E03202 Japan GAAP
前期
54.0億 円
前期比
119.2%
株価
3,430 (04/25)
発行済株式数
3,068,111
EPS(実績)
21.24 円
PER(実績)
161.46 倍
前期
519.3万 円
前期比
112.0%
平均年齢(勤続年数)
43.3歳(12.5年)
従業員数
150人(連結:159人)
当社グループ(当社および当社の関連会社)は、当社(株式会社ハチバン)、子会社3社、関連会社2社により構成されております。
当社グループの事業に係わる位置付け、事業の内容およびセグメント情報の区分との関連は、次のとおりであります。
報告セグメント |
主要な会社 |
主な事業内容 |
外食事業 外販事業 海外事業 |
株式会社ハチバン
|
8番らーめんフランチャイズチェーン本部ならびに飲食店の経営、業務用食品の卸売およびこれらに伴う食品の製造、販売等、国内における食材等の輸出入 |
海外事業 |
HACHIBAN TRADING (THAILAND) CO.,LTD. |
タイにおける食材等の輸出入
|
海外事業 |
DOUBLE FLOWERING CAMELLIA CO.,LTD. |
タイにおけるスープ・エキスの製造・販売 |
海外事業 |
HONG KONG HACHIBAN TRADING LTD. |
HONG KONG HACHIBAN LTD.に対する商品の販売 |
海外事業 |
HONG KONG HACHIBAN LTD. |
香港における飲食店の経営 |
海外事業 |
HACHIBAN BELL TRADING (VIETNAM) CO.,LTD. |
ベトナムにおける食品(調味料)の輸入卸し業 |
以上を事業系統図で示すと、次のとおりであります。
※画像省略しています。
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社および持分法適用会社)の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
なお、当連結会計年度の期首から「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を適用しております。詳細は、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(会計方針の変更)」に記載しております。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限が緩和されたことにより人流が回復し、経済活動は徐々に正常化に向かいました。一方で、資源・エネルギー価格の高騰などに伴う物価上昇や、為替相場の急激な変動などにより、依然として先行き不透明な状況が続きました。
外食産業におきましても行動制限の緩和のほか、2022年10月から始まった全国旅行支援や、訪日外国人旅行者数の増加等から売上が段階的に回復した一方で、ウィズ・コロナ時代における外食利用シーンの変化や原材料・エネルギー価格および物流費の高騰などにより、経営を取り巻く環境は依然として厳しい状況が続きました。
このような状況において、当社グループは、目指す姿である「『食』と『おもてなしの心』で人やまちを笑顔に、元気に。」の下、食の安全・安心、QSC(品質・サービス・清潔)を徹底するとともに、食品安全マネジメントシステムに関する国際規格ISO22000を、当社本社工場に続けて、8番らーめん泉ヶ丘店でも認証取得いたしました。また、消費者のライフスタイルの変化に対応すべく、新業態として「そばと四季揚げ 八兆庵」と「野菜巻き串 八千屋」を開業したほか、8番らーめんでは配膳ロボットを導入するなど、当社事業の未来を見据えた新たな取り組みを進めてまいりました。
店舗数は、国内では新規出店が5店舗(直営店)、閉店が6店舗、海外では新規出店が7店舗、閉店が4店舗あり、合計288店舗(前連結会計年度末比2店舗増)となっております。その内訳は、国内店舗では、らーめん店舗115店舗、和食店舗9店舗、その他外食5店舗、無人直売所3店舗(合計132店舗)、海外店舗は156店舗であります。
この結果、当連結会計年度の財政状態および経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ397百万円減少し、4,691百万円となりました。
当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ457百万円減少し、1,469百万円となりました。
当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ60百万円増加し、3,222百万円となりました。
b.経営成績
当連結会計年度の経営成績は、売上高6,435百万円(前年同期比19.2%増)、営業収益(売上高と営業収入の合計)は7,107百万円(同20.2%増)となりました。また、営業利益は168百万円(前年同期営業損失343百万円)、経常利益は224百万円(前年同期経常損失69百万円)、減損損失56百万円、法人税等72百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は65百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期純損失168百万円)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(外食事業)
8番らーめんフランチャイズチェーンの国内展開を主とするらーめん部門では、従業員の働き方改革と調理に集中しやすい環境づくりを進めるとともに、人手不足問題の解決のため、配膳ロボットやモバイルオーダーシステム、セミセルフレジシステムを導入した「8番らーめん松任駅北口店」をオープンいたしました。なお、配膳ロボットは6店舗に導入しております。さらに、「麻辣唐麺」や「とんこつ白湯らーめん」など7種類の期間限定商品を販売し、来店客数の回復および新規顧客の獲得に努めました。また、テイクアウト販売の利便性向上として、冷凍自動販売機の設置を進めております。
和食料理店を展開する和食部門では、新業態「そばと四季揚げ 八兆庵」を開業して、午後の甘味喫茶、夜のそばダイニングといった魅力ある利用シーンの提案により、コアターゲットである女性への訴求に力を入れております。また、身近な人と近所で居酒屋を楽しみたいとのニーズの高まりを受け、住宅地から徒歩圏内の小型店舗として開発した新業態「野菜巻き串 八千屋」を開業いたしました。
その他の部門では、石川県特産のサツマイモを使い、地元企業と協業して開発したお菓子等を販売するキッチンカー「おいもとレモネード」を、石川県内のイベントや商業施設、ポップアップショップに積極的に出店し、認知度向上に努めました。
以上の結果、外食事業の当連結会計年度の営業収益は5,612百万円(前年同期比20.3%増)、セグメント利益は594百万円(同64.6%増)となりました。
(外販事業)
外販事業では、「8番らーめん」ブランドを活用し、より付加価値のある商品の開発と提案を行っております。地元スーパーマーケット、国内各地の生活協同組合、量販店への卸販売、ネット通販のほか、8番らーめんで人気のある冷凍餃子等の新たな販売スタイルとして、無人直売所や冷凍自動販売機の展開を進めました。
以上の結果、外販事業の当連結会計年度の売上高は632百万円(前年同期比2.9%減)、セグメント損失は11百万円(前年同期セグメント利益20百万円)となりました。
(海外事業)
8番らーめんフランチャイズチェーンの海外展開は、タイでは152店舗、香港では3店舗、ベトナムでは1店舗の運営を行っております。タイでは、新型コロナウイルス感染症に対する規制がいち早く解除されたことで、コロナ禍以前を上回るほどに回復いたしました。また、ベトナムでは2号店の開店に向けて準備を進めております。
タイでの液体調味料の製造・販売については、コロナ禍からの市況回復で売上が堅調に推移しております。
以上の結果、海外事業の当連結会計年度の営業収益は862百万円(前年同期比44.4%増)、セグメント利益は283百万円(同71.3%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末に比べ503百万円減少して818百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によって獲得した資金は、385百万円(前連結会計年度は144百万円の獲得)となりました。これは主に、減価償却費214百万円、税金等調整前当期純利益137百万円等があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によって使用した資金は、240百万円(前連結会計年度は39百万円の獲得)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出219百万円、差入保証金の差入による支出15百万円等があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によって使用した資金は、669百万円(前連結会計年度は170百万円の使用)となりました。これは主に、短期借入金の減少額500百万円、長期借入金の返済による支出110百万円等があったことによるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年3月21日 至 2023年3月20日) |
前年同期比(%) |
外食事業(千円) |
1,047,812 |
105.5 |
外販事業(千円) |
- |
- |
海外事業(千円) |
- |
- |
合計(千円) |
1,047,812 |
105.5 |
(注)金額は、製造原価によって表示しております。
b.商品仕入実績
当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年3月21日 至 2023年3月20日) |
前年同期比(%) |
外食事業(千円) |
2,009,065 |
116.2 |
外販事業(千円) |
155,645 |
98.3 |
海外事業(千円) |
532,513 |
138.8 |
合計(千円) |
2,697,224 |
118.8 |
c.受注実績
当社グループは、見込み生産を行っているため、該当事項はありません。
d.販売実績
当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称 |
当連結会計年度 (自 2022年3月21日 至 2023年3月20日) |
前年同期比(%) |
営業収益 [売上高] |
営業収益 [売上高] |
|
外食事業(千円) |
5,612,347 |
120.3 |
[5,225,676] |
[120.9] |
|
外販事業(千円) |
632,828 |
97.1 |
[632,828] |
[97.1] |
|
海外事業(千円) |
862,107 |
144.4 |
[576,904] |
[135.0] |
|
合計(千円) |
7,107,283 |
120.2 |
[6,435,409] |
[119.2] |
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態の分析
(資産)
当連結会計年度末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べ397百万円減少して4,691百万円(前連結会計年度末比7.8%減)となりました。これは主に、売掛金が171百万円増加したものの、短期借入金の返済により現金及び預金が503百万円減少したことによるものであります。
(負債)
当連結会計年度末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ457百万円減少して1,469百万円(前連結会計年度末比23.8%減)となりました。これは主に、短期借入金が500百万円減少したことによるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ60百万円増加して3,222百万円(前連結会計年度末比1.9%増)となりました。これは主に、為替換算調整勘定が26百万円、その他有価証券評価差額金が19百万円増加したことによるものであります。
b.経営成績の分析
(営業収益)
当連結会計年度の営業収益(売上高と営業収入の合計)は7,107百万円(前年同期営業収益5,915百万円)となり、前連結会計年度に比べ1,192百万円の増加となりました。売上高は6,435百万円(前年同期売上高5,400百万円)、営業収入671百万円(前年同期営業収入514百万円)であります。
これは主に、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限が緩和されたことで店舗売上が回復してきたことによります。
(営業損益)
当連結会計年度の営業利益は168百万円(前年同期営業損失343百万円)となり、前連結会計年度に比べ511百万円の改善となりました。
これは主に、営業収益が増加したことによります。
(経常損益)
当連結会計年度の経常利益は224百万円(前年同期経常損失69百万円)となり、前連結会計年度に比べ294百万円の改善となりました。
これは主に、営業損益は511百万円改善しましたが、前連結会計年度の営業外収益に新型コロナウイルス感染拡大防止のための営業時間短縮に対する協力金収入221百万円の計上があったことによります。
(親会社株主に帰属する当期純損益)
当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は65百万円(前年同期親会社株主に帰属する当期純損失168百万円)となり、前連結会計年度に比べ233百万円の改善となりました。
これは主に、経常損益が294百万円改善したことによります。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
(a) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概況 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(b) 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要のうち、主なものは商品の仕入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、新規出店、工場設備およびシステム関連投資等によるものであります。運転資金および設備投資資金は主に営業活動によって得られた自己資金を充当し、必要に応じて借入金等による資金調達を実施する方針としております。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき、重要な会計方針および見積りにより作成されております。当社は、連結財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債数値および偶発債務の開示ならびに会計期間における収益・費用の決算数値に影響を与える見積り項目について、過去の実績や状況に応じ、合理的と考えられる様々な要因に基づいた見積りと判断を行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。
これらの連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」の「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。
なお、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。