E04859 Japan GAAP
前期
3,652.8億 円
前期比
94.0%
株価
5,650 (04/25)
発行済株式数
122,531,596
EPS(実績)
402.05 円
PER(実績)
14.05 倍
前期
1,427.4万 円
前期比
88.2%
平均年齢(勤続年数)
46.5歳(5.1年)
従業員数
22人(連結:4,712人)
当社グループの主な事業内容とグループを構成している主要各社の位置付けは以下のとおりであります。
なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。
(連結対象会社)
セグメントの名称 |
主要な事業内容 |
地域 |
会社名 |
デジタル エンタテイン メント事業 |
コンピュータゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売、販売許諾、運営等 |
日本 |
株式会社スクウェア・エニックス |
株式会社タイトー 株式会社Luminous Productions |
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米州 |
SQUARE ENIX,INC. |
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欧州その他 |
SQUARE ENIX LTD. |
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アジア |
SQUARE ENIX (China) CO., LTD. |
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北京易通幻龍網絡科技有限公司 |
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アミューズ メント事業 |
アミューズメント施設運営、アミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発、製造、販売、レンタル等 |
日本 |
株式会社タイトー |
株式会社スクウェア・エニックス |
|||
出版事業 |
コミック単行本、ゲーム関連書籍及び定期刊行誌等の出版、許諾等 |
日本 |
株式会社スクウェア・エニックス |
米州 |
SQUARE ENIX,INC. |
||
欧州その他 |
SQUARE ENIX LTD. |
||
ライツ・ プロパティ等 事業 |
二次的著作物の企画、制作、販売、ライセンス許諾等 |
日本 |
株式会社スクウェア・エニックス |
株式会社タイトー |
|||
米州 |
SQUARE ENIX,INC. |
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欧州その他 |
SQUARE ENIX LTD. |
(注)1.上記連結対象会社は、主要な連結対象会社について記載しております。
2.2023年5月1日付で株式会社スクウェア・エニックスを吸収合併存続会社、株式会社Luminous Productionsを吸収合併消滅会社とする吸収合併を行っております。
当社グループの事業系統図は以下のとおりであります。
※画像省略しています。
(注)1.上記事業系統図は、主要な連結対象会社について記載しております。
2.2023年5月1日付で株式会社スクウェア・エニックスを吸収合併存続会社、株式会社Luminous Productionsを吸収合併消滅会社とする吸収合併を行っております。
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めております。
当連結会計年度の業績は、売上高は343,267百万円(前期比6.0%減)、営業利益は44,331百万円(前期比25.2%減)となりました。為替相場が前期末と比較して円安となり為替差益が10,365百万円発生したことなどにより、経常利益は54,709百万円(前期比22.6%減)となりました。また、当社グループの海外のスタジオ及び一部IPを売却する株式譲渡契約の締結に係る関係会社株式売却益が9,465百万円発生したこと、国内スタジオの事業構造の最適化及び内製開発力の強化に伴いコンテンツ制作勘定の処分等6,303百万円を特別損失として計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は49,264百万円(前期比3.4%減)となりました。
当連結会計年度の報告セグメント別の状況は次のとおりであります。
a .デジタルエンタテインメント事業
ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行っております。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応しています。
当連結会計年度は 、HD(High-Definition:ハイディフィニション)ゲームにおいて、「CRISIS CORE -FINAL FANTASY VII- REUNION」、「FORSPOKEN」、「オクトパストラベラーII」等の発売があったものの、「OUTRIDERS」、「NieR Replicant ver.1.22474487139...」、「Marvel’s Guardians of the Galaxy」を発売した前年と比較して、新作タイトルによる収益が減少したことにより、前期比で減収となりました。
MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、「ファイナルファンタジーXIV」の拡張パッケージ発売がなかったこと等により、前期比で減収となりました。
スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、既存タイトルの弱含み等により、前期比で減収となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は245,548百万円(前期比12.2%減)となり、営業利益は41,253百万円(前期比30.0%減)となりました。
b .アミューズメント事業
アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行っております。
当連結会計年度は、既存店売上高が前年を大幅に上回ったことを受け、前期比で増収増益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は56,376百万円(前期比22.9%増)となり、営業利益は5,285百万円(前期比163.9%増)となりました。
c .出版事業
コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行っております。
当連結会計年度は、デジタル販売及び紙媒体の販売が堅調に推移した一方で、印刷用紙等の値上げに伴う原価増に加えて、広告宣伝費の増加等により、前期比で減益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は29,164百万円(前期比0.5%増)となり、営業利益は11,641百万円(前期比4.8%減)となりました。
d .ライツ・プロパティ等事業
主として当社グループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行っております。
当連結会計年度は、有力IPにかかる新規キャラクターグッズ等の販売が好調であったものの、商品別の売上構成比が変化したこと等により、前期比で増収減益となりました。
当事業における当連結会計年度の売上高は15,664百万円(前期比11.9%増)となり、営業利益は3,723百万円(前期比6.5%減)となりました。
当連結会計年度の財政状態の概要は次のとおりであります。
a .資産
流動資産は、前連結会計年度末に比べて、6.1%増加し、342,258百万円となりました。これは主として現金及び預金が30,413百万円増加したこと、コンテンツ制作勘定が9,548百万円及び受取手形及び売掛金が5,059百万円減少したことによるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて、1.8%減少し、57,376百万円となりました。
この結果、総資産は、前連結会計年度末に比べて、4.9%増加し、399,634百万円となりました。
b .負債
流動負債は、前連結会計年度末に比べて、14.4%減少し、71,704百万円となりました。これは主として未払法人税等が4,990百万円、支払手形及び買掛金が4,040百万円及び賞与引当金が2,006百万円減少したことによるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて、15.9%減少し、10,663百万円となりました。
この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて、14.6%減少し、82,368百万円となりました。
c .純資産
純資産合計は、前連結会計年度末に比べて、11.5%増加し、317,266百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益49,264百万円の計上、配当金の支払15,430百万円によるものであります。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ30,280百万円増加して、190,903百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
a .営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は12,226百万円(前期比55.7%減)となりました。
これは主として、税金等調整前当期純利益58,431百万円、法人税等の支払額19,755百万円、関係会社株式売却益9,465百万円、為替差益9,635百万円、棚卸資産13,711百万円の増加、減価償却費6,921百万円によるものであり、全体としては資金が増加しました。
b .投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果獲得した資金は27,602百万円(前期は8,124百万円の支出)となりました。
これは主として、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入36,122百万円、有形固定資産の取得による支出5,676百万円及び無形固定資産の取得による支出2,873百万円によるものであります。
c .財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は15,523百万円(前期比66.1%増)となりました。
これは主として、配当金の支払額15,418百万円によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a .生産実績
当社グループの生産は同種の商製品であっても一様でないため、セグメントごとに生産規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。
b .仕入実績
仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
前期比(%) |
デジタルエンタテインメント事業(百万円) |
10,831 |
△7.1% |
アミューズメント事業(百万円) |
14,822 |
24.2% |
出版事業(百万円) |
3,233 |
2.0% |
ライツ・プロパティ等事業(百万円) |
6,501 |
17.5% |
合計(百万円) |
35,389 |
9.6% |
c .受注実績
当社グループは受注による生産は行っておりません。
d .販売実績
販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年4月1日 至 2023年3月31日) |
前期比(%) |
デジタルエンタテインメント事業(百万円) |
245,524 |
△12.2% |
アミューズメント事業(百万円) |
54,308 |
23.7% |
出版事業(百万円) |
29,016 |
0.5% |
ライツ・プロパティ等事業(百万円) |
14,418 |
12.2% |
合計(百万円) |
343,267 |
△6.0% |
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当該有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
・「当連結会計年度の経営成績等」及び「セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況」に関する認識及び分析・検討内容
「(1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
・経営成績に重要な影響を与える要因
「第2 事業の状況 3事業等のリスク」に記載のとおり、当該事業リスクが発生した場合、経営成績に重要な影響を与える可能性があります。
為替変動の影響
当連結会計年度において主に円と米ドル及びユーロによる為替レートの変動の影響により10,365百万円の為替差益を計上しております。
・経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、収益性に裏付けられた利益成長を実現することが重要な経営課題と認識しており、売上高4,000~5,000億円、営業利益600~750億円を安定的に達成できる事業構造の確立と売上高営業利益率の改善を2024年3月期までの経営目標としてまいります。
当連結会計年度の経営成績は売上高3,432億円、営業利益443億円となっており、目標達成に向けて、安定的な収益基盤の確立と新規IP向けの継続投資に取り組んでまいります。
(億円)
指標 |
第40期 |
第41期 |
第42期 |
第43期 |
第44期以降 |
|
2020年3月期 |
2021年3月期 |
2022年3月期 |
2023年3月期 |
2024年3月期以降 |
売上高 |
2,605 |
3,325 |
3,652 |
3,432 |
4,000~5,000 |
営業利益 |
327 |
472 |
592 |
443 |
600~750 |
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
・「当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況」に関する認識及び分析・検討内容
「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
・資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち主なものには、デジタルエンタテインメント事業及びアミューズメント事業におけるソフトウェア制作に係る人件費及び外注開発費のほか、家庭用ゲームソフトのディスク製造費、アミューズメント事業のプライズ商材、出版事業の印刷物、ライツ・プロパティ等事業のグッズ等の商材、TVコマーシャル等の広告宣伝費があります。
当社グループでは、運転資金及び設備資金は内部資金より資金調達をしております。
また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は190,903百万円となっており、当社グループの事業を推進していく上で充分な流動性を確保しております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要な項目は以下のとおりであります。
a .コンテンツ制作勘定の評価
当社グループは、コンテンツ制作勘定の評価について、第5 経理の状況 連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおり、重要な会計上の見積りと認識しております。
b .返金負債
当社グループは、返金負債について、第5 経理の状況 連結財務諸表「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおり、重要な会計上の見積りと認識しております。