アイティメディア株式会社

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サービス業インターネットプライムTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05686 IFRS


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間の売上収益は、57億69百万円(前年同期比6億47百万円減、10.1%減)となりました。米国テクノロジー市場の成長鈍化を背景とした外資系顧客からの収益の減少、新型コロナの収束期待の高まりに伴う揺り戻しを背景としたデジタルイベント収益の減少および広告市場単価の低迷による運用型広告収益の減少により、売上収益が減少しました。

 営業利益については、15億64百万円(同6億7百万円減、28.0%減)となりました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績につきましては、売上収益は57億69百万円(同10.1%減)、営業利益は15億64百万円(同28.0%減)、四半期利益は10億51百万円(同28.4%減)および親会社の所有者に帰属する四半期利益は10億51百万円(同28.4%減)となりました。

 

連結経営成績の概況

(単位:百万円)

 

前第3四半期

連結累計期間

当第3四半期

連結累計期間

増減額

増減率(%)

売上収益

6,417

5,769

△647

△10.1

営業利益

2,171

1,564

△607

△28.0

四半期利益

1,467

1,051

△416

△28.4

親会社の所有者に帰属する四半期利益

1,467

1,051

△416

△28.4

 

 報告セグメント別の当第3四半期連結累計期間の業績概要は以下のとおりであります。なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しています。セグメントの業績の詳細については、「第4 経理の状況、1 要約四半期連結財務諸表、要約四半期連結財務諸表注記、5.セグメント情報」をご参照ください。

 

(BtoBメディア事業)

 BtoBメディア事業の売上収益は、47億69百万円(前年同期比9.1%減)となりました。

 米国テクノロジー市場の成長鈍化によるマーケティング投資の抑制を背景に、外資系顧客からの収益が減少しました。

 デジタルイベント収益は、受託型デジタルイベントを中心に需要が減少し、減収となりました。新型コロナの収束期待の高まりに伴い、フィジカルへの揺り戻しの影響が出ております。

 

・当連結会計期間に開催した主なメディア主催型デジタルイベント

①ITmedia Security Week 2023 冬:ITmedia エグゼクティブ、ITmedia エンタープライズ、@IT

  https://v2.nex-pro.com/campaign/60341/apply

 

②ITmedia DX Summit Vol.18 ITmedia エグゼクティブ DXセミナー:ITmedia エグゼクティブ

  https://enq.itmedia.co.jp/on24u/form/executiveDX

 

③ITmedia DX Summit Vol.18(データ基盤/活用):ITmedia エンタープライズ

  https://v2.nex-pro.com/campaign/60542/apply

 

④@IT Cloud Native Week 2023冬 -特別編集版-:@IT

  https://members05.live.itmedia.co.jp/library/NjE0MDQ%253D

 

⑤MONOist DX Forum 2023 冬 ~できるところから始める製造業DX~:MONOist

  https://members12.live.itmedia.co.jp/library/NjIwMTg%253D

 

 

⑥カーボンニュートラルテクノロジーフェア 2023冬:MONOist、EE Times Japan、EDN Japan、スマートジャパン

  https://enq.itmedia.co.jp/on24u/form/CNTF2023W

 

⑦サプライチェーンの革新:MONOist

  https://v2.nex-pro.com/campaign/60005/apply

 

・リードジェン会員数は127万人となり、前年同期比8.6%増加しました。

・システム開発会社向けの案件紹介サービスを提供する発注ナビ株式会社では、加盟社が4,000社を超え、その影響力が拡大しております。

  https://hnavi.co.jp/info/2306211400/

・発注ナビ株式会社では、新たにSaaSベンダー向けのマッチングサービスを開始しました。専門コンシェルジュが介在し、SaaSベンダーに「自社の強みに合った商談機会」を提供します。

  https://hnavi.co.jp/info/202401151400/

・同サービスに関連して、当社と発注ナビ株式会社との共同事業として、SaaS製品情報サイト「ITセレクト powered by 発注ナビ」(https://itselect.itmedia.co.jp/)を開設しました。

  https://corp.itmedia.co.jp/pr/releases/2024/01/15/itselect/

・ChatGPTに代表される生成系AI技術への注目が高まっております。当社では、運営メディアにおいて、関連する記事の掲載本数を増加させるとともに、自らもその活用を図り、一部メディアでのコンテンツ制作において試験的な導入を開始しております。

  https://corp.itmedia.co.jp/pr/releases/2023/07/05/itmedia_ai/

 

 

(BtoCメディア事業)

 BtoCメディア事業の売上収益は、10億0百万円(前年同期比14.5%減)となりました。広告市場単価の低迷により、運用型広告収益が減少しております。

 

・全社のメディア力を計る指標であるページビュー(PV)※1、ユニークブラウザ(UB)※2の当第3四半期連結会計期間での最高値はそれぞれ、ページビューが月間3.8億PV、ユニークブラウザが月間6,301万UBとなっております。

・ねとらぼの特化チャンネルである動物ニュースサイト「ねとらぼ生物部」が、2023年8月実績において月間1億ページビューを突破しました。動物たちのニュースだけでなく、動物保護をテーマにした記事や、読者からエピソードを募集した取材記事などのオリジナルコンテンツが支持を集めております。

  https://corp.itmedia.co.jp/pr/releases/2023/09/14/nl_zoo_100m/

・AIを活用したメディア開発を推進するため、2023年10月より専任部門を設置いたしました。AIを活用して制作された記事は、2023年12月までの累計実績で1,090本に至っております。

[AI活用記事例] YOASOBIの「アイドル」、米ビルボード「Global Excl. U.S.」で首位獲得 日本語楽曲では史上初

          https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2306/06/news168.html

 

※1 ページビュー    :あるウェブサイトがどの程度アクセスされているかを示す単位のひとつ。1ページビューとは、あるウェブサイトを閲覧しているユーザーのブラウザに、そのウェブページが1ページ分表示されることを指します。通常、ウェブサイトを見ているユーザーは、サイト内の複数のページを閲覧するため、そのサイトを訪問した実質のユーザー数(ユニークブラウザ数)よりもページビュー数のほうが数倍多くなります。

※2 ユニークブラウザ:ウェブサイトがどの程度アクセスされているかを示す指標のひとつ。1ユニークブラウザとは、ある一定期間内にウェブサイトにアクセスされた、重複のないブラウザ数をさします。ウェブサイトの人気や興味の度合い、その推移を判断する指標として広く用いられています。

 

(2)財政状態の分析

 当第3四半期連結会計期間末における資産合計は104億35百万円(前連結会計年度比7億22百万円減)となりました。主な増減の内訳は、現金及び現金同等物の減少6億27百万円、営業債権及びその他の債権の減少1億97百万円および使用権資産の増加1億65百万円であります。

 負債合計は11億73百万円(同5億55百万円減)となりました。主な増減の内訳は、営業債務及びその他の債務の減少1億15百万円および未払法人所得税の減少4億29百万円であります。

 資本合計は92億62百万円(同1億66百万円減)となりました。主な増減の内訳は、利益剰余金の増加4億81百万円および自己株式の取得6億51百万円であります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

 当第3四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末より6億27百万円減少し、73億50百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期連結累計期間における営業活動の結果、増加した資金は8億8百万円となり、前年同四半期と比べ2億31百万円減少いたしました。主な内訳は、税引前四半期利益15億60百万円、減価償却費及び償却費1億66百万円、営業債権及びその他の債権の減少1億97百万円および法人所得税の支払額9億39百万円であります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期連結累計期間における投資活動の結果、減少した資金は1億22百万円となり、前年同四半期と比べ89百万円減少いたしました。主な内訳は、有形固定資産及び無形資産の取得による支出1億59百万円および差入保証金の回収による収入49百万円であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第3四半期連結累計期間における財務活動の結果、減少した資金は13億13百万円となり、前年同四半期と比べ6億82百万円減少いたしました。主な内訳は、配当金の支払額5億67百万円、自己株式の取得による支出6億51百万円およびリース負債の支払額98百万円であります。

 

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

 

(5)研究開発活動

 該当事項はありません。