売上高

利益

資産

キャッシュフロー

セグメント別売上

セグメント別利益

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

  • ニュースリリースデータがありません。


最終更新:

E04382 Japan GAAP

売上高

227.3億 円

前期

232.0億 円

前期比

98.0%

時価総額

117.4億 円

株価

5,240 (04/24)

発行済株式数

2,240,000

EPS(実績)

298.66 円

PER(実績)

17.54 倍

平均給与

1,273.0万 円

前期

1,240.0万 円

前期比

102.7%

平均年齢(勤続年数)

50.8歳(24.7年)

従業員数

21人(連結:659人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

 

当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社6社及び関連会社2社で構成され、テレビ・ラジオの番組、スポットCM販売等の放送事業、システム関連事業、不動産事業及び産業・広報映画製作、派遣業務、イベント企画・制作等のその他の事業活動を行っております。

また、放送事業において連結子会社であるRKB毎日放送㈱は、㈱TBSテレビ及び㈱TBSラジオとネットワーク協定を締結しており、その概略は、「第2事業の状況 5経営上の重要な契約等」に記載のとおりであります。

当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。

 

放送事業

タイム放送

連結子会社であるRKB毎日放送㈱がスポンサーに一定の時間を販売して、その時間にスポンサーの提供による番組の放送をするものであります。

スポット放送

連結子会社であるRKB毎日放送㈱がタイム放送の切替時間を販売して、コマーシャルメッセージを放送するものであります。

番組制作

 

連結子会社であるRKB毎日放送㈱がテレビ番組制作の一部を連結子会社である㈱RKB映画社及び関連会社㈱九州東通に委託しております。

 

システム関連事業

システム開発

・販売・保守

連結子会社である㈱BCCがシステム(ソフトウェア)の開発・販売・保守を行っております。

クラウド・セキュリティサービス

連結子会社である㈱BCCがクラウド・セキュリティサービス業務を行っております。

 

 

不動産事業

不動産賃貸

㈱RKB毎日ホールディングスは土地及び放送会館の一部を賃貸しております。連結子会社であるRKB興発㈱が放送会館の管理を行うほか、子会社である㈲平和ビルサービスに清掃作業を委託しております。

駐車場運営

㈱RKB毎日ホールディングスは駐車場の運営を連結子会社であるRKB興発㈱に委託しております。

 

 

その他事業

産業・広報映画製作

連結子会社である㈱RKB映画社が産業・広報映画製作を行っております。

派遣業務

連結子会社であるRKBミューズ㈱が番組制作スタッフ派遣と事務作業者の派遣を行っております。

イベント企画・制作

連結子会社であるRKB毎日放送㈱はイベント企画・制作の一部を連結子会社であるRKBミューズ㈱に委託しております。

太陽光発電

連結子会社であるRKB興発㈱が太陽光発電事業を行っております。

 

 

事業の系統図は次のとおりであります。

 

※画像省略しています。

 

(注)2023年5月11日にサーモン陸上養殖事業に参画すべく、100%子会社・「宗像陸上養殖株式会社」を設立しております。詳細につきましては、連結財務諸表「注記事項(重要な後発事象)」に記載しております。

23/06/29

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。

 

 ① 財政状態及び経営成績の状況

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策の行動制限の緩和等により、経済活動は緩やかに持ち直す動きが見られました。一方でロシアのウクライナ侵攻や円安方向への為替の変動、物価高などの要因によって、景気の動向は不安定な状況が続きました。当社グループの主力事業分野である広告業界では、2022年の日本の広告費は、総額で前年を上回り、ラジオは前年比102.1%となりましたが、地上波テレビは98.0%と前年を下回りました。

このような情勢の中、当社グループは放送事業をはじめ、システム関連事業、不動産事業、その他事業で積極的な営業活動を展開しましたが、全体の売上高は227億25百万円と前年度に比べ4億70百万円(2.0%)の減収となりました。

この結果、経常利益は13億53百万円と前年度に比べ3億79百万円(21.9%)の減益となり、親会社株主に帰属する当期純利益も6億69百万円と前年度に比べ3億27百万円(32.8%)の減益となりました。

事業別の経過及びその成果は、次のとおりであります

 
a.放送事業

 当連結会計年度における放送事業の収入は141億15百万円と前年度に比べ2.0%の減収となり、営業利益は4億69百万円と前年度に比べ55.9%の減益となりました。

(テレビ事業)

 タイム収入については、「子供山笠」をはじめ、コロナ禍によるイベント中止がいくつかあったものの、上期には「ほけんの窓口レディース」と音楽イベント「音恵」を3年ぶりに有観客で開催し、また下期には北九州マラソンが3年ぶりに開催されたこともあり、4.2%の増収となりました。

 スポット収入は、前年度に比べて4.9%の減収となりました。業種別では、人材関連や地場を中心としたレジャー観光部門の業種が好調でしたが、ウクライナ情勢、原材料の高騰、半導体不足などの要因により、トイレタリーや自動車部門の数字が伸び悩みました。福岡地区に対するスポットの投下額も前年度に比べ5.4%減っており、厳しい年度となりました。この結果、テレビ事業全体では前年度に比べ1.6%の減収となりました。

 番組編成面では、平日午後に「タダイマ!」、金曜日に「金曜ビッグバン!」、日曜日に「サンデーウォッチ」「日曜もシエスタ」を生放送で編成し、エリア各地から中継を入れるなどその時々に視聴者が求める必要な情報を届けるとともに、新型コロナウイルス感染症に関する情報をはじめ、事件・事故、災害発生時にはただちに第一報を伝えるなど、エリアの信頼に応える編成を行いました。また、水曜午後7時には「まじもん!」を開始し、2年ぶりにゴールデンタイムに自社制作番組を復活させました。「まじもん!」はららぽーと福岡開業や地下鉄七隈線延伸といったエリアのトピックスを特集したものから、RKBが誇る60年を超えるアーカイブ映像を駆使した企画や、グルメ・クイズ企画まで幅広い内容で視聴者に支持されています。

 単発番組では、10月に全社横断イベント「おいでよ!ミライにつなぐ秋まつり RKBカラフルフェス2022」の開催にあわせて、2時間にわたる特別番組を編成した他、西九州新幹線開業に合わせた「出発進行!走るクイズ新幹線から生中継!」や「ピラミッドの真実!5000年の封印を破る鍵は太陽の船と科学とツタンカーメン」など、様々な大型特番を編成しました。

ドキュメンタリーでは、スルガ銀行を巡る調査報道「銀行の罠~投資マンションの不正融資~」を全国放送して大きな反響を得ました。また、福岡出身のミュージシャン鮎川誠さんを追い続けた「シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢」は放送だけではなく、3月のTBSドキュメンタリー映画祭でも上映され好評を博しました。

 スポーツの分野では、2024年パリ五輪追加種目になったダンススポーツ“ブレイキン”の世界大会「WDSF Breaking for Gold World Series」を北九州市で開催し、その模様を全国放送しました。他にも、女子プロゴルフトーナメント「ほけんの窓口レディース」や「別府大分毎日マラソン」を全国に向けて発信するとともに、「福岡ソフトバンクホークス」など地元プロスポーツの試合中継や試合結果を日々の番組で伝えました。

(ラジオ事業)

ラジオ事業は、コロナ禍で動きが止まっていた業種の出稿の回復が遅れ、全体で前年度に比べ7.7%の減収となりました。タイム収入は前年に引き続き、ラジオショッピングなど通販の落ち込みや、長年続いたレギュラータイムの終了があり8.5%の減収になりました。また、スポット収入についても、法務関係、製造業関連の出稿が戻らず13.7%の減収となりました。制作費収入に関しては、コロナ禍で中止になっていたイベントがいくつか再開された他、10月に全社イベントとして開催した「RKBカラフルフェス2022」でも数字を伸ばし、0.8%の増収になりました。

番組編成面では、4月から8年振りに朝ワイドを改編し、テレビの顔として長年エリアに親しまれてきた田畑竜介アナウンサーを「ラジオの朝の顔」として起用した『田畑竜介 Grooooow Up』をスタートさせました。また、10月からは武田早絵アナウンサーを起用した午後の3時間のワイド番組『#さえのわっふる』を編成しました。芸人やシンガーソングライター、実業家といった個性豊かなパートナーとともに、生活を彩る情報や音楽を放送し、新たなリスナー獲得に努めています。

番組では、8月に発生した北九州市の旦過市場の大規模火災翌日に現地から中継放送した『仲谷一志・下田文代のよなおし堂』が放送批評懇談会ギャラクシー賞入賞候補作品に選ばれました。また6月には田中友英アナウンサーのホークス戦ラジオ実況が、JNN・JRN加盟放送局のアナウンス技術を表彰する「アノンシスト賞」で優秀賞に選ばれました。

 

b.システム関連事業

システム関連事業は、官公庁自治体領域においてワクチン接種対応などの新型コロナ関連事業や、子育て支援など福祉施策にかかるシステム対応の取り込みができたことに加え、半導体不足の解消によってPC、サーバーなどの機器販売が伸び、収入は66億10百万円と、前年度に比べて2.3%の増収となりました。また、仕入販売利益率の改善やエンジニアの稼働率改善に努めた効果により、営業利益は5億16百万円と前年度に比べ11.3%の増益となりました。

 

c.不動産事業

不動産事業は、ビルの賃貸収入、駐車場収入ともに前年並みで推移し、10億25百万円と前年度に比べ1.2%の減収となりましたが、前年度に利益を圧迫したテナント退去補償金が無かったことなどから、営業利益は10億27百万円と前年度に比べ8.0%の増益となりました。

 

d.その他事業

その他事業では、通販事業やデジタル広告に力を入れ、特にニュースのオンライン展開は収入を伸ばしました。イベントでは「ライデン国立古代博物館所蔵古代エジプト展」、舞台「ヘンリー8世」等を開催した他、福岡市から委託された「The Creators 2022」では、コロナ禍にも関わらず、来場者は2日間でおよそ4万5,000人に達しました。このイベントでは、生配信にも取り組み2万人以上が視聴した他、メタバースやVtuber技術などの最新技術を使ったコンテンツを制作するなど、新たなビジネスモデルの構築にも取り組みました。また、グループとして取り組んでいるSDGsをテーマに、10月に「RKBカラフルフェス2022」、2月には「みんなのSDGs展」を開催し、好評を博しました。しかしコロナ禍の影響が大きかった夏場までは集客が伸びませんでした。

この結果、その他事業の収入は9億74百万円と前年度に比べ24.5%の減収となりましたが、損益状況は前年度より50百万円改善し、営業損失は44百万円となりました。

 

 

 ② キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により11億36百万円増加し、有形固定資産の取得等により投資活動で4億45百万円、リース債務の返済等により財務活動で6億63百万円減少したことなどにより、当連結会計年度末には、前連結会計年度末に比べ27百万円(0.3%)増加し、101億57百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果得られた資金は、11億36百万円(前連結会計年度は24億64百万円の獲得)となりました。これは主に、法人税等の支払い8億72百万円、売上債権が5億54百万円増加し資金が減少したものの、税金等調整前当期純利益の計上12億19百万円と減価償却費の計上11億23百万円により資金が増加したものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果使用した資金は、4億45百万円(前連結会計年度は9億10百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得3億76百万円と無形固定資産の取得1億14百万円により資金が減少したものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果使用した資金は、6億63百万円(前連結会計年度は4億69百万円の使用)となりました。これは主に、リース債務の返済4億61百万円と配当金の支払1億97百万円により資金が減少したものであります。

 

 ③ 生産、受注及び販売の実績

  a.販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

 

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

 

放送事業

14,115

△2.0

 

システム関連事業

6,610

2.3

 

不動産事業

1,025

△1.2

 

その他事業

974

△24.5

 

合計

22,725

△2.0

 

(注) 1 セグメント間の取引については、相殺消去しております。

2 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

相手先

前連結会計年度

(自 2021年4月1日

至 2022年3月31日)

当連結会計年度

(自 2022年4月1日

至 2023年3月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

㈱電通

3,679

15.9

3,170

14.0

㈱博報堂DYメディアパートナーズ

2,250

9.7

2,173

9.6

 

 

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(経営成績)

当社グループは、放送を核とした総合メディア企業として、主たる事業である放送事業のコンテンツ制作力を高め、放送による地域貢献を推し進め、また、グループ各社の連携を深めグループ全体の企業価値を向上させつつ新たな経営視点でビジネス領域を広げ、戦略的でかつ安定的な経営を実現する強靱かつ持続可能な企業体を目指しています。

当連結会計年度における売上高は、227億25百万円と前年度に比べ4億70百万円(2.0%)の減収となりました。また、売上原価と販売費及び一般管理費を合わせた営業費用は、215億52百万円と前年度に比べ66百万円(0.3%)減少しました。

この結果、営業利益は、11億73百万円と前年度に比べ4億3百万円(25.6%)の減益となりました。また、経常利益も、13億53百万円と前年度に比べ3億79百万円(21.9%)の減益となり、親会社株主に帰属する当期純利益も、6億69百万円と前年度に比べ3億27百万円(32.8%)の減益となりました。

なお、セグメントごとの経営成績等については、「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

(財政状態)

当連結会計年度末の総資産は、490億27百万円と前連結会計年度末と比べ30百万円減少しました。これは主に、イベント開催等により受取手形、売掛金及び契約資産が5億28百万円増加したものの、減価償却等により有形固定資産が2億70百万円減少したことによるものであります。

当連結会計年度末の総負債は、121億21百万円と前連結会計年度末と比べ7億58百万円減少しました。これは主に、支払等により未払法人税等が4億38百万円及び未払費用が2億39百万円減少したことによるものであります。

当連結会計年度末の純資産は、369億6百万円と前連結会計年度末と比べ7億28百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が4億72百万円、株価の上昇によりその他有価証券評価差額金が1億44百万円増加したことによるものであります。

 

 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、営業活動により11億36百万円増加し、投資活動で4億45百万円、財務活動で6億63百万円減少したことにより、前連結会計年度末に比べ27百万円(0.3%)増加し、101億57百万円となりました。

なお、詳細については、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、放送設備等の取得は継続的に予定されていますが、運転資金については内部資金で賄える状態であります。流動資産から流動負債を控除した運転資本については、流動資産が上回っております。また、資金運用についてはリスクの軽微な短期の定期預金及び債券等に限定しており流動性を高めております。

 

 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたり、決算日における資産・負債の数値並びに当連結会計年度における収益・費用の数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行います。

当社グループの重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)(重要な会計上の見積り)」に記載しておりますが、特に貸倒引当金、投資の評価、繰延税金資産の回収可能性及び退職給付に関する見積り及び判断が連結財務諸表の作成に重要な影響を及ぼすと考えております。

なお、見積り及び判断・評価につきましては、過去実績や状況に応じて合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。