売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05560 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

 当第3四半期連結累計期間(2023年4月~2023年12月)の日本経済は新型コロナウイルス感染症が5類へ移行したことに伴い経済活動が正常化致しました政府の発表によると有効求人倍率(季節調整値)は平均値が1.29倍となり前年同期の平均値と比べ、0.01ポイント低下しました。また、完全失業率(季節調整値)は平均値が2.6%となり前年同期の平均値と同水準でした前年同期と求人数はほぼ変わりませんが、大手企業を中心に昇給を実施する企業が増えており人材獲得の競争は、引き続き厳しい状況です

 人材サービス事業については、昨年度に引き続き、派遣スタッフの待遇改善に向けた施策を行いました。派遣サービスプラットフォーム「doconico(ドコニコ)」を活用した営業活動のオンライン化を進めることと、東京と神戸に設けたサポートデスクに業務を集約していくこと、生成AIであるChatGPTを活用することなどにより、事業活動の生産性を高め、コストの削減を進めました。また、来期のさらなる待遇改善に向け、派遣料金の値上げ交渉と、サポートデスクへの更なる業務集約に向けた取り組みを進めました。

 CRO事業については、国内で事業を行っている、WDBココおよびコーブリッジの業績が堅調に推移しました。海外のメドファイルズ社およびDZS社については、採算性の改善に向けた取り組みと、新規サービスの開始に向けた取り組みを進めました。また、WDBココでは、CROサービスプラットフォームの開発を引き続き進めました。

 以上の活動の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、37,286百万円(前年同期比4.3%増加)となりました。営業利益は、4,246百万円(前年同期比0.6%減少)、経常利益は、4,271百万円(前年同期比1.2%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、2,603百万円(前年同期比1.5%増加)となりました。また、当社が重視している指標である売上高営業利益率は、11.4%(前年同期は12.0%)、売上高経常利益率は、11.5%(前年同期は12.1%)となりました。派遣社員の待遇改善に伴って原価率は増加したものの、販管費率を低下させたことにより、営業利益、経常利益及び純利益は、昨年度とほぼ同水準となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次の通りであります。

(注)セグメント利益は、セグメント間取引消去前の金額であります。

 

① 人材サービス事業

 当セグメントの売上高は、32,037百万円(前年同期比4.3%増加)となりました。また、セグメント利益は、3,529百万円(前年同期比6.2%減少)となりました。減益となった要因は、派遣社員の待遇改善に伴う原価の増加、従業員の待遇改善に伴う販管費の増加であります。

 

② CRO事業

 当セグメントの売上高は、5,249百万円(前年同期比4.9%増加)となりました。また、セグメント利益は、1,085百万円(前年同期比22.3%増加)となりました。国内の業績が堅調に推移したことに加え、貸倒引当金の戻入を計上したことにより、大幅な増益となりました。

 

(2)財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末の財政状態について、総資産は37,983百万円(前連結会計年度末比1,784百万円増加)となりました。負債は、7,855百万円(前連結会計年度末比120百万円増加)となりました。また、純資産は、30,127百万円(前連結会計年度末比1,663百万円増加)となりました。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に、重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。