売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E01666 Japan GAAP

売上高

978.4億 円

前期

962.2億 円

前期比

101.7%

時価総額

982.4億 円

株価

3,490 (04/18)

発行済株式数

28,149,877

EPS(実績)

210.59 円

PER(実績)

16.57 倍

平均給与

619.4万 円

前期

608.9万 円

前期比

101.7%

平均年齢(勤続年数)

40.5歳(17.7年)

従業員数

2,011人(連結:3,185人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループは、当社および子会社15社で構成され、パッケージングプラント事業、メカトロシステム事業、農業用設備事業にかかる製品の製造販売を主要な事業としております。

 なお、子会社のうちShibuya Holdings Corporationは米国で設立した持株会社であり、シブヤEDI株式会社は人材派遣および旅行代理業を事業目的としております。

 各事業における当社グループ各社の位置付けなどは、次のとおりであります。

 

事業区分

主要製品

会社名

 パッケージングプラント事業

ボトリングシステム(充填システム、キャッピングシステム、ラベリングシステムなど)、製函・包装システム、製薬設備システム(医薬品製造システム、アイソレータなど)、食品加工システム、洗浄設備システム、再生医療システム(細胞培養アイソレータ、ロボット自動細胞培養システムなど)など

当社

シブヤパッケージングシステム株式会社

Shibuya Hoppmann Corporation

上海希歩洋工業科技有限公司

株式会社根上シブヤ

株式会社沖縄シブヤ

Shibuya Kaijo(Thailand)Co.,Ltd.

Shibuya Kaijo(Malaysia)Sdn.Bhd.

 メカトロシステム事業

半導体製造システム(ハンダボールマウンタ、ワイヤボンダ、LED検査装置など)、医療機器(レーザ手術および治療装置、人工透析装置など)、切断加工システム(レーザ加工機、ウォータジェット切断加工機など)、超音波発生装置、油圧プレス機など

当社

株式会社カイジョー

Shibuya Kaijo(Thailand)Co.,Ltd.

上海楷捷半導体科技有限公司

台湾海上希歩洋股份有限公司

Kaijo Shibuya America Inc.

Kaijo Shibuya Europe GmbH

上海希歩洋工業科技有限公司

株式会社根上シブヤ

株式会社沖縄シブヤ

Shibuya Kaijo(Malaysia)Sdn.Bhd.

 農業用設備事業

農業用選果・選別システムなど

シブヤ精機株式会社

 

 

(事業系統図)

 以上述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりであります。

※画像省略しています。

※画像省略しています。

23/09/28

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態の状況

 当連結会計年度末の資産については、主として契約資産が23億77百万円、有形固定資産が18億62百万円増加したことから、前連結会計年度末に比べ54億45百万円増加し1,424億26百万円となりました。

 負債については、主として未払法人税等が18億88百万円、契約負債が20億88百万円減少したものの、支払手形及び買掛金が23億9百万円、借入金が31億71百万円増加したことから、前連結会計年度末に比べ6億90百万円増加し522億46百万円となりました。

 純資産については、主として親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が39億92百万円増加したことから、前連結会計年度末に比べ47億54百万円増加し901億80百万円となりました。

 

② 経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、資源・エネルギー価格の高騰に伴う物価上昇や人件費の上昇など厳しい状況が続いておりますが、新型コロナウイルス感染症による各種規制が緩和され、社会経済活動の正常化が進んだことから、総じて回復基調で推移しました。

 このような状況のなか、当社グループの連結売上高は978億42百万円(前期比1.7%増)となりましたが、損益面については、全てのセグメントで減益となったことから、営業利益は80億39百万円(前期比40.0%減)、経常利益は81億71百万円(前期比40.4%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は59億28百万円(前期比36.0%減)となりました。

 

 セグメントの業績は、次のとおりであります。

(パッケージングプラント事業)

 パッケージングプラント事業の売上高は、薬品・化粧品用プラントは抗がん剤など薬理活性の高い医薬品向けラインが減少するとともに、客先のコロナワクチン製造ラインの設備計画に遅れが生じたことから減少したものの、食品用プラントは国内向けおよび海外向けとも飲料用無菌充填ラインや炭酸水充填ラインが増加したことから、前連結会計年度に比べ増加しました。

 その結果、売上高は574億10百万円(前期比10.9%増)となりましたが、損益面については、原材料の価格上昇が継続する中、一部の海外向け大型プラントで欧州の競合メーカーとの熾烈な価格競争が生じたことから、営業利益は71億66百万円(前期比32.2%減)となりました。

(メカトロシステム事業)

 メカトロシステム事業の売上高は、医療機器は新型コロナウイルス感染症の影響で大きく落ち込んでいたインド・欧州・韓国などの海外向けが回復したことから増加したものの、半導体製造装置はリモートワーク等の普及に伴うデジタル特需が一巡したことに加えて、中国向けが同国内のゼロコロナ政策による経済停滞により減少したことから、前連結会計年度に比べ減少しました。

 その結果、売上高は305億50百万円(前期比0.6%減)となり、損益面については、付加価値の高い半導体製造装置の販売割合が減少したことから、営業利益は19億20百万円(前期比41.5%減)となりました。

(農業用設備事業)

 農業用設備事業の売上高は、柑橘類向け選果選別プラントにおいて大型プラントの設備更新が一巡したことから、前連結会計年度に比べ大きく減少しました。

 その結果、売上高は98億81百万円(前期比28.1%減)、営業利益は9億33百万円(前期比46.6%減)となりました。

 

③ キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、48億54百万円の資金増加(前期は127億98百万円の資金増加)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が81億63百万円となり、売上債権及び契約資産の増加額21億97百万円、契約負債の減少額21億12百万円および法人税等の支払額42億22百万円による資金減少があったものの、仕入債務の増加額17億88百万円および非資金項目である減価償却費31億45百万円による資金増加があったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、53億28百万円の資金減少(前期は35億65百万円の資金減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が58億86百万円あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、12億15百万円の資金増加(前期は30億99百万円の資金減少)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出9億28百万円および配当金の支払額19億35百万円があったものの、新工場建設に伴う長期借入による収入41億円があったことによるものであります。

 これらの結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末より8億68百万円増加し426億60百万円(前期比2.1%増)となりました。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

a. 生産実績

  当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

パッケージングプラント事業

57,410

+10.9

メカトロシステム事業

30,341

△2.4

農業用設備事業

9,881

△28.1

合計

97,633

+1.1

 (注)金額は販売価額によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。

 

b. 受注実績

  当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

パッケージングプラント事業

79,483

+37.5

62,894

+54.1

メカトロシステム事業

29,821

△8.9

9,629

△7.0

農業用設備事業

12,740

△17.4

11,626

+32.6

合計

122,045

+15.2

84,150

+40.4

 

c. 販売実績

  当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

パッケージングプラント事業

57,410

+10.9

メカトロシステム事業

30,550

△0.6

農業用設備事業

9,881

△28.1

合計

97,842

+1.7

 (注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。

        2.主な相手先別の販売実績および総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

ニプロ株式会社

12,084

12.6

15,029

15.4

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末(2023年6月30日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループは、売上高および収益の長期・持続的な増大を目標としており、具体的な数値としては、連結売上高2,000億円の達成を目標としております。この目標達成のために「シブヤ成長戦略」を推進しております。

 当連結会計年度の経営成績等については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。なお、当連結会計年度の売上高経常利益率は8.4%(前連結会計年度は14.2%)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。

 当社グループは、売上債権および棚卸資産の圧縮等資金の効率を高め、財務基盤の健全化に努めており、事業活動のための適切な資金確保を行うことを財務方針の基本としております。運転資金および設備資金(買収資金を含む)については、内部資金のほか、主に銀行等の金融機関からの借入により調達しております。

 当社グループは、その健全な財政状態、安定した収益力および取引金融機関からの信用により、当社グループの成長を維持するために将来必要となる運転資金、設備資金、研究開発資金およびM&A資金を創出・調達することが可能と考えております。

 なお、今後予定している重要な設備の新設およびその資金調達方法については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画」に記載のとおりであります。

 

③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成において、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づいた合理的と考えられるさまざまな要因を考慮したうえで見積りおよび判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。