株式会社ロック・フィールド

ブランドなど:RF1神戸コロッケVEGETERIAいとはん融合グリーングルメ
食料品スーパープライムTOPIX Small 1

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00482 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。なお、当第3四半期連結累計期間は、四半期連結キャッシュ・フロー計算書を作成していないため、キャッシュ・フローの状況に関する記載はしておりません。

 

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年5月1日~2024年1月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行に伴う個人消費の持ち直しにより緩やかに回復しているものの、緊迫した世界情勢に加え、中国経済の先行き懸念など海外景気の下振れリスクにより依然として不透明な状況が続いております。

中食・惣菜業界におきましても、エネルギーや原材料価格に加え、物流費や人件費の上昇を商品価格に転嫁する動きも見られ、消費者の支出意欲が減退するなど、引き続き厳しい状況となっております。

このような状況のもと、当社グループにおきましては、2023年4月期を始期とする3ヶ年の中期経営計画達成へ向け、「商品力・技術力の進化」「新たな顧客接点の拡充」「経営基盤の強化」の3つの基本戦略の取り組みを推進しております。「新たな顧客接点の拡充」の一環として、会員サイト「ロック・フィールドメンバーズ」においては、ご自宅へお届け可能なクリスマス・年末年始のWEB予約商品の拡充やオンラインショップの利便性の向上によって、予約購入が伸びるとともに、会員数も2024年1月末時点で23.8万名を超え前年同時点と比べて2.6倍に増加いたしました。

 

 業態別の売上は次のとおりであります。なお、前連結会計年度末より、「ブランド別」を「業態別」と表示して

おりますが、売上高の集計方法に変更はありません。

業態

2023年4月期

第3四半期(連結)

2024年4月期

第3四半期(連結)

対前期比

売上

構成比

売上

構成比

 

 

百万円

百万円

 

サラダ

12,953

34.0

12,997

33.1

100.3

RF1

フライ

4,267

11.2

4,674

11.9

109.5

 

その他惣菜

6,373

16.8

6,407

16.3

100.5

 

小計

23,594

62.0

24,079

61.3

102.1

グリーン・グルメ

 

7,581

19.9

7,738

19.7

102.1

いとはん

2,636

6.9

2,804

7.1

106.4

神戸コロッケ

2,177

5.7

2,280

5.8

104.7

融合

 

720

1.9

734

1.9

101.9

ベジテリア

590

1.6

663

1.7

112.4

外販(卸)※

 

465

1.2

585

1.5

125.9

その他

 

304

0.8

403

1.0

132.4

合計

38,070

100.0

39,290

100.0

103.2

 ※ 2023年4月期第3四半期において「その他」として集計しておりました「外販(卸)」の売上高の金額的重要

  性が増したため、前連結会計年度末より独立した項目へ変更していることから、2023年4月期第3四半期の数

  値を変更後の区分に組み替えております。

 

 

 

 

主な業態別の概況は次のとおりであります。

「RF1」におきましては、クリスマス・年末年始に「待っていた時間が、輝きはじめる。」をテーマに、大切な人との集いの時間を楽しんでいただくためのサラダや料理・オードブルなどの提案を行いました。また、「野菜、“才”発見。」をテーマに、「兵庫県丹波篠山産山の芋のサラダ」や「京野菜入り 緑の30品目サラダ」など、旬の野菜やこだわり素材の魅力を伝える商品を提案し、売上高は24,079百万円(前年同期比2.1%増)となりました。

 

「グリーン・グルメ」におきましては、気温が下がり始める11月には「多彩な野菜のひとり鍋。」として「鶏団子と生姜の豆乳胡麻スープ鍋」など温めて美味しい商品を、12月には「集う歓びを、もっと自由に。」をテーマに、セレクトショップとして「RF1」「いとはん」「融合」の特別商品の提案を行い、売上高は7,738百万円(前年同期比2.1%増)となりました。

 

「いとはん」におきましては、旬の素材を活かした和さらだや料理を提案するとともに、「和で祝う 迎春」をテーマに、「迎春福雅」をはじめとした伝統のおせち料理はもちろん、「昆布〆ひらめと冬根菜 和のお祝いカルパッチョ」など彩り豊かな和さらだ、「比内地鶏の京湯葉鍋」など心までほっとするお鍋など、年の瀬も三が日も楽しめる迎春特別商品の提案を行い、売上高は2,804百万円(前年同期比6.4%増)となりました。

 

「神戸コロッケ」におきましては、「徳島県産れんこんのコロッケ」や「愛媛県産里芋のコロッケ」など季節素材を使用したコロッケの提案を行うとともに、クリスマスには「クリスマス わくわく オクリマス」をテーマに、「トリュフ香る 牛タンシチューコロッケ」など、食卓に華やかさを添えるコロッケを提案し、売上高は2,280百万円(前年同期比4.7%増)となりました。

 

「融合」におきましては、「アジア好きがとまらない!」「ディープな美味 魅惑のアジア 韓国×台湾」などのテーマ販促を実施するとともに、「美味多彩なアジアで愉しむ初春。」をテーマに、「新年の宴 美酒佳肴 中華セット」や「迎春 美味十五楽膳」など、華やかなアジアの美味を楽しめる迎春特別商品の提案を行い、売上高は734百万円(前年同期比1.9%増)となりました。

 

「ベジテリア」におきましては、ケールと季節素材を組み合わせた「フレッシュケール&シルバーベル」「フレッシュケール&葉とらずりんご」や、旬の限定素材を使用した「芳醇な香り 山形のラ・フランス」「福岡の香る柑橘『果のしずく』」などの提案を行い、売上高は663百万円(前年同期比12.4%増)となりました。

 

「外販(卸)」におきましては、冷凍食品ブランド「RFFF(ルフフフ)」及び「神戸コロッケ」について、ECサイトや地域密着型の小売店を中心に、引き続き取引先及び取扱い店舗を積極的に拡大し、売上高は585百万円(前年同期比25.9%増)となりました。

 

「その他」におきましては、ロック・フィールド オンラインショップにて、冷凍食品ブランド「RFFF」の認知向上策として「RFFF 選りすぐりの美味しさ体験セット」や「RFFF福袋 海老づくしアソート」などの商品提案を行うとともに、メンバーズ会員との継続的な関係づくりを目的に1月から定期便シリーズ「毎月とどく、美食便」「うつわと料理の定期便」の展開を開始しました。また、連結子会社である岩田(上海)餐飲管理有限公司におきましては、根強い不動産市況の先安観を背景に、個人消費の減退による来店客数の減少があるものの、前年同期の上海市のロックダウンによる営業停止の反動増となり、売上高は403百万円(前年同期比32.4%増)となりました。

 

以上の結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の売上高は39,290百万円(前年同期比3.2%増)、営業利益は1,613百万円(前年同期比23.0%増)、経常利益は1,664百万円(前年同期比22.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,099百万円(前年同期比25.5%増)となりました。

 

なお、当社グループは惣菜事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

 

 

(2)財政状態の状況

 当第3四半期連結会計期間末の資産合計は前連結会計年度末と比べて24百万円減少し、36,021百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加137百万円や、売掛金の減少12百万円、その他の増加47百万円等による流動資産の増加181百万円及び、有形固定資産の減少287百万円や無形固定資産の増加110百万円、投資その他の資産の減少29百万円による固定資産の減少206百万円によるものであります。

 負債合計は前連結会計年度末と比べて650百万円減少し、6,236百万円となりました。これは主に、買掛金の減少221百万円や、賞与引当金の減少375百万円、1年内返済予定の長期借入金の減少155百万円等による流動負債の減少915百万円及び、長期借入金の増加250百万円等による固定負債の増加264百万円によるものであります。

 純資産合計は前連結会計年度末と比べて626百万円増加し、29,785百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の増加1,099百万円や、配当金の支払による利益剰余金の減少585百万円、その他有価証券評価差額金の増加95百万円等によるものであります。

 以上の結果、自己資本比率は82.7%、1株当たり純資産額は1,119円50銭となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は105百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)経営成績に重要な影響を与える要因

当第3四半期連結累計期間において、新たに経営成績に重要な影響を与える事象は発生しておりません。

 

(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当社グループは、主に百貨店との売上に関する契約等に基づき安定的に売上金の回収を行っております。また、直営店におきましては現金販売が中心となっているため、早期にキャッシュの回収を行うことができ、それにより仕入及び人件費の支払に関する運転資金は売上金の回収から得られたキャッシュから支出可能な状況にあります。