株式会社高滝リンクス倶楽部

サービス業ゴルフ場

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最終更新:

E04706 Japan GAAP

売上高

4.08億 円

前期

4.00億 円

前期比

101.9%


 

3 【事業の内容】

当社の事業は当社が所有するゴルフ場の運営を行い、これをブリック アンド ウッド クラブ会員の利用に供することを目的としています。

ブリック アンド ウッド クラブは合理的でシンプルなゴルフクラブを、会員たちの手によって創り、「古きよき時代のクラブライフ」の再現をはかろうとしています。会員が皆で知恵をしぼり、努力して自分達の手により「自分達のクラブ」を創ろうとしているわけですが、その受け皿の役割を当社が担うことになります。

ブリック アンド ウッド クラブは、“法人格なき社団”といわれるもので、会員の入会、退会ならびにコ-ス、ハウスの運営に関して必要な事項は、すべてクラブが立案し、当社がこれらを執行しております。このような仕組みになっているので、当クラブ会員の大多数は当社の株主で、これ以外の会員も終身の会員となっております。当社ならびにブリック アンド ウッド クラブの経営組織は次のとおりです。

 

 

※画像省略しています。

 

(1) 会員の種類

 

種類

個人株主会員

個人株主会員(家族会員付)

家族会員は、個人会員の配偶者、二親等内の血族または姻族とする。

法人株主会員

法人の指定者が会員になる。

終身会員

普通会員

 

家族会員付

プレー権

原則

全営業日

会員として

プレー

個人会員は、原則全営業日会員としてプレー

家族会員は、平日および家族会員デーに会員としてプレー

家族会員デー…土・日・祭日を年間26回プレー

原則全営業日

会員としてプレー

左記個人会員に同じ

左記個人会員(家族会員付)に同じ

取得すべき

株式

普通株 1株

優先株  1株

指定会員1名

 普通株  1株

指定会員2名

 優先株 1株

 

 

 上記の他に、上記会員に付随し親族を登録する「親族会員」制度並びに入会前で入会予定者の一時的な会員である「コジロー会員」制度、並びに外国人で日本に一時的に滞在する「一時滞在者会員」制度が有りますが、いずれも会員総会で議決権を有する正規の会員ではありません。

 

(2) ゴルフコース

①  所在地

コースは千葉県市原市の丘陵地帯に位置し、土地面積は約1,038千平米(実測)です。

 

②  コース設計

コース設計はデズモンド・ミュアヘッド氏によるものです。

 

23/11/28

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(業績等)

当事業年度におけるゴルフ場の営業環境は、当社のゴルフ場が所在する千葉県下のゴルフ場の来場者数が公表されている122か所の令和4年度(令和4年4月から令和5年3月までの1年間)の来場者数の実績が、前年度比101.4%と微増に留まりました。また、当社のゴルフ場の近隣の10箇所のゴルフ場について、当社の当事業年度である令和5年8月迄の1年間の来場者数を見ると527,462名であり、前年比で4,510名減少(99.1%)しております。さらに個別に確認すると増加しているゴルフ場が5箇所、減少しているゴルフ場も5箇所と半々になっている中、当社は114名増加(100.4%)しており、継続的な営業努力が一定の成果をあげたものと考えております。

今後も引き続き利用者満足度の向上や来場者数の増加に努め、経営の安定に邁進して参ります。
 

 (1) 財政状態

(資産)
 当事業年度末における資産合計は、前事業年度末に比べて32百万円減少し、898百万円となりました。これは、現金及び預金が17百万円、有形固定資産が15百万円それぞれ減少したこと等が主な要因であります。
(負債)
 当事業年度末における負債合計は、前事業年度末に比べて46百万円減少し、447百万円となりました。これは、リース債務が7百万円、長期借入金が40百万円それぞれ減少したことが主な要因であります。
(純資産)
 当事業年度末における純資産合計は、前事業年度末に比べて14百万円増加し、450百万円となりました。これは、当期純利益を14百万円計上したことにより利益剰余金が増加したことが要因であります。

 

(2) 経営成績

当事業年度の来場者数は31,472名となり、前事業年度比で114名増加(100.4%)したことに起因し、ゴルフ場売上は195百万円となり前事業年度比1百万円未満ではあるものの増加(100.1%)し、食堂売店収入も82百万円と1百万円の微増(101.5%)となりました。さらに、株主会員の新規入会による名義変更が増加したことにより、名義書換手数料収入も28百万円と9百万円増加(146.3%)し、ブライダル収入も1百万円未満の微増(106.2%)、その他売上も1百万円未満の微増(103.5%)となりました。一方、年会費収入は休会者の増加により68百万円と1百万円未満の微減(99.0%)となり、入会金収入は4百万円と3百万円減少(55.2%)致しました。これらの結果、売上高合計は407百万円となり、前事業年度比で7百万円の増加(101.8%)となりました。

他方、経費については、売上原価は33百万円となり、材料費が高騰している状況下でも前事業年度比1百万円の増加(104.0%)に留めることができましたが、販売費及び一般管理費は、採用難に対応した人材確保のための人件費の増加や、電力料金値上げによる水道光熱費の増加その他物価高騰による経費の増加により358百万円と14百万円増加(104.3%)致しました。これにより、営業利益は15百万円と8百万円減少(63.0%)致しました。

営業外収益は3百万円、営業外費用も3百万円となり、経常利益は14百万円と9百万円減少(61.7%)致しました。特別損益項目は前事業年度と同様なかったため、税引前当期純利益は経常利益と同額の14百万円、税引後当期純利益は14百万円となり9百万円減少(60.7%)致しました。

今後は、当社の所有するゴルフ場(クラブ名「ブリックアンドウッドクラブ」)の設計者で世界的に著名な都市設計家でゴルフ場設計家でもあった故デズモンド・ミュアヘッド氏が、当ゴルフ場設計時に目指していた住宅併設のゴルフ場実現を目指し、隣接地に当社の提携先が永年進めていた住宅の分譲が概ね完了したのを機に、ブリックアンドウッドクラブとこの住宅地のコミュニティの地域を含めたミュアヘッド・フイールズの価値向上を一層推し進めることで、ブリックアンドウッドクラブを他のゴルフ場と異なる特徴のあるゴルフ場として、新規会員の獲得と来場者の誘致などに努めていく所存であります。

 

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、営業活動による資金増加が32百万円ありましたが、投資活動による資金減少が7百万円、財務活動による資金減少が41百万円あり、結果として当事業年度末では28百万円(前事業年度に比し17百万円減少)となりました。

①営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果得られた資金は32百万円(前事業年度比13百万円減)となりました。この前事業年度比の減少は、税引前当期純利益の減少を主因とするものであります。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果減少した資金は7百万円(前事業年度比10百万円減)となりました。この減少は、主に有形固定資産の取得による支出によるものであり、前事業年度比での減少は有形固定資産の取得による支出の減少によるものであります。

 

③財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果減少した資金は41百万円(前事業年度比11百万円減)となりました。この減少は、長期借入金及びリース債務等の返済によるものであります。

 

 

(生産、受注及び販売の状況)

当事業年度の業務実績を事業部門ごとに示すと、次のとおりであります。

 

事業部門別

第37期

(自  令和4年9月1日

至  令和5年8月31日)

金額(千円)

前年同期比(%)

ゴルフ場売上

195,736

100.16

食堂・売店売上

82,010

101.53

年会費収入

68,786

99.04

ブライダル収入

439

106.26

入会金収入

4,200

55.26

名義変更手数料収入

28,400

146.39

その他売上

27,995

103.52

合計

407,569

101.86

 

 

 

(経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容)

(1) 当事業年度の経営成績の分析

当事業年度におけるゴルフ場の営業環境は、当社のゴルフ場が所在する千葉県下のゴルフ場の来場者数が公表されている122か所の令和4年度(令和4年4月から令和5年3月までの1年間)の来場者数の実績が、前年度比101.4%と微増に留まりました。また、当社のゴルフ場の近隣の10箇所のゴルフ場について、当社の当事業年度である令和5年8月迄の1年間の来場者数を見ると527,462名であり、前年比で4,510名減少(99.1%)しております。さらに個別に確認すると増加しているゴルフ場が5箇所、減少しているゴルフ場も5箇所と半々になっている中、当社は114名増加(100.4%)しており、継続的な営業努力が一定の成果をあげたものと考えております。

売上高については、当事業年度の来場者数が31,472名となり、前事業年度比で114名増加(100.4%)したことに起因し、ゴルフ場売上は195百万円となり前事業年度比1百万円未満ではあるものの増加(100.1%)し、食堂売店収入も82百万円と1百万円の微増(101.5%)となりました。さらに、株主会員の新規入会による名義変更が増加したことにより、名義書換手数料収入も28百万円と9百万円増加(146.3%)し、ブライダル収入も1百万円未満の微増(106.2%)、その他売上も1百万円未満の微増(103.5%)となりました。一方、年会費収入は休会者の増加により68百万円と1百万円未満の微減(99.0%)となり、入会金収入は4百万円と3百万円減少(55.2%)致しました。これらの結果、売上高合計は407百万円となり、前事業年度比で7百万円の増加(101.8%)となりました。

他方、経費については、売上原価は33百万円となり、材料費が高騰している状況下でも前事業年度比1百万円の増加(104.0%)に留めることができましたが、販売費及び一般管理費は、採用難に対応した人材確保のための人件費の増加や、電力料金値上げによる水道光熱費の増加その他物価高騰による経費の増加により358百万円と14百万円増加(104.3%)致しました。これにより、営業利益は15百万円と8百万円減少(63.0%)致しました。

営業外収益は3百万円、営業外費用も3百万円となり、経常利益は14百万円と9百万円減少(61.7%)致しました。特別損益項目は前事業年度と同様なかったため、税引前当期純利益は経常利益と同額の14百万円、税引後当期純利益は14百万円となり9百万円減少(60.7%)致しました。

上記業績を、当社の年間計画の主な指標と比較すると次のようになりました。
  来場者数     当事業年度年間計画 31,500名、  実績 31,472名  計画比   -28名
  新規会員入会
  入会数      当事業年度年間計画   30名、  実績   31名  計画比     +1名
  入会関係収入(入会金収入と名義変更料収入の合計)
           当事業年度年間計画   20百万円、実績 32百万円  計画比  +12百万円
  経常利益     当事業年度年間計画   30百万円、実績 14百万円  計画比  -16百万円 
 来場者数は、事業年度の途中で会員の要望により前々事業年度に増加させた会員以外の来場者数の抑制を前事業年度に引き続き実行したこともあり、計画比28名と若干の未達となりました。入会者数は、隣接住宅地購入者の入会もあり1名多く計画を達成致しました。入会関係収入は、前事業年度に増加した親族会員の入会は減少したものの、株主会員の入会増加による名義変更の増加により計画比で12百万円超過達成致しました。経常利益は、来場者数の計画比未達によりゴルフ場売上が微増にとどまったことに加え、人件費の増加や、異常気候影響により使用量が増えたことや単価高騰による水道光熱費や燃料費の増加により、16百万円の計画未達となりました。

 

 

(2) 当事業年度の財政状態の分析

(資産の部)
 当事業年度末の資産合計は、前事業年度末と比較して32百万円減少し、898百万円(96.5%)となりました。
 流動資産は同16百万円減少し、67百万円(80.0%)となりました。主な減少要因は、現金及び預金が17百万円減少したことによるものであります。
 固定資産は同15百万円減少し、830百万円(98.1%)となりました。主な減少要因は、有形固定資産が15百万円減少したことによるものであります。
(負債の部)
 当事業年度末の負債合計は、前事業年度末と比較して46百万円減少し、447百万円(90.6%)となりました。
 流動負債は同4百万円増加し、105百万円(104.3%)となりました。主な増加要因は、一年以内返済予定の長期借入金が7百万円増加したことによるものであります。
 固定負債は同50百万円減少し、342百万円(87.0%)となりました。主な減少要因は、長期借入金が40百万円、リース債務が5百万円、それぞれ減少したことによるものであります。
(純資産の部)
 当事業年度末の純資産合計は、前事業年度と比較して14百万円増加し、450百万円(103.2%)となりました。主な増加要因は、当期純利益14百万円の計上により繰越利益剰余金が増加したことによるものであります。

 

(3) キャッシュ・フローの分析

キャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (業績等)(3)キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。
 
①経営成績に重要な影響を与える要因について
 経営成績に重要な影響を与える要因については「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照下さい。
 
②資本の財源及び資金の流動化について
 当社の負債比率は99.4%となり、113.3%であった前事業年度末時点と比較して、さらに大幅に下降し100%を切ることとなり、返済余力の観点から安全性が向上致しました。債務の返済は計画的に進められており、設備投資等に必要な資金及びその他所要資金については自己資金で充当できている状況で、財政状態は前事業年度から引き続き良化しております。今後も引き続き返済を進めつつ必要資金は自己資金でまかなう予定であります。

 

(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について

当社においては、来場者数が経営成績に重要な影響を与える要因となっており、景気動向はもとより天候や震災、大規模な病気の流行などの自然現象等による消費者の消費マインドの変化、同業他社との競合条件の変動などが業績を大きく左右することとなります。ゴルフ場の一部が借地となっていることに起因する将来的に地主との契約更新が出来ず事業の継続に重要な影響を与えるリスクについては、これまで同様常に地主との良好な関係を保ち、当該リスクの低減を図っております。また、個人情報の管理については万全を期すよう細心の注意を払っております。

 

(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、財務諸表の作成に当たって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積特有の不確実性があるため、実際の結果は異なる場合があります。

なお、繰延税金資産の回収可能性の判断等につきましては、過去の実績等を勘案し合理的な方法により見積りを行っております。

新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、不確定要素が多く、次期以降の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 今後の経営方針と見通し

当社は、わが国では稀な、会員が協力して運営にあたっているゴルフ場として内外から高い評価を得ております。今後は、従来にも増してブリックアンドウッドクラブ会員のご協力を戴いて、平成22年7月15日に手続きを開始し平成23年2月22日に終結した民事再生手続の終結後に残された株式会社コジローからの長期借入金を返済し、また収入を一層安定化させて財務基盤をより強固にして、クラブ会員のニーズに十分応えられるようにしていく方針であります。

ゴルフクラブを取り巻く会員募集の環境は引き続き厳しいものがありますが、物価高騰や人件費の増加の中にあっても借入の返済を進める必要があります。そのために、新型コロナウイルス感染症流行による食堂売店収入への悪影響は残っておりますが、ゴルフ場を利用頂く方からの売上増加のため前事業年度から行っている来場者誘致対策を引き続き推し進めること、並びに新規会員の募集と休眠会員の活性化促進により来場者数の安定的な確保につなげることで、会員からのゴルフ場を利用頂く収入等の収入増加を図って参ります。

そのために、ブリックアンドウッドクラブの隣接地に当社の提携先が永年進めていた、当ゴルフ場の設計者であり世界的に著名なゴルフ場設計家であり都市設計家でもある故デズモンド・ミュアヘッド氏が、当ゴルフ場設計時に目指していた住宅併設のゴルフ場実現を目指し、隣接地に当社の提携先が永年進めていた住宅の分譲が概が概ね完了したのを機に、ブリックアンドウッドクラブとこの住宅地のコミュニティの地域を含めたミュアヘッド・フイールズの価値向上を一層推し進めることで、ブリックアンドウッドクラブを他のゴルフ場と異なる特徴のあるゴルフ場として、新規会員の獲得と来場者の誘致などに努めていく所存であります。

今後は従来にも増して会員の絶大なるご協力を頂き、これらの効果と更なる追加の施策により経営基盤の安定化が進む見通しであります。