売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E35028 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。なお、当社は、第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。

 

(1) 業績の状況

当第2四半期連結累計期間においては、企業収益を中心として景気が緩やかに回復しました。景気の先行きとしては、雇用・所得環境が改善する中で、各種政策の効果もあり、緩やかな回復の継続が期待されます 。他方、世界的な金融引き締めや中国経済の先行き懸念など、海外経済の下振れが景気を下押しするリスクもあり、物価上昇、中東情勢や金融資本市場の変動などと併せて注視していく必要があります。また、令和6年能登半島地震の影響にも十分留意する必要があります。

当社グループがターゲットとする中古マンション市場においては、景気の緩やかな回復も後押しし、2024年1月度の首都圏中古マンションの成約件数は2,711件(前年同月比5.0%増)と、2023年6月以降8カ月連続で前年同月を上回りました。同月の成約㎡単価は75.98万円(同11.2%増)と45カ月連続、成約価格は4,860万円(同13.7%増)と44カ月連続でそれぞれ前年同月を上回って推移しています。また、首都圏中古マンションの在庫件数は新型コロナウイルス感染症の影響で底打ちした2021年6月(33,641件)以降復調傾向にあり、2024年1月は47,449件と、24カ月連続で前年同月を上回っています。

このような経済環境のもと、当社グループは、主力事業であるcowcamo(カウカモ)事業において、営業活動やマーケティング活動などにおける生産性向上に最注力し、サービス改善や組織体制の強化を通じた事業規模の拡大を推進してまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は2,045,182千円、営業利益は37,044千円、経常利益は23,436千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は123,318千円となりました。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりです。

 

① cowcamo(カウカモ)事業

当セグメントにおいては、主に中古・リノベーション住宅のオンライン流通プラットフォームcowcamoの運営を通じて、中古・リノベーション住宅の仲介を行っております。当事業に係る外部環境は、新築マンション価格の高止まりを受けた中古マンション流通の拡大及びリノベーションに対する顧客認知の高まりにより、継続的な拡大基調にあります。

このような環境のもと、事業のさらなる成長に向け、プロダクトおよびサービスの改善やデジタルマーケティングを中心とした広告活動、物件案内を行う営業人員の採用・教育、業務システムの開発などに取り組んでまいりました。

この結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は1,958,230千円、セグメント利益は424,274千円となりました。

 

② 不動産企画デザイン事業

当セグメントにおいては、主にオフィス設計を中心とした設計・空間プロデュースの受託事業及びコワーキングスペース・ワークプレイスレンタルサービスの運営事業から構成されております。

当社は、2023年11月1日付で、不動産企画デザイン事業を会社分割(簡易新設分割)により新設会社に承継させたうえで、新設会社の株式の全てを当社の共同創業者である中村真広氏に譲渡しました。つきまして、第2四半期連結会計期間以降は当セグメントにおける売上および利益の計上はありません。

当第2四半期連結累計期間の売上高は86,951千円、セグメント利益は8,296千円となり、第1四半期連結累計期間から変更はありません。

 

(2) 財政状態の分析

(資産の部)
 当第2四半期連結会計期間末における総資産は3,474,043千円となりました。

 流動資産は3,218,071千円となり、その主な内訳は、現金及び預金1,425,961千円、売掛金及び契約資産23,543千円、販売用不動産1,652,931千円です。

 固定資産は255,972千円となり、その内訳は、有形固定資産120,292千円、投資その他の資産135,679千円です。

 

(負債の部)

 当第2四半期連結会計期間末における負債合計は1,788,492千円となりました。

 流動負債は1,192,096千円となり、その主な内訳は、短期借入金445,688千円、1年内償還予定の社債110,000千円、1年内返済予定の長期借入金399,472千円です。

 固定負債は596,396千円となり、その主な内訳は、社債104,000千円、長期借入金492,396千円です。

 
(純資産の部)
 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,685,551千円となりました。その主な内訳は、資本金54,804千円、資本剰余金1,605,499千円、利益剰余金△35,274千円です。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

 

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,379,953千円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果支出した資金は891,632千円となりました。これは主に、棚卸資産の増加817,247千円などの資金減少要因が、税金等調整前四半期純利益125,896千円などの資金増加要因を上回ったことによります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果得られた資金は143,336千円となりました。これは主に、関係会社株式売却による収入97,000千円、投資有価証券売却による収入53,534千円などによります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果得られた資金は391,173千円となりました。これは主に、短期借入金の増加372,688千円、長期借入れによる収入102,500千円などによります。