8%

平均年齢(勤続年数)

43.1歳(14.8年)

従業員数

438人

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

当社グループは、当社および子会社3社、関連会社2社により構成されており、パチンコ遊技機、パチスロ遊技機の開発、製造、販売を主たる業務としております。

当社グループの事業内容および当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次のとおりであります。

 

[事業系統図]

※画像省略しています。

24/06/27

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、世界的な金融引き締めにともなう海外景気の下振れリスクや物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に留意することが必要な状況にあるものの、雇用・所得環境が改善するもとで各種政策の効果もあり、景気はこのところ足踏みもみられますが緩やかに回復しております。

パチンコホール業界におきましては、大衆娯楽として健全かつ安心・安全な遊技環境を提供することを継続して推進しているなかで、スマート遊技機(スマートパチンコ、スマートパチスロ)の普及に向けて取り組んでおります。特にスマートパチスロにつきましては、スマートパチンコに比べて導入時期が早かったことや、ゲーム性が大幅に向上したこと、および注目度の高い機種が複数発売されたこともあり、順調に設置台数が増加しております。

遊技機業界におきましては、パチンコ遊技機ではスマートパチンコの普及に課題が残るものとなりましたが、一部スマートパチンコの新規タイトルにおいて好調な稼働実績を残すタイトルがみられるようになってまいりました。一方、パチスロ遊技機ではスマートパチスロが市場を牽引する形で稼働は回復しており、当社グループを含めたパチスロメーカー各社から発売される主要な機種の多くがスマートパチスロとして発売されております。

このような状況のもと、当社グループにおきましては、スマート遊技機の開発促進を最重点課題としたうえで、引き続き、市場トレンドの先端を行く機種開発に取り組み、お客様に支持される遊技機を安定的に供給することにより、販売台数の確保に努めております。

 

当連結会計年度におきましては、パチンコ遊技機では、人気アニメ、定番ホラーシリーズ、国民的アニメなど、多様なジャンルの遊技機を新たに8機種、パチスロ遊技機では、若年層向けのタイトルを中心に新たに3機種を市場投入いたしました。なかでも、当社グループの新たな主力シリーズである「とある」シリーズはパチンコ・パチスロ遊技機で市場投入を行い、販売台数を確保するとともに、多くのファンの皆様に高い評価をいただきました。

以上の結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高369億83百万円(対前年同期比6.1%増)、営業利益48億80百万円(同25.9%増)、経常利益49億23百万円(同21.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益36億43百万円(同31.2%減)となりました。

 

製品別の状況は次のとおりであります。

 

(パチンコ遊技機)

上半期では、新規タイトルとして「Pゴブリンスレイヤー」(2023年4月発売)、「スマパチ RAVE覚聖ループ」(2023年6月発売)、「Pリング 呪いの7日間3」(2023年8月発売)を市場投入したほか、その他シリーズ機種などを継続販売いたしました。

また、下半期では、新規タイトルとして、「Pゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅」(2023年10月発売)、「スマパチ ゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅SP」(2023年10月発売)を同時投入したほか、「Pとある魔術の禁書目録(インデックス)2」(2023年12月発売)、「P緋弾のアリア~緋緋神降臨~ラッキートリガーVer.」(2024年2月発売)、「P FAIRY TAIL これが七炎竜の力だ」(2024年3月発売)など、その他シリーズ機種を継続販売いたしました。

以上の結果、販売台数は61千台(対前年同期比8.9%減)、売上高は237億41百万円(同6.1%減)となりました。

 

(パチスロ遊技機)

パチスロ遊技機では、「Lゴブリンスレイヤー」(2023年4月導入)が本格的に導入開始されたことに加えて、新規タイトルとして、「パチスロ 戦国†恋姫」(2023年6月発売)、「スマスロ とある魔術の禁書目録(インデックス)」(2023年10月発売)、「パチスロ 琉神-30 スイカバージョン」(2023年11月発売)を市場投入いたしました。

以上の結果、販売台数は29千台(対前年同期比28.1%増)、売上高は132億42百万円(同38.0%増)となりました。

 

②財政状態の状況

(資産)

当連結会計年度末における流動資産は329億85百万円となり、前連結会計年度末に比べ13億33百万円減少いたしました。これは主に、原材料及び貯蔵品が17億42百万円、電子記録債権が11億35百万円増加したことに対し、受取手形、売掛金及び契約資産が27億85百万円、商品及び製品が8億99百万円減少したことによるものであります。固定資産は183億59百万円となり、前連結会計年度末に比べ15億17百万円増加いたしました。これは主に、投資有価証券が9億88百万円、長期前払費用が6億21百万円増加したことに対し、繰延税金資産が4億68百万円減少したことによるものであります。

この結果、総資産は513億44百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億84百万円増加いたしました。

 

(負債)

当連結会計年度末における流動負債は67億23百万円となり、前連結会計年度末に比べ28億96百万円減少いたしました。これは主に、買掛金が17億94百万円、未払金が5億71百万円減少したことによるものであります。固定負債は16億79百万円となり、前連結会計年度末に比べ72百万円減少いたしました。

この結果、負債合計は84億3百万円となり、前連結会計年度末に比べ29億69百万円減少いたしました。

 

(純資産)

当連結会計年度末における純資産合計は429億41百万円となり、前連結会計年度末に比べ31億53百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益36億43百万円および剰余金の配当10億44百万円によるものであります。

この結果、自己資本比率は83.6%となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、201億33百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は37億33百万円となりました。

これは主に、税金等調整前当期純利益48億70百万円、減価償却費18億9百万円などが増加の要因であり、仕入債務の減少額16億74百万円、法人税等の支払額11億29百万円などが減少の要因であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は24億67百万円となりました。

これは主に、定期預金の払戻による収入4億1百万円などが増加の要因であり、有形固定資産の取得による支出19億72百万円、投資有価証券の取得による支出6億1百万円などが減少の要因であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は11億34百万円となりました。

これは主に、配当金の支払額10億44百万円などが減少の要因であります。

 

④生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当社グループは、遊技機事業の単一セグメントにより構成されておりますが、当連結会計年度の製品別に生産実績を示すと、次のとおりであります。

製品別

当連結会計年度

(自  2023年4月1日

至  2024年3月31日)

金額(百万円)

前期比(%)

パチンコ遊技機

23,005

95.4

パチスロ遊技機

11,443

100.7

合計

34,449

97.1

(注)金額は販売価格によっております。

 

b.受注状況

当社グループは、基本的に製品の受注動向を見ながら生産を行っておりますが、生産から納品までが非常に短期間であることなどから、初期受注分については、見込み生産を行っております。また、総受注に占める初期受注分の割合が大半であることから、受注状況の記載は営業実態を表さないため、記載を省略しております。

 

c.販売実績

当社グループは、遊技機事業の単一セグメントにより構成されておりますが、当連結会計年度の製品別に販売実績を示すと、次のとおりであります。

製品別

当連結会計年度

(自  2023年4月1日

至  2024年3月31日)

金額(百万円)

前期比(%)

パチンコ遊技機

23,741

93.9

パチスロ遊技機

13,242

138.0

合計

36,983

106.1

 

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

①重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

連結財務諸表の作成にあたって用いた、会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

②経営成績の分析

a.売上高

売上高については、前連結会計年度の348億69百万円から21億14百万円増加し、369億83百万円(対前期比6.1%増)となりました。

当連結会計年度の製品別売上高は、パチンコ遊技機において237億41百万円(同6.1%減)、パチスロ遊技機において132億42百万円(同38.0%増)であります。

なお、各製品別の販売台数は次のとおりであります。

 

(パチンコ遊技機)

《機種別販売台数》

前連結会計年度

 

 

当連結会計年度

 

Pサラリーマン金太郎

18千台

 

Pとある魔術の禁書目録(インデックス)2

18千台

PストリートファイターⅤ

10千台

 

Pリング 呪いの7日間3

9千台

他4機種

11千台

 

他6機種

23千台

その他

26千台

 

その他

10千台

    計

66千台

 

    計

61千台

 

パチンコ遊技機については、多様化するファンのニーズにマッチした「ヒト味違う」多種多様なジャンルの遊技機を新たに8機種市場投入し、販売台数は61千台(対前期比8.9%減)となりました。

 

(パチスロ遊技機)

《機種別販売台数》

前連結会計年度

 

 

当連結会計年度

 

SLOTとある科学の超電磁砲(レールガン)

12千台

 

Lゴブリンスレイヤー

15千台

S FAIRY TAIL2

5千台

 

スマスロ とある魔術の禁書目録(インデックス)

11千台

他2機種

5千台

 

他2機種

1千台

    計

22千台

 

    計

29千台

 

パチスロ遊技機については、本格導入として1機種、新規タイトルとして3機種を市場投入し、販売台数は29千台(対前期比28.1%増)となりました。

 

b.売上原価

売上原価については、前連結会計年度の169億95百万円から5億15百万円増加し、174億80百万円(対前期比3.0%増)となりました。

また、売上原価率は、前連結会計年度の48.7%から1.4ポイント低下し、47.3%となりました。

これは、主として材料費率の低下などによるものであります。

 

 

c.販売費及び一般管理費

販売費及び一般管理費については、前連結会計年度の140億27百万円から5億94百万円増加し、146億21百万円(対前期比4.2%増)となりました。

これは、主として研究開発費の増加10億25百万円(同15.7%増)などによるものであります。

また、売上高に占める販売費及び一般管理費の割合は、前連結会計年度の40.2%から0.7ポイント低下し、39.5%となりました。

 

d.営業利益

営業利益については、売上高の増加などにより、当連結会計年度においては営業利益48億80百万円(対前期比25.9%増)となりました。

 

e.営業外収益、費用

営業外収益については、受取配当金や受取賃貸料などにより1億38百万円となりました。

営業外費用については、シンジケートローン手数料や賃貸収入原価などにより95百万円となりました。

 

f.経常利益

経常利益については、当連結会計年度において経常利益49億23百万円(対前期比21.1%増)となりました。

 

g.特別利益、損失

特別利益については、固定資産売却益などにより3百万円となりました。

特別損失については、関係会社株式評価損や固定資産除却損などにより56百万円となりました。

 

h.税金費用

法人税、住民税及び事業税8億75百万円、法人税等調整額3億51百万円により、12億27百万円となりました。

 

i.親会社株主に帰属する当期純利益

上記aからhの要因により、当連結会計年度においては、36億43百万円の親会社株主に帰属する当期純利益となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

キャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 

資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの資金需要について、運転資金、設備投資資金ともに、原則として自己資金で賄うことを基本としております。

運転資金需要の主なものは、原材料の仕入、研究開発費、納税による支払などであります。設備投資資金需要の主なものは、機械及び装置、新規金型の取得などであります。これらは、生産性の向上などを目的としており、今後も発生する可能性があります。

これらの資金管理については、販売計画、生産計画、設備投資計画をもとに資金需要に対応すべく資金計画を作成し、管理しております。

また、運転資金の効率的な調達を行うため、取引銀行2行と総額100億円の貸出コミットメント契約を締結しております。なお、当該契約に基づく当連結会計年度における借入実績はありません。