E03160 Japan GAAP
前期
70.4億 円
前期比
120.5%
株価
649 (12/09)
発行済株式数
2,040,928
EPS(実績)
23.35 円
PER(実績)
27.80 倍
前期
408.2万 円
前期比
96.9%
平均年齢(勤続年数)
39.9歳(13.2年)
従業員数
61人
当社グループは、ファッション事業において、関東、東海、東北地区を基盤に、23店舗の直営店を運営し、貴金属、装身具等の販売を行っております。また、インターネット通販サイトによる、全国の顧客に向けたブランドファッション商品の販売を行っております。また、美容事業において、韓国コスメの『MEDIHEAL』ブランドの輸入総代理店として小売法人向けの卸売とMEDIHEAL公式インターネットサイトの運営を行っております。その他、外商部門により、主に首都圏の法人向けの物販及び付帯サービスの提供を行っているほか、自社で保有する店舗及び駐車場を他社に賃貸しております。
当社グループの事業に係わる位置づけは次のとおりであります。
(ファッション事業)
ファッション事業において、貴金属、時計、バッグ・雑貨、ファッション衣料等の専門店『GINZA LoveLove』と韓国コスメ・雑貨のバラエティショップ『&choa!』を営んでおり、東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、群馬、福島、静岡、愛知、三重、岐阜、京都の各都府県に店舗展開しております。
また、インターネット通販サイト『GINZA LoveLove』及び『&choa!』による、全国の顧客に向けたブランドファッション商品と韓国コスメ・雑貨の販売を行っております。
ファッション事業においては、店舗販売事業と通販事業に分類し、それぞれについての施策を実施しております。
(1) 店舗販売事業…常設店舗での一般顧客向けブランドファッション商品、韓国コスメ・雑貨の販売とリユース品の買取(下取り)。
広域型商圏のショッピングセンターを含む催事売場の展開によるブランドファッション商品、韓国コスメ・雑貨の販売。
(2) 通販事業…インターネットショップによるブランドファッション商品、韓国コスメ・雑貨の販売
(美容事業)
美容事業において、韓国のシートマスクの人気ブランド『MEDIHEAL』製品の日本総代理店として、国内の有力小売業への卸売及び公式ECサイトの運営等を行っております。
なお、2021年10月1日付で設立した連結子会社となるMEDIHEAL JAPAN株式会社が、『MEDIHEAL』の卸売及び公式インターネットサイトの運営を行ってまいりましたが、2023年3月22日開催の当社取締役会において、MEDIHEAL JAPAN株式会社の解散とその事業全部の譲受を決定し、2024年3月期の期首より、当社が美容事業を運営しております。
(賃貸部門)
自社で保有する店舗及び駐車場用地を他社に賃貸しております。
(その他)
外商部門において、主に法人向けの空調設備、照明機器設備等の施設工事、個人向けのリフォーム工事等を行っております。
以上の概要を図示すれば、次のとおりであります。
※画像省略しています。
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国の経済は、長引くロシア・ウクライナ戦争や中東での戦争の影響による世界的な物価高騰、また、円安基調が続く中、企業業績や個人消費への影響が懸念される状況が続いております。
このような環境下、当社グループは、主力事業のファッション事業(店舗運営事業)と美容事業による新たな成長戦略に取組んでおります。
ファッション事業(店舗運営事業)においては、『GINZA LoveLove』店舗での販促戦略として、AIを活用した再来店施策、アプリ会員の獲得、プッシュ通知による新商品・イベント・クーポン等、会員様にメリットのある情報伝達に努めました。また、韓国コスメのセレクトショップ『&choa!』においては、品揃えを充実させるため、什器の入替を積極的に行い、売上高の拡大に注力いたしました。
美容事業においては、「エイジレス」「ジェンダーレス」をコンセプトとした新商品の展開を行い、年齢・性別を問わずお薦めできるスキンケア商品により、顧客層の拡大に注力いたしました。また、流通戦略として、有力ショップ限定のプロモーション施策の実施、新製品の先行販売、専用什器・プロモーション什器導入による売場スペースの確保など、大手バラエティストアでの販売強化、存在感UPに取り組みました。さらに、これらの取組みは、オンラインポータルサイトでの売上高の伸長にもつながっております。
一方、利益面では、物価上昇と長引く円安基調の影響がなかなか改善されず、利益率向上の足枷となっております。安易な商品価格の値上げは控え、細かな販売管理費の見直しなどによる営業利益率の改善を図ってまいりまし
た。なお、『GINZA LoveLove』店舗でショッピングセンター内の区画変更(移転)を2店舗、『&choa!』店舗1店舗の閉店と既存店舗の什器入替などにより、固定資産除却損32百万円、減損損失34百万円を計上しております。
これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高は8,480百万円(前期比20.5%増)、総額表示による売上高は前期比15.1%増の9,497百万円となり、営業利益は151百万円(前期比38.2%増)、経常利益は130百万円(前期比184.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は47百万円(前期は46百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
[ファッション事業]
ファッション事業においては、韓国コスメのセレクトショップ『&choa!』を2店舗出店し、輸入ブランド専門店『GINZA LoveLove』11店舗、『&choa!』12店舗の全23店舗体制で運営しております。『GINZA LoveLove』では、顧客対策として、AIを使った顧客データ解析による再来店施策、アプリ会員への情報発信に努めるなど、売上高の確保に注力いたしました。また、『&choa!』店舗では、主力店舗で増収効果が認められた展示什器の入替を順次水平展開しております。新規出店も含め、コスト負担はありましたが、助成金収入の獲得が大きく利益貢献いたしました。
これらの結果、売上高は3,907百万円(前期比1.7%減)、総額表示による売上高は前期比5.0%減の4,924百万円となり、セグメント利益は88百万円(前期比103.2%増)となりました。
[美容事業]
美容事業においては、主力商品の売上が好調に推移したこと、大手バラエティストアへの販促を強化したこと、オンラインポータルサイトでのセール企画が貢献したことなどにより、売上高は大きく伸長いたしました。一方、利益面では、円安の影響もあり、利益率の低下が見られました。
これらの結果、売上高は4,333百万円(前期比47.7%増)となりましたが、セグメント利益は398百万円(前期比9.7%増)となりました。
[賃貸部門]
賃貸部門では、売上高は35百万円(前期比6.2%減)、セグメント利益は30百万円(前期比8.8%減)となりました。
[その他]
その他の部門では、売上高は203百万円(前期比5.7%増)、セグメント利益は16百万円(前期比44.3%増)となりました。
当連結会計年度末の財政状態は次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末の資産は、総資産は5,314百万円となり、前連結会計年度末に比べ369百万円増加いたしました。
流動資産は4,038百万円となり、前連結会計年度末に比べ207百万円増加いたしました。これは主に、商材の確保とその販売に伴う商品192百万円、売掛金201百万円の増加及び現金及び預金176百万円の減少によるものであります。固定資産は1,276百万円となり、前連結会計年度末に比べ161百万円増加いたしました。これは主に、新店の出店に伴う建物及び構築物109百万円、有形固定資産その他36百万円の増加によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債は4,379百万円となり、前連結会計年度末に比べ304百万円増加いたしました。
流動負債は3,658百万円となり、前連結会計年度末に比べ216百万円増加いたしました。これは主に、支払手形及び買掛金117百万円の増加と未払消費税等の増加などによる流動負債その他100百万円の増加によるものであります。
固定負債は720百万円となり、前連結会計年度末に比べ88百万円増加いたしました。これは主に、新店の出店などに伴う資産除去債務112百万円の増加によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産は935百万円となり、前連結会計年度末に比べ64百万円増加いたしました。これは主に、利益剰余金の配当20百万円と親会社株主に帰属する当期純利益47百万円の計上、その他有価証券評価差額金の増加などにより、その他の包括利益累計額が37百万円増加したことなどによるものであります。
これらの結果、自己資本比率は17.5%(前連結会計年度末は17.5%)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は416百万円となり、前連結会計年度末に比べ
176百万円減少いたしました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は8百万円(前連結会計年度は842百万円の使用)となりました。これは主に、事業拡大に伴う売上債権の増加189百万円、棚卸資産の増加192百万円はありましたが、仕入債務の増加134百万円、未払消費税等の増加77百万円があり、また、減価償却費48百万円、固定資産除却損32百万円、減損損失34百万円の計上を含む税金等調整前当期純利益68百万円の計上などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は54百万円(前連結会計年度は99百万円の使用)となりました。これは主に、新規出店などの設備投資で有形固定資産の取得による支出47百万円、差入保証金の差入による支出10百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は130百万円(前連結会計年度は810百万円の獲得)となりました。これは主に、新店の設備投資資金として長期借入金100百万円の調達を行いましたが、短期借入金の純減額76百万円、長期借入金の返済79百万円、社債の償還40百万円などによる支出と配当金の支払い20百万円によるものであります。
③仕入及び販売の実績
a. セグメント別商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
ファッション事業 |
|
|
貴金属 |
279,951 |
106.8 |
時計 |
655,338 |
114.8 |
バッグ・雑貨 |
1,530,099 |
86.6 |
美容 |
409,202 |
135.6 |
小計 |
2,874,592 |
99.1 |
美容事業 |
|
|
シートマスク・パック |
2,298,981 |
163.8 |
その他 |
695,544 |
98.8 |
小計 |
2,994,525 |
142.1 |
その他(外商部門等) |
|
|
一般家電 |
81,391 |
63.8 |
AV家電 |
68,868 |
321.4 |
季節家電 |
30,608 |
252.4 |
情報家電 |
- |
- |
小計 |
180,868 |
111.9 |
合計 |
6,049,987 |
117.0 |
(注)セグメントと商品群の対応関係は、以下のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、当連結会計年度の仕入実績は、純額表示となっております。
ファッション事業
貴金属…指輪、ネックレス、イヤリング、喜平等
時計…腕時計、掛置時計、喫煙具等
バッグ・雑貨…ハンドバッグ、財布、ベルト、メガネ等
美容事業
シートマスク・パック
その他…メイクアップ、基礎化粧品、美容関連機器等
その他(外商部門等)
一般家電…冷蔵庫、洗濯機、照明機器、太陽光発電システム機器及び関連工事、部品・修理仕入等
AV家電…ラジカセ・オーディオ機器、ビデオ関連機器、テレビ等
季節家電…冷・暖・空調機器及び関連工事仕入等
情報家電…パソコン、携帯電話等
その他 …ゲーム機器・ソフト
b. 販売実績
1) セグメント別販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
金額(千円) |
前年同期比(%) |
ファッション事業 |
|
|
貴金属 |
484,728 |
106.1 |
時計 |
707,172 |
95.9 |
バッグ・雑貨 |
2,035,349 |
112.6 |
美容 |
679,940 |
139.5 |
小計 |
3,907,191 |
101.7 |
美容事業 |
|
|
シートマスク・パック |
3,157,457 |
169.6 |
その他 |
1,176,440 |
120.9 |
小計 |
4,333,897 |
152.9 |
その他(外商部門等) |
|
|
一般家電 |
78,951 |
52.7 |
AV家電 |
88,108 |
310.8 |
季節家電 |
36,754 |
256.5 |
情報家電 |
- |
- |
小計 |
203,814 |
105.7 |
賃貸部門 |
35,400 |
106.6 |
合計 |
8,480,303 |
120.5 |
(注)セグメントと商品群の対応関係は、以下のとおりであります。
なお、当連結会計年度より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、当連結会計年度の販売実績は、純額表示となっております。
ファッション事業
貴金属…指輪、ネックレス、イヤリング、喜平等
時計…腕時計、掛置時計、喫煙具等
バッグ・雑貨…ハンドバッグ、財布、ベルト、メガネ等
美容事業
シートマスク・パック
その他…メイクアップ、基礎化粧品、美容関連機器等
その他(外商部門等)
一般家電…冷蔵庫、洗濯機、照明機器、太陽光発電システム機器及び関連工事、部品・修理収入等
AV家電…ラジカセ・オーディオ機器、ビデオ関連機器、テレビ等
季節家電…冷・暖・空調機器及び関連工事収入等
情報家電…パソコン、携帯電話等
その他 …ゲーム機器・ソフト、受取保証料
賃貸部門
テナント収入
2) 地域別販売実績
当連結会計年度の販売実績を地域別に示すと、次のとおりであります。
|
店舗数 |
金額(千円) |
構成比(%) |
ファッション事業 |
1 |
708,707 |
8.4 |
美容事業 |
- |
4,333,897 |
51.1 |
その他 |
- |
203,814 |
2.4 |
東京都計 |
1 |
5,246,419 |
61.9 |
ファッション事業 |
1 |
68,039 |
0.8 |
賃貸部門 |
- |
35,400 |
0.4 |
神奈川県計 |
1 |
103,439 |
1.2 |
ファッション事業 |
3 |
103,299 |
1.2 |
千葉県計 |
3 |
103,299 |
1.2 |
ファッション事業 |
7 |
842,816 |
9.9 |
埼玉県計 |
7 |
842,816 |
9.9 |
ファッション事業 |
1 |
61,098 |
0.7 |
茨城県計 |
1 |
61,098 |
0.7 |
ファッション事業 |
1 |
661,200 |
7.8 |
群馬県計 |
1 |
661,200 |
7.8 |
ファッション事業 |
1 |
49,566 |
0.6 |
栃木県計 |
1 |
49,566 |
0.6 |
ファッション事業 |
1 |
309,670 |
3.7 |
福島県計 |
1 |
309,670 |
3.7 |
ファッション事業 |
2 |
233,630 |
2.8 |
愛知県計 |
2 |
233,630 |
2.8 |
ファッション事業 |
2 |
271,071 |
3.2 |
三重県計 |
2 |
271,071 |
3.2 |
ファッション事業 |
2 |
265,481 |
3.1 |
静岡県計 |
2 |
265,481 |
3.1 |
ファッション事業 |
2 |
270,659 |
3.2 |
岐阜県計 |
2 |
270,659 |
3.2 |
ファッション事業 |
1 |
61,948 |
0.7 |
京都府計 |
1 |
61,948 |
0.7 |
|
店舗数 |
金額(千円) |
構成比(%) |
ファッション事業 |
25 |
3,907,191 |
46.1 |
美容事業 |
- |
4,333,897 |
51.1 |
賃貸部門 |
- |
35,400 |
0.4 |
その他 |
- |
203,814 |
2.4 |
全地域合計 |
25 |
8,480,303 |
100.0 |
(注)1.賃貸部門は、テナント収入であり、店舗数には含めておりません。また、「その他」は、外商部門等による売上高であります。
2.当連結会計年度より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、当連結会計年度の販売実績は、純額表示となっております。
3) 最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先 |
前連結会計年度 (自 2022年3月21日 至 2023年3月20日) |
当連結会計年度 (自 2023年3月21日 至 2024年3月20日) |
||
金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
株式会社ビーアンドエフ |
1,658,090 |
23.6 |
1,461,038 |
17.2 |
マルマンH&B株式会社 |
824,706 |
11.7 |
609,224 |
7.2 |
4) 単位当たり売上高状況
江目 |
前連結会計年度 (自 2022年3月21日 至 2023年3月20日) |
当連結会計年度 (自 2023年3月21日 至 2024年3月20日) |
売上高 |
4,167,250千円 |
4,111,005千円 |
従業員数 |
118人 |
123人 |
1人当たり売上高 |
35,315千円 |
33,422千円 |
売場面積 |
6,214㎡ |
6,548㎡ |
1㎡当たり売上高 |
671千円 |
627千円 |
(注)1.売上高には、美容事業及び賃貸部門は含めておりません。
2.当連結会計年度より、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しており、当連結会計年度の売上高は、純額表示となっております。
3.従業員数には、出向社員は含まず、準社員(パートタイマー)及びアルバイト(1日8時間勤務換算した人数)は含めて表示しております。
4.従業員数及び売場面積は期中平均で示しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態及び経営成績の状況
1) 財政状態
(資産合計)
当連結会計年度末の資産は、総資産5,314百万円(前連結会計年度末比369百万円増)となりました。
流動資産は4,038百万円(同207百万円増)となり、主な増減内訳は、売掛金201百万円増、商品192百万円増、現金及び預金176百万円減であります。固定資産は1,276百万円(同161百万円増)となり、主な増加内訳は、建物及び構築物109百万円増、有形固定資産その他36百万円増、投資有価証券12百万円増であります。
(負債合計)
当連結会計年度末の負債は4,379百万円(同304百万円増)となりました。
流動負債は3,658百万円(同216百万円増)となり、主な増加内訳は、支払手形及び買掛金117百万円増、流動負債その他100百万円増であります。固定負債は720百万円(同88百万円増)となり、主な増減内訳は、社債40百万円減、資産除去債務112百万円増であります。
(純資産合計)
当連結会計年度末の純資産は935百万円(同64百万円増)となりました。主な増減内訳は、親会社株主に帰属する当期純利益47百万円の計上と利益剰余金の配当20百万円であります。
これらの結果、自己資本比率は17.5%(前連結会計年度末は17.5%)となりました。
2) 経営成績
(売上高)
連結売上高は、8,480百万円(前年同期比20.5%増、総額表示による売上高は同15.1%増の9,497百万円)となりました。
ファッション事業においては、韓国コスメのセレクトショップ『&choa!』の出店効果に加え、展示什器の入替効果が見られたほか、『GINZA LoveLove』では、顧客対策として、AIを使った顧客データ解析による再来店施策、アプリ会員への情報発信に努めるなど、売上高の確保に注力いたしました。これらの結果、売上高は3,907百万円(同1.7%減、総額表示による売上高は同5.0%減の4,924百万円)となりました。
美容事業においては、主力商品の売上が好調に推移したこと、大手バラエティストアへの販促を強化したこと、オンラインポータルサイトでのセール企画が貢献したことなどにより、売上高は4,333百万円(同47.7%増)となりました。
賃貸部門では、35百万円(同6.2%減)、その他の部門では、203百万円(同5.7%増)となりました。
(売上総利益)
売上総利益は、美容事業の売上高が大きく伸長したことにより2,767百万円(同18.5%増)となりました。
(販売費及び一般管理費)
販売費及び一般管理費は、美容事業の売上拡大に伴う販売費の増加などにより2,615百万円(同17.5%増)となりました。
(営業損益)
営業損益は、美容事業の売上拡大により営業利益は151百万円(同38.2%増)となりました。
(経常損益)
経常損益は、助成金収入66百万円の計上があったファッション事業は88百万円(同103.2%増)、為替の影響は受けたものの、売上の拡大が続く美容事業は398百万円(同9.7%増)、賃貸部門は30百万円(同8.8%減)、その他の部門は16百万円(同44.3%増)、報告セグメントに帰属しない全社費用等の調整額を含めたグループ全体の経常利益は130百万円(同184.7%増)となりました。
(親会社社株主に帰属する当期純損益)
法人税、住民税及び事業税14百万円(同56.4%減)、法人税等調整額6百万円(同89.2%減)を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は47百万円(前年同期は46百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)となりました。
b.財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループは、2020年11月、美容事業において韓国人気コスメブランド「MEDIHEAL」の日本総代理店となり、以降、販売ルートの整備、売場とリピーターの確保、魅力のある新商品の投入などを通じて「MEDIHEAL」のブランド価値を高めていくことで、業容拡大に取り組んでおります。また、当社グループ自らお客様と直接コミュニケーションがとれるファッション事業の店舗販売網を活用し、「韓国コスメ」取り扱い店舗を展開することで、お客様のニーズに応えられる商品・サービスの開発が必要であると考えております。
c.経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況
当社グループは、本業の収益性が明確に表れる「売上高経常利益率」を重視し、中期的には売上高経常利益率2.5%を目標としておりましたが、美容事業の急成長などにより、2022年3月期に達成いたしました。これを受け、2022年7月に見直した中期経営計画において、その最終年度(2025年3月期)に売上高経常利益率4.0%の目標を達成するべく、施策に取り組んだものの、2023年3月期は、ロシア・ウクライナ戦争による世界的な物価高騰と国内経済に大きなインパクトを与えた「円安」が響き、売上高経常利益率は1%を下回る0.6%となりました。
2024年3月期もこの内外の情勢は改善されておらず、助成金収入の獲得もありやや改善したものの、売上高経常利益率は1.5%となりました。
d.セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当連結会計年度のセグメントごとの経営成績の状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、当連結会計年度は、美容事業の急拡大が当社グループの事業構造を大きく変え、増加運転資金の調達が喫緊の課題となりました。また、2021年10月以降、ファッション事業の新業態店舗「&choa!」の展開を開始し、主力行を中心とするお取引各行による支援体制のもと、さらなる業績拡大、収益力の強化を図ってまいります。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。