E01603 Japan GAAP
前期
2,654.6億 円
前期比
90.4%
株価
4,940 (01/13)
発行済株式数
24,919,343
EPS(実績)
134.47 円
PER(実績)
36.74 倍
前期
656.9万 円
前期比
92.3%
平均年齢(勤続年数)
39.8歳(15.3年)
従業員数
3,077人(連結:6,943人)
当社グループは、当社、子会社52社および関連会社2社で構成され、機械工具、部品、その他の製造販売を主な事業としております。
機械工具事業では、工具、工作機械、ロボットを製造販売しております。また、部品事業では、ベアリング、油圧機器を、その他の事業として、特殊鋼、工業炉等の製造販売を行っております。
主に当社が製品の製造・販売を行っておりますが、製造の一部につきましては、国内および海外の関係会社に委託しております。販売につきましても、国内は、自動車メーカー等の大口需要家向け販売および中小口需要家向・市販ルートの販売を主として当社が行うほか、特定地域・分野の需要先に対しては、国内の販売会社を通じて行っております。海外については、現地の販売子会社等を通じて販売しております。
事業の系統図は、次のとおりであります。
※画像省略しています。
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度における当社グループをとり巻く環境は、自動車分野を含め経済活動の緩やかな回復が進み、日本・米州をはじめとする先進国経済の持ち直しが見られました。一方で、ウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化、米国の保護主義政策に伴う影響など、先行き不透明な状況が継続していることに加え、中国・欧州経済の低迷など、一部で事業環境の厳しさが増しております。
このような状況のもと、当社グループは、中長期的な脱炭素・EV化をはじめとする産業構造の大変革を見据え、工具、工作機械、ロボット、ベアリング、油圧機器、そして特殊鋼事業をあわせ持つ総合機械メーカーとしての特長を活かし、ユーザーのものづくりに寄与する新商品の開発や技術提案などにより、受注・売上の拡大にとり組んでおります。また、利益の改善に向けて、設備や人員の適正化、標準ベアリングの集約生産、さらには全部門を対象とした合理化、内製拡大など、事業全般の構造改革をより一層推進しております。
以上の結果、当連結会計年度の売上高は、米州の産業機械・市販分野において需要が拡大しましたが、中国および欧州の建設機械・産業機械分野などでの需要減少や国内の一部自動車メーカーでの減産を受け、2,398億92百万円(前期比9.6%減)、このうち、国内売上高は1,174億49百万円(同6.3%減)、海外売上高は1,224億43百万円(同12.6%減)となりました。
利益面につきましては、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁や、生産ラインの自動化・合理化、調達コストダウンにとり組み、為替も円安で推移しましたが、ロボット・油圧機器などでの操業度の悪化が大きく影響し、営業利益は66億36百万円(同44.1%減)、経常利益は42億36百万円(同61.6%減)となりました。また、資本効率の向上をはかるために政策保有株式を縮減し、投資有価証券売却益として36億64百万円を特別利益に計上、一方で余剰設備や人員の適正化を推し進め、構造改革費用として42億2百万円を特別損失に計上し、親会社株主に帰属する当期純利益は33億51百万円(同48.2%減)となりました。
セグメントの経営成績につきましては、次のとおりであります。
機械工具事業では、中国自動車メーカーの設備投資計画の見直しに伴うロボット需要の減少や、中国の産業機械分野での工具・工作機械の需要減少により、売上高は775億円(前期比9.3%減)となり、営業利益は操業度の悪化などにより、38億79百万円(同39.4%減)となりました。
部品事業では、中国・欧州の建設機械メーカーの生産調整により油圧機器の需要が減少したことに加え、国内の一部自動車メーカーでの減産、市販代理店の在庫調整に伴い、ベアリング需要が減少した結果、売上高は1,463億98百万円(同10.5%減)となりました。営業利益は油圧機器での操業度の悪化などにより、16億64百万円(同63.0%減)となりました。
その他の事業では、国内での特殊鋼需要の減少を受け、売上高は159億93百万円(同3.1%減)となりました。一方、営業利益は、原材料価格上昇分の販売価格への転嫁などにより、10億70百万円(同10.1%増)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、投資活動および財務活動による支出が営業活動による収入を上回った結果、前連結会計年度末に比べ10億66百万円減少し、317億58百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における営業活動により獲得した資金は、前連結会計年度に比べ194億27百万円増加し、314億58百万円となりました。これは、主として、仕入債務の減少65億21百万円、法人税等の支払額25億79百万円などにより資金が減少した一方で、税金等調整前当期純利益47億29百万円、減価償却費200億13百万円、売上債権の減少47億7百万円、棚卸資産の減少130億58百万円などにより資金が増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における投資活動により支出した資金は、前連結会計年度に比べ101億43百万円減少し、76億31百万円となりました。これは、主として、投資有価証券の売却47億88百万円などにより資金が増加した一方で、海外における工具、ベアリングの生産体制の構築、日本における工具、ベアリング、特殊鋼の生産能力増強ならびに合理化投資に伴う有形固定資産の取得115億17百万円などにより資金が減少したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度における財務活動により使用した資金(前期は31億25百万円の獲得)は、243億59百万円となりました。これは、主として、借入金の純減額187億88百万円、配当金の支払額26億26百万円、自己株式の取得17億50百万円などにより資金が減少したことによるものであります。
(2) 生産、受注及び販売の実績
① 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
前年同期比(%) |
|
機械工具 |
52,879 |
△20.3 |
|
部品 |
125,613 |
△13.6 |
|
その他 |
17,697 |
△5.3 |
|
合計 |
196,191 |
△14.8 |
(注)金額は平均販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
② 受注実績
当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
受注高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
受注残高 (百万円) |
前年同期比 (%) |
|
機械工具 |
77,522 |
△4.8 |
21,061 |
△5.6 |
|
部品 |
142,890 |
△12.2 |
15,730 |
△45.4 |
|
その他 |
15,220 |
△4.3 |
2,794 |
△19.9 |
|
合計 |
235,633 |
△9.4 |
39,586 |
△27.5 |
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
③ 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
金額(百万円) |
前年同期比(%) |
|
機械工具 |
77,500 |
△9.3 |
|
部品 |
146,398 |
△10.5 |
|
その他 |
15,993 |
△3.1 |
|
合計 |
239,892 |
△9.6 |
(注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主要な相手先別の販売実績および販売実績の総額に対する割合は、次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 |
||
|
金額(百万円) |
割合(%) |
金額(百万円) |
割合(%) |
|
|
岡谷鋼機株式会社 |
30,007 |
11.3 |
28,792 |
12.0 |
(3) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの財政状態および経営成績等の状況に関する分析・検討の内容は以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、有価証券報告書提出日(2025年2月27日)現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度における当社グループの経営成績の分析は次のとおりであります。
1) 売上高
当連結会計年度の売上高は、2,398億92百万円と前連結会計年度と比べ9.6%の減収となりました。このうち、国内売上高は、1,174億49百万円と同6.3%の減収となりました。これは、国内の一部自動車メーカーでの減産や建設機械・産業機械分野などでの需要減少を受け、ベアリング・油圧機器などの部品を中心に売上高が減少したためであります。また、海外売上高は、1,224億43百万円と同12.6%の減収となりました。これは、中国および欧州の建設機械・産業機械分野などでの需要減少により、ベアリング・油圧機器・ロボットなどで売上高が減少したためであります。
なお、期初に公表した売上高の年度計画2,500億円に対しては、達成率96.0%と未達となりました。これは、国内の一部自動車メーカーの減産や中国および欧州の建設機械・産業機械分野などでの需要減少を受け、売上高が減少したことによります。一方、海外売上高比率は、米州の産業機械・市販分野における需要拡大や国内売上高の減少により、期初計画の50.0%を1.0ポイント上回り、51.0%となりました。
2) 売上総利益
当連結会計年度の売上総利益は502億59百万円と、ロボット・油圧機器などでの操業度の悪化により、前連結会計年度に比べ10.0%の減益となりました。
3) 販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費は、436億23百万円となり、前連結会計年度に比べ3億39百万円減少しました。これ
は、主に売上の減少に伴い荷造運搬費などが減少した結果であります。また、売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は18.2%と前連結会計年度に比べて1.6ポイント増加しました。
4) 営業損益
当連結会計年度の営業利益は66億36百万円と前連結会計年度に比べ44.1%の減益となりました。また、売上高営業利益率は2.8%となり、前連結会計年度に比べて1.7ポイント低下しました。
なお、期初に公表した営業利益の年度計画100億円に対しては、達成率66.4%と未達となりました。これは、主としてロボット・油圧機器などでの操業度の悪化によるものであります。今後は、自動車向けベアリングの生産拠点再編、タイ国での集約生産などの構造改革、全部門を対象とした合理化、内製拡大をより一層推進してまいります。
5) 営業外損益
営業外損益(費用)は、24億円の費用(純額)となり、前連結会計年度の8億44百万円の費用(純額)から15億55百万円増加しました。これは、主として、休止固定資産減価償却費が11億45百万円増加したことによるものであります。
6) 経常損益
当連結会計年度の経常利益は42億36百万円と前連結会計年度に比べ61.6%の減益となりました。
7) 親会社株主に帰属する当期純損益
特別利益は、固定資産売却益12億13百万円、投資有価証券売却益36億64百万円の計上で48億77百万円となり、前連結会計年度に比べて48億30百万円増加しました。特別損失は、固定資産売却損1百万円、固定資産除却損24百万円、投資有価証券評価損60百万円、構造改革費用42億2百万円などの計上で43億84百万円となり、前連結会計年度に比べ43億9百万円増加しました。
法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計は、19億81百万円となり、前連結会計年度に比べ25億11百万円減少しました。
これらの結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は33億51百万円となり、前連結会計年度に比べ31億17百万円の減益となりました。
② 資本の財源及び資金の流動性についての分析
1) 財政状態の状況
当連結会計年度末の資産合計は、3,347億57百万円となり、前連結会計年度末に比べ355億66百万円減少しました。主として、受取手形、売掛金及び契約資産が47億56百万円、棚卸資産が129億67百万円、未収還付法人税等が10億31百万円、有形固定資産が120億56百万円、投資有価証券が70億22百万円減少し、退職給付に係る資産が13億38百万円増加しております。
負債合計は、1,700億91百万円となり、前連結会計年度末に比べ307億12百万円減少しました。主として、支払手形及び買掛金が36億97百万円、電子記録債務が27億16百万円、未払費用が23億55百万円、借入金が187億4百万円、リース債務が10億93百万円、繰延税金負債が16億90百万円減少し、未払法人税等が10億61百万円増加しております。
純資産合計は、1,646億65百万円となり、前連結会計年度末に比べ48億54百万円減少しました。主として、その他有価証券評価差額金が40億48百万円減少しております。また、自己株式の取得により、自己株式が16億62百万円増加しております。
2) キャッシュ・フローの状況
「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
3) 資金需要
当社グループの資金需要は、仕入、生産及び販売活動に必要な運転資金、販売費及び一般管理費等の営業活動費用、研究開発費によるもののほか、投資活動において、機械保全、品質向上および生産能力の増強と生産ラインの合理化を目的とした設備投資などであります。これらの資金需要に対しては、安定した収益基盤を確立し一層の利益追求をはかると同時に、売上債権、棚卸資産、仕入債務の適切な管理に加えて、固定資産の効率的活用などにとり組んでおります。また、不足分の資金は、有利子負債による調達を基本にしており、取引金融機関との安定した調達体制の維持に努めるとともに、調達手段の多様化による財務基盤の安定に向けたとり組みを進めております。なお、当社および主要なグループ会社間でキャッシュ・マネジメント・システム(CMS)を導入しており、グループ内の資金効率化に努めております。
当連結会計年度末における借入金およびリース債務を含む有利子負債の残高は、943億59百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は317億58百万円となっております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。