売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当

ROE 自己資本利益率

EPS BPS

バランスシート

損益計算書

労働生産性

ROA 総資産利益率

総資本回転率

棚卸資産回転率

ニュース

  • ニュースリリースデータがありません。


最終更新:

E03908 Japan GAAP

売上高

420.3億 円

前期

371.5億 円

前期比

113.1%

3【事業の内容】

当社グループは、当社および連結子会社3社により構成されており、東京都と埼玉県を主要地盤として、ビル賃貸事業、駐車場事業、住宅事業、不動産営業事業、有料老人ホーム事業を主たる業務とする総合不動産業を営んでおります。

当社グループが営んでいる主な事業の内容および当該各社の位置づけは次のとおりであります。

(1) ビル賃貸事業

当社グループは、東京都・埼玉県を中心に64棟のオフィスを中心とするビルを賃貸・管理しております(2025年3月31日現在)。この内訳は、自社所有ビル(注2)が47棟、サブリースビル(注3)が1棟、証券化後にマスターリース契約を締結し転貸している証券化ビル(注4)が13棟、プロパティ・マネジメントを行っているビル(PMビル)(注5)が3棟であります。

●賃貸しているビルの地域別棟数・貸室有効面積(2025年3月31日現在)

地域

棟数等

貸室有効面積(㎡)(注1)

 

東京都

25棟

自社所有ビル

22

77,051.97

 

サブリースビル

 

証券化ビル

3

14,862.85

 

PMビル

 

小計

91,914.82

 

埼玉県

30棟

自社所有ビル

20

45,718.44

 

サブリースビル

1

283.72

 

証券化ビル

6

21,572.47

 

PMビル

3

 

小計

67,574.63

 

その他

(注6)

9棟

自社所有ビル

5

18,373.18

 

サブリースビル

 

証券化ビル

4

25,495.09

 

PMビル

 

小計

43,868.27

合計

64棟

自社所有ビル

47

141,143.59

サブリースビル

1

283.72

証券化ビル

13

61,930.41

PMビル

3

小計

203,357.72

(注)1.貸室有効面積とは、ビルの総床面積のうち共用部分等の面積を除いた、テナントに賃貸することができる部分の面積をいいます。

2.自社所有ビルとは、当社グループが賃貸用に所有しているビルをいい、当社または当社子会社が使用しているビルは含んでおりません。

3.サブリースビルとは、当社グループがビル所有者から賃借したビルをテナントへ転貸しビル管理業務を行っているビルをいいます。

4.証券化ビルとは、証券化後にマスターリース契約を締結し転貸しているビルをいいます。

5.PMビルとは、当社グループがビル所有者とプロパティ・マネジメント契約に基づきビル管理、テナント管理等を受託しているビルをいいます。

6.その他の地域としては、神奈川県、千葉県、愛知県、大阪府、福岡県、北海道に自社所有ビルがあります。

また、当社グループは、主に東京都・埼玉県で土地、建物を購入し、ビルの建設、リニューアルまたは建替えによりバリューアップを図り、売却を行う開発事業を行っております。

(2) 駐車場事業

当社グループは、東京都・埼玉県を中心に937ヶ所、収容台数18,604台(2025年3月31日現在)の駐車場および駐輪場を管理・運営しております。首都圏を中心に、遊休地を所有する個人・法人に対し、駐車場用地として有効活用を提案し、サブリース契約、管理受託契約ならびに自社取得によりサービスを提供しております。

具体的には、土地所有者から固定賃料で土地を賃借し、時間貸駐車場は「大栄パーク」、月極駐車場は「大栄駐車場」の名称で、駐車場利用者の募集宣伝活動、月極駐車場利用者との賃貸借契約の管理、集金、管理維持を行うほか自社で取得・開発を行っております。また、病院、量販店等の大型商業施設の駐車場については管理受託駐車場として請負っております。

●地域別および形態別の駐車場状況(駐輪場数含む)

 

 

2024年3月末

2025年3月末

 

 

駐車場数

(ヶ所)

収容台数

(台)

駐車場数

(ヶ所)

収容台数

(台)

東京都

月 極

61

626

73

793

時間貸

84

817

86

752

管理受託

9

181

9

162

小 計

154

1,624

168

1,707

埼玉県

月 極

429

8,333

462

8,744

時間貸

210

5,573

224

5,364

管理受託

37

1,603

39

1,666

小 計

676

15,509

725

15,774

その他

月 極

22

279

21

267

時間貸

20

545

21

528

管理受託

2

328

2

328

小 計

44

1,152

44

1,123

合 計

 

874

18,285

937

18,604

 

(3) 住宅事業

当社グループは、東京都・埼玉県を中心に主にファミリータイプマンションの商品を提供する住宅事業を行っております。

中・小型物件については単独事業で当社ブランド「ブリリアンコート」の名称で供給する一方、大型物件については、他社との共同事業として、事業ノウハウの補完、事業リスク等の分散を図ることを基本としております。当社の住宅事業の特徴として、販売を担当する組織・人員を当社グループ内に持たず、立地等により優位性のある販売会社に販売を委託し、大型物件の共同事業では、原則その共同事業先の販売部門または関連の販売会社に販売を委託しております。

また、住宅事業用地の取得については、不動産市況の変化、金融市場の動向および当社グループの財務構成状況等を勘案し、慎重に選別を行い、適正価格による安定的な確保に努めております。

●供給実績

 

2024年3月期

2025年3月期

 

戸数(戸)

売上(百万円)

戸数(戸)

売上(百万円)

マンション

154.2

9,297

126.3

6,558

リノベーション

1.0

40

1.0

75

戸建

5.0

285

19.6

1,133

宅地

1.0

73

1.0

370

ホテル

0.5

6,000

賃貸マンション

2.0

1,625

4.0

4,720

合計

163.7

17,321

151.9

12,856

(注)1.共同事業の場合は当社の事業割合に応じた供給戸数・棟数・売上を記載しております。

2.ホテルおよび賃貸マンションは棟数表示となっております。

 

(4) 不動産営業事業

当社グループは、東京都・埼玉県を主要な営業地盤とし、東京都に1支店、埼玉県に2支店(2025年3月31日現在)を設置し、主に法人向け事業用不動産(事務所ビル、マンション・戸建住宅用地、工場、倉庫、資産家への収益物件等)の売買の仲介事業を行うとともに、CRE戦略支援、産業団地の開発および不動産の買取再販やバリューアド・ビジネスに取り組んでおり、また、その他鑑定事業として、資産調査、売買取引の価格算定等の鑑定評価を手掛けております。

●仲介実績

 

 

2024年3月期

2025年3月期

 

 

売買仲介

賃貸仲介

合 計

売買仲介

賃貸仲介

合 計

法人

件数(件)

292

21

313

319

15

334

仲介料(百万円)

723

21

744

1,169

20

1,189

個人

件数(件)

241

6

247

205

5

210

仲介料(百万円)

345

3

348

322

1

323

合計

件数(件)

533

27

560

524

20

544

仲介料(百万円)

1,068

24

1,092

1,490

21

1,512

●買取再販実績

 

2024年3月期

2025年3月期

売上高(百万円)

2,437

5,005

また、連結子会社である大栄不動産投資顧問株式会社は、不動産に関する投資、アセットマネジメント、コンサルティングのほか、不動産ファイナンス等の貸金業務や有価証券運用業務を行っております。

●営業種目

業 務

内   容

不動産投資

不動産の保有・運用

不動産ファンドへのエクイティ投資

アセットマネジメント

不動産ファンド組成・運用・管理

不動産投資助言

コンサルティング

不動産証券化・ストラクチャリング

産業団地開発

不動産ファイナンス

不動産ノンリコース・ローン等

その他

有価証券運用(純投資)

 

(5) 有料老人ホーム事業

当社グループは、埼玉県熊谷市において有料老人ホーム「グリーンフォレストビレッジ」の運営を行っております。

連結子会社であるグリーンフォレストケア株式会社は当社の委託に基づく「グリーンフォレストビレッジ」の施設運営に関する業務および介護に関する業務を担っております。

●有料老人ホーム施設概要

所在地

埼玉県熊谷市広瀬800-2(秩父鉄道「ひろせ野鳥の森」駅下車)

施設名称

桜ガーデン

楓コート

敷地面積

6,688.60㎡

21,275.36㎡

延床面積

8,292.04㎡

15,427.28㎡

類型

介護付有料老人ホーム

住宅型有料老人ホーム

対象者

介護が必要な方

自立の方から軽度の介護が必要な方

居室数

128室

160室

 

 

(6) その他

連結子会社である株式会社大栄建築事務所は、建築設計および監理事業を行っており、総合設計事務所として、これまで銀行店舗ビル・オフィス・マンション等の設計実績を有しております。

●営業種目

業 務

内   容

設 計

意匠設計(総合プランニング・デザイン等)

構造設計(建築構造体の設計)

設備設計(電機・給排水衛生・空調等の設計)

インテリア設計(内装・家具等の設計)

積算業務(予定書等作成・工事見積査定)

申請業務(開発許可・建築確認等の関連書手続き)

監 理

工事の監理(建築工事に関する指導監査)

その他

建築物耐震診断、建築物劣化診断他

 

事業系統図は次のとおりであります。

※画像省略しています。

 

25/06/25

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績およびキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は、以下のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

①経営成績の状況

日本銀行によるマイナス金利政策の解除から始まった当連結会計年度の我が国経済は、為替と物価の上昇に雇用・所得環境の改善が追い付かず、景気回復が実感に乏しい状況で推移しました。また、雇用回帰を狙う米政権の誕生で世界のパラダイムは一変、高まる地政学リスクや地球規模の自然災害も重なり、年度後半から内憂外患の様相が強まってきています。

当不動産業界におきましても、その事業特性から有利子負債への依存度が高く、市中金利の上昇に伴い資金調達コストが増加するなか、資材高騰や人手不足に起因して建築費が上昇(工期は長期化)する一方で、海外資金の大量流入により主要アセットの期待利回りは軒並み低下しているため、不動産商品の企画・開発が難しくなるなど厳しい事業環境に置かれています。

このような事業環境のもと、当社グループでは、当連結会計年度において新紙幣の肖像として登場した渋沢栄一所縁の企業として、順理則裕(道理に順いなすべきことを為す)の原点に立ち返り、〔-苦中有楽-窮地こそ飛躍のチャンス、活路を見出す〕を年度スローガンに、収益性と公益性の両立に取り組み体幹(耐力(レジリエンス)と体力(サステナビリティ))の強い会社を目指す新たな中期経営計画(フェーズⅢ 2024~2026年度)をスタートさせ、各重点施策に精励恪勤に取り組んでまいりました。

この結果、当連結会計年度は、オフィス等管理不動産の稼働率が過去最高の99.2%となり賃貸収入が安定的に推移したことに加え、仲介部門における取扱高の増加や各事業での販売用不動産の売却が順調に進んだことから、営業収益は42,026百万円(前期37,152百万円、前期比13.1%増)と過去最高を更新しました。

また、営業利益は6,077百万円(前期7,459百万円、前期比18.5%減)、経常利益は5,750百万円(前期7,351百万円、前期比21.8%減)と仕入価格上昇に伴う物件売却粗利益の減少、租税公課や修繕管理費等のコスト増によって減益となりましたが、前中期経営計画(フェーズⅡ 2021~2023年度)期間中に全てのストレス事象(低効率資産)についてフォワード・ルッキングに抜本処理を行ったことから、当連結会計年度は特別損失が少額に留まり、親会社株主に帰属する当期純利益は4,031百万円(前期2,769百万円、前期比45.6%増)と現行経営計画(長期ビジョン)を開始した直近7期で最高益を計上しました。

※画像省略しています。

 

※画像省略しています。

 

セグメントごとの業績は、次のとおりであります。

※画像省略しています。

当連結会計年度末における賃貸・管理する建物数は、前年度末比1棟増の64棟となり、稼働率は過去最高の99.2%(前年度末98.8%)と、高水準で推移しております。

当連結会計年度では、既保有物件である「大栄ツインビルN館」に隣接する「金周ビル」(さいたま市)を取得、また「成増大栄ビル」(板橋区)の共同住宅ゾーン(パークアクシス成増二丁目)と「ザ・パークハウス川越タワー」(川越市)の商業ゾーンのそれぞれ本格稼働が営業収益を大きく後押ししました。退去区画のリーシングも順調に進捗しており「大宮門街」(さいたま市)商業棟1階のリテナントが完了、埼玉初出を含めて4店舗がオープンし集客・回遊性が向上したほか「川口再開発ビル」(川口市)は2025年5月に「三井ショッピングパーク ららテラス川口」としてリニューアルオープンすることが決定しました。

 

※画像省略しています。

さらに当社グループ(「京橋大栄ビル」(中央区))が一部参画する「京橋三丁目東地区第一種市街地再開発事業」においても、組合の設立が認可されるなど着実な進捗が見られました。

このほか、りそなグループのプライベートリートや店舗開発ファンドを中心に積極的にエクイティ出資を行いましたが、一方で、投資拡大に伴う資金負担の軽減を目的に当連結会計年度に取得した幕張新都心のランドマークビル「ワールドビジネスガーデン」(千葉市)の準共有持分を、流動化により合同会社(DOF2号)に譲渡してキャッシュ・ポジションの調整を図りました。

〔マテリアリティ(環境)への主な取組〕としては、各オフィスビルへのグリーン電力導入や照明のLED化、空調設備の高効率化など脱炭素に向けた活動を積極的に展開しました。「平塚物流センター」(平塚市)では、太陽光発電設備の系統連系開始手続きに入っております。

このように当セグメントにおける事業は順調に進行しており、営業収益は17,121百万円(前期比5,990百万円増)、営業利益は4,438百万円(前期比877百万円増)と、売上・利益ともに大幅に増加しました。

都心部では開発を延期する大型プロジェクトも散見され、竣工時期は流動的ではあるものの、翌連結会計年度から2030年にかけてオフィスの大型供給が見込まれており、当社グループが強みとする中規模オフィスビルにおいても将来、二次空室リスクが懸念されています。

当社グループではかかる供給の影響や景況感を注視しつつ、今後ともお客様のニーズにきめ細かく適切に対処し、魅力あるオフィス環境を整備していくとともに、足元での物価や金利上昇を踏まえ、計画的に、賃料増額交渉や賃貸資産の入替えによるポートフォリオ強化に取り組み、基礎収益力(持続的に稼ぐ力)の改善を進めてまいります。

※画像省略しています。

当連結会計年度も引き続き、重要ドミナントエリアであるさいたま市・川越市・川口市を中心に精力的に営業活動を行い、大型駐車場の管理受託や公用地の入札案件等にも積極的に参加するなど、駐車場数・駐輪場数の積み上げに努めてまいりました。

また、既存駐車場では機動的な料金変更(116ヶ所)による収益性向上に取り組むとともに、お客様の利便性向上策として新紙幣や多様な決済手段に対応した精算機への更新、EV充電器の設置等をすすめました。このほか、アイドリングストップ看板(73ヶ所)や太陽光パネル付き外灯(12ヶ所)の設置などサステナビリティ活動にも注力しました。

この結果、営業収益は3,488百万円(前期比155百万円増)、営業利益は759百万円(前期比19百万円増)と過去最高を更新した前連結会計年度をさらに上回る結果となりました。なお、当連結会計年度末の管理・運営する駐車場数は、前年度末比58ヶ所増の901ヶ所、収容台数は319台増の18,604台、重点施策としている駐輪場数は、前年度末比5ヶ所増の36ヶ所、収容台数は921台増の8,176台であります。

今後とも、これまでに培ってきたノウハウを駆使しながら、地域特性に応じた最適な駐車場・駐輪場のご提案に努め、MaaSの普及を見据えた有用性のある開発、高品質なサービス提供を通じて、安心・安全な街づくりに貢献してまいります。

 

※画像省略しています。

当連結会計年度は「ブリリアンコート久米川」(東村山市)、「イニシア吹田」(吹田市)、「ルネ花小金井ザ・レジデンス」(小平市)などマンション分譲が計画を上回るペースで好調に推移しました。また、収益不動産事業では「サンクレスト南砂町」(江東区)を売却、「名古屋AHビル」(名古屋市)、「S-RESIDENCE堀田駅前」(名古屋市)、「グレイスコート北18条」(札幌市)の3物件は流動化により合同会社(DRF2号)に譲渡しました。

〔カーボンニュートラルへの取組〕も強化しており、マンション分譲事業では今後竣工を予定する「ブリリアンコート朝霞本町」(朝霞市)でZEH-M Orientedの認証を取得したほか、戸建分譲事業においても「ブリリアンコート東浦和」(さいたま市)や「ブランシエラガーデン船橋日大前」(船橋市)では長期優良住宅の仕様を採用しています。

しかしながら、「ザ・パークハウス川越タワー」(川越市)、「MIMARU東京 池袋」(豊島区)等の、前連結会計年度において売上計上した大型プロジェクトの反動減により、当連結会計年度の営業収益は13,408百万円(前期比4,288百万円減)、営業利益は1,171百万円(前期比3,408百万円減)と大幅な減収減益となりました。

 

※画像省略しています。

住宅市場では、建築費の急激な上昇に伴い販売価格が高止まりするなか、金利の先高感により購入マインドが低下するなどの調整局面が続いており、十分注意していく必要があります。当社グループでは、大型物件についてはシェアアウトにより事業リスクの分散を図るとともに、厳選仕入とコスト・スケジュール管理を徹底して収益性の改善に努めてまいります。併せて短サイクルの戸建分譲プロジェクトやブリッジ案件も、事業性を慎重に見極めた上で対応していきます。

※画像省略しています。

当セグメントは仲介・買取再販事業と3つのソリューション事業(地域ビジネス[開発系]・CRE[戦略系]・営業[バリューアド系])で構成されています。

地域ビジネスソリューション事業では、かねてより事業化に取り組んできた「坂戸インターチェンジ地区土地区画整理事業」において、同地区が埼玉県の都市計画決定により2025年1月10日に市街化区域に編入されたことを受け、当該地を取得し、造成等用地整備の手配や進出企業の選定に注力するなど〔新たな産業基盤づくりに向けた取組〕を加速させました。

CREソリューション事業では、上場企業が中心となる〔戦略支援先〕との関係強化を図り、的確なニーズ把握により最適な資本効率改善策を提案しました。また、ビジネスマッチング契約を締結している地域金融機関からの相談を通じて、18社の新たなパイプラインを開拓しました。

仲介・買取再販事業を展開する各支店(さいたま、川越、東京)においては、金融機関・税理士等とのネットワークがよりいっそう拡充され、新たに加わった買取再販業務の成果も定着化、当連結会計年度では仕入2件、販売成約2件、案件ストック3件と好循環に繋がっています。

営業ソリューション事業では、積極的に事業機会を獲得して、テナント立退や賃料増額交渉、建物バリューアドなどのノウハウを着実に吸収しました。さらに効率的な在庫回転を実現するべく、当連結会計年度では「エシカルコート光が丘」(練馬区)、「Celestia」(札幌市)「ホワイトレジデンス」(世田谷区)、「八木ビル」(目黒区)、「Residence Tower Clematis」(小金井市)の5物件の売却により、4,222百万円(前期比2,257百万円増)を売上計上しました。

この結果、当連結会計年度は営業収益6,863百万円(前期比3,072百万円増)、営業利益1,852百万円(前期比1,207百万円増)と大きく伸長しました。

引き続き、近視眼的な個々の取引から離れ、業務の基礎となる仲介・買取再販事業、プロフェッショナルが求められる各ソリューション事業を通じて人材力を強化し、これにより当社グループの競争力・成長力をさらに向上させ、地域やお客様の期待にお応えしてまいります。

 

※画像省略しています。

当連結会計年度は、各種新規入居特典キャンペーンを継続的に展開したほか、インターネット広告や介護関連検索サイトなどのWEBツールを意欲的に取り入れました。さらに単身者・夫婦のみ高齢者世帯の需要取込に後見制度や身元保証会社の活用を推し進めました。

また、ご家族もご入居者も満足する施設を目指して、入居者アンケートをもとに、館内照明のLED化や外壁の全面改修など大規模な設備投資を前倒しで実施しました。東西1階の庭付き居室をはじめ、空室も順次改装をはじめております。

職員に向けては、2024年7月からベースアップを行い処遇改善等の手当も拡充、併せて「介護記録システム」の利用を定期巡回・訪問介護業務に広げて業務を省力化しました。前連結会計年度から開始した見守り支援システム(眠りスキャン)とケアコール・スマートフォンとの連動化を含めて当施設での〔DX化〕は着実に進行しており、創出された時間で、介護職等のリーダー養成や認知症ケア向上等のための各種研修への参加人数も増加しています。

〔マテリアリティ(地域社会)への主な取組〕としては、2024年9月から、未来ある子どもたちの安全を守る「子供110番の家」の活動を開始しました。このほか、熊谷市・熊谷警察署と「熊谷市防犯のまちづくり協定」を締結して、2025年3月には楓コートのご入居者さまを対象に、熊谷警察署による「特殊詐欺被害防止セミナー」を開催しました。

このような取り組みの結果、入居者数は前年度末比2名の増加(244名)に転じ、利用可能居室の稼働率も1.1ポイント上昇(82.1%)しました。年度後半からは新規問い合わせ件数(前期比113件増)や施設見学数(前期比47件増)、体験入居やホテルステイも並行して増加しており、翌連結会計年度は過去最高の新規入居者数の確保を計画しています。

他方で、前連結会計年度は、断続的に生じる新型コロナウイルス感染症の施設内感染リスクを考慮して営業活動を自粛したため、入居者数が242名(前々年度末比11名減)まで大幅に落ち込みましたが、この影響が当連結会計年度の平均入居者数を下押しし、営業収益は1,014百万円(前期比40百万円減)、光熱費や処遇改善等による人件費の増加も加わり、6百万円の営業損失(前期は32百万円の利益)となりました。

施設が所在する埼玉県は、介護ニーズの高い85歳以上の高齢者人口が全国トップクラスのスピードで増加、2040年には高齢化率は33.3%となるといわれており、介護需要のさらなる高まりが見込まれております。今後とも、この潜在する需要をしっかりと取り込むとともに、地域との連携を強化し埼玉県での在宅ケアや訪問介護を含む包括的な高齢者支援体制の構築に少しでも貢献できるよう、真摯に〔諸課題〕に取り組んでまいります。

②財政状態の状況

(資産)

当連結会計年度末における総資産は167,769百万円となり、前年度末と比べ6,482百万円の増加となりました。このうち流動資産は56,522百万円となり、前年度末と比べ743百万円の増加となりました。これは「現金及び預金」が6,273百万円減少した一方で、地域ビジネスソリューション事業での「土地区画整理事業」において、当該用地を取得したこと等により「販売用不動産」が7,031百万円増加したことが主な要因であります。

また、固定資産は111,246百万円となり、前年度末と比べ5,738百万円の増加となりました。ビル賃貸事業における「成増大栄ビル」の竣工や「金周ビル」の取得等で有形固定資産が3,319百万円増加したことや、その他有価証券の評価益と新たな出資等で「投資その他の資産」が2,432百万円増加したことが主な要因であります。

(負債)

当連結会計年度末における負債は110,884百万円となり、前年度末と比べ2,923百万円の増加となりました。これは事業用資産の取得等により借入金が増加したことが主な要因であります。なお、有利子負債残高(利息を支払っているすべての負債)は92,154百万円となり、前期末比3,096百万円の増加となりました。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産は56,885百万円となり、前年度末と比べ3,558百万円の増加となりました。このうち株主資本は、前年度末と比べ「利益剰余金」が3,530百万円増加したことにより、44,500百万円となりました。

 

③キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における「現金及び現金同等物」(以下「資金」という。)は、営業活動により1,646百万円、投資活動により7,107百万円それぞれ減少し、財務活動により2,516百万円増加したことから、前期と比べ6,237百万円の減少となり、31,966百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況およびそれらの要因は次のとおりであります。

 

 

 

2024年3月期

2025年3月期

前期比増減

営業活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

9,334

△1,646

△10,980

投資活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

4,076

△7,107

△11,184

財務活動によるキャッシュ・フロー

(百万円)

△1,123

2,516

+3,640

現金及び現金同等物の期末残高

(百万円)

38,203

31,966

△6,237

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動による資金の減少は1,646百万円(前期比10,980百万円減少)となりました。これは主に、不動産賃貸収入および販売用不動産の売却の好調を主因とする「税金等調整前当期純利益」5,751百万円に加え、「減価償却費」1,776百万円、「仕掛販売用不動産の減少額」517百万円等の資金増加があった一方で、土地区画整理事業における用地取得等に伴う「棚卸資産の増加額」6,981百万円や「利息の支払額」812百万円、「法人税等の支払額」2,478百万円等の資金減少があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動による資金の減少は7,107百万円(前期比11,184百万円減少)となりました。これは主に、「定期預金の払戻による収入」2,188百万円、「投資有価証券の払戻による収入」2,347百万円等の資金増加あった一方で、物件の建替・取得による「有形及び無形固定資産の取得による支出」5,244百万円、積極的な不動産私募ファンド・リート案件への参画に伴う「投資有価証券の取得による支出」4,671百万円等の資金減少あったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動による資金の増加は2,516百万円(前期比3,640百万円増加)となりました。これは主に、「借入金の返済による支出」17,203百万円や「社債の償還による支出」3,500百万円等の資金減少があった一方で、「借入れによる収入」23,800百万円や「コマーシャル・ペーパーの発行による収入」500百万円等の資金増加により、「営業活動によるキャッシュ・フロー」および「投資活動によるキャッシュ・フロー」の不足を下支えしたことによるものであります。

④生産、受注および販売の実績

(a)生産、受注の実績

当社グループの事業内容は不動産関連事業のため、生産につきまして該当事項はありません。また、受注につきましては、当社グループの営業収益に対して重要な影響を及ぼしていないため、記載を省略しています。

(b)販売の実績

 当連結会計年度における営業収益をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

2024年3月期

2025年3月期

前期比増減

ビル賃貸

(百万円)

11,131

17,121

53.8%

駐車場

(百万円)

3,333

3,488

4.7%

住宅

(百万円)

17,697

13,408

△24.2%

不動産営業

(百万円)

3,791

6,863

81.0%

有料老人ホーム

(百万円)

1,055

1,014

△3.9%

報告セグメント計

(百万円)

37,008

41,897

13.2%

その他

(百万円)

191

187

△1.8%

合計

(百万円)

37,199

42,084

13.1%

最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

2024年3月期

2025年3月期

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

大栄レジデンシャルファンド2号合同会社

5,416

12.9

DOF2号合同会社

5,287

12.6

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は以下のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

①経営方針・経営戦略・経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、ディスラプティブ(非連続)な経営環境の変化に対処するため、当連結会計年度から、長期ビジョン(経営計画:2018~2026年度)からバックキャストして策定した〔中期経営計画(-フェーズⅢ-2024~2026年度)〕をスタートさせました。

かかる新たな中期経営計画は、これまでの中期経営計画(フェーズⅠ、Ⅱ)を振り返り、改めて「変革・拡張・体験・入替」をキーワードに課題の洗い出しを行ったものであります。各課題に対する主な〔新たな取組〕は次のとおりであり、概ね計画どおりに進捗しています。

※画像省略しています。

当連結会計年度では、かかる〔新たな取組〕により、攻め(成長投資)と守り(財務規律)のバランスをしっかりと堅持したうえで、過去最高となる売上成長を実現いたしました。また、評価指標である自己資本比率は33.9%(前年度末33.1%)、ネットDEレシオ((有利子負債-現金および預金)÷純資産額)は1.1倍(同1.0倍)、EBITDA有利子負債倍率は7.6倍(同5.5倍)となりました。引き続き、財務構成に留意しつつサステナビリティに軸足を置いた組織改革を進め、「身の丈に合った成長」を実現してまいります。

※画像省略しています。

 

②経営成績の分析

(営業収益)

当連結会計年度の営業収益は、主力のビル賃貸事業において、当連連結会計年度に竣工ならびに取得したオフィス等の賃料収入が安定的に推移したことに加え、各事業での販売用不動産の売上が大きく伸長したことから、前期比4,874百万円増加し、42,026百万円(前期比13.1%増)となりました。

概要については「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」をご参照ください。

 

(営業利益・経常利益)

当連結会計年度の営業利益は、販売用不動産の各プロジェクト利益の増加や駐車場事業での継続的な収益拡大があった一方で、住宅事業が、前連結会計年度において売上計上した大型プロジェクトの反動減により大幅な減益となったことから、前期比1,382百万円減少し、6,077百万円(前期比18.5%減)となりました。

また経常利益は、この営業利益の減少のほか、前連結会計年度での一過性の大口配当の剥落や支払利息の増加に伴い営業外収益費用差が悪化したため、前期比1,600百万円減少し、5,750百万円(前期比21.8%減)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比1,261百万円増加し、4,031百万円(前期比45.6%増)となりました。前連結会計年度に比べ、投資有価証券の売却益が大きく減少しましたが、前中期経営計画(フェーズⅡ 2021~2023年度)期間中に全てのストレス事象(低効率資産)についてフォワード・ルッキングに抜本処理を行ったことから、特別損失が少額に留まり、現行経営計画(長期ビジョン)を開始した直近7期で最高益を計上しました。

③財政状態およびキャッシュ・フローの状況の分析

当社グループの当連結会計年度末における財政状態およびキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況 ③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

④資本の財源および資金の流動性

当社グループの資金需要のうち主なものは、不動産(棚卸資産を含む)の取得・開発資金等であり、これら資金需要につきましては、営業活動によるキャッシュ・フロー(自己資金)のほか、金融機関からの借入金や社債(コマーシャルペーパーを含む)の発行により調達しています。

さらに、複数の金融機関と当座貸越契約を締結することにより、十分な資金の流動性を確保するとともに、資金調達に際しては、これら多様な調達手段から、時機に応じて最適な手段を選択することで、安定的な財源を確保し、あわせて調達コストの低減を図っています。

当連結会計年度では、「坂戸インターチェンジ地区土地区画整理事業」(坂戸市)等で棚卸資産が6,981百万円増加、さらに「成増大栄ビル建替え事業」(板橋区成増)等5,274百万円の設備投資を行ったほか、エクイティ出資を含む投資有価証券4,671百万円を取得しましたが、他方で、保有する投資有価証券や賃貸レジデンス・オフィスビルを売却して資金調達負担を軽減しております。なお、翌連結会計年度におきましては、重要な設備等の新設、拡充、改修、除却、売却等の計画はございません。

また当社グループでは、先行き不透明感が強い経済情勢等を鑑みて、「現金及び預金」を積み増す等の対応を行っており、当連結会計年度末の残高は32,203百万円となっています。

⑤重要な会計上の見積りおよび当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しています。この連結財務諸表の作成にあたり、経営者は、資産、負債、収益および費用の報告額に不確実性がある場合、作成時に入手可能な情報に基づいて、その合理的な金額を算出するために見積りおよび仮定を用いていますが、これらの見積りおよび仮定に基づく数値は、実際の結果と異なる可能性があります。

連結財務諸表の作成に用いた会計上の見積りおよび仮定のうち、特に重要なものは、「第5 経理の状況 1.連 結財務諸表等 (1)連結財務諸表注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)および(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。