株式会社グッドスピード

上場日 (2019-04-25)  小売業自動車販売グロース

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

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最終更新:

E34819 Japan GAAP

売上高

644.7億 円

前期

562.4億 円

前期比

114.6%

時価総額

33.3億 円

株価

880 (04/25)

発行済株式数

3,783,500

EPS(実績)

-932.27 円

PER(実績)

--- 倍

平均給与

451.8万 円

前期

450.7万 円

前期比

100.2%

平均年齢(勤続年数)

27.8歳(2.5年)

従業員数

693人(連結:801人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

3【事業の内容】

 当社グループは、「気持ちに勝るものはない」を経営理念として、車及びバイクにおける中古車販売並びに安心・快適・楽しいカーライフの提供を通じて「すべての人に感謝・感動・感激を与え続ける伝道師でありたい」をミッションに掲げ、その具現化を目指し、自動車販売及びその附帯事業を行っております。

 当社グループは、自動車販売及びその附帯事業の単一セグメントでありますが、中古車販売、自動車買取、整備・鈑金、保険代理店及びレンタカー、ガソリンスタンドのサービスを提供しております。

 なお、当社グループのサービスの内容、当該サービスに係る位置付け及びサービス系統図は以下のとおりであります。

 

(1)中古車販売

 中古車販売のMEGA専門店、国産車専門店、輸入車専門店を展開しております。お客様のライフスタイルに合った車、バイクを提供することを目的として、取扱車種を絞ることにより専門性の高い店舗作りと人材教育を進めております。創業以来SUV(スポーツ・ユーティリティ・ビークル/Sports Utility Vehicleの頭文字を取った自動車の形態のひとつ。スポーツ多目的車。)・4WD専門中古車販売店及び輸入中古車販売店として蓄積してきたブランドイメージを武器として、高年式、低走行の絞り込んだ車種に特化した専門店展開を進めてまいりました。

 出店方針といたしましては、東海エリア内におけるドミナント方式及び東海地方以外へのエリア拡大を狙いとした出店形態により、積極的に事業展開を進めております。集客は、インターネットやテレビ・ラジオCMによる広告を活用することにより、商圏エリアをより広げる取り組みも行っております。なお、2023年9月末現在、MEGA専門店12店舗、国産車専門店11店舗、輸入車専門店3店舗、バイク専門店8店舗、買取専門店2店舗、車検専門店4店舗、BPセンター5店舗、ガソリンスタンド1店舗、レンタカー2店舗を東海4県(愛知県・岐阜県・三重県・静岡県)および大阪府、兵庫県、沖縄県で展開しております。

小売販売台数の推移

 

第20期実績

(2022年9月期)

第21期実績

(2023年9月期)

小売販売台数(台)

14,877

16,961

 

(2)自動車買取

 お客様の当社グループ店舗への持ち込みによる店頭買取の他、複数の企業が運営する一括買取査定サイト経由で当社グループへアクセスした自動車買取希望に対する出張買取を行っております。

 自動車買取を展開していくことで、買取車両のうち当社グループの取扱ラインナップ車種は当社グループの店頭在庫として、オートオークションに依存しない店頭販売に寄与する仕入ルートの開拓強化を図っております。当社グループの取扱ラインナップでない車両は、オートオークション会場へ出品することで当社グループ売上へ寄与することが可能であります。今後も当社グループにとって重要な事業と位置付け、積極的な資本投入を考えております。

 

(3)整備・鈑金

 販売した車両の整備や車検等のサービスを展開しております。ほとんどの販売店に整備工場を併設しており、整備工場を併設していない販売店についても、近隣店舗の整備工場や外注先にて整備を行い、車検整備の獲得件数増を実現しております。また、販売店は休日にお客様が集中するため、販売と整備を分離することにより、サービス向上、業務効率化を図っております。更に、2013年に鈑金を専門に行うBPセンター(ボディー&ペインティング/Body&Paintingのこと。車両の鈑金塗装を行う。)の展開を開始し、より安心安全な車両利用が可能になるよう、サポート体制の強化を図っております。

 

(4)保険代理店

 損害保険会社の代理店業務のサービスを展開しております。中古車販売の各店舗において、当社グループ取扱車両の販売に際して、自動車保険を提案し、自動車保険の新規獲得を行っております。また販売後のアフターケアとして、社内に専門部署を設置し、保険契約継続率向上のため、サポート体制の強化を図っております。

 

(5)レンタカー

 車両の貸出サービスを提供しております。サービス提供の目的としては、新たな収益の柱を作ること、お客様のレンタカー利用体験を動機として車両販売に繋げること、レンタカー車両として利用した後、当社グループ在庫車両へ転換するという仕入ルートの開拓であります。現在のレンタカー顧客は、一般のお客様及び当社グループが代理店契約をしている損害保険会社であり、主に観光目的や事故発生時のレンタカーとしてご利用頂いております。

(6)当社グループの強み

①専門性の特化

店舗ごとにSUV、ミニバン、輸入車及びバイクのように、取扱車種を絞り、各店舗に大型駐車場を用意し、常時3,000台以上の在庫車両を抱えてクルマ選びをサポートしております。これにより、ご来店いただいた際にお客様の希望に沿った車両をより多くの選択肢の中から選んでいただける環境を整えております。また、店舗ごとに取扱車種を絞り社内研修や店舗教育を受けることで、営業一人ひとりが短期間で豊富な専門知識を身に着けることができ、お客様が安心して購入できる豊富な提案を実現しております。

 

②ドミナント出店戦略

店舗展開はドミナント出店戦略を基本としております。専門性に特化した店舗作りとの相乗効果により、特定のジャンルにおいて豊富な在庫台数を保持することができ、特にSUVは東海エリア最大級の在庫数と車種で豊富な品揃えを実現しております。

 

③快適・清潔な店舗作り

従来の中古車販売店のイメージを覆すような、洗練された明るいショールームをコンセプトに、取扱車種に合わせたデザイン性の高い店舗作りを行っております。また、ショールームにはキッズスペースを設置するなど、ファミリー層にも気軽にご来店頂き、心地よくお過ごし頂ける店舗作りを進めております。

 

④カーライフのトータルサポート

当社グループでは、中古車及びバイクの販売だけではなく、自動車保険の加入、車検・整備のアフターサービス、マイカーリース、下取、買取、レンタカー及びガソリンスタンドなど、お客様のカーライフをトータルでサポートできるサービス展開を行っております。具体的には下表の商品があります。

2023年9月30日現在

商品名

内容

車検・整備

店舗に併設されたピットには、国家資格保有整備士・検査員を配置。

鈑金・塗装

BPセンターによる、車両の傷及び凹みの鈑金・塗装。

オートローン

店頭申込可能なオートローンにより、面倒もなく簡単な手続きで申請可能。

レンタカー

愛知県・兵庫県・沖縄県で展開。全て新車もしくは2年以内の好条件の中古車を中心にナビ・バックカメラ・ETC標準装備。気に入った車両はそのまま購入可能。

ガソリンスタンド

整備・鈑金工場に併設され、ドライブスルー洗車機も利用可能

自動車保険

事故受付から車両の引取・修理・保険金請求手続きまで一貫対応。代車常時500台、土日対応可能。

買取(店頭・出張)・下取

特に、小売再販が可能なSUV及びバイクは高価買取を実現。

 

⑤独自基準の仕入体制

全国のオートオークションや自動車販売業者から、当社グループの基準を満たす品質の確かな車両を仕入れております。具体的には、毎日のように開催されるオートオークションにおいて、当社グループは修復歴のない車両を取り扱う専門店として、高品質な車両を逃さず仕入れるために専門部署を設け、安定した供給を行うだけでなくお客様のニーズにマッチした優良車両をご提供できるよう努めております。

更に、当社グループ独自基準のもと、車両(車・バイク)の買取・下取を強化し、直接販売により高品質車両をより安くご提供できる環境作りを進めております。

 

⑥豊富なオプション

車両販売においては、お客様の多様なニーズに応じられるよう、豊富なオプション商品を取り揃えております。このオプション商品によって、1台当たりの売上高・利益を確保し、同時に車両本体の低価格提供を目指すことで、お客様にとって購入しやすい金額で販売できるように努めております。

2023年9月30日現在

商品名

内容

GS WARRANTY

最長3年間。中古車販売の保証プログラム。オイル交換、オイルエレメント交換などの定期点検のメンテナンスパックも含む。

コーティング・スクラッチバリア

耐久性に優れたガラスコーティング。

ドライブレコーダー

車載型映像記録装置。事故、盗難などのトラブル時に備えて車内外の状況を記録。

VIP PASSPORT

グッドスピード車検大府SS店でのガソリン給油最大6円 /引、オイル交換無料券、車検・コーティング割引クーポンなどの特典豊富なVIP会員。

 

⑦サービスファクトリーの併設

購入頂いた後もお客様に安心してカーライフを送って頂けるよう、ほとんどの店舗に充実した整備ピットを併設しております。国家資格保有整備士が常駐し、納車前の点検をはじめ、車検や定期点検、カーナビゲーション取り付けやボディーコーティング、カークリーンなど常時対応しております。また、高機能・高品質な設備・機材を多数取り揃え、幅広い整備メニューも提供しております。運輸局指定工場も保有し、充実した設備と国家資格保有整備士の高い技術力で安心&リーズナブルな車検対応を行うことが可能であります。

 

⑧ファン(お客様)との繋がり

当社グループでは、当社グループの商品・サービスをご利用頂いたお客様との結びつきを大切にし、当社グループの「ファン」になって頂くことを重視しております。車は移動のための単なるツールではなく、ライフスタイルを彩る要素のひとつでもあり、SUV及びバイクであればその側面は更に顕著であります。キャンプやスノーボード、登山にサバイバルゲームなど、様々なアウトドアイベントとSUV及びバイクは繋がりやすく、車及びバイクを販売して終わりではなく、レジャー・スポーツを通してお客様との接点を増やし、長くお付き合い頂ける関係を築けるように取り組んでおります。

 

⑨人材育成・採用

当社グループでは、長年培った独自の採用基準により、当社グループにマッチし活躍が期待できる人材の採用を行っており、2023年4月入社の新卒採用は126名でありました。

また入社後は、車両販売、整備、鈑金それぞれに設定した目標を達成することで、チーフや店長、部長へ昇格できる制度を確立しており、モチベーション高く毎日の業務に取り組む社員が多く、計画的な育成を実現しております。

 

[サービス系統図]

※画像省略しています。

 

 

事業所数と内訳を示すと以下のとおりであります。

なお、自動車販売及びその附帯事業の単一セグメントであるため、サービス別に記載しております。

2023年9月30日現在

 

サービスの

名称

MEGA

専門店

国産車

専門店

輸入車

専門店

バイク

販売店

買取

専門店

車検

専門店

BP

センター

ガソリン

スタンド

レンタカー

専門店

本社

合計

中古車販売

12

11

-

-

-

-

-

-

34

自動車買取

-

-

-

-

-

-

-

-

-

車検

-

-

-

-

-

-

-

-

-

整備鈑金

-

-

-

-

-

-

-

-

-

保険代理店

-

-

-

-

-

-

-

-

-

ガソリン

スタンド

-

-

-

-

-

-

-

-

-

レンタカー

-

-

-

-

-

-

-

-

-

合 計

12

11

49

事業所で複数のサービスを提供している場合、主要なサービスを実数で表しております。

24/03/29

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 経営成績の状況

当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善するなか、各種政策の効果もあって、景気は緩やかに持ち直しつつあります。ただし、世界的な金融引き締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気が下振れるリスクや、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動の影響に注意する必要があります。

このような環境のなか、中古車業界におきましては、2022年10月から2023年9月までの国内中古車登録台数は、3,508,361台(前期比1.3%減)と前年同期間を下回る結果となりました。(出典:一般社団法人日本自動車販売協会連合会統計データ)

また、昨今の中古車業界につきましては、各種報道等により過去の事案で不適切と指摘されているものがあります。当社グループにおきましては、把握した事象に対して適切な対応を行うこととともに、再発防止を行うことで、お客様からの信頼回復に努めていく所存です。

このような厳しい状況の下、当社グループにおきましては、2022年10月に岐阜県土岐市にグッドスピードMEGA SUVイオンモール土岐店、2022年11月に名古屋市中川区にCHAMPION76名古屋昭和橋店、沖縄県豊見城市にグッドスピード沖縄豊見城SUV専門店、CHAMPION76イオンモール土岐店、2023年1月に愛知県岡崎市にグッドスピードMEGA輸入車SUV岡崎昭和町店、2023年3月に愛知県尾張旭市にCHAMPION76尾張旭店、名古屋市千種区にMotorrad Nagoya Meito(旧CHAMPION76名古屋店)、2023年7月にグッドスピードレンタカー石垣島店をオープンするなど、車、バイクにおける新車・中古車販売の拡大及び買取や整備・鈑金・ガソリンスタンド、レンタカーサービス、保険代理店サービスを強化し、顧客の車に関する需要に対し、ワンストップでサービスを提供できる体制作りを積極的に進めてまいりました。

 

その結果、当連結会計年度における売上高は、64,466百万円(前期比14.6%増)と増益となったものの、各種報道等による中古車業界に対する不信感等から販売台数が伸び悩み、営業損失は1,192百万円(前期は営業利益871百万円)、経常損失は1,518百万円(前期は経常利益644百万円)となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は、中川・港SUV専門店および春日井ミニバン専門店の閉店に伴う減損損失やMEGA SUV神戸大蔵谷店グッドスピードVANLIFE春日井店およびMEGA輸入車名古屋昭和橋店の収益性低下に伴う減損損失第三者調査委員会の調査費用による特別損失繰延税金資産の取り崩し等が発生したことにより、3,527百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益306百万円)という結果となりました。

なお、当社は、自動車販売及びその附帯事業の単一セグメントのため、サービスごとの経営成績の内容を記載しており、セグメントごとの記載はしておりません。

 

(自動車販売関連)

 当連結会計年度は、2022年10月以降に出店したMEGA専門店3店舗が寄与し、小売販売台数は、16,961台(前期比14.0%増)となりました。加えて、買取専門店出店と、子会社の株式会社チャンピオンのバイク販売店出店が寄与し、当連結会計年度における売上高は59,735百万円(前期比13.6%増)となりました。なお、新車・中古車販売、買取を自動車販売関連としております。

 

(附帯サービス関連)

 自動車販売台数増加に伴う当社顧客数の拡大及び整備工場の新設により整備件数が増加したことと、沖縄の観光需要回復によるレンタカー事業拡大により、当連結会計年度における売上高は4,730百万円(前期比28.8%増)と好調に推移しました。なお、整備・鈑金・ガソリンスタンド、レンタカーサービス、保険代理店サービスを附帯サービス関連としております。

 

② 財政状態の状況

(流動資産)

 当連結会計年度末における流動資産の残高は19,740百万円で前連結会計年度末に比べ911百万円減少しております。主な要因は、商品が2,302百万円増加し、現金及び預金が1,209百万円、前払金が826百万円、売掛金が986百万円減少したことなどによるものであります。

(固定資産)

 当連結会計年度末における固定資産の残高は12,154百万円で前連結会計年度末に比べ909百万円増加しております。主な要因は、リース資産(純額)が1,161百万円増加し、建物(純額)が311百万円減少したことなどによるものであります。

 

(流動負債)

 当連結会計年度末における流動負債の残高は24,412百万円で前連結会計年度末に比べ1,256百万円増加しております。主な要因は、短期借入金が986百万円、前受金が536百万円増加したことなどによるものであります。

 

(固定負債)

 当連結会計年度末における固定負債の残高は8,129百万円で前連結会計年度末に比べ1,673百万円増加しております。主な要因は、長期借入金が240百万円及びリース債務が1,365百万円増加したことなどによるものであります。

 

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産の残高は△647百万円で前連結会計年度末に比べ2,931百万円減少しております。主な要因は、資本金が307百万円、資本剰余金が307百万円増加したものの利益剰余金が3,561百万円減少したことなどによるものであります。

 

③ キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は816百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、使用した資金は658百万円となりました。これは主に、売上債権の減少986百万円や減損損失1,547百万円、減価償却費938百万円を計上した一方で、棚卸資産の増加額2,332百万円や、税金等調整前当期純損失3,298百万円があったことなどによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、使用した資金は2,554百万円となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出2,302百万円、保証金の支払による支出271百万円があったことなどによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、獲得した資金は2,003百万円となりました。これは主に、長期借入れによる収入2,580百万円、短期借入金の純増減額986百万円があった一方、長期借入金の返済による支出2,363百万円があったことなどによるものであります。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当社は、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

 

b.受注実績

当社の受注実績は、販売実績とほぼ一致しておりますので、受注実績に関しては販売実績の項をご参照ください。

 

c.販売実績

当連結会計年度における販売実績をサービス別に示すと、次のとおりであります。

サービス別

前連結会計年度

(自 2021年10月1日

至 2022年9月30日)

当連結会計年度

(自 2022年10月1日

至 2023年9月30日)

前期

販売高(百万円)

販売高(百万円)

自動車販売関連

52,563

59,735

13.6%増

附帯サービス関連

3,673

4,730

28.8%増

合計

56,237

64,466

14.6%増

(注)1.総販売実績の10%以上を占める販売顧客に該当するものはありません。

2.当社は、自動車販売及びその附帯事業の単一セグメントのため、サービス別により記載しております。

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。

① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績

(売上高)

当連結会計年度における売上高は64,466百万円(前年同期比14.6%増)となりました。主な要因としては、2022年10月以降に出店したMEGA専門店3店舗が寄与したことに加え附帯サービス関連の売上が順調に推移したことによるものです。

 

(売上原価、売上総利益)

当連結会計年度における売上原価は、55,501百万円、売上総利益は8,964百万円となりました。その結果、売上総利益率は13.9%となりました。

 

(販売費及び一般管理費、営業利益)

当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、主に人件費、賃借料、販売促進費、広告宣伝費、減価償却費などの計上により10,156百万円となりました。この結果、営業損失は1,192百万円となりました。

 

(営業外収益、営業外費用、経常利益)

当連結会計年度における営業外収益は41百万円、営業外費用は主に支払利息の計上により367百万円となりました。この結果、経常損失は1,518百万円となりました。

 

(特別利益、特別損失、親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度における特別利益は、災害損失戻入益の計上により27百万円、特別損失は主に減損損失の計上により1,807百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純損失は3,527百万円となりました。

 

b.経営成績に重要な影響を与える要因

当社グループは、前述「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、サービスの性質、コンプライアンス等、様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。

そのため、当社グループは常に市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、優秀な人材を確保し、市場のニーズに合ったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行って参ります。

 

c.財政状態

(流動資産)

 当連結会計年度末における流動資産の残高は19,740百万円となりました。主な内訳は、主に新規出店に伴い車両在庫台数が増加したことなどの要因により商品が14,864百万円となったことによるものであります。

 

(固定資産)

 当連結会計年度末における固定資産の残高は12,154百万円となりました。主な内訳は、新規出店及び改装に伴い有形固定資産が10,723百万円となったことによるものであります。

 

(流動負債)

 当連結会計年度末における流動負債の残高は24,412百万円となりました。主な内訳は、新規出店及び改装に伴う借入を行った結果、短期借入金が15,387百万円、1年内返済予定の長期借入金が2,208百万円となったことによるものであります。

 

(固定負債)

 当連結会計年度末における固定負債の残高は8,129百万円となりました。主な内訳は、新規出店及び改装に伴う設備投資を長期借入金で充当したことにより、長期借入金の残高が5,498百万円となったことによるものであります。

 

(純資産)

 当連結会計年度末における純資産の残高は、△647百万円となりました。内訳は資本金1,007百万円、資本剰余金1,026百万円、利益剰余金△2,711百万円となっております。

 

② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

(キャッシュ・フロー)

当社グループは、財務バランスを意識した経営に努めております。当連結会計年度における営業活動の結果、使用した資金は658百万円、投資活動の結果、使用した資金は2,554百万円、財務活動の結果、獲得した資金は2,003百万円となりました。この結果、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、当期首に比べ1,209百万円減少し、816百万円となりました。

当社グループの資金需要のうち主なものは、事業規模拡大に伴い必要となる運転資金と新規出店に伴う設備投資であります。これらの資金は、主として銀行借入により調達しております。

 

③ 重要な会計方針及び見積り

 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。