売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E01713 Japan GAAP

売上高

64.6億 円

前期

50.3億 円

前期比

128.4%

時価総額

65.4億 円

株価

807 (04/19)

発行済株式数

8,099,600

EPS(実績)

86.79 円

PER(実績)

9.30 倍

平均給与

529.4万 円

前期

510.1万 円

前期比

103.8%

平均年齢(勤続年数)

43.4歳(18.8年)

従業員数

149人(連結:157人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

  当社グループは、当社及び連結子会社2社で構成されており、産業機械の製造・販売を主な事業としております。

  当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。

なお、当社グループの報告セグメントは「産業機械事業」のみであり、「その他」の重要性が乏しいため、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 注記事項」のセグメント情報の記載を省略しております。

産業機械事業……………主要な製品は、当社において製造したプリント基板プレス装置、新素材プレス装置、ラミネータ装置、FA・搬送機械であります。当社はこれらの製品を得意先に販売しております。連結子会社北川精机貿易(上海)有限公司は、中国の得意先に販売しております。

その他……………………連結子会社ホクセイ工業株式会社において製造した油圧機器であります。同社より直接得意先に販売しております。

※画像省略しています。

23/09/28

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の社会に与える影響が、行動制限などの緩和により収束に向かい、経済活動は持ち直しの動きがみられたものの、長期化するロシア・ウクライナ情勢に起因する資源・エネルギー価格高騰や不安定な為替相場など、依然として先行き不透明な状況で推移しました。

このような状況のもと当社グループは、中期経営計画「持続的進化への挑戦 ~ 社会と共に成長する強いKITAGAWA ~」の2年目に入り、環境の変化に合わせ、より機動的・能動的に市場の動きを捉えて収益機会を確実に獲得するとともに、将来に向けて持続可能な成長基盤を堅固なものとすることを目標として、引き続き3つの重点項目「既存事業での技術的深化と新規事業への経営資源集中による持続的成長の岩盤造り」「市場拡大に合わせた生産能力増強と収益性・競争力・製品/サービス品質向上の両立」「活力溢れる強い組織作りとそれを支えるデジタル化の推進」に取り組んでおります。

この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高6,462百万円(前期比28.4%増)、営業利益735百万円(前期比43.5%増)、経常利益804百万円(前期比19.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益702百万円(前期比19.5%増)となりました。

なお、当社グループの主要製品は、案件毎に個別の仕様に基づいて設計・製造を行うため、納期・受注金額にバラツキがあり、大型案件になるほど売上までに長期間を要し、四半期単位での売上高が大きく変動するという特徴があります。

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

(産業機械事業)

豊富な受注残高を背景に銅張積層板・多層基板成形用のプレス装置、自動車部品・樹脂成形用プレス装置、搬送機械など売上が好調に推移したことに加え、工場稼働率が高水準で推移し生産効率が向上したことや、調達体制の見直しなどのコスト圧縮策を推進した結果、売上高6,301百万円(前期比29.7%増)、営業利益726百万円(前期比46.8%増)となりました。

(その他)

油圧機器は、売上高160百万円(前期比7.6%減)、営業利益6百万円(前期比68.3%減)となりました。

 財政状態は、次のとおりであります。

(資 産)

総資産は8,940百万円となり、前連結会計年度末に比べて104百万円の増加となりました。増加の主なものは、電子記録債権668百万円、機械装置及び運搬具(純額)100百万円、投資有価証券76百万円、減少の主なものは、現金及び預金111百万円、受取手形、売掛金及び契約資産262百万円、仕掛品259百万円であります。

(負 債)

負債は5,438百万円となり、前連結会計年度末に比べて622百万円の減少となりました。増加の主なものは、流動負債その他171百万円、減少の主なものは、支払手形及び買掛金222百万円、電子記録債務312百万円、契約負債182百万円、長期借入金121百万円であります。

(純資産)

純資産は3,502百万円となり、前連結会計年度末に比べて727百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益702百万円の計上と、配当金の支払い42百万円によるものであります。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は2,498百万円となり、前連結会計年度末に比べ111百万円の減少となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、獲得した資金は186百万円(前期は1,399百万円の獲得)となりました。収入の主なものは、税金等調整前当期純利益804百万円、棚卸資産の減少額247百万円、未払金の増加額173百万円、支出の主なものは、仕入債務の減少額535百万円、売上債権の増加額406百万円、契約負債の減少額182百万円であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は143百万円(前期は316百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出126百万円であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は163百万円(前期は12百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出121百万円、配当金の支払額42百万円であります。

(キャッシュ・フロー関連指標の推移)

 

2021年6月期

2022年6月期

2023年6月期

自己資本比率(%)

38.1

31.4

39.2

時価ベースの自己資本比率(%)

81.8

38.9

63.3

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

7.4

1.2

8.4

インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)

8.9

70.0

10.8

(注)自己資本比率:自己資本/総資産

時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー

インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い

1.各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。

2.株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに算出しております。

3.キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。

4.有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息支払額を使用しております。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

a 生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

産業機械事業

5,964,179

96.6

その他

204,298

83.6

合計

6,168,477

96.1

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

b 受注実績

当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

産業機械事業

3,944,450

45.3

5,760,744

71.0

その他

163,906

109.7

72,480

104.5

合計

4,108,356

46.4

5,833,224

71.2

(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。

c 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

産業機械事業

6,301,468

129.7

その他

160,772

92.4

合計

6,462,241

128.4

(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.当連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。なお、A社からの要望に応じ「秘密保持に関する確約書」を提出しているため、社名の公表は控えさせていただいております。

 

 

相手先

前連結会計年度

(自  2021年7月1日

至  2022年6月30日)

当連結会計年度

(自  2022年7月1日

至  2023年6月30日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

A社

1,534,497

23.7

KARRIES MATERIALS TECHNOLOGY CO.,LTD

781,800

12.1

ELITE ELECTRONIC MATERIAL (KUNSHAN) CO.,LTD.

624,445

12.4

662,596

10.3

ITEQ (JIANGXI) ELECTRONIC TECHNOLOGIES CO.,LTD.

608,600

12.1

346,400

5.4

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

① 経営成績等の分析

(売上高)

  売上高は1,429百万円増加し6,462百万円(前期比28.4%増)となりました。これは主に、前連結会計年度からの豊富な受注残高により銅張積層板・多層基板成形用のプレス装置、自動車部品・樹脂成形用プレス装置、搬送機械など売上が好調に推移したことによります。

(営業利益)

  営業利益は222百万円増加し735百万円(前期比43.5%増)となりました。これは主に、売上が好調に推移したことに加え、工場稼働率が高水準で推移し生産効率が向上したことや、調達体制の見直しなどのコスト圧縮策を推進したことによります。

(経常利益)

  経常利益は130百万円増加し804百万円(前期比19.3%増)となりました。これは主に、前連結会計年度において営業外収益に為替差益135百万円を計上したことによります。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

  親会社株主に帰属する当期純利益は114百万円増加し702百万円(前期比19.5%増)となりました。これは主に、経常利益に記載したものと同様の理由によるものであります。

《ご参考》

 

前連結会計年度

2022年6月期(百万円)

当連結会計年度

2023年6月期(百万円)

前 年 対 比

増減額(百万円)

増減率(%)

売  上  高

5,032

6,462

1,429

28.4

営 業 利 益

512

735

222

43.5

経 常 利 益

674

804

130

19.3

親会社株主に帰属する当期純利益

588

702

114

19.5

なお、営業成績の概況及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容については「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性

キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループの運転資金の主なものは、製品製造のための原材料及び購入部品費の他、外注費、製造費、受注獲得のための販売費、新製品開発のための研究開発費であります。運転資金は、自己資金と営業活動によるキャッシュ・フローの他、銀行借入などにより調達しており、当社は、金融機関との間で当座貸越契約を締結しております。

借入金の主な目的は、短期借入金が運転資金、長期借入金が設備投資資金であります。

なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は1,563百万円(前連結会計年度1,685百万円)、現金及び現金同等物の残高は2,498百万円(前連結会計年度2,609百万円)となりました。

有価証券報告書提出日現在において、支出が予定されている重要な資本的支出はありません。

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

 

④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標

当社グループは、前連結会計年度より3か年を対象とする中期経営計画「持続的進化への挑戦 ~ 社会と共に成長する強いKITAGAWA ~」をスタートしており、2024年6月期の目標数値として売上高5,300百万円、営業利益600百万円を掲げております。

当連結会計年度の開始時点の当初連結業績予想は売上高5,700百万円、営業利益570百万円としておりました。しかし、豊富な受注残高を背景に売上が好調に推移したこと、工場稼働率が高水準で推移し生産効率が向上したことに加えて、調達体制の見直しなどのコスト圧縮策を推進したため、売上高は6,462百万円、営業利益は735百万円と予想を大幅に上回りました。

なお、2024年6月期の連結業績予想は売上高6,000百万円、営業利益680百万円としております。

中期経営計画(2022年6月期~2024年6月期)等の詳細は「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)中長期的な会社の経営戦略及び対処すべき課題」に記載しております。