売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E04859 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

当社グループは、報告セグメントをデジタルエンタテインメント事業、アミューズメント事業、出版事業、及びライツ・プロパティ等事業と定め、各々のセグメントにおいて、事業基盤の強化と収益力の向上に努めております。

当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は257,612百万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は34,918百万円(前年同期比15.5%減)となりました。為替相場が前期末と比較して円安となり為替差益が4,570百万円発生したことなどにより、経常利益は40,910百万円(前年同期比19.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は26,768百万円(前年同期比42.3%減)となりました。

 

当第3四半期連結累計期間の報告セグメント別の状況は次のとおりであります。

 

①デジタルエンタテインメント事業

ゲームを中心とするデジタルエンタテインメント・コンテンツの企画、開発、販売及び運営を行っております。デジタルエンタテインメント・コンテンツは、顧客のライフスタイルにあわせて、家庭用ゲーム機 (携帯ゲーム機含む)、PC、スマートデバイス等、多様な利用環境に対応しています。

当第3四半期連結累計期間は、HD(High-Definition)ゲームにおいて、「FINAL FANTASY XVI」、「ファイナルファンタジー ピクセルリマスター」「ドラゴンクエストモンスターズ3 魔族の王子とエルフの旅」等を発売したことにより、前年同期比で増収となりました。

MMO(多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム)においては、前年同期比で減収となりました。

スマートデバイス・PCブラウザ等をプラットフォームとしたコンテンツにおいては、2023年6月に「ドラゴンクエスト チャンピオンズ」、同年9月に「FINAL FANTASY VII EVER CRISIS」のサービスを開始したものの、既存タイトルの弱含み等により、前年同期比で減収となりました。

当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は179,654百万円(前年同期比2.6%減)となり、営業利益は30,715百万円(前年同期比20.7%減)となりました。

 

②アミューズメント事業

アミューズメント施設の運営、並びにアミューズメント施設向けの業務用ゲーム機器・関連商製品の企画、開発及び販売を行っております。

当第3四半期連結累計期間は、既存店売上高が前年を上回ったことにより、前年同期比で増収増益となりました。

当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は44,858百万円(前年同期比9.7%増)となり、営業利益は5,488百万円(前年同期比33.8%増)となりました。

 

③出版事業

コミック雑誌、コミック単行本、ゲーム関連書籍等の出版、許諾等を行っております。

当第3四半期連結累計期間は、2023年10月よりTVアニメ放送を開始した「薬屋のひとりごと」の大ヒット等により、紙媒体及びデジタル販売が前年を上回り、前年同期比で増収増益となりました。

当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は22,745百万円(前年同期比7.9%増)となり、営業利益は8,929百万円(前年同期比6.8%増)となりました。

 

④ライツ・プロパティ等事業

主として当社グループのコンテンツに関する二次的著作物の企画・制作・販売及びライセンス許諾を行っております。

当第3四半期連結累計期間は、有力IPにかかる新規キャラクターグッズの販売が好調だったこと等によって、前年同期比で増収増益となりました。

当事業における当第3四半期連結累計期間の売上高は12,429百万円(前年同期比4.4%増)となり、営業利益は3,210百万円(前年同期比10.7%増)となりました。

 

 当第3四半期連結会計期間の財政状態の概要は次のとおりであります。

 

①資産

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は357,244百万円となり、前連結会計年度末に比べ14,986百万円増加しました。これは主に受取手形及び売掛金が8,740百万円、コンテンツ制作勘定が6,169百万円、現金及び預金が4,330百万円増加したこと、流動資産その他が4,833百万円減少したことによるものであります。固定資産は58,210百万円となり、前連結会計年度末に比べ834百万円増加しました。

この結果、総資産は、415,455百万円となり、前連結会計年度末に比べ15,821百万円増加しました。

②負債

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は75,605百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,900百万円増加しました。これは主に流動負債その他が2,746百万円、未払法人税等が2,100百万円増加したこと、賞与引当金が884百万円減少したことによるものであります。固定負債は10,572百万円となり、前連結会計年度末に比べ90百万円減少しました。

この結果、負債合計は、86,178百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,809百万円増加しました。

③純資産

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は329,277百万円となり、前連結会計年度末に比べ12,011百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益26,768百万円、剰余金の配当14,848百万円によるものであります。

この結果、自己資本比率は79.1%(前連結会計年度末は79.1%)となりました。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「第2 4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定」について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1,424百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。