株式会社ワイズテーブルコーポレーション

ブランドなど:XEXSALVATORE CUOMO
小売業飲食店スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03428 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、2023年3月にマスクの着用が個人の判断に委ねられたこと、5月に新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが変更されたこと等により経済活動の正常化が進んだ一方、円安の進行やウクライナ情勢、イスラエル・パレスチナ情勢等に起因した物価上昇等もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況です。

外食業界におきましては、消費者の外食需要が経済活動の正常化につれて回復してきたものの、2023年7月から8月にかけての猛暑や新型コロナウイルス感染症の感染拡大等による減速もみられました。人手不足や食材費等の価格高騰も続いており、事業環境は依然として厳しい状況です。

このような状況の下、当社グループは、人手不足、コスト高騰、そして事業環境の変化といった課題への対応に取り組んでまいりました。

当第3四半期連結累計期間におきましては、外食需要の回復や国内外からの旅行客の増加等により売上高は好調に推移してまいりました。8月及び9月においては、昨年から続く物価上昇に加え、猛暑や、新型コロナウイルス感染症の陽性者数の増加等によって消費者の外食需要が減退し、売上高が伸び悩みましたが、10月以降は再び回復基調となりました。なお、前年同期との比較におきましては、前年同期はコロナ禍の影響を強く受けた状況であったことから、売上高、利益ともに大幅に回復しております。

これらの結果、売上高は8,301百万円(前年同期比17.6%増加)、営業利益は111百万円(前年同期は営業損失401百万円)となりました。また、営業外収益として持分法による投資利益45百万円を計上したこと等により、経常利益は194百万円(前年同期比141.6%増加)となりました。特別損失として減損損失192百万円を計上したこと等により、親会社株主に帰属する四半期純損失は30百万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失150百万円)となりました。

当第3四半期連結累計期間におけるセグメントの状況は次の通りであります。

①XEXグループ

「XEX」をはじめとする高級レストラン事業であるXEXグループについては、引き続き、高付加価値化の方針のもとでブランド力向上のための企画や、インバウンド需要の取り込みに取り組んでまいりました。当第3四半期連結累計期間におきましては、8月及び9月にかけては、物価上昇や猛暑、新型コロナウイルス感染症の陽性者数の増加等の影響により売上が落ち込みましたが、10月以降は堅調に推移しております。なお、前年同期との比較におきましては、前年はコロナ禍の影響を強く受けていたことから、売上高は大幅に増加しております。

この結果、当第3四半期連結累計期間の同グループの売上高は3,294百万円(前年同期比20.7%増加)、営業利益は255百万円(前年同期比397.5%増加)となりました。なお、店舗数は直営店9店舗となりました。

②カジュアルレストラングループ

カジュアルレストラングループについても、付加価値の向上と客単価の引き上げに努めてまいりました。イートインの営業につきましては、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けの変更により、都心部に出勤する方が増加し、また企業における外食に関するルールの緩和が進んだ結果、順調に回復してまいりました。XEXグループ同様、8月及び9月には停滞したものの、10月以降は回復に転じました。デリバリーの営業につきましては、外食需要の回復に伴って需要が低下したことに加え、デリバリーを行う人手の不足もあり、売上高はコロナ禍前である2019年の水準を下回りました。

この結果、当第3四半期連結累計期間の同グループの売上高は5,006百万円(前年同期比15.6%増加)、営業利益は506百万円(前年同期比205.6%増加)となりました。

店舗の状況につきまして、出退店では、「PIZZA SALVATORE CUOMO おもろまち」を新規に出店する一方、直営店「SALVATORE CUOMO & BAR 蒲田」及び「STEAK THE FIRST 北新地」、並びにFC店「PIZZA SALVATORE CUOMO 三井アウトレットパーク北陸小矢部」及び「SALVATORE CUOMO & BAR 万座ビーチ」を閉店いたしました。また、FC店であった「PIZZA SALVATORE CUOMO センター南」及び「PIZZA SALVATORE CUOMO 綱島」を直営化し、それぞれ、「PIZZA & PASTA SALVATORE センター南」及び「SALVATORE CUOMO & BAR 綱島」としてリニューアルオープンいたしました。直営店であった「PIZZA SALVATORE CUOMO 代々木」はFC企業に売却し、「SALVATORE CUOMO & BAR 代々木」としてリニューアルオープンいたしました。このほか、直営店「STEAK THE FIRST 高田馬場」の業態を変更し、「SALVATORE CUOMO & GRILL 高田馬場」としてリニューアルオープンいたしました。店舗数は直営店38店舗、FC店28店舗となりました。

③その他

その他は、人材派遣事業(ただし同事業は休眠中)により構成されております。当第3四半期連結累計期間の同グループの売上高は-百万円(前年同期は売上高-百万円)、営業損失は1百万円(前年同期は営業損失1百万円)となりました。

 

(2)財政状態

①資産の状態

当第3四半期連結会計期間末における流動資産は2,966百万円となり、前連結会計年度末に比べ86百万円減少いたしました。これは主として、短期借入金を返済したこと等による現金及び預金の減少206百万円、売上高の増加等による売掛金の増加167百万円等によるものです。固定資産は1,807百万円となり、前連結会計年度末に比べ160百万円減少いたしました。これは主として、減損損失及び減価償却費を計上したこと等による建物及び構築物の減少41百万円、返済を受けたことによる長期貸付金の減少60百万円等によるものです。

この結果、総資産は4,774百万円となり、前連結会計年度末に比べ246百万円減少いたしました。

②負債の状態

当第3四半期連結会計期間末における流動負債は1,888百万円となり、前連結会計年度末に比べ570百万円減少いたしました。これは主として、返済による短期借入金の減少721百万円及び1年内返済予定の長期借入金の減少76百万円、仕入高の増加による買掛金の増加99百万円、営業活動の活発化等による未払金の増加125百万円等によるものです。固定負債は2,613百万円となり、前連結会計年度末に比べ355百万円増加いたしました。これは主として、金融機関借入金の返済期間を長期化したことによる長期借入金の増加370百万円等によるものです。

この結果、負債合計は4,501百万円となり、前連結会計年度末に比べ215百万円減少いたしました。

③純資産の状態

当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は272百万円となり、前連結会計年度末に比べ30百万円減少いたしました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上30百万円等によるものです。

この結果、自己資本比率は5.7%(前連結会計年度末は6.0%)となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。なお、当第3四半期連結会計期間末における有利子負債残高は1,996百万円であり、負債・純資産合計に占める割合は41.8%となっております。

 

(4)継続企業の前提に関する重要事象等を解消するための対応策

当社グループには、「第2〔事業の状況〕1〔事業等のリスク〕」に記載の通り、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。

このような事象又は状況を解消するための課題として、当社グループは、人手不足への対応、コスト高騰への対応、事業環境の変化への対応、及び出退店の意思決定にかかる精度向上の四点を認識しております。

まず人手不足への対応につきましては、給与制度の一部見直しや、老朽化した店舗設備の更新による労働環境の改善、積極的な採用活動等を進めております。十分な人材を確保するには時間を要するものと見込まれるため、引き続き、採用活動の強化や人事制度の見直し等を行ってまいります。第二に、コスト高騰につきましては、メニューの見直し等により一定程度影響を吸収できておりますが、今後も価格上昇が続くと見込まれることから、一層の努力を続けてまいります。第三に、事業環境の変化につきましては、経済活動の正常化が進む中で、外食需要に生じる変化にいち早く対応できるよう、顧客の動向の把握に注力してまいります。第四に、出退店の意思決定にかかる精度向上につきましては、出店を判断する際に作成する事業計画をより精緻化するとともに、実績の検証や必要に応じた改善策の検討・実施により早期に取り組み、適時的確に出退店の判断を行うことができるよう努めてまいります。

 

(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金調達の基本的な方針について重要な変更はありません。

 

 

(6)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次の通りであります。

新設

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備

内容

投資金額

資金調達方法

着手及び完了

年月

完成後の増加能力

増加客席

総額

(百万円)

既支払額

(百万円)

着手

完了

㈱ワイズテーブルコーポレーション

PIZZA & PASTA SALVATORE センター南

(神奈川県横浜市)

カジュアルレストラングループ

店舗設備

18

18

自己資金

2023.3

2023.4

37席

㈱ワイズテーブルコーポレーション

SALVATORE CUOMO & BAR 綱島

(神奈川県横浜市)

カジュアルレストラングループ

店舗設備

8

8

自己資金

2023.6

2023.8

31席

 

 

(7)生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、来店客数が増加し売上高が回復した結果、仕入及び販売の実績が、前年同期の実績に比べて増加しております。詳細につきましては、「第2〔事業の状況〕2〔経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析〕(1)経営成績の状況」に記載の通りであります。

 

(8)研究開発活動

該当事項はありません。