売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00222 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間における日本経済は、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付け変更に伴う社会経済活動の正常化やインバウンド需要の回復等により、一部業種においては緩やかな景気回復の動きが見られたものの、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化に伴う資源・エネルギー価格の高騰や、円安による物価上昇等の影響が続いており、依然として先行き不透明な状況となっております。

このような状況の下、当建設業界におきましては、ゼネコンは受注時採算の低いところに資材高、人手不足によるコストアップが重なり、収益が低下傾向にあります。PCカーテンウォール業界においても、受注単価の低下と原材料費の上昇の影響があり、さらに、工場の稼働率はアップダウンが激しくなってきており、安定運営が難しくなってきています。そうした中、当社はオペレーションの効率化や精算時の交渉を丁寧にして、収益の改善に努めています。

プールを手掛けるアクア事業では、引き続き主力である学校やスポーツクラブに加え、老朽化したプール施設のリニューアル工事等の拡大を図っております。インバウンド復活でホテルのプールが増加傾向にあること、大きなシェアを持っていたFRPプールメーカーが撤退したことから、受注/売上が増えてきています。

この結果、当第3四半期連結累計期間における当社企業グループの業績は売上高54億31百万円(前年同四半期比1.5%減)、営業利益2億84百万円(前年同四半期比83.6%増)、経常利益3億53百万円(前年同四半期比65.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億63百万円(前年同四半期比3.4%増)となりました。なお、受注高は66億12百万円(前年同四半期比49.7%増)、受注残高は94億17百万円(前連結会計年度比14.3%増)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

①PCカーテンウォール事業

当セグメントの売上高は49億25百万円(前年同四半期比3.9%減)、セグメント利益は2億51百万円(前年同四半期比70.3%増)となりました。なお、売上のトレンドに季節性はありません。

②アクア事業

当セグメントの売上高は4億58百万円(前年同四半期比35.3%増)、セグメント利益は32百万円(前年同四半期比388.5%増)となりました。

③その他

その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、システム収納家具事業と不動産賃貸事業であります。

当セグメントの売上高は47百万円(前年同四半期比5.6%減)、セグメント損失は0百万円(前年同四半期は0百万円のセグメント利益)となりました。

 

 

(2) 財政状態の状況

①資産の状況

当第3四半期連結会計期間末における資産合計は127億5百万円と前連結会計年度末と比較して3億81百万円の増加となりました。これは主に、現金預金が10億23百万円及び未成工事支出金が1億65百万円増加したことと、受取手形・完成工事未収入金等が3億68百万円及び電子記録債権が4億45百万円減少したことによるものであります。

②負債の状況

当第3四半期連結会計期間末における負債合計は21億34百万円と前連結会計年度末と比較して4億81百万円の増加となりました。これは主に、短期借入金が1億59百万円、未払法人税等が1億9百万円、賞与引当金が71百万円及びその他の引当金が88百万円それぞれ増加したことによるものであります。

③純資産の状況

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は105億71百万円と前連結会計年度末と比較して1億円の減少となりました。これは主に、利益剰余金が親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により1億63百万円増加したことと、配当金の支払いにより1億69百万円減少したことにより5百万円減少しました。また、自己株式が1億9百万円増加したことによるものであります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社企業グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は9,729千円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。