株式会社関西フードマーケット

ブランドなど:イズミヤ阪急オアシス
小売業スーパースタンダードTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率


最終更新:

E03184 Japan GAAP

売上高

3,740.2億 円

前期

2,842.7億 円

前期比

131.6%

時価総額

1,188.4億 円

株価

1,861 (04/24)

発行済株式数

63,858,804

EPS(実績)

66.74 円

PER(実績)

27.88 倍

平均給与

559.9万 円

前期

548.6万 円

前期比

102.1%

平均年齢(勤続年数)

41.1歳(18.7年)

従業員数

1,155人(連結:1,157人)

株価

by 株価チャート「ストチャ」

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社及び連結子会社4社で構成されており、主要な連結子会社である食品スーパー3社の持株会社として、食品スーパーの運営・管理を行っております。

また、当社グループの事業は、商品の種類、性質、配送及び販売方法等の類似性から判断して、スーパーマーケット等による商品販売及びその付随業務の単一セグメントであります。

事業の系統図は次のとおりであります。

 

[事業の系統図]

 

※画像省略しています。

 

(注)2023年4月1日付けで株式会社阪急オアシスを存続会社としイズミヤ株式会社を消滅会社とする吸収合併を行い、社名をイズミヤ・阪急オアシス株式会社に変更しました。

 

23/06/20

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 連結財務諸表に特に重要な影響を与える会計上の見積り

連結財務諸表の作成にあたり、経営者は、決算日における資産及び負債の報告金額、偶発資産及び負債の開示、報告期間における収益及び費用の金額に影響を与える様々な見積りを行っております。

これらの会計上の見積りの中で、翌連結会計年度の連結財務諸表に重要な影響を及ぼすリスクがあると判断した項目に関しては、連結財務諸表の「注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

(2) 経営成績

① 連結経営成績

当社は2021年12月、株式交換によりイズミヤ株式会社及び株式会社阪急オアシスと経営統合いたしました。

当連結会計年度の連結経営成績は、当社、イズミヤ株式会社、株式会社阪急オアシス、株式会社関西スーパーマーケット、株式会社KSPの5社の経営成績からなる連結数値を記載しております。なお、前連結会計年度の連結経営成績は、株式交換が企業結合会計上の逆取得に該当することから、イズミヤ株式会社と株式会社阪急オアシスの2社の経営成績と当社、株式会社関西スーパーマーケット、株式会社KSPの3社の第4四半期連結会計期間の経営成績からなる連結数値を記載しております。したがって、前期までと対象範囲が異なることから、前期比は記載しておりません。

当社の連結経営成績は、売上高374,018百万円、収益認識に関する会計基準等による影響を除外した従前の基準での売上高に相当する総額売上高は388,561百万円、営業利益5,919百万円、経常利益5,355百万円となりました。イズミヤの業績推移を鑑みた税効果の慎重な見直しなどにより、親会社株主に帰属する当期純利益は4,262百万円となりました。

 

② 会社別の経営成績

上記のとおり、株式会社関西スーパーマーケットの経営成績は、当社の前連結会計年度の連結経営成績には第4四半期連結会計期間のみ含まれておりますが、経営成績の説明に有用であることから同社の年間の前期実績との比較に基づき、経営成績を記載しております。会社別の経営成績については、収益認識に関する会計基準等による影響を除外した数値を記載しております。

4~9月は前年のコロナ反動により苦戦した一方で、10~3月は新型コロナウイルスの影響緩和により各社で客数が前年から減少したものの、値上げにより客単価は上昇し、既存店売上は前期並みで推移しました。

構造改革途上であるイズミヤ株式会社と株式会社阪急オアシスでは、チェーンオペレーションの徹底による利益改善を目指し、MD再構築による売上増加と粗利率改善、仕入統合による粗利率改善、店舗オペレーションの見直しによる人件費削減、経費の見直しなどの施策に取り組みました。

既存店売上高前期比はイズミヤ株式会社が97.1%(客数96.0%、客単価101.1%)、株式会社阪急オアシスが94.3%(客数95.1%、客単価99.1%)となりました。

イズミヤ株式会社では、6月にデイリーカナート天下茶屋店(大阪府大阪市)、9月に千里丘店(大阪府吹田市)、1月に桑津店(大阪府大阪市)を改装しました。株式会社阪急オアシスでは4月に「健康」「サステナブル」「多世代共生」をテーマにした吹田SST店(大阪府吹田市)を出店し、10月に池田店(大阪府池田市)を改装しました。

販売費及び一般管理費については、2社ともに光熱費は増加し利益を押下げた一方で、チェーンオペレーションの徹底において要員体制の最適化に取り組んだ結果、人件費は計画以上の削減となり、前期実績、計画ともに下回りました。

以上の結果、イズミヤ株式会社は総額売上高146,498百万円(前期比98.2%)、営業利益2,031百万円(前期比79.2%)となりました。株式会社阪急オアシスは総額売上高112,510百万円(前期比96.4%)、営業利益1,283百万円(前期比63.2%)となりました。

 

株式会社関西スーパーマーケットでは、「健康経営」「生産性の向上」「教育」を3つの柱とし、保健師巡回による健康相談の実施、スライド棚設置やスチームコンベクションの増設、店長と経営幹部が情報共有及び意思統一を図ることを目的に実施した店長研修会は、副店長、部門チーフまで対象を拡げ実施しました。

既存店売上高前期比は99.0%(客数98.3%、客単価100.7%)となりました。改装については、4月に牧野店(大阪府枚方市)、6月に京阪大和田店(大阪府門真市)、7月に永和店(大阪府東大阪市)の3店舗で実施しました。また、お客様目線の売場づくり、従業員目線の職場づくりを目的に、1日休業によって売場変更やクリンリネスを行う「店舗リフレッシュ」を4店舗で実施しました。

販売費及び一般管理費については、光熱費が増加した一方で、消耗品費等の見直しなどにより、前期実績、計画ともに下回りました。

以上の結果、総額売上高129,579百万円(前期比99.0%)、営業利益2,885百万円(前期比117.1%)となりました。

 

なお、株式会社関西スーパーマーケットの経営成績は株式会社関西スーパーマーケットと株式会社KSPとの連結数値です。

また、連結上の総額売上高及び営業利益は、上記に株式会社関西フードマーケットの販売費及び一般管理費並びに内部取引消去等の連結修正を加えた結果です。

 

③ 生産及び販売の実績

当社グループは、単一セグメントであるため、会社別の実績値を記載しております。

a.生産実績

当連結会計年度における生産実績の状況は、次のとおりであります。

会社名

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

生産高(百万円)

前期比(%)

㈱KSP

4,973

合計

4,973

 

※ 1.金額は、販売価格によっております。

※ 2.前連結会計年度と当連結会計年度との間で連結範囲が大きくことなることから、前期比については記載しておりません。

 

b.販売実績

当連結会計年度における販売実績の状況は、次のとおりであります。

会社名

当連結会計年度(自 2022年4月1日 至 2023年3月31日)

 

販売高(百万円)

前期比(%)

イズミヤ㈱

商品売上高等

137,318

その他

9,179

消去

△4

合計

146,493

㈱阪急オアシス

商品売上高等

105,220

その他

7,289

消去

△13

合計

112,496

㈱関西スーパーマーケット

商品売上高等

123,282

その他

2,002

消去

△34

合計

125,250

㈱KSP

商品売上高等

9,576

その他

58

消去

△5,314

合計

4,321

組替額※3

△14,543

合計

374,018

 

※ 1.その他は、物流センターフィー収入、不動産賃貸収入等の手数料収入などであります。

※ 2.前連結会計年度と当連結会計年度との間で連結範囲が大きくことなることから、前期比については記載しておりません。

※ 3.会計方針の変更による影響を除外した従前の基準での売上高に相当する「総額売上高」を、会計方針の変更を反映した売上高に組み替えております。

 

 

(3) 財政状態

当連結会計年度末の資産合計は145,835百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,236百万円の減少となりました。これは主に、現金及び預金並びに売掛金が2,250百万円増加した一方、減損損失の計上や減価償却累計額の増加により、有形固定資産及び無形固定資産が3,118百万円減少したことなどによるものであります。

負債合計は79,256百万円となり、前連結会計年度末に比べて2,840百万円の減少となりました。これは主に、未払金及びリース債務が1,993百万円減少したことなどによるものであります。

純資産合計は66,579百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,603百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益4,262百万円を計上した一方、自己株式の取得により1,550百万円減少したことなどによるものであります。

この結果、今年度期末の自己資本比率は45.7%となりました。

(単位:百万円)

 

2022/3末

2023/3末

 

 

2022/3末

2023/3末

流動資産合計

38,569

39,632

 

負債合計

82,096

79,256

固定資産合計

108,501

106,202

 

純資産合計

64,975

66,579

資産合計

147,071

145,835

 

負債純資産合計

147,071

145,835

 

 

(4) キャッシュ・フロー

キャッシュ・フローの主な増減につきましては、以下のとおりです。なお、「(2) 経営成績 ① 連結経営成績」に記載のとおり、前連結会計年度と当連結会計年度との間で連結範囲が大きく異なることから、前期数値は記載しておりません。

(百万円)

 

主な項目

23/3

 

営業活動によるキャッシュ・フロー

6,994

 

税金等調整前当期純利益

2,933

 

減価償却費

4,763

 

減損損失

1,582

 

売上債権の増減額(△は増加)

△1,406

 

棚卸資産の増減額(△は増加)

△221

 

法人税等の支払額

△1,780

 

投資活動によるキャッシュ・フロー

△3,448

 

定期預金の預入による支出

△2,650

 

定期預金の払戻による収入

2,550

 

有形固定資産の取得による支出

△4,081

 

短期貸付金の純増減額(△は増加)

599

 

財務活動によるキャッシュ・フロー

△2,801

 

短期借入金の純増減額(△は減少)

1,781

 

長期借入金の返済による支出

△959

 

自己株式の取得による支出

△1,611

 

配当金の支払額

△1,057

 

営業CF+投資CF+財務CF

744

 

現金及び現金同等物の期末残高

8,830