株式会社ハチバン

ブランドなど:8番らーめんらーめん元八八兆屋アジアンデイズ
小売業飲食店スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03202 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの5類移行に伴って日常生活の制約が緩和され、経済活動が徐々に活発になっている一方、為替変動、不安定な国際情勢、原材料価格やエネルギーコストの高騰、それに伴う物価上昇による消費者マインドの変化などにより、先行き不透明な状況が続いております。また、2024年1月1日に発生した令和6年能登半島地震の影響も懸念されます。

外食産業におきましては、コロナ禍の収束やインバウンド需要により回復の兆しが見えるものの、光熱費や運送費用、仕入価格の高騰に加え、人手不足に伴う人件費や求人費用などのコスト上昇により、依然として厳しい状況が続いております。

このような状況において、当社グループは、当社グループの目指す姿である「『食』と『おもてなしの心』で人やまちを笑顔に、元気に。」の下で、「食の安全・安心」、QSC(品質・サービス・清潔)を徹底するとともに、消費者のライフスタイルの変化に対応し、かつ、上昇を続ける各種コストを低減すべく、新しい商品の開発ならびに既存事業のさらなる効率化を進めております。

店舗数は、国内では新規出店が8店舗、閉店が5店舗、海外では新規出店が9店舗、閉店が2店舗あり、合計298店舗(前連結会計年度末比10店舗増)となっております。その内訳は、国内店舗では、らーめん店舗114店舗、和食店舗9店舗、その他外食4店舗、無人直売所8店舗(合計135店舗)、海外店舗は163店舗であります。

原材料価格やコスト上昇の影響を受けたものの、インバウンド等人流の回復による経済活動の活発化などによる売上回復の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は5,273百万円(前年同期比7.7%増)、営業収益(売上高と営業収入の合計)は5,861百万円(同8.5%増)となりました。また、営業利益は313百万円(同91.2%増)、経常利益は424百万円(同94.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は232百万円(同69.6%増)となりました。

 

セグメント別の経営成績は次のとおりであります。

 

①外食事業

8番らーめんフランチャイズチェーンの国内展開を主とするらーめん部門では、昨年の販売で好評を得た商品をリニューアルした8番流「ちゃんぽんらーめん」やサイドメニューの「チーズ餃子」、若年層向けの「麻辣唐麺」、発売10年目となる「野菜トマトらーめん」など9種類の期間限定商品を販売し、客数の増加および新規顧客の獲得に努めました。さらに、新規出店した8番らーめん金沢工大前店では、金沢工業大学との共同プロジェクトで開発した「背脂角煮唐麺」を店舗・期間限定で販売いたしました。そのほか、早朝営業の店舗向けに朝限定メニューを開発、販売するなど、様々な取り組みを行っております。

和食料理店を展開する和食部門では、冬の味覚を代表するズワイガニ料理や、店長や料理人が旬の食材を使ったオリジナル料理とドリンクのペアリングを提案する取り組みのほか、インバウンド等観光客の人流回復によって売上高が回復してきております。

以上の結果、外食事業の当第3四半期連結累計期間の営業収益は4,519百万円(前年同期比6.1%増)、セグメント利益は611百万円(同32.9%増)となりました。

 

②外販事業

外販事業では、「8番らーめん」ブランドを活用し、より付加価値のある商品の開発と提案を行っております。地元スーパーマーケット、国内各地の生活協同組合、量販店への卸販売、ネット通販「ハチバンeSHOP」のほか、冷凍餃子の無人直売所の展開を進めております。

以上の結果、外販事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は516百万円(前年同期比1.2%増)、セグメント損失は26百万円(前年同期セグメント利益3百万円)となりました。

 

③海外事業

8番らーめんフランチャイズチェーンの海外展開は、タイでは156店舗、香港では4店舗、ベトナムでは3店舗の運営を行っております。タイでは店舗数の拡大に合わせ、第2セントラルキッチンを稼働いたしました。売上高は堅調に推移しております。ベトナムでは、12月に3号店を新規出店し、さらに店舗数を拡大すべく事業を進めております。

タイでの液体調味料の製造・販売については、売上・利益ともに堅調に推移しております。

以上の結果、海外事業の当第3四半期連結累計期間の営業収益は825百万円(前年同期比30.9%増)、セグメント利益は279百万円(同29.4%増)となりました。

 

 

(2)財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、前連結会計年度末に比べ192百万円増加して4,884百万円(前連結会計年度末比4.1%増)となりました。これは主に、売掛金が74百万円、投資有価証券が60百万円、現金及び預金が52百万円増加したことによるものであります。

 

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債の残高は、前連結会計年度末に比べ28百万円減少して1,441百万円(前連結会計年度末比1.9%減)となりました。これは主に、買掛金が91百万円増加したものの、長期借入金が82百万円、その他の流動負債が69百万円減少したことによるものであります。

 

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、前連結会計年度末に比べ221百万円増加して3,443百万円(前連結会計年度末比6.9%増)となりました。これは主に、利益剰余金が172百万円、その他有価証券評価差額金が26百万円、為替換算調整勘定が22百万円増加したことによるものであります。

 

(3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

該当事項はありません。