E01849 Japan GAAP
前期
613.3億 円
前期比
103.2%
株価
2,830 (04/28)
発行済株式数
17,640,000
EPS(実績)
205.16 円
PER(実績)
13.79 倍
前期
676.3万 円
前期比
103.3%
平均年齢(勤続年数)
40.6歳(15.2年)
従業員数
1,064人(連結:2,022人)
当社の企業集団は、当社及び子会社12社で構成され、戸建住宅向けシステム、集合住宅向けシステム、医療・福祉施設向けシステム、オフィス・公共施設向けシステム等の電気通信機器の製造・販売を主な内容とし、さらに各事業に関連する据付工事、請負、修理等の事業活動を展開しております。
当企業集団の各社の事業に係る位置づけは、次のとおりであります。
当社が電気通信機器を製造・販売するほか、生産面ではタイのアイホンコミュニケーションズ(タイランド)とベトナムのアイホンコミュニケーションズ(ベトナム)が製品の生産を行っております。さらに、国内ではアイホンコミュニケーションズ株式会社が当社製品の生産と基板の加工を行っております。
また、販売面では北米につきましてはアイホンコーポレーションが、欧州につきましてはアイホンS.A.S.が、オセアニアにつきましてはアイホンPTYが、東南アジアにつきましてはアイホンPTE.が、イギリスにつきましてはアイホンUKがそれぞれ販売を行っております。
さらに、開発面では株式会社ソフトウェア札幌、株式会社テシオテクノロジ及び株式会社日本マイクロリンクがソフトウェア開発等を行っております。
なお、GEGA ELECTRONIQUEにつきましては、当社グループ全体の経営効率の向上を目的に2024年2月から解散手続きを開始しております。
セグメントの区分は次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
会社名 |
|
日本 |
アイホン株式会社 |
|
北米 |
アイホンコーポレーション |
|
欧州 |
アイホンS.A.S.、アイホンUK |
|
タイ |
アイホンコミュニケーションズ(タイランド) |
|
ベトナム |
アイホンコミュニケーションズ(ベトナム) |
|
その他 |
アイホンPTY、アイホンPTE. |
事業の系統図は次のとおりであります。(2025年3月31日現在)
※画像省略しています。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度(2024年4月1日~2025年3月31日)における世界経済は、米国の政策動向や中国経済の見通し、中東地域をめぐる情勢等、先行き不透明な状況が続きました。
こうした中、わが国の経済は、マイナス金利解除、雇用環境の改善等により経済は緩やかな回復傾向にあるものの、物価上昇や為替の急激な変動等、先行き不透明な状況が継続いたしました。
これらの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
(イ)財政状態
当連結会計年度末の財政状態は、資産770億3千7百万円(前連結会計年度末比13億7千8百万円減)、負債102億7千4百万円(同32億2千8百万円減)、純資産667億6千3百万円(同18億5千万円増)となりました。
(ロ)経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高633億1千6百万円(前連結会計年度比3.2%増)、営業利益38億1千4百万円(同27.6%減)、経常利益41億6千2百万円(同32.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益36億1千9百万円(同22.1%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりです。
(日本セグメント)
売上高は、561億9千5百万円(前連結会計年度比3.4%増)となりました。営業利益は、研究開発費の増加等もあり25億5千6百万円(同47.1%減)となりました。
<戸建住宅市場>
売上高は45億4千万円(前連結会計年度比9.9%増)となりました。
新築では、当社の納入時期にあたる住宅着工戸数は減少傾向が続くものの、他社採用先を中心に積極的な受注活動を推進したことにより、テレビドアホンのスタンダードモデルの販売が好調に推移し、売上は増加いたしました。
リニューアルでは、防犯意識の高まりを背景に主力のワイヤレステレビドアホンを中心に販売が好調に推移するとともに、ホームセンター等への他社採用からの切替活動が奏功し、テレビドアホンのスタンダードモデルの販売が大幅に増加したことにより、売上は増加いたしました。
<集合住宅市場>
売上高は、305億2千8百万円(前連結会計年度比6.0%増)となりました。
新築では、当社の納入時期にあたる住宅着工戸数が減少し、分譲マンション向けの販売は減少したものの、賃貸マンション向け主力商品の販売が好調に推移し、売上は増加いたしました。
リニューアルでは、分譲マンションへの積極的な受注活動を推進し、前期並みの売上になりました。また、賃貸マンションに向けて2024年9月に主力商品に標準搭載した宅配ソリューションサービス「Pabbit」による差別化が受注増加を牽引するとともに、価格改定に伴う駆け込み需要もあり、売上は増加いたしました。
<ケア市場>
売上高は、76億2千5百万円(前連結会計年度比6.0%減)となりました。
新築では、病院や高齢者施設・高齢者住宅に対する効率的な事業運営に向けたソリューション提案を継続しているものの、新築着工数の減少が影響し、売上は微減いたしました。
リニューアルでは、需要の多い高齢者への医療・介護を中心に補助金活用によるテクノロジー導入支援の追い風が続く中、ナースコールをコアとする見守り支援等のソリューション提案を積極的に進めているものの、商品供給不足から大きく回復した前期の販売水準には至らず、売上は減少いたしました。
<業務市場>
売上高は、34億4千2百万円(前連結会計年度比15.4%増)となりました。
新築では、バリアフリーに関する一部法改正を背景に商業施設等のトイレ呼出設備としてIPネットワーク対応インターホンシステムの導入が好調に推移し、売上は増加いたしました。
リニューアルでは、官公庁や金融機関における連絡用設備の更新が好調に推移し、売上は大幅に増加いたしました。
(北米セグメント)
売上高は、119億1千7百万円(前連結会計年度比0.0%減)となりました。営業損失は、現地通貨での売上高の減少等により1千3百万円(前連結会計年度は営業利益3億1千7百万円)となりました。
需要の多い学校案件中心に主力のIPネットワーク対応インターホンシステムの販売が好調に推移したものの、東海岸都市部における集合住宅市場での競争激化やオフィスビルへの設備投資の鈍化が影響したことにより、現地通貨ベースの売上は減少いたしました。
(欧州セグメント)
売上高は、43億3千9百万円(前連結会計年度比4.6%増)となりました。営業損失は、原価率悪化の影響等により6千5百万円(前連結会計年度は営業損失3千7百万円)となりました。
欧州経済が緩やかな回復基調となる中、主要国フランスでは、戸建住宅市場の新築着工戸数が大幅に減少し主力テレビドアホンのスタンダードモデルの販売に影響が生じました。一方、集合住宅のリニューアル受注が好調に推移するとともに、学校や自治体を中心にIPネットワーク対応インターホンシステムの採用が増加し、現地通貨ベースの売上は増加いたしました。
(タイセグメント)
生産拠点として売上高は、112億1千9百万円(前連結会計年度比17.2%増)となりました。営業利益は、グループ会社への販売価格増加の影響等もあり6億2千万円(同209.2%増)となりました。
主な要因は、商品の安定供給及び部品在庫の適正化に向けて計画的に生産しており、生産量が前期を上回ったことから、売上は増加いたしました。
(ベトナムセグメント)
生産拠点として売上高は、65億5千2百万円(前連結会計年度比11.9%増)となりました。営業利益は、売上高の増加等もあり3億5千1百万円(同22.6%増)となりました。
主な要因は、商品の安定供給により計画通りに生産できたことから、売上は増加いたしました。
(その他)
売上高は、16億9百万円(前連結会計年度比16.7%増)となりました。営業利益は、7千万円(同158.3%増)となりました。
<オセアニア>
売上高は、9億1千3百万円(前連結会計年度比11.4%増)となりました。
主要国オーストラリアでは、集合住宅市場において競合企業との厳しい競争の影響が生じたものの、引き続き堅調な公的需要を背景にIPネットワーク対応インターホンシステムを中心に業務市場での販売が好調に推移し、現地通貨ベースの売上は増加いたしました。
<東南アジア>
売上高は、6億9千6百万円(前連結会計年度比24.5%増)となりました。
主要国シンガポールを中心に、各国において中国の不動産危機の影響により不動産投資が停滞し集合住宅市場の低迷が長期化しているものの、引き続き医療インフラの拡充を図るインドネシアにおいてナースコールの販売が好調に推移したこと等により、現地通貨ベースの売上は大幅に増加いたしました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ27億3千9百万円増加し、243億2千6百万円となりました。
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローは次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は57億1千7百万円(前連結会計年度比36.9%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益45億1千3百万円、棚卸資産の減少額43億2千1百万円、法人税等の支払額17億3千6百万円などがあったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は7億2千9百万円(前連結会計年度は5千8百万円の支出)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出18億8百万円があったものの、定期預金の払戻による収入14億6千9百万円などがあったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は24億1千4百万円(前連結会計年度は16億9千9百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払額21億2千7百万円などがあったことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
(イ)生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
生産高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
日本 |
34,500 |
98.0 |
|
タイ |
11,207 |
117.7 |
|
ベトナム |
6,570 |
113.7 |
|
合計 |
52,279 |
103.5 |
(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しておりません。
(ロ)受注実績
当社グループは、主として需要見込による生産方式をとっておりますので記載を省略しております。
(ハ)販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
|
セグメントの名称 |
販売高(百万円) |
前年同期比(%) |
|
日本 |
45,593 |
103.8 |
|
北米 |
11,777 |
99.0 |
|
欧州 |
4,335 |
104.5 |
|
その他 |
1,609 |
116.7 |
|
合計 |
63,316 |
103.2 |
(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(イ)財政状態
当連結会計年度末における資産は770億3千7百万円(前連結会計年度末784億1千6百万円)となり13億7千8百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金が30億9千9百万円増加、棚卸資産が41億3千1百万円減少、投資有価証券が5億7千2百万円減少したこと等によるものであります。
負債は102億7千4百万円(前連結会計年度末135億2百万円)となり32億2千8百万円減少いたしました。これは主に、預り保証金が16億9千7百万円減少、未払法人税等が7億4千万円減少、未払消費税等が4億7千1百万円減少したこと等によるものであります。
純資産は667億6千3百万円(前連結会計年度末649億1千3百万円)となり18億5千万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益により36億1千9百万円増加、剰余金の配当により21億2千7百万円減少したこと等によるものであります。
(ロ)経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、633億1千6百万円(前連結会計年度比3.2%増)となりました。売上高の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 (ロ)経営成績」に記載しております。
(売上総利益)
当連結会計年度における売上総利益は、272億4千万円(前連結会計年度比2.7%増)となりました。主な増加要因としましては、売上高の増加によるものであります。
(販売費及び一般管理費)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、234億2千5百万円(前連結会計年度比10.2%増)となりました。主な増加要因としましては、人件費や研究開発費の増加によるものであります。
(営業利益)
当連結会計年度における営業利益は、38億1千4百万円(前連結会計年度比27.6%減)となりました。主な減少要因としましては、販売費及び一般管理費が増加したことによるものであります。
(経常利益)
当連結会計年度における経常利益は、41億6千2百万円(前連結会計年度比32.1%減)となりました。主な減少要因としましては、営業利益が減少したことによるものであります。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、36億1千9百万円(前連結会計年度比22.1%減)となりました。主な減少要因としましては、経常利益が減少したことによるものであります。
なお、当社グループが経営上の目標の達成状況を判断するための客観的指標としている連結売上高営業利益率は、人件費や研究開発費など販売費及び一般管理費が増加したことに伴い、6.0%(前連結会計年度比2.6ポイント減)となりました。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、持続的な成長のための積極的投資と株主への利益還元に必要な資金の確保、並びに強固な財務基盤の維持を目指し、安定的な営業キャッシュ・フローの創出に努めております。運転資金需要の主なものは、製品を生産するための材料仕入、外注費等の製造費用や新商品開発のための新商品開発費及び販売費であります。また、設備資金需要の主なものは、製品を生産するための機械装置等の固定資産購入であります。なお、当社グループはこれらの資金を全額自己資金で充当しております。
また、株主還元につきましては、長期的な視点に立った安定的な配当を実施するとともに、経営基盤の強化と収益見通しを勘案しつつ積極的な配当を検討しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が経営成績等に重要な影響を及ぼすと考えております。
(製品保証引当金)
製品保証引当金は、将来発生する修理費用の見積額を計上しております。修理費用の見積額は、過去の発生実績率や特定案件の合理的な見積りに基づいて計上しておりますが、実際の発生実績率または修理費用が見積りと異なる場合、製品保証引当金に影響を及ぼす可能性があります。
(退職給付債務及び退職給付費用)
退職給付債務及び退職給付費用は、割引率や年金資産の期待運用収益率等の数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出しております。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、退職給付債務及び退職給付費用に影響を及ぼす可能性があります。