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最終更新:

E02871 Japan GAAP

売上高

42.9億 円

前期

39.3億 円

前期比

109.1%

時価総額

42.2億 円

株価

767 (04/26)

発行済株式数

5,500,000

EPS(実績)

55.66 円

PER(実績)

13.78 倍

平均給与

627.9万 円

前期

554.0万 円

前期比

113.3%

平均年齢(勤続年数)

41.8歳(15.9年)

従業員数

182人(連結:189人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループは、当社(株式会社大田花き)、子会社3社、関連会社3社及びその他の関係会社1社により構成されており、その他の関係会社を除き、花きの卸売事業を主たる業務とし、それに付帯する業務を行っております。

 当社グループの事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置づけは次の通りであります。

 なお、当社は、花き卸売事業の単一セグメントであります。

 

事業

区分

主な事業内容

会社名

花き卸売事業

卸売市場法に基づき東京都中央卸売市場大田市場において、花き卸売業を営んでおります。

株式会社大田花き(当社)

 

九州地方にて花き類の卸売・問屋業を営んでおります。

株式会社九州大田花き

※1

大田市場の業者向けに花き類を保管する倉庫を賃貸しております。

株式会社大田ウィングス

※1

生産者向けの種苗販売、生花店など小売業者向けの洋らん卸売業、花き小売業を営んでおります。

株式会社ディーオーシー

※2

大田市場の業者向けに花き類を保管する倉庫を賃貸しております。

花き施設整備有限会社

※2

東北地方にて花き類・関連資材の卸売・問屋業を営んでおります。

株式会社とうほくフラワーサポート

※2

大田市場において、花きに関する研究、情報サービスの提供などを行っております。

株式会社大田花き花の生活研究所

※3

 なお、当社のその他の関係会社である株式会社大森園芸ホールディングスとは資本関係のみで、取引は行っておりません。

 

 事業系統図は、次のとおりであります。

※画像省略しています。

 

 

23/06/26

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①経営成績の状況

 当連結会計年度におけるわが国経済は、コロナ禍で依然社会活動は一部制限されているものの、日常生活を取り戻そうとする動きが活発となりました。一方でロシアのウクライナ侵攻によりエネルギー、食料品、肥料などの値上がりが著しく、賃金を上げようとする動きが出てきたものの、可処分所得は伸び悩んでおり景気の先行きは不透明な状況が続いております。

 花き業界においてはアレンジメントやガーデニング、観葉植物など家で楽しめるホームユース需要が堅調でした。外出機会の増加でイベント需要が回復し、結婚式での需要はコロナ前の水準まで急増しました。葬儀や法事などは人数を少なくして小規模で行うことが定着してきた為、金額ではコロナ前に届かないものの件数はコロナ前の水準に回復しました。また、円安の環境下で切花の輸出が堅調でした。

 花きの国内生産量は高齢化や生産コストの高騰により減少が続いております。一方、生産者は効率化を図る為に取引先を人口の多い都市部に絞る動きが顕著となり、都内で市場を営む当社には荷物が集まりました。また輸入品を扱う輸入商社も円安による仕入コストの上昇で、空港に近い大規模市場に荷物を集約する流れが加速し、羽田空港と成田空港に近い当社には比較的潤沢に荷が揃う状況でした。このような状況下で地方市場や地方の大手小売店との取引が増加し、また全国的にはwithコロナにおいて需要に供給量が追い付かず単価高となったことも売上好調の要因となりました。

 

 このような結果、当連結会計年度の業績は、売上高4,285,086千円(前年同期比9.1%増)、営業利益304,086千円(前年同期比43.1%増)、経常利益419,747千円(前年同期比69.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益306,130千円(前年同期比76.5%増)となりました。

 

 なお、当社グループは花き卸売事業単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。

 

②財政状態の状況

(資産)

 当連結会計年度末における資産合計は8,810,466千円となりました。流動資産は前連結会計年度末に比べ187,228千円増加し4,175,593千円、固定資産は前連結会計年度末に比べ182,852千円減少し4,634,873千円となりました。流動資産の主な内訳は、売掛金2,360,224千円、現金及び預金1,678,358千円、固定資産の主な内訳は建物及び構築物2,594,640千円です。

 

(負債)

 当連結会計年度末における負債合計は3,875,981千円となりました。流動負債は前連結会計年度末に比べ17,444千円増加し2,230,946千円、固定負債は前連結会計年度末に比べ258,146千円減少し1,645,035千円となりました。流動負債の主な内訳は、受託販売未払金1,476,909千円、固定負債の主な内訳は長期借入金677,946千円、退職給付に係る負債489,164千円です。

 

(純資産)

 純資産は前連結会計年度末に比べ245,078千円増加し4,934,485千円となりました。これは親会社株主に帰属する当期純利益306,130千円の計上、剰余金の配当61,052千円によるものです。

 

③キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して178,552千円増加し1,763,921千円となっております。

 当連結会計年度末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は、641,112千円(前年同期は450,188千円の増加)となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益419,747千円、減価償却費264,441千円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額112,382千円、持分法による投資利益59,342千円、売上債権の増加57,622千円によるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は、61,896千円(前年同期は66,837千円の使用)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出120,674千円、貸付けによる支出20,000千円であり、増加要因は貸付金の回収による収入84,078千円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は、400,663千円(前年同期は391,581千円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出323,808千円、配当金の支払額60,886千円によるものです。

 

④生産、受注及び販売の実績

a.仕入実績

 当連結会計年度の仕入実績を取扱品目別に示すと、次のとおりであります。

 なお、当社グループは花き卸売事業の単一セグメントであります。

品目

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比

(%)

買付品(千円)

1,093,963

103.1

その他(千円)

124,861

107.3

合計(千円)

1,218,825

103.5

b.受注実績

 該当事項はありません。

c.販売実績

 当連結会計年度の販売実績を取扱品目別に示すと、次のとおりであります。

 なお、当社グループは花き卸売事業の単一セグメントであります。

品目

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

前年同期比

(%)

受託品(千円)

2,823,717

113.3

買付品(千円)

1,103,537

100.0

その他(千円)

357,832

108.5

合計(千円)

4,285,086

109.1

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの当連結会計年度の経営成績等について、コロナ禍で増加したホームユース需要に加え、落ち込んでいた冠婚葬祭需要も回復し、売上高は過去最高を記録しました。コスト面ではエネルギー価格の上昇による固定費の増加やドライバー不足による配送コストの上昇などに苦慮したものの、売上高増加により利益は向上しました。このような結果、売上高4,285,086千円(前年同期比9.1%増)営業利益304,086千 円(前年同期比43.1%増)経常利益419,747千円(前年同期比69.0%増)親会社株主に帰属する当期純利益 306,130千円(前年同期比76.5%増)となりました。

 

 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について、「第2 事業の状況 3事業等のリスク」をご参照ください。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

 当社グループの資金状況は、営業活動によって641,112千円の資金を得て、投資活動によって61,896千円、財務活動によって400,663千円の資金を使用しました。当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して178,552千円増加し1,763,921千円となりました。

 運転資金需要のうち主なものは、商品仕入資金、販売費及び一般管理費の営業費用であり、また、当社グループの事業の特性上、回収、支払サイトが他業種に比べて短く、流動性は極めて高くなっております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。