売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02488 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、世界的な金融引き締めにともなう海外景気の下振れリスクや物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に留意することが必要な状況にあるものの、雇用・所得環境が改善するもとで各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復が続くことが期待されます。

パチンコホール業界におきましては、大衆娯楽として健全かつ安心・安全な遊技環境を提供することを継続して推進しているなかで、スマート遊技機(スマートパチンコ、スマートパチスロ)の普及に向けて取り組んでおります。特にスマートパチスロにつきましては、スマートパチンコに比べて導入時期が早かったことや、ゲーム性が大幅に向上したこと、および注目度の高い機種が複数発売されたこともあり、順調に設置台数が増加しております。

遊技機業界におきましては、パチンコ遊技機ではスマートパチンコの普及に課題が残るものとなりましたが、一部スマートパチンコの新規タイトルにおいて好調な稼働実績を残すタイトルがみられるようになってまいりました。一方、パチスロ遊技機ではスマートパチスロが市場を牽引する形で稼働は回復しており、当社グループを含めたパチスロメーカー各社から発売される主要な機種の多くがスマートパチスロとして発売されております。

このような状況のもと、当社グループにおきましては、スマート遊技機の開発促進を最重点課題としたうえで、引き続き、市場トレンドの先端を行く機種開発に取り組み、お客様に支持される遊技機を安定的に供給することにより、販売台数の確保に努めております。

当第3四半期連結累計期間におきましては、当社として9年振りの国民的アニメコンテンツや当社主力の若年層向けアニメタイトルのパチンコ遊技機とスマートパチスロを市場投入したことに加え、一部地域を対象に完全告知系のパチスロ遊技機(30Φ)をテスト導入いたしました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高296億26百万円(対前年同期比11.3%増)、営業利益52億43百万円(同18.2%増)、経常利益52億76百万円(同14.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益39億82百万円(同0.9%増)となりました。

 

※製品別の状況は次のとおりであります。

 

(パチンコ遊技機)

パチンコ遊技機につきましては、新規タイトルとして「Pゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅」(2023年10月発売)、同機種のスマートパチンコである「スマパチ ゲゲゲの鬼太郎 獅子奮迅SP」(2023年10月発売)を同時投入したほか、当社グループの主力タイトルの後継機である「Pとある魔術の禁書目録(インデックス)2」(2023年12月発売)を市場投入いたしました。また、その他のシリーズ機種を継続販売いたしました。

以上の結果、販売台数は42千台(対前年同期比15.7%減)、売上高163億89百万円(同15.6%減)となりました。

 

(パチスロ遊技機)

パチスロ遊技機につきましては、新規タイトルとして当社グループの主力タイトルである「スマスロ とある魔術の禁書目録(インデックス)」(2023年10月発売)を市場投入したほか、一部地域を対象に「パチスロ 琉神-30 スイカバージョン」(2023年11月発売)をテスト導入いたしました。

以上の結果、販売台数は29千台(対前年同期比71.5%増)、売上高は132億37百万円(同84.3%増)となりました。

 

 

 

(2)財政状態の状況

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は351億25百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億7百万円増加いたしました。これは主に、原材料及び貯蔵品が10億34百万円、商品及び製品が6億52百万円増加したことに対し、現金及び預金が7億73百万円、前渡金が4億58百万円減少したことによるものであります。固定資産は172億81百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億39百万円増加いたしました。これは主に、長期前払費用が6億23百万円増加したことに対し、投資有価証券が3億79百万円減少したことによるものであります。

この結果、総資産は524億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ12億46百万円増加いたしました。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は85億42百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億77百万円減少いたしました。これは主に、未払法人税等が4億7百万円、賞与引当金が3億1百万円減少したことによるものであります。固定負債は18億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ53百万円増加いたしました。

この結果、負債合計は103億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億24百万円減少いたしました。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は420億58百万円となり、前連結会計年度末に比べ22億70百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益39億82百万円および剰余金の配当10億44百万円によるものであります。

この結果、自己資本比率は80.2%となりました。

 

(3)会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上および財務上の課題について、重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、58億84百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。