丸大食品株式会社

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食料品食肉加工プライムTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00458 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)  財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、経済活動の正常化が進み、人流やインバウンド需要の回復に加え、雇用・所得環境に改善の兆しが見られるなど、景気は緩やかに回復しております。しかしながら、世界的な金融引締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクとなるほか、物価上昇、地政学リスクの高まり、金融資本市場の変動など、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

 

当業界におきましては、個人消費やインバウンド需要に回復の動きが見られるものの、原材料費やエネルギーコスト、物流コストなどの上昇を背景とした物価上昇等の先行きへの不安から消費者の節約志向が一段と高まるなど、厳しい環境が続いております。食肉相場におきましては、国産牛肉は物価上昇に伴う販売価格の上昇により需要が減少したことなどから、前年を下回って推移しておりましたが、年末年始需要などから足もとでは前年を上回りました。米国産牛肉は生産量の減少により前年を大きく上回って推移しております。また、国産豚肉は出荷頭数の回復などの影響から前年を下回って推移している一方で、輸入豚肉は為替相場の影響などから前年を上回って推移しております。

 

このような状況のなか、当社グループは、お客様に、より安全でより安心して召し上がっていただける食品を提供する総合食品メーカーとして、真に社会的存在価値が認められる企業を目指し、企業活動を推進してまいりました。

 

    (財政状態)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、受取手形及び売掛金が97億34百万円、現金及び預金が26億12百万円、投資有価証券が24億7百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ134億19百万円増加し1,396億80百万円となりました。

負債は、支払手形及び買掛金が55億5百万円、有利子負債が33億85百万円、繰延税金負債が5億19百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ100億49百万円増加し672億96百万円となりました。

純資産は、剰余金5億円の配当や自己株式2億77百万円の取得がありましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益24億35百万円の計上やその他有価証券評価差額金16億57百万円の増加などから、前連結会計年度末に比べ33億69百万円増加し723億83百万円となりました。

 

以上の結果、自己資本比率は、前連結会計年度末から2.8%低下し、51.3%となりました。

 

 (経営成績)

当第3四半期連結累計期間における売上高は前年同期比2.7%増1,759億8百万円、営業利益は32億18百万円(前年同期は営業損失78百万円)、経常利益は35億26百万円(前年同期は経常利益2億14百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比950.7%増24億35百万円となりました。

 

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

①  加工食品事業

ハム・ソーセージ部門では、主力商品の「燻製屋」シリーズを対象とした、「燻製屋 4つの感動プレゼントキャンペーン」などの販促活動を実施し、拡販に努めました。歳暮市場の縮小などから、歳暮ギフトの売上高は伸び悩んだものの、環境に配慮したパッケージ資材を使用した「たっぷり使える」シリーズで新商品の「たっぷり使えるウインナー」を発売するなど商品拡充を図った結果、価格改定による効果もあり、当部門の売上高は前年同期比1.1%の増収となりました。

 

調理加工食品部門では、コンビニエンスストア向け商品やデザート類の売上高が堅調に推移しました。また、主力の「ビストロ倶楽部濃厚カレー」シリーズを中心にレトルトカレーの拡販に努めたほか、人気商品「スンドゥブ」シリーズにおいて「瞬ドゥブキャンペーン」を実施するなど、売上拡大に努めた結果、当部門の売上高は前年同期比5.2%の増収となりました。

 

以上の結果、加工食品事業の売上高は前年同期比3.4%増の1,173億91百万円となりました。セグメント利益は、原材料価格の上昇などのコスト増加要因があるものの、価格改定による効果や合理化などのコスト削減に努めた結果、24億23百万円(前年同期は4億82百万円の損失)となりました。

 

②  食肉事業

牛肉につきましては、外食産業向け販売が堅調に推移しましたが、消費者の節約志向の高まりから量販店向け販売が伸び悩んだことから、売上高は前年を下回りました。豚肉につきましては、外食産業向け販売が順調に推移するとともに牛肉からの需要シフトにより量販店向け販売も伸長したことから、売上高は前年を上回りました。

 

以上の結果、食肉事業の売上高は前年同期比1.4%増の584億20百万円となりました。セグメント利益は、前年同期比108.0%増の7億55百万円となりました。

 

③  その他事業

その他事業の売上高は前年同期比3.5%減の96百万円、セグメント利益は前年同期比1.5%減の39百万円となりました。

 

 

(2)  キャッシュ・フローの状況

(単位:百万円)

 

前第3四半期
連結累計期間

当第3四半期
連結累計期間

増 減 額

営業活動によるキャッシュ・フロー

△1,328

4,658

5,987

投資活動によるキャッシュ・フロー

△3,006

△4,261

△1,255

財務活動によるキャッシュ・フロー

4,411

2,215

△2,196

現金及び現金同等物の増減額

76

2,612

現金及び現金同等物の四半期末残高

8,066

9,528

1,461

 

営業活動によるキャッシュ・フローは、運転資金の増加による減少要因がありましたが、減価償却費の計上や税金等調整前四半期純利益の計上などから、46億58百万円増加しました。

投資活動によるキャッシュ・フローは、生産設備の増強・合理化や品質向上のための固定資産の取得による支出などから、42億61百万円減少しました。

財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いや自己株式の取得による支出がありましたが、有利子負債の増加などから、22億15百万円増加しました。

 

以上の結果、当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の四半期末残高は、前連結会計年度末から26億12百万円増加し、95億28百万円となりました。

 

(3)  経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

(4)  事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)  研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は5億3百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。