五洋インテックス株式会社

上場廃止 (2021/07/26) 内部管理体制等の改善がなされず改善の見込みがなくなったと当取引所が認める場合 卸売業インテリア東証マザーズスタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

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労働生産性

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最終更新:

E02854 Japan GAAP

売上高

7.69億 円

前期

9.08億 円

前期比

84.6%

平均給与

377.6万 円

前期

374.4万 円

前期比

100.9%

平均年齢(勤続年数)

47.5歳(6.8年)

従業員数

39人(連結:48人)


3 【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社2社で構成されておりカーテンの販売を主に行っている室内装飾品関連(当社及び株式会社イフ)を主な事業として取り組んでおります。

当社グループは、当連結会計年度において、五洋亜細亜株式会社にて営んでおりましたメディカル関連事業を廃止し、室内装飾品関連事業の単一セグメントとなりました。

なお、主要な関係会社については異動ありません。

事業系統図は次のとおりであります。

※画像省略しています。

 〇印は、連結子会社

 

22/06/30

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

また、当社グループは室内装飾品関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

 ① 財政状態及び経営成績の状況

a.経営成績

当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、世界経済は低迷しました。我が国の経済も楽観できず、度重なる緊急事態宣言及び蔓延防止措置の発令に伴い、国内消費及び景気回復に影響が出ています。また、世界的な半導体不足や木材資材価格の高騰及び世界情勢不安による輸入コストの増加に伴い、当社グループを取り巻く事業環境は、室内装飾品関連(カーテン等)市場に影響を及ぼします新設住宅着工総戸数が伸び悩む状態にあります。また、2021年7月26日付で株式会社東京証券取引所より当社株式の上場が廃止となったことにより、当社における事業上での信用リスクの悪化に伴い、既存取引先からの取引停止による影響も出ています。

売上高は、主にマンション業者への販売が振るわず減少となり、取引先の見直しを含めた販売チャネルの変化により3月年度末に売上増加を期待したものの、当社における信用不安や商品力の低下及び新型コロナウイルス感染症の感染拡大長期化により、想定した売上を下回りました。

利益面におきましては、販売費及び一般管理費において商品仕入れ先からの値上げ要請や輸入コストの増加、業務委託費及び賃借料等の削減に伴う解約違約金の支払、貸倒引当金繰入額の発生、既存在庫の評価減の影響及び固定資産の減損損失の計上により損失は大幅に増加しました。

以上の結果、売上高は前年同期比15.4%減の768百万円、営業損失は303百万円(前連結会計年度は502百万円の営業損失)、経常損失は345百万円(前連結会計年度は537百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純損失は422百万円(前連結会計年度は567百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。

 

b.財政状態

1. 資産

 流動資産は、前連結会計年度末に比べ168百万円減少して243百万円となりました。これは主に、受取手形

及び売掛金が35百万円、商品が87百万円減少したことなどによります。固定資産は、前連結会計年度末に比

べ84百万円減少して50百万円となりました。これは主に、建物及び構築物が40百万円減少したことなどによ

ります。

 この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べ252百万円減少し、293百万円となりました。

 

2. 負債

 流動負債は、前連結会計年度末に比べ128百万円増加して642百万円となりました。これは主に、短期借入

金が329百万円増加した一方で、1年内返済予定の長期借入金が145百万円、未払金が52百万円減少したこ

となどによります。固定負債は、3百万円減少して92百万円となりました。これは主に、その他の固定負債が

5百万円減少したことなどによります。

 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べ124百万円増加し、734百万円となりました。

 

3. 純資産

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ377百万円減少して△440百万円となりました。これは主に、親会

社株主に帰属する当期純損失422百万円を計上したことによります。

 この結果、自己資本比率は△150.0%(前連結会計年度末は△11.6%)となりました。

 

② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における「営業活動によるキャッシュ・フロー」は242百万円の支出、「投資活動によるキャッシュ・フロー」は11百万円の収入、「財務活動によるキャッシュ・フロー」は226百万円の収入となり、「現金及び現金同等物の期末残高」は前連結会計年度末に比べ4百万円減少し、14百万円となりました。

 
(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、242百万円の支出(前連結会計年度は324百万円の支出)となりました。これは主に、増加要因として減損損失52百万円、棚卸資産の減少額88百万円、売上債権の減少額35百万円があった一方で、減少要因として税金等調整前当期純損失420百万円があったことなどによるものであります。

 
(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、11百万円の収入(前連結会計年度は54百万円の支出)となりました。これは主に、その他の収入39百万円があった一方で、有形固定資産の取得による支出12百万円があったことなどによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、226百万円の収入(前連結会計年度は318百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出100百万円、短期借入金の返済による支出88百万円があったことなどによるものであります。

 

③ 仕入及び販売の状況

(1) 仕入実績

当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

室内装飾品関連

387,379

79.7

合計

387,379

79.7

 

(注) 1  当連結会計年度において仕入実績に著しい変動がありました。これは、販売の減少に伴い、仕入を絞りこんだことによるものであります。

 

(2) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

室内装飾品関連

768,620

84.6

合計

768,620

84.6

 

(注) 1 主要顧客(総販売実績に対する割合が10%以上)に該当するものはありません。

2 当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これはマンション業者への販売の減少に

  よるものであります。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループを取り巻く事業環境は、新設住宅着工総戸数の伸びはほとんどありませんでした。

1. 売上高

 当連結会計年度の売上高は、前年同期比15.4%減の768百万円となりました。室内装飾品関連は、全体的に

減少となりましたが、特にマンション業者への販売が振るわず減少となりました。

2. 販売費及び一般管理費

 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前年同期比29.2%減の604百万円となりました。これは、業務

委託費と賃借料の減少であります。

3. 営業外収益及び営業外費用

 営業外収益は、65百万円となりました。これは受取賃貸料51百万円等によるものであります。また営業外

費用は、107百万円となりました。これは、支払利息34百万円、貸倒引当金繰入額12百万円、賃貸収入原価50

百万円等によるものであります。

4. 特別損失

 特別損失は減損損失52百万円、違約金22百万円の75百万円となりました。

 以上の結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損失は422百万円(前連結会計年度は

567百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

営業活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度より81百万円支出が減少いたしました。これはその他負債減少等によるものであります。

投資活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度より66百万円収入が増加いたしました。これはその他の収入によるものであります。

財務活動によるキャッシュ・フローでは、前連結会計年度より92百万円収入が減少いたしました。これは短期借入金による収入であります。

これらの活動の結果において、現金及び現金同等物の残高は前連結会計年度より4百万円減少し、14百万円となっております。

資本の財源は、主に当社事業に深くご理解をいただいている事業会社及び個人からの借入となっております。資金の流動性においては、500百万円のコミットメントライン契約を締結しており、現時点において200百万円の借入をしておりますが、300百万円の融資枠を余しております。従いまして、十分な手許流動性を確保しております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りを用いた仮定

連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては第5経理の状況 1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。