売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E32906 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、資源価格等のコスト上昇を販売価格へ転嫁する動きが広がるとともに、雇用や所得環境の改善を背景に個人消費も持ち直しの傾向がみられるなど、景気は緩やかな回復基調となりました。一方、円安の進行やロシア・ウクライナ情勢の長期化、中東情勢の緊迫化に伴う地政学リスクに起因した資源・エネルギー価格の高止まりなど、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

住宅業界におきましては、子育てエコホーム支援事業等の政府による後押しがあるものの、資源価格の高騰を受けた木材・住宅設備機器等の値上げによる消費マインドの低下、設計職・施工監理職など専門職技術者の人材不足など、依然として厳しい状況となっております。

このような環境下で、当社グループは「すべてのお客様に安らぐ『住まい』を提供し、一生涯のおつきあいをする」ことをミッションに掲げ、お客様にとって価値あるサービスが提供できるよう、住宅に関するニーズにワンストップで応え、すべての相談に乗ることができる利便性の高い体制の構築に努めてまいりました。

また、長期ビジョン「Vision2030」において当社グループの存在意義として掲げた「安らぐ『暮らし』を創造し、心豊かな社会を実現する」に向けて、2024年度を初年度とする第2次中期経営計画の基本方針「成長戦略」「質の追求と高効率戦略」「人的資本経営」を推進し、当社グループ全体の収益構造を強化するとともにさらなる企業価値の向上に取り組んでおります。

当第1四半期連結累計期間の業績につきましては、主力の住宅リフォーム事業において、リフォーム相談会等のイベント集客や引合いが堅調であったものの、不動産流通事業において反響が低調となったほか、新店開設に向けた人員増加による人件費や広告宣伝費等の増加、人材確保・定着に向けて賃上げを行ったこと等により減収減益となりました。

この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は1,547百万円(前年同期比0.5%減)、営業損失は6百万円(前年同期は営業利益39百万円)、経常損失は6百万円(前年同期は経常利益40百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は3百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益22百万円)となりました。

セグメントの業績は、以下の通りであります。

 

(住宅リフォーム事業)

住宅リフォーム事業におきましては、建築士などの資格を有するデザイナーによる機能性・デザイン性の高いリフォームを提供するとともに、より高度な専門性と高い付加価値を提供できるよう、外装やエクステリア、オフィスリフォームに特化した専門部署を設置してスピード感のある提案を行うなど、安定的な営業活動を展開してまいりました。加えて、当社リフォーム店舗に併設している子会社のインテリア販売拠点を活用し、住宅リフォームに家具やカーテンをセットでコーディネートするなど、グループ内のシナジーを活かしてお客様満足度の向上に努めてまいりました。

また、従来より当社の強みであるオリジナル建材の「無添加厚塗りしっくい®」に加え、本年1月に発売を開始したオリジナルキッチン「kostad®(コスタッド)」を積極的に提案するなど、他社との差別化にも注力してまいりました。

当第1四半期連結累計期間における当事業の業績につきましては、リフォーム相談会等のイベント集客や引き合いが堅調であったことから、売上高は1,395百万円(前年同期比3.4%増)となりました。しかしながら、本年4月に開設した「豊川店」の人員増加による人件費の増加や、積極的な広告宣伝活動等により販売費及び一般管理費が増加したことから、セグメント利益は21百万円(前年同期比55.1%減)となりました。

 

(新築住宅事業)

新築住宅事業におきましては、オリジナル建材である「無添加厚塗りしっくい®」や、無垢の木材、薩摩中霧島壁などの自然素材を活かし、デザイン性や機能性を高めた4つの注文住宅ラインナップを揃えており、お客様のニーズに合わせた提案を行うとともに他社との差別化に注力してまいりました。また、マーケティング支援ツールを導入し、お客様ごとの興味や関心に合わせた情報提供やお客様のニーズに応じた最適な提案を行うなど、営業活動の効率化にも取り組んでまいりました。

当第1四半期連結累計期間における当事業の業績につきましては、物件の引渡しが予定通り進んだものの、前期までの受注低調の影響もあり、売上高は64百万円(前年同期比35.5%増)、セグメント損失は12百万円(前年同期はセグメント損失30百万円)となりました。

(不動産流通事業)

不動産流通事業におきましては、地域密着型の強みを活かして良質な小規模分譲地の仕入れに注力し、自社での新築注文住宅や新築分譲住宅用地として活用するなど、事業間のシナジーを発揮してまいりました。また、買取再販物件に当社グループの強みであるリノベーションやデザインリフォームをコーディネートしてお客様に提案するなど、資産価値の創造・魅力ある住まいづくりを積極的に推進してまいりました。

当第1四半期連結累計期間における当事業の業績につきましては、消費マインドの低下による不動産市況の悪化により、新築分譲住宅販売や不動産の買取再販等が低調であったことから、売上高は87百万円(前年同期比44.5%減)、セグメント損失は14百万円(前年同期はセグメント利益23百万円)となりました。

 

② 財政状態の分析

(資産)

当第1四半期連結会計期間末における流動資産は2,729百万円となり、前連結会計年度末に比べ294百万円減少いたしました。これは主に、販売用不動産が78百万円増加したものの、現金預金が237百万円、売上債権が35百万円、未成工事支出金等が99百万円減少したこと等によるものであります。固定資産は1,356百万円となり、前連結会計年度末に比べ23百万円増加いたしました。これは主に、のれんが12百万円減少したものの、建設仮勘定が41百万円増加したこと等によるものであります。

この結果、総資産は4,085百万円となり、前連結会計年度末に比べ270百万円減少いたしました。

(負債)

当第1四半期連結会計期間末における流動負債は1,766百万円となり、前連結会計年度末に比べ159百万円減少いたしました。これは主に、短期借入金が25百万円、1年内返済予定の長期借入金が13百万円、賞与引当金が37百万円増加したものの、仕入債務が45百万円、未払金が30百万円、未払法人税等が85百万円、未成工事受入金が77百万円減少したこと等によるものであります。固定負債は545百万円となり、前連結会計年度末に比べ55百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金が55百万円減少したこと等によるものであります。

この結果、負債合計は2,311百万円となり、前連結会計年度末に比べ214百万円減少いたしました。

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は1,774百万円となり、前連結会計年度末に比べ55百万円減少いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失3百万円の計上、配当金の支払い52百万円により利益剰余金が減少したこと等によるものであります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(5)主要な設備

当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設等について著しい変更はありません。