売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05307 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高36,537百万円(前年同期比4.6%減)、営業利益1,446百万円(前年同期比43.8%減)、経常利益965百万円(前年同期比68.3%減)となりました。減収に加え、一部の従業員に対する手当の見直し等による人件費の増加や保有する投資事業組合の運用損の発生等が影響し、減益となりました。一方、当社の連結子会社が営むスーパー事業の譲渡に伴う特別利益を1,637百万円計上しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益も1,709百万円(前年同期比6.6%減)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

① 広告プロダクション

 広告プロダクションの売上高は、前年同期に比べ4.6%増の17,730百万円となり、営業利益は前年同期に比べ1.0%減の1,048百万円となりました。株式会社ENJINの決算期を12月から3月に変更したことに伴う増収効果や、CM制作部門が当第3四半期は好調だったこともあり、増収となりましたが、利益に関しては前年同期並みとなりました。

 

② コンテンツプロダクション

 コンテンツプロダクションの売上高は、前年同期に比べ8.1%減の7,992百万円となり、営業利益は前年同期に比べ66.8%減の244百万円となりました。音響字幕制作部門において、前年同期好調だった動画配信サービス会社からの受注が減少したことに加え、全米俳優組合のストライキによる洋画、海外ドラマ、ゲーム等の製作中止や延期の影響等も加わり、減収減益となりました。

 

③ メディア

 メディアの売上高は、前年同期に比べ6.5%減の8,739百万円となり、営業利益は前年同期に比べ25.7%減の1,186百万円となりました。関連チャンネル子会社2社の決算期を12月から3月に変更したことに伴う増収効果はありましたが、前期に株式を譲渡した株式会社ザ・シネマの連結除外の影響等もあり、減収となりました。利益に関しては、関連チャンネル子会社において、費用削減に努めましたが、契約世帯数減少による影響により、減益となりました。

 

④ プロパティ

 プロパティの売上高は、前年同期に比べ38.2%減の1,368百万円となり、営業利益は90.5%減の27百万円となりました。前年同期に比べ『牙狼<GARO>』関連案件の売上等が減少したこと、また当期は出資作品の償却費が発生したこと等により、減収減益となりました。

 

⑤ 物販

 物販の売上高は、前年同期に比べ25.2%減の2,907百万円となり、営業利益は305.0%増の149百万円となりました。売上高はスーパー事業の譲渡に伴い減収となりましたが、インテリア部門の受注好調に加え、簡便法により算出した退職給付債務の減少もあり増益となりました。

 

(注)上記セグメントの売上高は、セグメント間の内部売上高を含んだ金額を記載しております。

 

 

 

(2)財政状態の状況

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における資産の残高は、98,385百万円であり、前連結会計年度末に比べ1,236百万円増加いたしました。この主な要因は、現金及び預金の増加5,136百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少5,006百万円、映像使用権の減少368百万円、仕掛品の増加3,285百万円及び土地の減少984百万円等であります。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債の残高は、18,422百万円であり、前連結会計年度末に比べ778百万円減少いたしました。この主な要因は、買掛金の減少889百万円等であります。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、79,962百万円であり、前連結会計年度末に比べ2,015百万円増加いたしました。この主な要因は、利益剰余金の増加838百万円及び為替換算調整勘定の増加1,027百万円等であります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。