株式会社ワイズテーブルコーポレーション

ブランドなど:XEXSALVATORE CUOMO
小売業飲食店スタンダード

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E03428 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、賃上げの動きや訪日外国人旅行者数の増加など前向きな動きがみられましたが、円安の進行やウクライナ情勢、イスラエル・パレスチナ情勢等に起因した物価上昇等もあり、景気の先行きは依然として不透明です。

外食産業におきましては、経済活動の正常化に伴う消費者の外食需要の増加に加え、インバウンド需要もあり回復の傾向が続いております。一方で、人材不足や食材費等の価格高騰は厳しさを増しており、事業環境は引き続き厳しい状況です。

このような状況の下、当社グループは、高付加価値化、インバウンド需要の取り込み、和食事業の強化、カジュアルイタリアン事業の展開、そして人材不足・コスト高騰への対応といった課題に取り組んでまいりました。

当第1四半期連結累計期間におきましては、外食需要の回復やインバウンド需要の増加等により売上高は好調に推移いたしました。特にインバウンド需要の増加の影響は大きく、当第1四半期連結累計期間を通じて、売上高は前年同期を上回って推移いたしました。前年同期に計上した助成金収入の剥落はありましたが、増収の効果により、各段階損益も前年同期を大きく上回りました。

これらの結果、売上高は3,086百万円(前年同期比8.6%増加)、営業利益は142百万円(前年同期比27.5%増加)となりました。経常利益は143百万円(前年同期比26.1%増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は128百万円(前年同期比59.0%増加)となりました。

当第1四半期連結累計期間におけるセグメントの状況は次の通りです。

①XEXグループ

「XEX」をはじめとする高級レストラン事業であるXEXグループについては、引き続き、高付加価値化の方針のもとでブランド力向上のための企画や、インバウンド需要の取り込みに取り組んでまいりました。インバウンド需要が堅調であったことに加え、企業パーティー等の獲得も好調で、売上高は前年同期を上回って推移いたしました。

この結果、当第1四半期連結累計期間の同グループの売上高は1,247百万円(前年同期比11.4%増)、営業利益は148百万円(前年同期比37.3%増)となりました。店舗数は直営店9店舗となりました。

②カジュアルレストラングループ

カジュアルレストラングループについても、付加価値の向上と客単価の引き上げに努めてまいりました。イートインの営業につきましては、経済活動の正常化が定着したことにより堅調に推移いたしました。特に3月は、歓送迎会等の需要の多い時期であることもあり、都心部の大型店の売上高が好調でした。デリバリーの営業につきましては、外食需要の回復に伴って需要は低下傾向にあり、売上高が前年同期を下回る状況が続きました。

この結果、当第1四半期連結累計期間の同グループの売上高は1,839百万円(前年同期比6.8%増)、営業利益は226百万円(前年同期比6.5%増)となりました。

店舗の状況につきまして、2024年4月に、直営店「SALVATORE CUOMO Cafe テラスモール湘南」、FC店「La Stagione 軽井沢」をそれぞれ新規に出店いたしました。また、2024年3月に、直営店「THE GRILL SEASONING & HERBS」の業態を変更し、「PIZZERIA MANCINI TOKYO」としてリニューアルオープンいたしました。2024年5月には直営店「SALVATORE CUOMO & BAR 千葉」をFC企業に売却し、直営店「PIZZA SALVATORE CUOMO 三鷹」を閉店いたしました。店舗数は直営店37店舗、FC店30店舗となりました。

③その他

その他は、人材派遣事業(ただし同事業は休眠中)により構成されております。当第1四半期連結累計期間の同事業の売上高は-百万円(前年同期は-百万円)、営業損失は0百万円(前年同期は営業損失0百万円)となりました。

 

(2)財政状態

①資産の状態

当第1四半期連結会計期間末における流動資産合計は3,002百万円となり、前連結会計年度末に比べ194百万円増加いたしました。これは主として、売上高の増加による売掛金の増加121百万円等によるものです。固定資産合計は1,922百万円となり、前連結会計年度末に比べ14百万円増加いたしました。これは主として、新規出店・店舗業態変更等を行ったことによる建物及び構築物の増加24百万円、敷金及び保証金の増加10百万円、関係会社長期貸付金のうち1年以内に回収予定の金額を流動資産に振り替えたことによる長期貸付金の減少20百万円等によるものです。

この結果、総資産は4,924百万円となり、前連結会計年度末に比べ209百万円増加いたしました。

②負債の状態

当第1四半期連結会計期間末における流動負債合計は1,867百万円となり、前連結会計年度末に比べ142百万円増加いたしました。これは主として、仕入高の増加による買掛金の増加86百万円、営業活動の活発化に伴う未払金の増加45百万円等によるものです。固定負債合計は2,510百万円となり、前連結会計年度末に比べ61百万円の減少となりました。これは主として、長期借入金のうち1年以内に回収予定の金額を流動負債に振り替えたことによる減少55百万円等によるものです。

この結果、負債合計は4,378百万円となり、前連結会計年度末に比べ80百万円増加いたしました。

③純資産の状態

当第1四半期連結会計期間末における純資産は546百万円となり、前連結会計年度末に比べ129百万円の増加となりました。これは主として、親会社株主に帰属する四半期純利益128百万円を計上したこと等によります。

この結果、自己資本比率は11.1%(前連結会計年度末は8.9%)となりました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。なお、当第1四半期連結会計期間末における有利子負債残高は1,866百万円であり、負債・純資産合計に占める割合は37.9%となっております。

 

(4)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの資本の財源及び資金調達の基本的な方針について重要な変更はありません。

 

(5)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第1四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。

新設

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備

内容

投資金額

資金調達方法

着手及び完了

年月

完成後の増加能力

増加客席

総額

(百万円)

既支払額

(百万円)

着手

完了

ワイズテーブルコーポレーション

SALVATORE CUOMO Cafe テラスモール湘南

(神奈川県藤沢市)

カジュアルレストラングループ

店舗設備

35

31

自己資金

2024.2

2024.3

100席

ワイズテーブルコーポレーション

A destra Salvatore

(東京都23区内)

カジュアルレストラングループ

店舗設備

34

2

自己資金

2024.5

2024.6

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。