株式会社ティア

ブランドなど:葬儀会館ティア葬儀相談サロン
サービス業冠婚葬祭スタンダードTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05585 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

①経営成績

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ペントアップ需要の顕在化による個人消費の改善、円安を背景とするインバウンド需要の拡大等により、緩やかに回復しております。また、緩和的な金融環境や経済対策の効果、成長期待やデジタル化・環境対応による設備投資の拡大等により、今後も緩やかに回復するものとみられておりますが、海外の経済・物価・資源価格の動向、企業の賃金・価格設定行動等、先行きに対する不透明感は拭えない状況であります。

葬儀業界におきましては、葬儀に関する潜在的需要は人口動態を背景に年々増加するものと推計されておりますが、核家族化や葬祭規模の縮小等により、葬儀単価の減少傾向が続いております。また、直近の業界環境といたしましては、前年同期と比較して葬儀単価は増加する一方、葬儀件数は減少しております。

かかる環境下、当社グループは顧客満足度の向上を図るべく「明瞭な価格体系による葬儀費用の明確化」「徹底した人財教育によるサービスの向上」「ドミナント出店による利便性の向上」を戦略の基本方針とし、直営・フランチャイズ出店による徹底した差別化戦略を展開しております。

当第1四半期連結累計期間におきましては、「新生ティア」のスローガンのもと、4項目のテーマを設け8つの戦略を推進しております。新規出店の状況につきましては、直営は愛知県下に「ティア豊橋往完町」「ティア豊山」、三重県下に「ティア四日市東日野」、東京都内に「ティア東青梅」を開設いたしました。フランチャイズでは、愛知県下に「ティア豊田浄水」、富山県下に「ティア富山大泉」を開設し、これにより直営93店舗、フランチャイズ66店舗となりました。

また、当社グループは、2023年11月20日付で大阪府八尾市を中心に葬儀会館17店舗を運営する「株式会社八光殿」を中心とするグループ、愛知県豊川市を中心に葬儀会館23店舗を運営する「株式会社東海典礼」を中心とするグループをそれぞれ子会社化いたしました。これにより当社グループによる会館数は合計199店舗となりました。

売上原価におきましては、固定費は増加したものの売上高の増収効果により負担割合が低下し、経費面では、新店稼働に伴う固定費の増加や、積極的な人材確保及び賃金制度改定による人件費、人事制度改革やM&Aに伴う支払手数料等が増加いたしました。

また、中核葬儀社グループ2社を子会社化したことから、上場会社グループとしての経営統合プロセスを推進すると共に、シナジー効果を生み出すべく体制を構築しております。

この結果、当第1四半期連結累計期間における売上高は37億94百万円(前年同期比4.6%増)となり、売上原価率は前年同期と比べ0.6ポイント低下し、販売費及び一般管理費は前年同期比19.9%増となりました。これにより、営業利益は2億60百万円(同32.9%減)、経常利益では2億54百万円(同35.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億47百万円(同43.5%減)となりました。

セグメントの業績は次のとおりであります。

(a)葬祭事業

当第1四半期連結累計期間におきましては、直営会館では「ティアの会」会員数の拡大を図るべく、各種会館イベントや提携団体・企業向けの営業等に取り組んでまいりました。葬儀件数におきましては、既存店は概ね前年同期並みとなったものの、新たに開設した会館の稼働により、前年同期比2.8%増の3,899件となりました。葬儀単価におきましては、葬儀付帯品の単価は増加したものの、祭壇売上、供花売上の単価がそれぞれ低下し、前年同期と同水準となりました。この結果、売上高は36億44百万円(同4.2%増)、営業利益は6億95百万円(同8.2%増)となりました。

(b)フランチャイズ事業

当第1四半期連結累計期間におきましては、FC会館が前年同期と比べ8店舗増加したことによりロイヤリティ売上が増加し、またFC会館への物品販売も増加いたしました。この結果、売上高は1億49百万円(同16.8%増)、営業利益は23百万円(同31.9%増)となりました。

 

②財政状態

(資産)

当第1四半期連結会計期間末における流動資産は50億84百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億97百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が9億67百万円、売掛金及び契約資産が1億18百万円増加したことによるものであります。固定資産は211億15百万円となり、前連結会計年度末に比べ96億26百万円増加いたしました。これは主にのれんが68億89百万円、有形固定資産が23億73百万円増加したことによるものであります。

この結果、総資産は、262億円となり、前連結会計年度末に比べ108億23百万円増加いたしました。

(負債)

当第1四半期連結会計期間末における流動負債は150億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ103億29百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が95億57百万円、契約負債が4億4百万円増加したことによるものであります。固定負債は33億28百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億71百万円増加いたしました。これは主に資産除去債務が4億17百万円、長期借入金が90百万円増加したことによるものであります。

この結果、負債合計は、183億97百万円となり、前連結会計年度末に比べ109億円増加いたしました。

(純資産)

当第1四半期連結会計期間末における純資産合計は78億2百万円となり、前連結会計年度末に比べ77百万円減少いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益1億47百万円及び剰余金の配当2億24百万円があったことによるものであります。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(3)重要な会計方針及び見積り

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計方針及び見積りの記載について重要な変更はありません。

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

(5)研究開発活動

該当事項はありません。

(6)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設等について、当第1四半期連結累計期間に著しい変更があったものは、次のとおりであります。

重要な設備の新設

会社名

事業所名

所在地

セグメントの名称

設備の内容

投資予定金額

資金調達方法

着手及び完了

予定年月

完成後の増加能力

総額

(百万円)

既支払額

(百万円)

着手

完了

当社

ティア

四日市内部

(注)

三重県

四日市市

葬祭事業

葬祭ホール

72

40

借入金

2023年

12月

2024年

3月

葬儀施行

件数の増加

当社

ティア

野田愛宕

(注)

千葉県

野田市

葬祭事業

葬祭ホール

72

40

借入金

2023年

12月

2024年

4月

葬儀施行

件数の増加

当社

ティア

青梅河辺

(注)

東京都

青梅市

葬祭事業

葬祭ホール

57

借入金

2024年

1月

2024年

4月

葬儀施行

件数の増加

当社

ティア

鈴鹿神戸

(注)

三重県

鈴鹿市

葬祭事業

葬祭ホール

72

借入金

2024年

1月

2024年

5月

葬儀施行

件数の増加

(注)当第1四半期連結会計期間に新設が決まった設備であります。

また、当第1四半期連結累計期間において、大阪府八尾市を中心に葬儀会館を運営する株式会社八光殿を中心とするグループ、愛知県豊川市を中心に葬儀会館を運営する株式会社東海典礼を中心とするグループを連結の範囲に含めており、それぞれの保有する設備が当社グループの主要な設備となりました。