売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E02548 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。

 

(1)  財政状態及び経営成績の状況

 1.経営成績

当第1四半期連結累計期間における世界経済は、各国の金融引き締め、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化や中東情勢悪化など地政学的リスクの高まり、中国経済の回復の遅れ等、依然として先行き不透明な状況が続いていますが、足もとでは緩やかな景気回復が進んでいます。

当社グループがビジネスを展開する地域別に概観すると、米国では、個人消費・住宅投資が堅調に推移するなか、景況感が改善しています。中国では、低調な不動産投資や高止まりする失業率等を懸念材料として景況感が悪化しているものの、その他アジア各国の景気は概ね緩やかに回復しています。日本では、インフレ率の高止まりがみられるものの、堅調な個人消費・自動車生産等を背景に、景気は回復基調にあります。

このような環境下、当社グループの当第1四半期連結累計期間の売上高は33,075百万円(前年同四半期比5.3%増)営業利益は2,305百万円(前年同四半期比17.6%増)経常利益は2,233百万円(前年同四半期比34.0%増)親会社株主に帰属する四半期純利益は1,373百万円(前年同四半期比14.5%増)となりました。

 

セグメントの業績は以下のとおりです。

① 化成品

ゴム関連商品は、自動車の国内生産好転により、顧客の部品在庫消化が進み、原材料需要は回復傾向にあるものの、円安による仕入価格高騰の影響もあり、売上、利益ともに前期比減少しました。

化学品関連商品は、主力商材の好調や新規商材の取扱開始、価格見直しによる利益率の改善などが進み、売上、利益ともに好調に推移しました。

ライフサイエンス関連商品は、電材、フィルム、香料などの主力商材が好調で、売上、利益ともに堅調に推移しました。

この結果、化成品の売上高は9,964百万円(前年同四半期比2.5%減)セグメント利益(営業利益)は638百万円(前年同四半期比8.7%増)となりました。

 

② 機械資材

産業資材関連商品は、日系自動車メーカーの生産回復により売上、利益ともに堅調に推移しました。

グリーンテクノロジー関連商品(旧 機械・環境関連商品)は、木質バイオマス関連事業が本体案件の受注なく不調でしたが、飼料加工機器関連における消耗品販売の営業推進や大型設備投資案件の受注などがあり、前期比で好転しました。

科学機器関連商品は、メーカーの値上げなど販売価格高騰による受注減少や円安の影響で売上、利益ともに低調に推移しました。

コスモス商事㈱が取扱う資源開発関連商品は、地熱関連機材が好調を継続し、石油・ガス関連機材や海洋開発分野も堅調でした。㈱ワイピーテックが取扱う機能性飼料原料は主力商品の販売が好調でした。㈱スクラムが取扱うバイオ関連機器は遺伝子解析関連を中心に好調に推移しました。

この結果、機械資材の売上高は13,408百万円(前年同四半期比16.2%増)セグメント利益(営業利益)は1,464百万円(前年同四半期比10.6%増)となりました。

 

 

③ 海外現地法人

Sanyo Corporation of Americaは、フィルム関連や自動車関連が好調でした。三洋物産貿易(上海)有限公司は、景気減速の影響を受け、業績は昨年比で低調でした。Sanyo Trading Asia Co., Ltd.(タイ)は、自動車関連が好調でした。Sun Phoenix Mexico, S.A. de C.V.は、自動車関連が好調でした。Sanyo Trading India Private Limitedは、ゴム関連が不調でした。Sanyo Trading (Viet Nam) Co., Ltd.は、景気の落込みの影響を受け、低調でした。PT. Sanyo Trading Indonesiaは、ゴム関連が不調でした。

この結果、海外現地法人の売上高は9,276百万円(前年同四半期比2.7%減)セグメント利益(営業利益)は695百万円(前年同四半期比71.6%増)となりました。

 

2.財政状態

(資産)

流動資産は、商品及び製品が減少したものの現金及び預金や受取手形、売掛金及び契約資産の増加等により、前連結会計年度末比2,749百万円増加し、60,038百万円となりました。

固定資産は、のれんの償却により減少したもののその他の無形固定資産の取得による増加等により、前連結会計年度末比15百万円増加し、11,263百万円となりました。

この結果、当第1四半期連結会計期間末における総資産は71,302百万円前連結会計年度末比2,764百万円の増加)となりました。

 

(負債)

流動負債は、未払法人税等や賞与引当金の減少があったもののその他の流動負債の増加等により、前連結会計年度末比2,446百万円増加し、25,107百万円となりました。

固定負債は、長期借入金の減少等により、前連結会計年度末比168百万円減少し、1,816百万円となりました。

この結果、当第1四半期連結会計期間末における負債は26,924百万円前連結会計年度末比2,277百万円の増加)となりました。

 

(純資産)

親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加があったものの為替の変動による為替換算調整勘定の減少がありました。

この結果、当第1四半期連結会計期間末における純資産は44,378百万円前連結会計年度末比487百万円の増加)となりました。

 

(2)  優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

 

(3)  研究開発活動

第1四半期連結累計期間の研究開発費の総額は28百万円です。

機械資材セグメントにおいて、主にがんと自己免疫疾患領域の解析プラットフォームおよび臨床研究の研究開発活動を行っています。また、同セグメントにて酸素濃縮器や新生児体動センサーなどの医療機器の研究開発活動を行っています。