売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03295 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

  当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限が緩和され、個人消費をはじめ経済活動の正常化が進んだ一方、不安定な国際情勢のなかで、円安の進行、物価の上昇等、引き続き景気の先行きが不透明な状況で推移しました。

  外食産業におきましても、新型コロナウイルス感染症への警戒感が薄らぎ、客足や売上は回復傾向にあるものの、物価上昇に対する消費者の生活防衛意識は依然強く、原材料価格やエネルギーコスト等の高騰、人材不足等の状況のなか、厳しい経営環境が続いております。

 このような環境のもと、当社グループは、経営理念である「食を通じて地域社会の豊かな生活文化の向上に貢献する」に基づき、お客様の基本ニーズである「安全・安心」に徹底してこだわった「自然肉100%」の商品提供を堅持し、さらなる品質向上のため、日々努力を続けております。消費者の意識・行動がコロナ禍を経て大きく変化しているなか、多くのお客様に選んでいただける店づくりのため、商品開発や改装に注力し、加えて、店内業務の見直しやDXにより料理提供時間の短縮を図る等、お客様満足度向上に向けた取り組みを進めてまいりました。

  当期、当社グループは創業60周年を迎えました。上記の取り組みを含め、当社グループが創業以来築き上げてきたブランド価値をお客様に改めて感じていただきたい、そして、従来の価値を守るだけでなく、新たな時代に対応し、より魅力的なサービスを提供してまいりたい、そのような思いをこめ、「安楽亭」ロゴマークを昨年11月にリニューアルいたしました。親しみ・温かみを保ちつつ、さらに魅力的な業態に進化していく期待感を表現するキーワードとして、「妬けちゃう焼肉」のフレーズも合わせて発表しております。今後新たなロゴマーク、キャッチフレーズを活用したブランドコミュニケーションを広く展開していく計画です。

 店舗の展開においては、引き続きグループ内での業態の最適化・活性化を進めており、当四半期において、焼肉店からステーキ店への業態転換を2店舗、焼肉店の業態変更(安楽亭・七輪房⇒花炎亭)を2店舗実施しました。また、採算が悪化していた店舗を中心に、当四半期においてグループ計4店舗を閉店いたしました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高222億48百万円(対前年同期比5.3%増)、営業利益8億31百万円(前年同期は営業損失3億88百万円)、経常利益7億63百万円(対前年同期比960.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益6億38百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失3億55百万円)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントを従来の「安楽亭業態」、「七輪房業態」、「アークミール」及び「その他業態」から、「安楽亭・七輪房業態」、「アークミール業態」及び「その他業態」に変更し、共通費の集計及び配賦方法を変更しております。当第1四半期連結累計期間の比較・分析は、セグメント変更後の区分に基づいております。

① 安楽亭・七輪房業態

  安楽亭・七輪房業態の当第3四半期連結累計期間末の店舗数は169店舗であります。内訳は直営116店舗、暖簾16店舗、FC37店舗であります。

  販売促進及び商品開発につきましては、「安楽亭」にて、韓国の「ヤンニョム」と中国の「ホアジャオ」を使用した「麻辣ダレ」で焼肉の新たな美味しさを提案する「麻辣焼肉フェア」、焼肉以外のメニューバリエーション(冷麺、石焼ビビンバ等)を活かした「焼かないランチ」の販売等、新たなメニューや企画を引き続き積極的に展開しております。また、昨年12月にリニューアルオープンした安楽亭歌舞伎町店では、従来のメニューに加え「韓国屋台(ポチャ)グルメ」を提供し、アルコールバーも設置する等、都心の立地を活かし、洗練された新たな魅力の店づくりにも取り組んでおります。

 「七輪房」では、「バリうま!九州グルメフェア」として九州産の食材や九州名物メニューをお楽しみいただける企画を開催した他、和牛や上タンを盛り合わせた「年末年始限定プレミアム大皿」を販売する等して、多様で上質な肉の魅力をアピールいたしました。

 以上の結果、安楽亭・七輪房業態の当第3四半期連結累計期間の売上高は90億40百万円(対前年同期比2.5%減)となり、セグメント利益(営業利益)は1億35百万円(前年同期はセグメント損失2億38百万円)となりました。

② アークミール業態

 アークミール業態の当第3四半期連結累計期間末の店舗数は132店舗であります。内訳は直営130店舗、FC2店舗であります。アークミール業態には、「ステーキのどん」、「しゃぶしゃぶどん亭」、「フォルクス(ステーキ)」を含んでおります。

 販売促進及び商品開発につきましては、「ステーキのどん」では「ステーキ屋のタラバ蟹グリルフェア」や「冬のSweetタイムフェア」を開催、「しゃぶしゃぶどん亭」ではしゃぶしゃぶの新たなだしとして「豆乳だし」を導入、「フォルクス」では「ジンジャーテリヤキハンバーグ」やカットステーキといった普段使いにも最適なメニューラインナップを新たに導入する等、各業態において積極的にメニューの多様化及び来店促進の施策を展開してまいりました。

 以上の結果、アークミール業態の当第3四半期連結累計期間の売上高は128億33百万円(対前年同期比11.2%増)となり、セグメント利益(営業利益)は10億13百万円(対前年同期比416.5%増)となりました。

③ その他業態

 その他業態の当第3四半期連結累計期間末の店舗数は9店舗であります。内訳は直営7店舗、FC2店舗であります。なお、その他業態には、「からくに屋(焼肉)」、「花炎亭(焼肉)」、「上海菜館(中華)」、「カフェビーンズ(喫茶)」、「安楽亭ベトナム(焼肉)」を含んでおります。

 その他業態の当第3四半期連結累計期間の売上高は3億74百万円(対前年同期比16.6%増)となり、セグメント損失(営業損失)は18百万円(前年同期はセグメント損失29百万円)となりました。

 

 当第3四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べ25億26百万円増加し、225億78百万円となりました。これは、現金及び預金の増加等が要因です。負債は、前連結会計年度末に比べ6億55百万円増加し、160億85百万円となりました。これは、長期借入金の増加等が要因です。純資産は、前連結会計年度末に比べ18億70百万円増加し、64億92百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上、公募増資及び第三者割当増資による資本金及び資本剰余金の増加等が要因です。