E04643 Japan GAAP
前期
5.29億 円
前期比
102.8%
当社はゴルフ場経営を事業とし、これに付随して食堂及び喫茶店の経営を株式会社名鉄犬山ホテルに委託し、さらにゴルフ用品類の販売を営んでおります。
なお、ゴルフ場経営の特質として、株式会社組織たる当社の他に、犬山カンツリー倶楽部(人格なき社団)が存在し、主として当該倶楽部の会員が当社の施設を利用しておりますが、会員以外の者でもビジター料金を支払えば利用出来ることとなっております。
(1) 犬山カンツリー倶楽部(人格なき社団)の性格
犬山カンツリー倶楽部(人格なき社団)は、当社の諸施設を利用してゴルフを通じ会員の体位及び品位の向上を図るとともに、明朗健全な社交機関たらしめることを目的として組織されており、会員数は個人正会員1,073名、法人会員277名、合計1,350名であります。
(なお、他に平日会員405名及び婦人会員29名であります。)
(2) 犬山カンツリー倶楽部(人格なき社団)と当社の関係
犬山カンツリー倶楽部(人格なき社団)の会員は個人正会員・法人会員及び平日会員・婦人会員からなり、個人正会員及び法人会員は当社の株主によって構成され、当該倶楽部は会員の統制機関にすぎず、所属会員は会社の有する諸施設を非会員に優先して利用することができる他は特別の利益を享受する事はありません。
なお、当該倶楽部は当社の経営に直接関係はしておりません。
ア. 財政状態の状況
当事業年度末における流動資産は、前事業年度末に比べ、現金及び預金が37,142千円減少したこと等により27,894千円(22.7%)減少し、95,021千円となりました。また、固定資産は、前事業年度末に比べ、建物(純額)が17,157千円減少した一方でリース資産(純額)が14,146千円減少したこと等により41,024千円(2.2%)減少し、1,833,142千円となりました。その結果、資産合計は前事業年度末に比べ68,919千円(3.5%)減少し、1,928,163千円となりました。
流動負債は、前事業年度末に比べ、短期借入金及び1年内返済予定の長期借入金がそれぞれ38,668千円及び15,697千円減少したこと等により53,708千円(19.7%)減少し、218,754千円となりました。また、固定負債は、前事業年度末に比べ、長期借入金が12,777千円増加した一方でリース債務及び役員退職慰労引当金がそれぞれ12,352千円及び11,675千円減少したこと等により17,251千円(1.8%)減少し、963,378千円となりました。その結果、負債合計は前事業年度末に比べ70,959千円(5.7%)減少し、1,182,133千円となりました。
純資産は、前事業年度末に比べ、当期純利益の計上により繰越利益剰余金が2,040千円増加したことにより2,040千円(0.3%)増加し、746,029千円となりました。
イ. 経営成績の状況
当事業年度における売上高は、前事業年度に比べ14,606千円(2.8%)増加し、544,015千円となりました。これは主として、キャディ数の減少によりキャディフィが3,308千円(9.2%)減少した一方で、ビジター来場者の増加によりビジターフィが20,002千円(11.3%)増加したこと等によるものであります。これにより、営業利益は前事業年度に比べ5,265千円(56.9%)減少し、3,983千円となりました。経常利益は前事業年度に比べ3,450千円(37.5%)減少し、5,744千円となりました。税引前当期純利益から法人税等を差し引いた当期純利益は、前事業年度に比べ6,837千円(77.0%)減少し、2,040千円となりました。
当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ37,142千円減少し、35,460千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、前事業年度に比べ8,204千円(13.5%)減少し、52,476千円となりました。これは主に、役員退職慰労引当金の増減額△11,675千円(前事業年度は1,400千円)、売上債権の増減額△5,460千円(前事業年度は△87千円)、及び、法人税等の支払額が前事業年度に比べ10,819千円(81.7%)減少したこと等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、前事業年度に比べ支出が4,631千円(17.6%)減少し、△21,710千円となりました。これは、有形固定資産の取得による支出が3,105千円減少したこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、前事業年度に比べ支出が9,512千円(12.3%)減少し、△67,908千円となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出が106,000千円増加した一方で、短期借入れによる収入及び長期借入れによる収入がそれぞれ75,964千円及び30,000千円増加したこと等によるものであります。
当社の実態に即した内容を記載するため、生産実績に換えて収容実績を記載しております。なお、受注実績につきましては、該当事項はありません。
経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度の末日現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社の当事業年度における財政状態は、資産合計は前事業年度末に比べ68,919千円(3.5%)減少し、1,928,163
千円となりました。純資産は前事業年度末に比べ2,040千円(0.3%)増加し、746,029千円となりました。
また、当事業年度における経営成績は、売上高は前事業年度に比べ14,606千円(2.8%)増加し、544,015千円となりました。営業利益は前事業年度に比べ5,265千円(56.9%)減少し3,983千円となり、経常利益は前事業年度に比べ3,450千円(37.5%)減少し5,744千円となり、当期純利益は前事業年度に比べ6,837千円(77.0%)減少し2,040千円となりました。
当社の経営成績に重要な影響を与える要因として来場者数が挙げられますが、当事業年度の来場者数は、前事業年度に比べ99名(0.2%)減少し47,165名となりました。これは当事業年度の経営指標として当初設定した目標来場者数47,800名を635名(1.3%)下回るものであります。
来場者数が目標来場者数を下回った主な要因は、営業日数は目標値と同じ348日となったものの、新型コロナウイルス感染症が第5類に移行され、旅行や観光等のレジャーの多様化により、1日平均来場者数が目標値に比べ1.9名(1.4%)下回る135.5名となったことによるものであります。
今後も引き続き顧客満足度の向上及び積極的な営業施策の展開により来場者数の獲得及び持続的な競争力の維持を図っていくつもりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当事業年度のキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容については、「第2事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社は、事業運営上必要な流動性及び資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
当社の運転資金需要のうち主なものは、ゴルフ場コースの運営及び維持管理に伴う費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、ゴルフ場コースの造成・改修及び維持管理用資産の購入等の設備投資によるものであります。
短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、通常の設備投資及び長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。また、ゴルフ場コースの大規模な造成・改修のための資金につきましては、会員からの預託金により調達しております。
なお、当事業年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は241,698千円であり、現金及び現金同等物の残高は35,460千円であります。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。