売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04382 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

(経営成績)

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が解除されたことにより経済活動の正常化が進み、個人消費の増加基調やインバウンド需要の継続など緩やかな景気回復基調となりました。しかしながら、原材料・エネルギー等の価格高騰や、ウクライナや中東情勢の影響により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。

そのような状況の中、主力事業である放送事業収入は、主力商品であるテレビスポットCMの受注が景気の不透明感の影響を受け減収となりました。一方、システム関連事業収入は、大型案件の受注により増収増益となりました。その結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高168億50百万円(前年同期比 6.2%増)となり、営業利益は8億97百万円(前年同期比 38.2%増)、経常利益は10億67百万円(前年同期比 32.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は5億63百万円(前年同期比 27.5%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

①放送事業

放送事業は、収入100億25百万円(前年同期比 1.9%減)、営業利益3億1百万円(前年同期比 8.5%減)となりました。

テレビ部門は、収入93億5百万円(前年同期比 1.5%減)となりました。主力商品であるスポット収入は、アルコール飲料や交通・レジャー等が前年同期を上回りましたが、通信、薬品や住宅等の出稿が低調で全体では5.3%減となりました。一方、タイム収入は、女子プロゴルフトーナメント「RKB×三井松島レディス」や「博多どんたく港まつり」を入場・行動制限なく開催できたこと、並びに杭州アジア大会の番組や年末特番等により4.5%増となりました。

ラジオ部門は、収入7億20百万円(前年同期比 6.2%減)となりました。制作収入は「カラフルフェス2023」をはじめとした各種イベントが開催できたことで6.6%増加しましたが、スポット収入は遊戯施設・レジャー関連等の出稿が低調で10.9%減、タイム収入も健康食品等のレスポンス広告が低調で10.2%減となりました。

 

②システム関連事業

システム関連事業は、収入51億99百万円(前年同期比 26.3%増)、営業利益3億86百万円(前年同期比 129.6%増)となりました。官公庁・自治体領域での大口の機器販売やPCなどのリプレースに伴う利益率の高いSIサービス部門の受注が好調で増収増益となりました。

 

③不動産事業

不動産事業は、収入7億66百万円(前年同期比 1.2%減)、営業利益7億77百万円(前年同期比 0.1%減)とほぼ前年並みで推移しました。

 

④その他事業

その他事業は、収入8億58百万円(前年同期比 12.9%増)、営業利益36百万円(前年同期は営業損失43百万円)となりました。催事部門では「ミュシャ展」、「WHO AM I-SHINGO KATORI ART JAPAN TOUR-」や福岡市と連携したイベント「The Creators 2023」等を開催しました。新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が解除されたことで、集客状況が回復したことなどにより増収増益となりました。

 

(財政状態)

当第3四半期連結会計期間末の総資産は、509億9百万円と前連結会計年度末と比べ18億82百万円増加しました。これは主に、株価の上昇により投資有価証券が19億40百万円増加したことによるものであります。
 当第3四半期連結会計期間末の総負債は、122億91百万円と前連結会計年度末と比べ1億70百万円増加しました。これは主に、支払いにより流動負債その他に含まれる未払費用が6億1百万円減少したものの資金調達により短期借入金が8億円増加したことなどによるものであります。
  当第3四半期連結会計期間末の純資産は、386億18百万円と前連結会計年度末と比べ17億12百万円増加しました。これは主に、株価の上昇によりその他有価証券評価差額金が12億23百万円増加及び親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が3億99百万円増加したことによるものであります。

 

(2) 研究開発活動

 特記すべき事項はありません。