売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E03295 Japan GAAP

売上高

285.7億 円

前期

234.8億 円

前期比

121.7%

時価総額

161.6億 円

株価

6,990 (04/26)

発行済株式数

2,311,434

EPS(実績)

-109.82 円

PER(実績)

--- 倍

平均給与

421.5万 円

前期

394.3万 円

前期比

106.9%

平均年齢(勤続年数)

39.9歳(8.6年)

従業員数

199人(連結:518人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、暖簾・FC店、連結子会社5社及び非連結子会社1社で構成され、安楽亭業態、七輪房業態、アークミール、その他業態によるレストラン事業を展開しております。

 

当社グループの事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。

なお、セグメントと同一の区分であります。

 

安楽亭業態

 郊外型で開放的な空間での焼肉をリーズナブルな価格で提供しております。

(主な関係会社)当社及び連結子会社3社

 

七輪房業態

焼肉部門第二の核として「安楽亭業態」より客単価の高い設定で、個室を多く配置し、落ち着いた空間での食事を提供しております。

(主な関係会社)当社及び連結子会社3社

 

アークミール

「ステーキのどん」、「しゃぶしゃぶどん亭」、「フォルクス(ステーキ)」のレストラン事業を展開しております。

(主な関係会社)連結子会社4社

 

その他業態

「安楽亭業態」、「七輪房業態」とは異なるコンセプトでの焼肉レストランや焼肉以外の和食、洋食、中華のレストラン等で食事を提供しております。

(主な関係会社)当社及び連結子会社4社

 

※非連結子会社である安楽亭グループ協同組合は重要性が乏しいため記載しておりません。

 

(関連当事者)

店舗及び事務所の賃貸借、店舗の建築・改修工事等、当社と継続的で緊密な事業上の関係がある主要な関連当事者は、次のとおりであります。

豊山開発㈱、㈱北与野エステート、ゆたか建設㈱、㈱サリックストラベル、㈱T-NET、㈱書楽、㈱サリックス、㈱サリックスファーム、㈱サリックスフーズ

 

 

事業の概要図は、次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

(注)  非連結子会社として安楽亭グループ協同組合がありますが、重要性がないため、上記事業系統図には含めておりません。

 

23/06/30

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症にかかる行動制限が緩和されたことで経済社会活動の正常化が期待された一方、エネルギーや物流を含む世界的な諸コスト高騰による物価上昇、ウクライナ情勢等の地政学リスク、さらに急速な円安の進行等により不安定な情勢が続き、景気の先行きが不透明な状況で推移しました。

外食産業におきましても、感染拡大第7波・第8波の断続的な発生や、物価上昇に対する消費者の生活防衛意識の高まりを受け、客足が完全には回復せず厳しい経営環境が続きました。

このような環境のもと、当社グループは、経営理念である「食を通じて地域社会の豊かな生活文化の向上に貢献する」に基づき、お客様の基本ニーズである「安全・安心」に徹底してこだわった「自然肉100%」の商品提供を堅持するとともに、店内の衛生管理を徹底し、お客様に安心してご来店いただける環境づくりに注力してまいりました。また、消費者の意識・行動の変容を的確にとらえて集客力を向上させるべく、新メニュー開発やフェア企画の実施等に積極的に取り組みました。

店舗展開においては、「安楽亭」等の既存4店舗を「ステーキのどん」や「花炎亭」に業態転換し、グループ内のブランド資産を活用した業態最適化を進めました。加えて、採算が悪化していた店舗を中心に、当期間においてグループ計28店舗を閉店いたしました。

また、DXや業務改善を推進することで店舗人員体制の最適化や本社間接経費の削減を図り、コスト圧縮と生産性向上による収益基盤安定に努めました。同時に、販売戦略においてはメニュー価格改定を適宜行い、商品価値と収益力の維持向上を図りました。

以上の結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高285億66百万円(対前年同期比21.7%増)、営業損失1億2百万円(前年同期は営業損失24億14百万円)、経常利益2億48百万円(対前年同期比71.5%減)、親会社株主に帰属する当期純損失2億53百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益4億82百万円)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

<安楽亭業態>

 安楽亭業態の当連結会計年度末の店舗数は157店舗であります。内訳は直営110店舗、暖簾13店舗、FC34店舗であります。

販売促進及び商品開発につきましては、当社グループ創業以来のポリシーである「自然肉」ならではの美味しさを消費者にダイレクトに伝える新メニューとして、分厚いカット、芳醇な肉の旨味と食べ応えを特長とする「ワイルドカルビ」及び「ワイルドロース」を販売開始いたしました。また、人気の食べ放題については、既成のプランに上位コースの7種の肉の食べ放題を追加できる「肉強化オプション」、「食べ放題+定食」を組み合わせた「食べ放題定食」、“肉定量+サイドメニュー食べ放題”の「ピタ放題」など、様々なニーズに合わせてメニューの多様化を図りました。

さらに、顧客サービスと店舗オペレーションの双方に改善をもたらすDXの取り組みとして「スマホオーダーシステム」をほぼ全店に導入し、お客様のスマートフォンでも商品注文をしていただけるようにしたほか、ピークタイムの運営効率向上のため「配膳ロボット」を独自開発し、当期において15店舗に導入しました。

 以上の結果、安楽亭業態の当連結会計年度の売上高は105億43百万円(対前年同期比16.5%増)となり、セグメント利益(営業利益)は85百万円(前年同期はセグメント損失6億90百万円)となりました。

<七輪房業態>

七輪房業態の当連結会計年度末の店舗数は24店舗であります。内訳は直営19店舗、暖簾2店舗、FC3店舗であります。

販売促進及び商品開発につきましては、「やわらか上タンと秋の味覚フェア」「九州うまいものフェア」「春野菜春焼肉フェア」等、七輪房の多様で上質な肉の魅力を季節感豊かにアピールするフェア施策を積極的に実施してまいりました。

以上の結果、七輪房業態の当連結会計年度の売上高は18億15百万円(対前年同期比13.0%増)となり、セグメント利益(営業利益)は13百万円(前年同期はセグメント損失1億74百万円)となりました。

<アークミール>

アークミール業態の当連結会計年度末の店舗数は131店舗であります。内訳は直営129店舗、FC2店舗であります。アークミール業態には、「ステーキのどん」、「しゃぶしゃぶどん亭」、「フォルクス(ステーキ)」を含んでおります。なお、当連結会計年度において、安楽亭業態1店舗、その他業態2店舗の計3店舗を、「ステーキのどん」に転換し、一方、「donイタリアーノ(イタリアン)」1店舗をその他業態である「花炎亭(焼肉)」に転換いたしました。

販売促進及び商品開発につきましては、「ステーキのどん」、「しゃぶしゃぶどん亭」、「フォルクス」の主要各業態において、積極的に来店促進の施策を展開してまいりました。「WILDスペアリブ」「どんタワーハンバーグ」販売(ステーキのどん)、「黒酢酸辣湯しゃぶしゃぶフェア」(どん亭)、「店舗限定ステーキ食べ放題」「彩り温野菜のバーニャカウダステーキフェア」(フォルクス)等、多彩なメニューや店舗体験の楽しさをアピールする企画を実施いたしました。

以上の結果、アークミール業態の当連結会計年度の売上高は157億97百万円(対前年同期比25.9%増)となり、セグメント利益(営業利益)は2億89百万円(前年同期はセグメント損失10億29百万円)となりました。

<その他業態>

その他業態の当連結会計年度末の店舗数は7店舗であります。内訳は直営5店舗、FC2店舗であります。なお、その他業態には、「からくに屋(焼肉)」、「花炎亭(焼肉)」、「上海菜館(中華)」、「カフェビーンズ(喫茶)」、「安楽亭ベトナム(焼肉)」を含んでおります。

以上の結果、その他業態の当連結会計年度の売上高は4億10百万円(対前年同期比46.9%増)となり、セグメント損失(営業損失)は34百万円(前年同期はセグメント損失74百万円)となりました。

 

当連結会計年度末の資産は、前連結会計年度末に比べ16億13百万円減少し、200億51百万円となりました。これは、現金及び預金が13億50百万円減少したこと及び減価償却等により有形固定資産が3億44百万円減少したこと等が要因です。負債は、前連結会計年度末に比べ13億63百万円減少し、154億30百万円となりました。これは、借入金の減少等が要因です。純資産は、前連結会計年度末に比べ2億49百万円減少し、46億21百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する当期純損失の計上等が要因です。

 

② キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は23億91百万円と、前年同期と比べ13億50百万円(対前年同期比36.1%)の減少となりました。

 

当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純損失の計上1億17百万円、減価償却費の計上7億66百万円、未払消費税等の増加額4億52百万円等により6億64百万円の収入となりました。前年同期は12億4百万円の支出でありました。

当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出4億31百万円、無形固定資産の取得による支出80百万円、敷金及び保証金の回収による収入1億68百万円等により2億53百万円の支出となりました。前年同期は1億66百万円の支出であり、前年同期と比べて87百万円の支出の増加となりました。

当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の返済による支出13億74百万円、割賦債務の返済による支出3億11百万円等により17億64百万円の支出となりました。前年同期は12百万円の支出であり、前年同期と比べて17億52百万円の支出の増加となりました。

 

 

③ 生産、受注及び販売の実績

 a. 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

安楽亭業態

1,070,179

12.1

七輪房業態

184,283

8.7

アークミール

2,177,148

32.5

その他業態

41,640

41.3

合計

3,473,251

24.2

 

(注) 金額は製造原価によって表示しております。

 

 

 b. 受注実績

見込み生産によっておりますので、受注高及び受注残高について記載すべき事項はありません。

 

  c. 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

安楽亭業態

10,543,743

16.5

七輪房業態

1,815,617

13.0

アークミール

15,797,278

25.9

その他業態

410,251

46.9

合計

28,566,891

21.7

 

(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

① 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当社グループの経営成績については次のとおりであります。

 当連結会計年度における売上高は、285億66百万円(対前年同期比21.7%増)となりました。前連結会計年度に続いていた新型コロナウイルス感染症に係る営業制限が解除されたこと等で、既存店客数は14%増加しました。また、原材料費の高騰、エネルギーコストや人件費の上昇を受けての値上げを実施しており、既存店客単価は12%増加しました。

 売上原価は、前連結会計年度の90億11百万円から107億52百万円と17億41百万円の増加となりました。原材料の仕入れ価格の高騰を受けて値上げを実施したことにより、原価率は37.6%となり、前連結会計年度比0.8ポイントの減少となりました。
 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度の168億82百万円から179億16百万円と10億34百万円の増加となりました。営業制限が解除されたことで、店舗営業時間の増加による人件費と水道光熱費の増加が主な要因であります。

 営業外収益(費用)は、前連結会計年度の32億86百万円の収益(純額)から当連結会計年度は3億50百万円の収益(純額)となりました。収益(純額)の減少の要因は、新型コロナウイルス感染症に伴う営業時間短縮の協力金等の助成金収入の減少によるものであります。

 特別利益(損失)は、前連結会計年度の95百万円の損失(純額)から当連結会計年度は3億66百万円の損失(純額)となりました。損失(純額)の増加の要因は、減損損失と賃貸借契約解約損の増加及び前連結会計年度において受取補償金を1億20百万円計上したこと等によるものであります。

 当連結会計年度の法人税等の計上額は1億35百万円となりました。

 以上の結果、親会社株主に帰属する当期純損失は2億53百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益4億82百万円)となりました。売上高営業利益率は△0.4%(前年同期は△10.3%)となり、ROEは△5.3%(前年同期は10.4%)となりました。

 当社グループの資金の流動性及び資金の源泉については次のとおりであります。

 営業活動によるキャッシュ・フローでは、当連結会計年度の営業活動により得られた資金は6億64百万円(前年同期は12億4百万円の支出)となりました。主な要因は、未払消費税等が増加したことと、未払費用の減少額が前連結会計年度より小さかったこと等によるものであります。
 投資活動によるキャッシュ・フローでは、当連結会計年度の投資活動により支出した資金は2億53百万円(対前年同期比52.4%の支出の増加)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出が増加したこと等によるものであります。
 財務活動によるキャッシュ・フローでは、当連結会計年度の財務活動により支出した資金は17億64百万円(前年同期は12百万円の支出)となりました。主な要因は、短期借入金の純増減額が減少になったこと、長期借入れによる収入が減少したこと等によるものであります。

 これらの要因により、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度末より13億50百万円減少し、23億91百万円となりました。

 当社グループの主要な設備投資資金需要は、新規出店及び既存店の業態転換や改装等であります。また、主要な運転資金需要は、レストラン事業における販売のための原材料の購入のほか、加工費、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。営業費用の主なものは人件費及び販売促進費等の店舗での営業活動に充てる費用であります。

 当社グループの運転資金及び設備投資資金は主として内部資金により充当し、必要に応じて借入又は割賦による資金調達を実施することを基本方針としております。
 当連結会計年度の当社グループの設備投資資金につきましては、内部資金と借入又は割賦により充当いたしました。
 当社グループは、安定的な資金調達と資金調達コストの抑制の両立を図り、グループ全体の資金効率化を進めてまいります。