株式会社ツカダ・グローバルホールディング

ブランドなど:ストリングスホテル
サービス業冠婚葬祭スタンダードTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05411 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費や民間設備投資の持ち直し及び雇用・所得環境が改善するなど、各種政策の効果が顕在化する中、全体として緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、地政学的リスクの高まりによるサプライチェーンの混乱、エネルギーコスト及び原材料価格の高騰など、先行きについては依然不透明な状況が継続しております。

このような環境の中、当社グループはブライダル市場、ホテル市場及びウェルネス&リラクゼーション(W&R)市場における新たな価値の創造、高品質かつ魅力あふれる店舗づくりと付加価値の高いサービスの提供に取り組み、多様化するお客様のニーズに的確に対応することで、売上高の拡大と収益性の向上に努めてまいりました。

ホテル事業においては、新型コロナウイルス感染症の5類への引き下げによる国内旅行客数の増加及び渡航制限解除による訪日外国人数が2百万人(日本政府観光局「訪日外国人数(2023年9月推計値)」)を超え、同数は2019年同月比96.1%まで回復いたしました。これらの影響から宿泊稼働率及び宿泊単価が上昇し、安定した状況で推移いたしました。また、婚礼事業及びホテル事業における婚礼施行件数においても、昨年まで頻発しておりました新型コロナウイルス感染症の影響による延期等もほぼなくなり平時に戻りつつあります。しかしながら、婚礼施行単価においては少人数婚礼数の増加に起因する戻りの停滞など、先行きの見通しが難しい状況にあります。

この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、39,660百万円前年同四半期比14.5%増)となり、利益面につきましては、営業利益1,530百万円前年同四半期は営業損失378百万円)、営業外収益において為替差益1,081百万円の計上により、経常利益は2,569百万円前年同四半期比19.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益については2,321百万円同707.7%増)となりました。

セグメント別の業績は次のとおりであります。

 

① 婚礼事業

当第3四半期連結累計期間においては、婚礼施行件数が7,345件(前年同四半期比0.1%減)と微減となりましたが、婚礼施行単価が前年同四半期比では緩やかな回復となり売上高は微増となりました。しかしながら、利益面においては婚礼施行単価について少人数婚礼の増加により回復途上にあり、当該事象が収益性の低下を招いたこと及びエネルギーコスト等の増加により前年同四半期比では減少することとなりました。

この結果、当セグメントの売上高は23,612百万円同2.7%増)、セグメント利益は2,100百万円同29.6%減)となりました。

 

② ホテル事業

当第3四半期連結累計期間においては、ホテル婚礼施行件数が1,169件(同1.5%増)と微増となり、宿泊稼働率及び宿泊単価についても国内旅行客数及び訪日外国人数の増加から堅調に推移し、急減したインバウンド需要についても緩やかに回復しております。

この結果、当セグメントの売上高は13,838百万円同46.8%増)、セグメント利益は919百万円前年同四半期はセグメント損失2,059百万円)となりました。

 

 

③ W&R事業

当第3四半期連結累計期間においては、複合温浴施設「美楽温泉SPA-HERBS」が「ニフティ温泉年間ランキング」全国総合第1位に選出され、来館数、売上高、セグメント利益ともに前年同四半期を上回り牽引いたしました。しかしながら、英国式リフレクソロジーサロン「クイーンズウェイ」については、施術スタッフの増員に苦戦したこと、また、不採算店舗の閉鎖等の影響により当セグメント売上高は微減となり、利益面では回復基調にありますが損失となりました。

この結果、当セグメントの売上高は2,209百万円前年同四半期比0.2%減)、セグメント損失は87百万円前年同四半期はセグメント損失263百万円)となりました。

 

資産、負債及び純資産の状況は次のとおりであります。

当第3四半期連結会計期間末における資産総額は、前連結会計年度末に比べ392百万円減少して、87,079百万円となりました。これは主に、流動資産のその他が2,854百万円増加しましたが、有利子負債の返済及び納税により現金及び預金が2,180百万円及び減価償却により有形固定資産が1,048百万円それぞれ減少したことによるものであります。

当第3四半期連結会計期間末における負債総額は、前連結会計年度末に比べ2,557百万円減少して、61,829百万円となりました。これは主に、返済により長期借入金(1年内含む)が1,360百万円及び償還により社債(1年内含む)が747百万円それぞれ減少したことによるものであります。

当第3四半期連結会計期間末における純資産総額は、前連結会計年度末に比べ2,164百万円増加して、25,250百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が1,844百万円増加したことによるものであります。この結果、自己資本比率は28.7%となり前連結会計年度末に比べ2.6ポイント増加いたしました。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3) 研究開発活動

該当事項はありません。

 

(4) 主要な設備

該当事項はありません。