売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00453 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績の分析

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による行動制限の緩和が一層進み、経済活動の正常化による個人消費持ち直しの動きが見られました。しかしながら、長期化するウクライナ情勢及び緊迫化する中東情勢を背景とした資源・資材価格の高騰やエネルギー価格の高止まりが続いているほか、物価上昇や為替変動、世界的な金融引締めによる景気への影響が懸念されるなど、先行き不透明な状況が継続しております。

 このような環境のもと、昨年10月に実施した一部商品の価格改定から1年経過した当第3四半期におきましても、積極的な営業活動や根強いファンに支えられ売上高は好調に推移いたしました。主力商品であるミートボール等食肉加工品につきましては、季節や時機に合わせた営業活動に加え「イシイのミートボール×うたのおねえさん 小野あつこさん」お料理応援キャンペーンをはじめとした施策の展開により売り場を確保・活性化することができたほか、各種プライベートブランド商品も堅調に推移したことで売上高が増加いたしました。地域商品につきましては、各地域の旬の素材を活かしたハンバーグシリーズを中心に、上期に拡大した商品取扱店及び売り場を維持することにより売上高は堅調に推移しました。一方で、正月料理につきましては、年末年始におけるライフスタイルの多様化への対応を試みたものの、原価高騰による価格上昇が影響し売上高は減少となりました。

 また、販売費及び一般管理費につきましては、持続的な組織力向上を実現するために必要な人財の採用及び賃金上昇の気運や生活防衛の観点から2年続けてベースアップを実施したことにより人件費が増加しております。一方で、水道光熱費及び燃料費につきましては依然高騰しているものの、前年同時期の単価比較では下落に転じたこと及び使用量削減に取り組んだことにより減少いたしました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は79億31百万円(前年同期比7億69百万円増)となり、売上総利益は28億34百万円(前年同期比6億26百万円増)となりました。販売費及び一般管理費は23億28百万円(前年同期比2億5百万円増)となり、5億6百万円の営業利益(前年同期比4億21百万円増)となりました。また、経常利益は5億36百万円(前年同期比4億31百万円増)となりました。これに特別利益、特別損失及び法人税等を加減した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億6百万円(前年同期比2億19百万円増)となりました。

 

 製品別業績の概況は、次のとおりであります。

 

(単位:千円)

 

製品別売上高

前第3四半期連結累計期間

(2022.4.1~2022.12.31)

当第3四半期連結累計期間

(2023.4.1~2023.12.31)

比較増減

 

金額

構成比

金額

構成比

金額

前年

同期比

 

 

 

 

食肉加工品
(ハンバーグ・ミートボール他)

5,957,338

83.2

6,772,669

85.4

815,330

113.7

惣菜

482,923

6.7

453,435

5.7

△29,488

93.9

正月料理

299,541

4.2

264,649

3.3

△34,891

88.4

地域商品

226,754

3.2

263,289

3.3

36,534

116.1

非常食

132,268

1.8

107,964

1.4

△24,303

81.6

配慮食(食物アレルギー・減塩他)

36,776

0.5

32,983

0.4

△3,792

89.7

その他

26,386

0.4

36,497

0.5

10,110

138.3

合計

7,161,989

100.0

7,931,489

100.0

769,500

110.7

 

 

 

 

 

② 財政状態の状況

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は77億36百万円(前連結会計年度末比10億28百万円増)となりました。主な要因は、現金及び預金の増加4億27百万円、売掛金の増加4億30百万円、無形固定資産の増加48百万円、投資有価証券の増加85百万円であります。

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債は45億63百万円(前連結会計年度末比7億32百万円増)となりました。主な要因は、買掛金の増加3億78百万円、未払費用の増加2億71百万円であります。

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は31億72百万円(前連結会計年度末比2億96百万円増)となりました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上3億6百万円、配当金の支払50百万円、その他有価証券評価差額金の増加58百万円であります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は23億72百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億27百万円の増加となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動により増加した資金は8億42百万円(前年同期は2億45百万円の増加)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益の計上、減価償却費の計上、売上債権の増加、仕入債務の増加であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により減少した資金は2億97百万円(前年同期は2億39百万円の減少)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出、無形固定資産の取得による支出であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により減少した資金は1億16百万円(前年同期は1億30百万円の増加)となりました。主な要因は、自己株式の取得による支出、短期借入れによる収入、短期借入金の返済による支出、配当金の支払額であります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた問題はありません。

 また、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの会社の支配に関する基本方針については重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は15百万円であります。