売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00222 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当第1四半期連結会計期間における日本経済は、ロシア・ウクライナ戦争の長期化や欧州経済の低迷といった想定通りの悪材料だけでなく、金融引き締めにもかかわらず堅調な米国経済がもたらす大幅な円安の進行、イスラエル・ハマス戦争など想定外の出来事に見舞われました。インバウンド需要の回復等により、一部業種においては緩やかな景気回復の動きが見られたものの、円安による物価上昇が続いており、依然として先行き不透明な状況となっております。

このような状況の下、当建設業界におきましては、ゼネコン及びその下請けである当社は受注時採算の低いところに資材高、人手不足によるコストアップが重なり、収益が低下傾向にあります。当社は厳しい環境下、大型物件の着工もあり前年同四半期比売上を伸ばしつつ、オペレーションの効率化や精算時の交渉を丁寧にして、収益の改善に努めています。

プールを手掛けるアクア事業では、引き続き主力である学校やスポーツクラブに加え、老朽化したプール施設のリニューアル工事等の拡大を図っております。インバウンド復活でホテルのプールが増加傾向にあること、大きなシェアを持っていたFRPプールメーカーが撤退したことから、受注量が増えてきています。

この結果、当第1四半期連結累計期間における当社企業グループの業績は売上高21億70百万円(前年同四半期比19.3%増)、営業利益1億6百万円(前年同四半期比22.2%増)、経常利益1億32百万円(前年同四半期比14.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益77百万円(前年同四半期比72.5%増)となりました。なお、受注高は23億4百万円(前年同四半期比13.4%減)、受注残高は90億98百万円(前連結会計年度比1.5%増)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

①PCカーテンウォール事業

当セグメントの売上高は19億62百万円(前年同四半期比17.4%増)、セグメント利益は96百万円(前年同四半期比20.6%増)となりました。なお、売上のトレンドに季節性はありません。

②アクア事業

当セグメントの売上高は1億92百万円(前年同四半期比46.9%増)、セグメント利益は10百万円(前年同四半期比44.1%増)となりました。

③その他

その他は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、システム収納家具事業と不動産賃貸事業であります。

当セグメントの売上高は15百万円(前年同四半期比2.0%減)、セグメント損失は0百万円(前年同四半期は0百万円のセグメント利益)となりました。

(2) 財政状態の状況

①資産の状況

当第1四半期連結会計期間末における資産合計は127億97百万円と前連結会計年度末と比較して87百万円の増加となりました。これは主に、受取手形・完成工事未収入金等が11億38百万円増加し、現金預金が9億99百万円減少したことによるものであります。

 

②負債の状況

当第1四半期連結会計期間末における負債合計は21億23百万円と前連結会計年度末と比較して1億14百万円の増加となりました。これは主に、電子記録債務が76百万円及び賞与引当金が75百万円増加したことによるものであります。 

③純資産の状況

当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は106億74百万円と前連結会計年度末と比較して26百万円の減少となりました。これは主に、自己株式が43百万円増加したことと、その他有価証券評価差額金が21百万円増加したことによるものであります。

 

(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社企業グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は9,990千円であります。

なお、当第1四半期連結累計期間において当社企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。