売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03160 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、長引くロシア・ウクライナ戦争や中東での戦争の影響による世界的な物価高騰、また、円安基調が続く中、企業業績や個人消費への影響が懸念される状況が続いております。

 このような環境下、当社グループは、主力事業のファッション事業と美容事業による新たな成長戦略に取組んでおります。

 ファッション事業(店舗運営事業)においては、AIを活用した再来店施策、アプリ会員獲得、プッシュ通知により、新商品・イベント・クーポン等、会員様にメリットのある情報伝達に努めております。3年ぶりに「マスク」から解放される年末、年始商戦に向け、たくさんのお客様にご来店、ご満足いただける品揃えに万全を期しております。また、韓国コスメのセレクトショップ『&choa!』においては、品揃えを充実させるため、什器の入替を積極的に行い、売上高の増強に注力いたしました。

 美容事業においては、「エイジレス」「ジェンダーレス」をコンセプトとした新商品の展開を行い、年齢・性別を問わずお薦めできるスキンケア商品により、顧客層の拡大に注力いたしました。

 また、流通戦略として、有力ショップ限定のプロモーション、新製品の先行販売、専用什器・プロモーション什器導入による売場スペースの確保など、大手バラエティストアでの販売強化、存在感UPに取り組みました。

 これらの結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は6,198百万円(前年同四半期比23.3%増)、総額表示による売上高は6,948百万円(前年同四半期比17.0%増)となり、営業利益は115百万円(前年同四半期比65.0%増)となりました。また、引続き円安の影響は大きいものの、助成金収入65百万円の計上もあり、経常利益は111百万円(前年同四半期比479.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は68百万円(前年同四半期は55百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。

 

 セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

[ファッション事業]

 ファッション事業においては、韓国コスメのセレクトショップ『&choa!』を2店舗出店し、輸入ブランド専門店『GINZA LoveLove』11店舗、『&choa!』13店舗の全24店舗体制で運営しております。『GINZA LoveLove』では、顧客対策として、AIを使った顧客データ解析による再来店施策、アプリ会員への情報発信に努めるなど、売上高の確保に注力いたしました。結果、売上高は2,710百万円(前年同四半期比3.5%減)、総額表示による売上高は3,459百万円(前年同四半期比6.9%減)となりましたが、助成金収入の計上などにより、セグメント利益は38百万円(前年同四半期は0百万円のセグメント損失)となりました。

[美容事業]

 美容事業においては、主力商品の売上が好調に推移したこと、大手バラエティストアへの販促を強化したこと、公式ECサイトでのセール企画が大きく貢献したことなどにより、売上高は3,287百万円(前年同四半期比54.4%増)となりました。利益面では円安の影響も一服し、セグメント利益は329百万円(前年同四半期比17.4%増)となりました。

[賃貸部門]

 賃貸部門においては、売上高は26百万円(前年同期比7.8%減)、セグメント利益は22百万円(前年同期比11.2%減)となりました。

[その他]

 その他の部門では、自治体が助成する太陽光発電や蓄電設備の販売にも注力し、売上高は174百万円(前年同期比26.1%増)、セグメント利益は17百万円(前年同期比193.3%増)となりました。

 

 

(2)財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末の資産は、総資産は5,705百万円となり、前連結会計年度末に比べ760百万円増加いたしました。これは主に、新規店舗の出店や繁忙期の商材確保などにより現金及び預金が316百万円減少し、商品が618百万円増加したこと、美容事業の売上拡大などにより売掛金が409百万円増加したことによるものであります。

 当第3四半期連結会計期間末の負債につきましては、負債合計は4,772百万円となり、前連結会計年度末に比べ698百万円増加いたしました。これは主に、償還により社債が40百万円、返済により長期借入金が58百万円減少しましたが、季節性資金の調達などにより短期借入金が244百万円増加したこと、また、最需要期に備えた商品在庫の調達により支払手形及び買掛金が514百万円増加したことなどによるものであります。

 当第3四半期連結会計期間末の純資産につきましては、純資産合計は932百万円となり、前連結会計年度末に比べ62百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益68百万円の計上によるものであります。

 これらの結果、自己資本比率は16.2%(前連結会計年度末は17.5%)となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第3四半期連結累計期間の実店舗での小売による売上高構成比は41.8%(総額表示)となっており、当社グループの主力事業のひとつであります。特に『GINZA LoveLove』店舗は、比較的単価の高い商材を取扱っていることもあり、顧客とのコミュニケーションの質と量を高めていくことが必要な商売と考えております。お客様のニーズを的確に捉え、いつご来店ただいてもご満足いただける品揃えと接客を全スタッフともども心掛け、どのような状況に対しても最善を尽くしてまいります。

 

(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの事業活動における資金需要の主なものは、運転資金及び設備投資資金であります。

 当第3四半期連結累計期間におきましては、金融機関より運転資金545百万円を調達しております。

 商品販売を主力事業とする当社にとって、商品在庫を効率よくコントロールすることが資金の流動性を確保することにつながるものと考えております。