E04358 Japan GAAP
前期
3,433.3億 円
前期比
108.7%
株価
1,167 (03/04)
発行済株式数
79,860,936
EPS(実績)
59.09 円
PER(実績)
19.75 倍
前期
521.3万 円
前期比
105.4%
平均年齢(勤続年数)
37.0歳(12.5年)
従業員数
4,447人(連結:10,804人)
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社エイチ・アイ・エス)、子会社153社及び関連会社10社により構成されており、当社グループが営んでいる主な事業及び当社と関係会社の当該事業における位置付けは次のとおりであります。
なお、以下に挙げます旅行事業、ホテル事業、九州産交グループ、その他の事業の4部門は、「第一部 企業情報 第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。
(1)旅行事業
当社グループは、旅行事業(海外旅行及び国内旅行)及びその付帯事業を行っております。
[関係会社名]
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HAWAII HIS CORPORATION H.I.S. INTERNATIONAL TOURS (NY) INC. H.I.S. GUAM, INC. H.I.S. - MERIT TRAVEL INC. H.I.S. - RED LABEL VACATIONS INC. H.I.S. KOREA CO., LTD. H.I.S. Tours Co., Ltd. PT. HARUM INDAH SARI TOURS & TRAVEL HIS (HONG KONG) COMPANY LIMITED H.I.S. TAIWAN COMPANY LIMITED H.I.S. INTERNATIONAL TRAVEL PTE LTD H.I.S. AUSTRALIA PTY. LTD. HIS - MIKI TRAVEL UK LIMITED |
GROUP MIKI HOLDINGS LIMITED HIS INTERNATIONAL TOURS FRANCE SAS H.I.S. Deutschland Touristik GmbH HIS ULUSLARARASI TURIZM SEYAHAT ACENTASI LIMITED SIRKETI 株式会社オリオンツアー 株式会社クオリタ 株式会社欧州エキスプレス 株式会社ジャパンホリデートラベル 株式会社クルーズプラネット 株式会社エイチ・アイ・エス沖縄
他90社 |
(2)ホテル事業
当社グループは、日本、台湾、アメリカ及びトルコ等においてホテル事業及びその付帯事業を行っております。
[関係会社名]
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H.I.S.ホテルホールディングス株式会社 アクアイグニス多気ホテルアセット株式会社 HHH.USA. INC. GUAM REEF HOTEL, INC. Green World Hotels Co., Ltd. |
HIS DORAK TURIZM OTEL YATIRIMLARI VE DIS TICARET ANONIM SIRKETI
他6社 |
(3)九州産交グループ
九州産交グループは、九州産業交通ホールディングス株式会社を持株会社とする、同社グループの事業であり、自動車運送事業、不動産賃貸業等を行っております。
[関係会社名]
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九州産業交通ホールディングス株式会社 |
他13社 |
(4)その他の事業
株式会社ラグーナテンボスは、愛知県蒲郡市においてテーマパークの所有及び運営を行っております。
エイチ・エス損害保険株式会社は、海外旅行保険を中心とした損害保険業務を行っております。
株式会社エス・ワイ・エスは、客室予約システムの開発・運営及びその付帯事業を行っております。
Cross Eホールディングス株式会社は持株会社であり、傘下の事業会社が施設管理事業や機械設置工事・メンテナンス等のインフラ事業を行っております。
[関係会社名]
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株式会社ラグーナテンボス エイチ・エス損害保険株式会社 株式会社エス・ワイ・エス |
Cross Eホールディングス株式会社
他20社 |
以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
※画像省略しています。
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(1)経営成績の状況
当連結会計年度における経営環境は、継続的な物価上昇や、米国の通商政策等の動向に留意が必要であるものの、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果もあり、個人消費の持ち直しの動きが見られ、景気は緩やかな回復傾向で推移しました。
旅行市場においては、インバウンド需要が牽引役となり、訪日外客数が過去最高を更新しました。当連結会計年度における訪日外客数は、前期比119.4%の4,222万人となり、初めて4,000万人を突破しました。一方、海外旅行においては、渡航先の物価上昇、円安基調の継続、燃油サーチャージの高止まりなどにより旅行代金の高騰が続き、本格的な需要の回復には時間を要しているものの、日本人出国者数は、前期比114.6%の1,446万人と回復は緩やかに進展しています。( 出典: 日本政府観光局(JNTO))
このような環境のもと、当社グループは、旅行を中心に幅広い事業の展開を通じて、グループ全体の持続的成長の実現に向け、HIS Group Purpose“「心躍る」を解き放つ”を旗印に、「挑戦心あふれ 世界をつなぎ 選ばれ続ける企業」を目指し、事業推進に努めてまいりました。
当連結会計年度における業績は以下のとおりです。 (単位:百万円)
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2024年10月期 |
2025年10月期 |
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売上高 |
343,334 |
373,106 |
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売上総利益 |
110,617 |
117,974 |
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営業利益 |
10,854 |
11,627 |
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税金等調整前当期純利益 |
8,526 |
7,067 |
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親会社株主に帰属する当期純利益 |
8,717 |
4,719 |
売上高は、前期と比較し297億72百万円増加し、前期比108.7%の3,731億6百万円となりました。全てのセグメントにおいて増収増益を達成しており、中でも、旅行事業とホテル事業が堅調な伸びをみせました。販売費及び一般管理費は、従業員の待遇面の改善などによる人件費をはじめ、営業活動における更なる需要獲得に伴う広告宣伝費や支払手数料の増加により65億83百万円増加し、前期比106.6%の1,063億46百万円となりました。損益面においては、売上高増加による売上総利益増加に加え、業務集約化などのコスト抑制効果もあり、営業利益は7億73百万円増加し、前期比107.1%の116億27百万円となりました。また、助成金に係る預り金取崩益等の特別利益を6億49百万円計上した一方で、当社の連結子会社であるHIS ULUSLARARASI TURIZM SEYAHAT ACENTASI LIMITED SIRKETIの事業縮小に伴い発生した費用等の特別損失を49億63百万円計上したことにより、税金等調整前当期純利益は70億67百万円(前期比82.9%)となりました。そして、法人税等が前期と比較し23億90百万円増加し、非支配株主に帰属する当期純利益10億48百万円を計上したことにより、親会社株主に帰属する当期純利益は47億19百万円(前期比54.1%)となりました。
セグメント別の当連結会計年度の業績は以下のとおりです。なお、各セグメントの金額は、セグメント間取引を相殺消去する前の金額であります。
(旅行事業) (単位:百万円)
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2024年10月期 |
2025年10月期 |
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売上高 |
283,972 |
309,139 |
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営業利益 |
9,302 |
9,636 |
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EBITDA |
13,476 |
13,743 |
海外旅行においては、回復が緩やかな日本発海外旅行の需要喚起と差別化を図るべく、「新パスポート取得サポートキャンペーン」や旅の魅力を再発見していただくイベント「HIS大感謝祭」の開催をはじめ、海外航空券とホテルを自由に組み合わせた新ブランド「AirZ(エアーズ)」を展開し、販売強化に努めました。また、「初夢フェア」や「SUPER SUMMER SALE! 2025」といった、繁忙期の需要喚起と早期予約を促すプロモーションにより、1年を通して売上高を牽引する欧州・中近東方面においては、特にトルコ・エジプトが高い伸びをみせました。また、添乗員付きツアーでは、スイス・北欧などでビジネスクラスやプレミアムエコノミークラス利用のコースが高い伸びをみせるなど、高単価商品の販売が好調に推移しました。アジア方面においては、台湾や観光ビザが解禁された中国が好調を維持し、政治情勢やLCCを中心とした減便の影響で伸び悩んだ韓国の売上を補填しました。夏の繁忙期には、燃油サーチャージの引き下げや円相場の影響により、ハワイ・ミクロネシア方面の売上高においてファミリー層を中心に着実な回復をみせました。
国内旅行事業においては、売上を牽引する沖縄の着地後のサービスを強化する施策として、新しく那覇市内から美々ビーチまでのシャトルバス運行や、お客様のニーズにあわせて食事プランを選べる新サービス「NEWオールインクルーシブ」などを展開しました。さらに、7月末には北部の「やんばるの森」にテーマパークがオープンし、これに伴いチケットを組み込んだツアーがレジャー需要を押し上げました。また、4月より大阪・夢洲で開催された「2025年日本国際博覧会 (大阪・関西万博)©Expo 2025」のPRゴールドパートナーとして、関西行きの飛行機を利用したパッケージツアーや、関西発の日帰りバスツアーなど個人旅行・団体旅行などの需要獲得にも努めました。
訪日旅行事業においては、海外現地法人からの受客やB2B(企業間取引)の団体旅行の受客が好調に推移し、中でも取扱高を牽引する北米マーケットからの受客件数は過去最高を記録しました。個人旅行の分野では、花火やお祭りなど四季と風物詩を掛け合わせた商品など、日本の魅力や文化に触れる日本ならではの高付加価値な体験型バスツアーを造成し、SNSによる発信や海外現地法人との連携を通じて、需要喚起と集客強化が奏功し、人気を博しました。また、インバウンド需要の地方分散化を促進するため、マレーシアのコタキナバルから広島、ベトナムのハノイから新潟へのチャーター便を利用したツアーを造成する施策を展開しました。
法人事業においては、報奨旅行・研修旅行などの旅行事業が、国内・海外ともに引き続き好調に推移しており、各種旅行企画・手配に加え、実施目的にあわせた旅ナカにおける付加価値サービスの強化を図り、収益性の向上に努めました。また、官公庁・自治体事業においては、今期、第三者割当増資の引き受けなどを通じ追加出資をした「株式会社さとゆめ」とともに、全国に新しい目的地を創るプロジェクトにおいて、自治体との協定の拡充を図り、今期8自治体との地域活性化の推進を始動しました。
海外における旅行事業では、日本からの海外旅行需要回復により、各現地法人における受客業務(インバウンド事業)が堅調に推移し、当期の業績を牽引しました。特に、欧州市場の日本人旅行需要回復とグローバルマーケットからの受入増が、この好調を支える主要因となりました。一方、アウトバウンド事業の主要拠点であるカナダにおいては、大口法人契約の終了に伴う売上高の減少、景気減速による販売単価の低下、および国際情勢の変化による米国渡航需要の減少が重なり、当該事業における業績は前期を下回る結果となりました。また、新規事業展開として、フランス法人ではパリのマレ地区に日本の伝統工芸品・特産品のコンセプトショップを開設し、日本文化の発信を通じた訪日旅行需要の喚起を図りました。ハワイ法人では、次世代XRテクノロジー搭載EVバスを活用した体験型バスツアーの運営を開始いたしました。
なお、当社グループの営業拠点数は、国内149拠点、海外58カ国110都市141拠点となりました。(2025年10月末時点)
(ホテル事業) (単位:百万円)
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2024年10月期 |
2025年10月期 |
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売上高 |
22,989 |
25,244 |
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営業利益 |
3,047 |
3,618 |
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EBITDA |
7,119 |
7,817 |
ホテル事業では、国内のホテル事業が訪日外国人旅行者の需要が更に活発化したことにより、稼働率・客室単価ともに前期より上昇が見られ、増収増益に貢献しました。「変なホテル」の最上位ブランドである「変なホテルプレミア」の全国展開をはじめとする、マルチブランド戦略を本格始動するとともに、イールドコントロールの強化を図りました。また、変なホテルは『コラボルーム世界最多のホテル』、「Most brand-themed room sponsorships in a hotel chain(ホテルチェーンにおけるブランドコンセプトルーム・スポンサーの最多数(2025年9月19日(金)/コラボルーム44種類)」としてギネス世界記録™に認定されるなど、各企業とのコラボレーションも話題を呼びました。一方、海外のホテル事業においては、地域により状況は異なり、ソウルとニューヨークは安定したグローバル受客により過去最高の売上・利益を更新しました。しかしながら、グアムはレジャー需要の低迷が続き、営業損失となりました。また、今期11月に開業したトルコ・カッパドキアでは、上半期は営業損失が続いていたものの、下半期には黒字に転じ、業績は回復傾向にあります。
(九州産交グループ) (単位:百万円)
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2024年10月期 |
2025年10月期 |
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売上高 |
23,985 |
25,381 |
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営業利益 |
434 |
806 |
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EBITDA |
2,178 |
2,553 |
九州産交グループでは、台湾企業(TSMC)による経済効果に加え、訪日外国人旅行者や国内の観光客が引き続き増加したことから、高速バス、貸切バス、航空代理事業、不動産事業が総じて堅調に推移し、増収増益となりました。基幹事業であるバス事業においては、昨今の物価高の高騰による輸送コスト増加に伴い、運賃改定および路線の見直しを実施しました。これに加え、2つのアニメとのコラボレーション、および熊本復興を目的としたバスツアーが奏功し、売上高が前期比107.0%と好調に推移しました。また、航空代理店事業においては、熊本空港への新規就航などの好材料も重なり、グランドハンドリング業務を受託しているスターラックス航空の増便などによる手数料の増加もあり、売上・利益ともに伸長しました。さらに、大型複合施設「サクラマチクマモト」を運営する不動産事業においても、各種イベント企画を実施した結果、入館者数が12ヶ月連続で100万人突破するなど収益が安定し、売上高は前期比106.3%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ258億53百万円減少し、1,063億64百万円となりました。営業活動により資金は212億19百万円増加、投資活動により資金は110億13百万円減少、財務活動により資金は364億57百万円減少いたしました。
各キャッシュ・フローの状況についての詳細は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、営業活動により資金は212億19百万円の増加となりました。これは主に、法人税等の支払い(22億67百万円)、利息の支払い(20億57百万円)、旅行前払金の増加(19億44百万円)により資金が減少し、一方で税金等調整前当期純利益の計上(70億67百万円)、非資金項目である減価償却費(113億29百万円)、旅行前受金の増加(64億90百万円)、仕入債務の増加(32億48百万円)により資金が増加したことによるものです。
また、前連結会計年度において、営業活動により資金は292億47百万円の増加となりました。これは主に、利息の支払い(25億78百万円)、旅行前払金の増加(23億38百万円)により資金が減少し、一方で税金等調整前当期純利益の計上(85億26百万円)、非資金項目である減価償却費(110億17百万円)、旅行前受金の増加(69億91百万円)、賞与引当金の増加(17億62百万円)、仕入債務の増加(16億9百万円)により資金が増加したことによるものです。
以上の結果、当連結会計年度において、営業活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ80億28百万円の減少となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、投資活動により資金は110億13百万円の減少となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入(103億38百万円)、差入保証金の回収による収入(10億93百万円)により資金が増加し、一方で定期預金の預入による支出(121億70百万円)、有形及び無形固定資産の取得による支出(71億54百万円)、差入保証金の差入による支出(18億24百万円)により資金が減少したことによるものです。
また、前連結会計年度において、投資活動により資金は456億6百万円の増加となりました。これは主に、定期預金の預入による支出(166億89百万円)、有価証券の取得による支出(101億55百万円)により資金が減少し、一方で定期預金の払戻による収入(579億56百万円)、差入保証金の回収による収入(128億39百万円)、有価証券の償還による収入(101億61百万円)により資金が増加したことによるものです。
以上の結果、当連結会計年度において、投資活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ566億20百万円の減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において、財務活動により資金は364億57百万円の減少となりました。これは主に、長・短借入れによる収入(1,025億11百万円)により資金が増加し、一方で長・短借入金の返済による支出(1,101億13百万円)、社債の償還による支出(250億円)により資金が減少したことによるものです。
また、前連結会計年度において、財務活動により資金は551億58百万円の減少となりました。これは主に、長・短借入れによる収入(1,560億29百万円)により資金が増加し、一方で長・短借入金の返済による支出(1,936億83百万円)、社債の償還による支出(150億円)により資金が減少したことによるものです。
以上の結果、当連結会計年度において、財務活動によるキャッシュ・フローは、前連結会計年度に比べ187億1百万円の増加となりました。
(3)生産、受注及び販売の実績
①仕入実績
当連結会計年度の仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年11月1日 至 2025年10月31日) |
前年同期比(%) |
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旅行事業(百万円) |
214,085 |
110.4 |
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ホテル事業(百万円) |
9,318 |
113.8 |
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九州産交グループ(百万円) |
22,496 |
104.6 |
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報告セグメント計(百万円) |
245,900 |
109.9 |
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その他(百万円) |
9,231 |
102.0 |
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合計(百万円) |
255,131 |
109.6 |
(注)1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。
2.当社グループは生産形態をとっていないため、生産状況にかわって仕入実績について記載しております。
②受注実績
当社グループは受注形態をとっていないため、該当事項はありません。
③販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
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セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2024年11月1日 至 2025年10月31日) |
前年同期比(%) |
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旅行事業(百万円) |
307,976 |
108.9 |
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ホテル事業(百万円) |
24,734 |
109.8 |
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九州産交グループ(百万円) |
25,355 |
105.8 |
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報告セグメント計(百万円) |
358,066 |
108.8 |
|
その他(百万円) |
15,039 |
106.4 |
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合計(百万円) |
373,106 |
108.7 |
(注)セグメント間の取引については、相殺消去しております。
(4)財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析
当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析は、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項については、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
①財政状態の分析
(ⅰ)流動資産
当連結会計年度末における流動資産の残高は、1,803億88百万円となり、前連結会計年度末に比べ219億28百万円の減少となりました。
主な要因といたしましては、受取手形、売掛金及び契約資産の増加(前期末比21億68百万円増)がある一方で、現金及び預金の減少(同242億12百万円減)が挙げられます。
(ⅱ)固定資産
当連結会計年度末における固定資産の残高は、2,058億93百万円となり、前連結会計年度末に比べ39億32百万円の減少となりました。
主な要因といたしましては、関係会社株式の増加(前期末比13億18百万円増)がある一方で、有形固定資産の減少(同44億1百万円減)、無形固定資産の減少(同14億80百万円減)が挙げられます。
(ⅲ)流動負債
当連結会計年度末における流動負債の残高は、2,425億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ143億31百万円の増加となりました。
主な要因といたしましては、1年内償還予定の転換社債型新株予約権付社債の減少(前期末比250億円減)、助成金に係る預り金の減少(同70億53百万円減)がある一方で、1年内返済予定の長期借入金の増加(同379億34百万円増)、旅行前受金の増加(同63億42百万円増)が挙げられます。
(ⅳ)固定負債
当連結会計年度末における固定負債の残高は、766億18百万円となり、前連結会計年度末に比べ450億63百万円の減少となりました。
主な要因といたしましては、長期借入金の減少(前期末比443億33百万円減)が挙げられます。
(ⅴ)純資産
当連結会計年度末における純資産の残高は、672億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ48億61百万円の増加となりました。
主な要因といたしましては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等による利益剰余金の増加(前期末比39億10百万円増)、非支配株主持分の増加(同12億70百万円増)が挙げられます。
②経営成績の分析
(ⅰ)売上高
当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ297億72百万円増加し、前期比108.7%の3,731億6百万円となりました。報告セグメントごとの売上高については、旅行事業は前期比108.9%の3,091億39百万円、ホテル事業は前期比109.8%の252億44百万円、九州産交グループは前期比105.8%の253億81百万円となりました。
なお、報告セグメントごとの金額は、セグメント間取引を相殺消去する前の金額であります。
(ⅱ)営業費用
当連結会計年度の営業費用は、前連結会計年度に比べ289億99百万円増加し、前期比108.7%の3,614億78百万円となりました。
そのうち、売上原価は、前連結会計年度に比べ224億15百万円増加し、前期比109.6%の2,551億31百万円となりました。
また、販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ65億83百万円増加し、前期比106.6%の1,063億46百万円となりました。
(ⅲ)営業利益
当連結会計年度の営業利益は、前連結会計年度に比べ7億73百万円増加し、前期比107.1%の116億27百万円となりました。
(ⅳ)経常利益
当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ9億29百万円増加し、前期比108.9%の113億81百万円となりました。
主な営業外収益として、受取利息(12億20百万円)、また営業外費用として、支払利息(20億25百万円)が挙げられます。
(ⅴ)親会社株主に帰属する当期純利益
当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は、減損損失27億72百万円、事業整理損17億52百万円を計上し70億67百万円となり、前連結会計年度に比べ14億58百万円の減少(前期比82.9%)となりました。
また、当連結会計年度の法人税等は、12億99百万円(前期は△10億90百万円)となり、前連結会計年度に比べ23億90百万円の増加となりました。
以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、47億19百万円となり、前連結会計年度に比べ39億97百万円の減少(同54.1%)となりました。
③キャッシュ・フローの状況の分析並びに資本の財源及び資金の流動性
キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資金需要のうち主なものは、運転資金及び設備投資等であります。運転資金につきましては金融機関からの借入により資金調達を行っております。設備投資等につきましては金融機関からの借入、社債の発行、増資により資金調達を行っております。
④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠して作成しております。連結財務諸表の作成にあたり、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積りを用いており、これらの見積りは過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果と異なる場合があります。
なお、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しています。