E02006 Japan GAAP
前期
960.7億 円
前期比
109.3%
株価
6,210 (04/23)
発行済株式数
22,066,160
EPS(実績)
392.18 円
PER(実績)
15.83 倍
前期
575.4万 円
前期比
102.2%
平均年齢(勤続年数)
35.5歳(10.0年)
従業員数
1,769人(連結:2,292人)
当企業集団は、当社、子会社18社で構成され、冷凍冷蔵庫の製造販売、医療・理化学製品の製造販売、冷凍冷蔵ショーケースの製造販売、大型食品加工機械、大型・小型冷蔵パネル設備販売の製造販売、サービスメンテナンスを主な事業の内容としております。
<主な関係会社>
連結子会社の数 17社
福島国際(香港)有限公司
フクシマトレーディング株式会社
北京二商福島機電有限公司
フクシマガリレイシンガポール株式会社
台湾福島国際股份有限公司
福久島貿易(上海)有限公司
タカハシガリレイ株式会社
フクシマガリレイマレーシア株式会社
ガリレイパネルクリエイト株式会社
ショウケンガリレイ株式会社
フクシマガリレイタイランド株式会社
フクシマガリレイベトナム有限会社
ガリレイ(タイランド)株式会社
フクシマガリレイカンボジア株式会社
フクシマガリレイミャンマー株式会社
フクシマガリレイインドネシア株式会社
フクシマガリレイフィリピン株式会社
事業の系統図は次のとおりであります。
当連結会計年度における当企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当企業集団の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当企業集団が判断したものであります。
当連結会計年度(2022年4月1日~2023年3月31日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症蔓延下において政府による行動規制は緩和され、感染防止と経済活動の両立が図られたことから、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられました。一方で、ウクライナ情勢の長期化や円安の急激な進行等によりエネルギーコストや原材料価格の高騰、世界的な金融引き締め等により、引き続き先行き不透明な状況にあります。
当企業集団を取り巻く環境は、外食産業では、新型コロナウイルス感染症対策の行動規制緩和に加え、感染者数は期末に向け収まりを見せたことにより、個人客や家族客を中心に外食需要が増え回復傾向が続いています。流通産業では、エネルギーコストや原材料価格の高騰に加え、実質賃金の下落による消費者の節約志向により、設備投資について慎重な傾向がみられ、先行き不透明な状況にあります。また、食品製造業界では、エネルギーコストや原材料価格の高騰の影響を受けつつも、大手食品メーカーを中心として引き続き設備投資が堅調であり、低温物流拠点の需要も2024年問題を背景に継続しております。
冷凍冷蔵庫販売では、外食産業の需要回復に合わせて多くのご注文をいただいており、飲食店及び宿泊施設向けの汎用冷凍冷蔵庫の売上が増加しました。また、店舗での食品加工やテイクアウトの需要が継続したことで、ブラストチラーや冷凍冷蔵ロッカー等高単価商品の売上が増加したため、売上高は225億2千3百万円(前年比19.9%増)となりました。
医療・理化学製品販売では、病院・クリニック向けのコロナワクチン用の薬用保冷庫需要が厚生労働省指導の影響で増加傾向にありますが、前年度の新型コロナウイルス感染症の関連需要の剥落や、再生医療関係の売り上げが減少したことにより、売上高は13億2千5百万円(前年比44.3%減)となりました。
冷凍冷蔵ショーケース販売では、スーパーマーケット等でのエネルギーコストや原材料価格の高騰により、改装需要の落ち着きや設備投資を控える傾向がみられたものの、コンビニエンスストア向けの自然冷媒を採用したショーケースの販売は引き続き堅調に推移したため、売上高は382億1千8百万円(前年比5.2%増)となりました。
大型食品加工機械販売では、トンネルフリーザー及びラインシステムやコンベアにおいて、主に冷凍食品・冷凍弁当を中心とした食品メーカーの設備投資が継続しており、十全に比べ規模の大きな物件が多く売り上げが堅調に推移したため、売上高は79億8千7百万円(前年比7.6%増)となりました。
大型パネル冷蔵設備販売では、スーパーマーケットやコンビニベンダーを中心としたプロセスセンター、食品工場への設備投資が活発なことに加え、低温物流拠点の需要も物流の2024年問題を背景に堅調に推移し、売上高は143億7千8百万円(前年比16.8%増)となりました。
小型パネル冷蔵設備販売では、スーパーマーケットや小規模の食品工場、ホテル向けの売り上げが回復基調となったことなどにより、売上高は66億3全3百万円(前年比7.4%増)となりました。
サービス販売では、スーパーマーケットやコンビニエンスストア、ドラッグストア向けの冷凍冷蔵ショーケースのメンテナンス、保守契約の売り上げが増加しました。また、外食産業の需要が回復基調にあり、冷凍冷蔵庫等のメンテナンスの売り上げも増加したため、売上高は109億2千9百万円(前年比7.4%増)となりました。
製造部門においては、原材料価格が高騰しておりますが、影響を軽減すべく生産性の向上や、代替部材使用の検討等に取り組んでおります。また、2022年7月中旬から10月にかけて岡山工場製品の納期遅延が発生しましたが、安定出荷へと転じ、さらなる安定供給に向けたシステム・人員・設備等の出荷体制の再構築を引き続き進めております。
ガリレイグループでは、サスティナブルビジョン「Dramatic Future 2050」を策定し、2050年までに食品の生産からテーブルに並ぶまで温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることに取り組んでおります。また、「グリーン冷媒への転換」「環境性能の高い製品を開発・提供」「冷媒ガス漏洩防止」のアクションを戦略的に推進し、バリューチェーン全体のCO2排出量削減に取り組むことで、環境先進企業として価値を提供してまいります。取り組み内容は、自然冷媒採用大型コンデンシングユニット「NOBRAC」の開発・上市を実施しております。また、薬用保冷庫等のメディカル製品はノンフロン冷媒使用へモデルチェンジを実施し、その他製品についても計画的に地球温暖化係数の低い冷媒に切り替えております。
その結果、当連結会計年度の売上高は1,049億9千6百万円(前年比9.3%増)、営業利益は114億8千5百万円(前年比17.1%増)、経常利益は122億9千2百万円(前年比9.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は86億5千4百万円(前年比5.9%増)となりました。
当連結会計年度末における流動資産の残高は805億6千1百万円(前連結会計年度は731億3千7百万円)となり、74億2千3百万円増加しました。これは主として受取手形、売掛金及び契約資産が増加したことによるものです。
当連結会計年度末における固定資産の残高は324億3千5百万円(前連結会計年度は305億6千2百万円)となり、18億7千2百万円増加しました。これは主としてその他に含まれる建設仮勘定が増加したことによるものです。
当連結会計年度末における流動負債の残高は314億7千1百万円(前連結会計年度は299億5千8百万円)となり、15億1千3百万円増加しました。これは主として未払法人税等が増加したことによるものです。
当連結会計年度末における固定負債の残高は16億1千8百万円(前連結会計年度は18億3千1百万円)となり、2億1千3百万円減少しました。これは主として繰延税金負債が減少したことによるものです。
当連結会計年度末における純資産の残高は799億7百万円(前連結会計年度は719億1千万円)となり、79億9千6百万円増加しました。これは主として親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が増加したことによるものです。
① キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前当期純利益を122億7千9百万円計上し、投資活動や財務活動に34億8千9百万円使用した結果、前連結会計年度末に比べ22億2千7百万円増加し、461億8千2百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、55億2百万円(前年同期比10億7千万円減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、22億4千7百万円(前年同期比7億4千2百万円増)となりました。これは主に有形固定資産の取得を行ったことによるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、12億4千2百万円(前年同期比1億7千8百万円増)となりました。これは主に配当金の支払いを行ったことによるものです。
② 資金需要
当社グループは、事業運営上、必要な資金を安定的に確保することを基本方針としております。
当社グループの資金需要の主なものは、運転資金、設備投資、法人税等の支払い、配当金の支払い等であります。また、その資金の原資といたしましては、営業活動によるキャッシュ・フロー及び銀行借入によるものを基本としております。
なお、最近3連結会計年度におけるキャッシュ・フロー指標のトレンドを示すと以下のとおりとなります。
(注) 1 上表中の各指標は以下のとおり算出しております。
自己資本比率:自己資本/総資産
時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
2 いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
3 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数により算出しております。
4 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用しております。
5 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている全ての負債を対象としております。
6 利払いは、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。
(4)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
(5)生産、受注及び販売の状況
① 生産実績
製品生産実績
当連結会計年度における生産実績を品目区分別に示すと、以下のとおりであります。
(注) 1 当企業集団の製品は単位に大きな差があるため、販売価格によっております。
2 当連結会計年度において、冷凍冷蔵庫、医療・理化学製品の生産実績に著しい変動がありました。その内容等については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績」に記載しております。
② 受注実績
重要な受注生産を行っておりませんので、記載を省略しております。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績を品目区分別に示すと、以下のとおりであります。
(注) 当連結会計年度において、冷凍冷蔵庫、医療・理化学製品、大型パネル冷蔵設備の販売実績に著しい変動がありました。その内容等については、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績」に記載しております。