株式会社一家ホールディングス

上場日 (2021-10-01) 
ブランドなど:屋台屋博多劇場こだわりもん一家
小売業飲食店スタンダードTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

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最終更新:

E36757 

売上高

83.8億 円

前期

44.2億 円

前期比

189.3%

時価総額

49.3億 円

株価

693 (05/02)

発行済株式数

7,115,700

EPS(実績)

11.25 円

PER(実績)

61.60 倍

平均給与

419.4万 円

前期

441.3万 円

前期比

95.0%

平均年齢(勤続年数)

36.1歳(7.9年)

従業員数

21人(連結:319人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社は、純粋持株会社として当社グループ(当社及び当社の関係会社)の経営管理及びそれに附帯する業務を行っております。

当社グループは、「あらゆる人の幸せに関わる日本一のおもてなし集団」をグループミッションに掲げ、以下の経営理念に従い、おもてなしを通して、関わる人と喜びと感動を分かちあえる企業を目指し、飲食事業及びブライダル事業を行っております。

 

  経営理念

 1. お客様、関わる全ての人と喜びと感動を分かち合う。

   2. 誇りの持てる「家族のような会社」であり続ける。

3. 夢を持ち、限りなき挑戦をしていく。

 

飲食事業においては、当社グループが企画・業態開発した飲食店「こだわりもん一家」「屋台屋博多劇場」「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」「にのや」「韓国屋台ハンサム」などの直営店の運営を行っております。ブライダル事業においては、ブライダル施設「The Place of Tokyo」を運営し、結婚式の企画・施行及びその他パーティーの企画・施行などを行っております。なお、当社グループの報告セグメントは、飲食事業とブライダル事業であります。

 

各事業の具体的な内容は次のとおりであります。

なお、(1)飲食事業及び(2)ブライダル事業の区分は「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。

また、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。

 

(1)飲食事業

当社グループの飲食事業の特徴はスタッフによる「おもてなし」であります。

当社グループは、「お客様、関わる全ての人と喜びと感動を分かち合う」という理念のもと、お客様を自分の大切な人(家族)と考え、接客しております。基本的なサービスマニュアルはあるものの、さらにスタッフは自ら考え、同マニュアルにはないおもてなしを表現できるよう理念浸透、教育に取り組んでおります。

 当社グループの飲食事業における、主な業態は以下のとおりであります。

業態

特徴

店舗数

こだわりもん一家

 「お客様の第二の我が家」をコンセプトに、お客様を「いらっしゃいませ」ではなく「おかえりなさい」とお出迎えするなど、まるで自分の家に居る様にくつろげるお店造りにこだわり、屋号を「こだわりもん一家」とし、営業しております。30代~50代のサラリーマンやOLを中心に、ご家族連れやカップルのお客様など、老若男女問わず様々なシーンでご利用頂いております。
 店内の中央部には、その日水揚げされた鮮魚や旬の野菜が並べられた食材のディスプレイを設置、その奥には開放感のあるオープンキッチンを配置し、目の前で食材や調理の姿を見て頂けます。
 その他、様々な利用動機に対応できるように、カウンター席、テーブル席や掘り炬燵の宴会個室などをご用意しております。
 日本各地から地魚や旬の野菜、郷土の名物調味料や地酒を仕入れており、素材の味を活かした炉端焼きを中心とした通常メニュー、旬の食材を使用し、45日ごとに年8回変わる旬彩メニュー、料理長が市場へ足を運び買い付けした日替わりメニューなど、気軽に様々な和食メニューを楽しんで頂けます。

5店舗

 

 

 

業態

特徴

店舗数

屋台屋 博多劇場

 「福岡・博多の風物詩である、中洲の屋台街の雰囲気や活気を再現した空間で、気軽で安くて旨い屋台飯を楽しんで頂ける、笑顔と活気があふれた劇場」をコンセプトに、毎日手仕込みで作り、鉄鍋で調理する博多劇場名物の「鉄鍋餃子」をはじめ、肉や季節の野菜のほか、色々な食材を串に刺して焼く「博多串焼き」、博多名物である「博多もつ鍋」をご用意。その他、鉄板焼きやおでんなどの屋台飯、辛子明太子や、ごま鯖などのメニューを取り揃え、ドリンクは、ハイボールや店内で仕込む自家製塩レモンサワー、その他様々な味わいのサワー、九州の酒蔵より取り寄せた焼酎など提供しております。
 サービスと商品を組み合わせることでお客様との接点を増やし、お客様と一緒に楽しんで頂ける取り組みとして、博多劇場名物の「鉄鍋餃子」100個(総重量1.5kg)を60分以内に食べきるイベントの実施や、誕生日に年の数の餃子のプレゼントや、乾杯ドリンクを通常料金で1リットルサイズに変更するなど、独自の会員システムの「屋台屋会員」をご用意しております。

44店舗

大衆ジンギスカン酒場 

ラムちゃん

 昨今の健康志向の高まりにより、「低糖質」「高タンパク」な食材が注目されヘルシーで太りにくい健康食材が注目される中、脂肪燃焼に効果的なカルニチンを多く含むラム肉と、低糖質でプリン体も少ないウイスキー(ハイボール)を思う存分楽しんで頂ける、大衆ジンギスカン酒場です。「大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん」では、全卓に強炭酸ハイボールタワーを設置し、60分500円(税抜)飲み放題で、お客様ご自身でハイボールを好きなタイミングで好きなだけ注いでいただけます。また、こだわりの岩塩で塩締め・低温熟成させ、臭みがなく、かつ柔らかく旨みを最大限に引き出した低カロリー高タンパクのラム肉 を使ったジンギスカンを楽しんでいただける、元気・活気に溢れる大衆酒場です。

12店舗

にのや

 「長時間<短時間」・「大人数<少人数」・「大皿料理<小分け料理」などといったウィズコロナ・アフターコロナにおける飲食店のニーズを踏まえ、短時間の利用に向いた立ち飲みのカウンター席と、少人数向けのテーブル席を設け、おでんや刺身、おばんざいなどの手作りにこだわった美味しい和食料理と日本各地から取り寄せた日本酒をリーズナブルに楽しむことができる本格和食酒場です。

4店舗

韓国屋台 ハンサム

 「五感で楽しむ韓国屋台」をコンセプトに、ネオン輝くシンボリックな雰囲気と、韓国屋台の大衆感が融合した店内に仕上げ、幅広い客層の方に楽しんでいただける空間を演出。豊富な本格韓国料理、ドリンクをリーズナブルな価格でお楽しみいただけます。テイクアウトやデリバリーにも対応しております。

 

7店舗

Remo Cafe

 「快適なセルフスペースをあなたに」をコンセプトに、ウィズコロナ・アフターコロナにおける仕事、勉強、趣味などのニーズに対応した地域生活者の方々が自由にお使いいただけるオンラインカフェスペースです。全席に電源、高速Wi-Fi、完全個室や会議室などを備え、快適な空間で、ハイクオリティのドリンクやフードをお楽しみいただけます。

1店舗

肉のウヱキ

 「ネオ大衆酒場」×「昭和の商店街にあるお肉屋さん」をコンセプトに、「ランチ」・「中食(テイクアウト)」・「居酒屋利用」の三毛作業態。店内にはテーブル席の他、立ち飲みスペースもご用意し、リーズナブルで気軽にご利用いただける大衆酒場です。

1店舗

合計

74店舗

 

(注)2023年3月31日現在の直営店舗数を記載しております。

 

(2)ブライダル事業

当社グループのブライダル事業としては、ブライダル施設「The Place of Tokyo」を運営しております。同ブライダル施設は、東京のシンボルである東京タワーの目の前に位置し、東京タワーを一望できる開放的なチャペルと、和モダンをデザインコンセプトとしてデザインした4階の会場「Tower room」、オープンキッチンを併設した3階会場「Terrace room」、パリの宮殿をイメージした地下2階の会場「Grand room」と趣の異なる3つの披露宴会場を用意しております。

婚礼料理は、小さなお子様からご年配の方まで幅広い年齢層のゲストにも喜んで頂けるよう、素材そのままの風味を活かし、日本人が慣れ親しんだ醤油や味噌を隠し味にした、和テイストのオリジナルのジャパニーズキュイジーヌを提供しております。また、お客様の要望に応じ、使用食材を出身地の食材を使用し提供メニューのアレンジを加えたり、通常用意するウエディングケーキを、新郎新婦のお気に入りの品に似せたケーキの作成をするなど、様々なニーズにお応えしております。

「想い出の場所は始まりの場所となり、永遠の場所となる」をコンセプトに掲げ、結婚式を挙げて頂いた新郎新婦様には最上階に併設する「Sky Bar TOMORI」の永久会員カードを贈呈しております。また、施設の1階には、世界各地の様々な食材を使用したWorld Seasonal Cuisineのレストラン「Terrace Dining TANGO」を併設しており、挙式された月の翌年同月1ヶ月間にレストランで利用できる、結婚一周年ディナーご招待チケットをプレゼントしております。以上のように、当社では結婚式後においても、当社ブライダル施設に来館していただけるように取り組んでおります。

 

 当社グループの主要な事業系統図は次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

23/06/27

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

(a) 全社業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大の長期化や、ロシア・ウクライナ情勢、急速な円安の進行の影響などの懸念により、未だ景気の先行きは極めて不透明な状況が続いております。

外食業界におきましては、新型コロナウイルス感染者数は4月より徐々に減少傾向で推移したものの、7月頃から第7波の影響により感染者数が急増いたしました。その後、感染者数は徐々に減少したものの、需要は未だ回復途中であり、加えて、原材料費の高騰や人材不足及び採用コストの増加など、依然として厳しい状況が続いております。

このような状況の中、当社グループは、『あらゆる人の幸せに関わる日本一のおもてなし集団』というグループミッションのもと、より多くのお客様におもてなしによって感動を提供する為に、優秀な人材の確保及びサービス力向上に注力するとともに、新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じながら営業を行ってまいりました。

以上の結果、当連結会計年度における売上高は8,376,142千円(前年同期比89.3%増)、営業利益は166,865千円(前年同期は営業損失729,656千円)、経常利益は131,369千円(前年同期は経常損失751,781千円)、親会社株主に帰属する当期純利益は80,046千円(前年同期比57.8%減)となりました。

 

(b) セグメント業績

飲食事業においては、新規出店及び既存店の業態変更、既存店のサービス力向上及び店舗オペレーションの改善、自社アプリなどの会員獲得によるリピーター客数の増加に継続して注力してまいりました。

新規出店・業態変更に関しては、神奈川県エリアへの新規出店(屋台屋博多劇場横浜店)、ドミナントエリアへの新規出店(韓国屋台ハンサム町田店・渋谷店、大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん亀戸店)及びアフターコロナにおけるニーズに対応した、にのや業態の新規出店(寿司トおでんにのや大門店)のほか、既存店のこだわりもん一家船橋店を「寿司トおでんにのや」に、屋台屋博多劇場本川越店・新橋店を「韓国屋台ハンサム」へ業態変更し、Remo cafeおおたかの森店及びこだわりもん一家成田店、屋台屋博多劇場八重洲店を閉店したことにより直営店は合計で74店舗となりました。

前連結会計年度においては、緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の発出等を受け、全店で臨時休業及び酒類提供の自粛を含む要請の範囲内での時短営業を実施いたしましたが、当連結会計年度においては、全店通常営業を行いました。

その結果、既存店(屋台屋博多劇場業態・こだわりもん一家業態・大衆ジンギスカン酒場ラムちゃん業態)客数は前年比104.2%増となり、既存店客単価は前年比0.2%減で推移し、既存店売上高は前年比103.8%増となりました。

以上の結果、売上高は6,387,210千円(前年同期比108.4%増)、セグメント利益(営業利益)は52,504千円(前年同期のセグメント損失(営業損失)は553,841千円)となりました。

ブライダル事業においては、近年、結婚式のニーズの多様化により少人数婚のニーズが高まり、婚礼1組当たりの組人数が減少傾向にある中、婚礼の主力広告媒体との連携強化による来館数・成約率の向上、サービス力向上及びコスト削減、宴席の新規案件の取り込み及びリピート客数の増加、レストランのサービス力、商品力の向上及び新規客数の増加にも継続して注力いたしました。

その結果、施行件数は前年同期比で大幅に増加し、施行件数は新型コロナウイルスの感染拡大以前の水準まで戻りつつあります。また、組人数・組単価についても、依然として少人数での挙式のニーズは多い状況ではあるものの、徐々に回復し、前年同期比で増加いたしました。

売上高は1,988,932千円(前年同期比46.3%増)、セグメント利益(営業利益)は99,168千円(前年同期のセグメント損失(営業損失)は183,599千円)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は1,082,176千円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは483,297千円の収入となりました。これは、税金等調整前当期純利益112,218千円、減価償却費218,958千円、減損損失37,099千円、助成金の受取額72,486千円、仕入債務の増加額51,495千円、未払金の増加額47,917などによる資金の増加が、売上債権の増加額82,243千円などによる資金の減少を上回ったことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは340,923千円の支出となりました。これは、有形固定資産の取得による支出289,847千円、投資有価証券の取得による支出30,616千円、差入保証金の差入による支出65,234千円などによる資金の減少が、差入保証金の回収による収入66,161千円などによる資金の減少を上回ったことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは53,239千円の支出となりました。これは、長期借入金の返済による支出1,683,447千円などによる資金の減少が、長期借入れによる収入1,395,000千円及び株式の発行による収入235,964千円による資金の増加を上回ったことによるものであります。

 

③ 生産、受注及び販売の実績

(a) 仕入実績

当社グループの事業は提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、「生産実績」に代えて、「仕入実績」を記載いたします。

 

当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

仕入高

前年同期比(%)

飲食事業(千円)

2,033,451

202.4

ブライダル事業(千円)

825,861

140.5

合計

2,859,313

179.5

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.金額は、仕入価格によっております。

3.当連結会計年度において、仕入実績に著しい変動がありました。これは新型コロナウイルスの影響から市場回復があったことによるものです。

 

(b) 受注実績

当社グループで行う飲食事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。

 

なお、当連結会計年度におけるブライダル事業の受注実績は、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

ブライダル事業

1,145,229

112.1

925,334

74.5

 

(注) 上記の金額は、ブライダル事業における婚礼の受注実績のみを記載しております。

 

(c) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高

前年同期比(%)

飲食事業(千円)

6,387,210

208.4

ブライダル事業(千円)

1,988,932

146.3

合計

8,376,142

189.3

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.金額は、販売価格によっております。

3.当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは新型コロナウイルスの影響から市場回復があったことによるものです。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社が判断したものであります。

 

 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当連結会計年度の経営成績は、「経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりでありますが、その主な要因は次のとおりです。

当連結会計年度において、当社は、『あらゆる人の幸せに関わる日本一のおもてなし集団』というグループミッションのもと、より多くのお客様におもてなしによって感動を提供する為に、優秀な人材の確保及びサービス力向上に注力するとともに、新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じながら営業を行ってまいりました。

飲食事業においては、新型コロナウイルス感染者数が4月より減少傾向になったことにより順調に推移していたものの、7月頃から第7波の影響により感染者数が急増し、需要が一時的に減少いたしました。その後は9月頃から感染者数の減少とともに需要も徐々に回復し、10月以降の売上高はコロナ前の9割ほどの回復率で推移いたしました。

ブライダル事業においては、婚礼の施行件数、組人数が共に増加し、組単価も上昇いたしました。また宴席部門においても同様に需要が回復し、成功件数が増加したことにより前年同期比で売上高、営業利益ともに増加いたしました。

その結果、売上高は8,376,142千円(前連結会計年度比89.3%増)、売上総利益は5,520,124千円(前事業年度比94.4%増)となりました。

販売費及び一般管理費については、人件費2,160,900千円(前連結会計年度比61.9%増)、地代家賃945,503千円(前連結会計年度比35.5%増)などにより5,353,259千円(前連結会計年度比50.0%増)となりました。以上の結果、営業利益は166,865千円(前連結会計年度は営業損失729,656千円)となりました。

また、受取手数料及び助成金収入などの営業外収益を14,107千円、支払利息などの営業外費用を49,603千円を計上した結果、経常利益は131,369千円(前連結会計年度は経常損失751,781千円)となり、固定資産売却益などの特別利益を33,830千円、減損損失などの特別損失52,981千円及び法人税等30,048千円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は80,046千円(前連結会計年度比57.8%減)となりました。

 

 

 ② 財政状態の分析

(総資産)

当連結会計年度末における総資産は、敷金及び保証金が174,300千円減少したものの、現金及び預金が95,137千円、売掛金が83,379千円、投資その他の資産のその他が153,751千円増加したことなどにより、4,767,123千円(前連結会計年度末比108,399千円の増加)となりました。

 

(負債)

当連結会計年度末における負債は、買掛金が51,495千円増加したものの、1年内返済予定の長期借入金が74,650千円、長期借入金が204,623千円減少したことなどにより、3,829,477千円(前連結会計年度末比230,858千円の減少)となりました。

 

(純資産)

当連結会計年度末における純資産は、新株の発行に伴い資本金が122,149千円、資本剰余金が122,149千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上に伴い利益剰余金が80,046千円増加したことなどにより、937,645千円(前連結会計年度末比339,257千円の増加)となりました。

 

 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析

当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は1,082,176千円(前事業年度末比89,133千円の増加)となりました。

当社グループの所要資金は、主に新規出店に伴う保証金の支払と店舗造作等の有形固定資産の取得のための資金であります。これは、銀行借入により調達しております。また、経常の運転資金は主に自己資本、第三者割当増資及び銀行借入などにより賄っております。

なお、詳細は「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載しております。

 

 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社の経営成績に影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々な要因の変化の影響を受ける可能性があります。時流を見つつ顧客ニーズに対応していくと共に、新規出店の選別を厳しくして、他の外食企業との差別化を図り、お客様満足度の向上に努め、持続的な成長の維持と収益基盤の強化を図ってまいります。

 

 ⑤ 経営戦略の現状と見通し

外食業界自体の縮小と業界内の競争が激化する中、対策を講じる必要があると認識しております。お客様のニーズの変化を把握し、来店動機を増大させております。また商品・サービスの品質をブラッシュアップしていくとともに、新規出店を加速することで、当社グループへの認知度を上げ更なる成長を図ってまいります。

 

 ⑥ 経営者の問題認識と今後の方針について

外食業界を取り巻く環境は、人口減少や競争激化等により、厳しい状況にあります。その中で、いかにお客様のニーズを把握し、満足度を向上させること、また、ウィズコロナ・アフターコロナを見据えた市場の変化を捉えていくことが重要であると認識しております。今後におきましては、継続的な人材採用や教育の強化、新規業態の開発、お客様満足の追求を目的とした営業力強化等により更なる企業価値の向上を目指してまいります。

 

 ⑦ 経営方針・経営戦略又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、経常利益を重要な経営指標として位置付けております。

当連結会計年度における経常利益は131,369千円となり、前連結会計年度における経常損失751,781千円に比べ、883,150千円の増益となりました。引き続き当該指標の改善に邁進していく所存であります。

 

 ⑧ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。