売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E27815 Japan GAAP


2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍の収束とともに経済活動の正常化が進み、景気は緩やかに回復しつつあります。しかしながら、賃金上昇は輸入価格の上昇を起点とする物価上昇に追い付いておらず、個人消費や設備投資は依然として力強さを欠き、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等、景気動向は不透明な状況が続いております。

 住宅業界におきましては、リフォーム需要が底堅く推移する一方で国内の新設住宅着工戸数は減少傾向が続いており、資材価格や人件費の上昇を原因とする建築コストの増加など、引き続き厳しい事業環境が継続しております。

 このような状況の中、当社グループは当連結会計年度を成長加速期の最終年度として、積極的な投資を行い、長期ビジョン達成に向けた道筋を作ることを目指し、国内事業の収益基盤強化、海外事業の成長拡大、新事業の創造に取り組みました。

 以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高8,430百万円(前年同期比9.0%増)、営業利益622百万円(前年同期比3.6%増)、経常利益606百万円(前年同期比0.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益453百万円(前年同期比1.2%増)となりました。

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。なお、各事業セグメントの売上高には、事業セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。

① 住設・建材EC事業

 住設・建材EC事業におきましては、価格改定による購入単価の上昇と既存顧客のリピート購入増加等により前年同期比で増収増益となりました。商品カテゴリ別では、引き続き洗面カテゴリが順調に伸びており、中でも、洗面空間をすっきり見せるスリムミラーボックス≪スミス≫が発売開始から約2年で全商品の売上トップ3に入るなど順調に売上を伸ばしているほか、高級ホテルのようなラグジュアリーな空間を演出する洗面カウンター≪フィオレット≫や、昨年発売したハイバックタイプの深型洗面台≪エルフォルム≫も順調に売上を伸ばしております。社名変更を控えているためマス広告などの積極的な認知広告は実施しておりませんが、WEB広告及びキーワード検索による非指名検索などからECサイトへの流入を促しました。

 以上の結果、売上高7,452百万円(前年同期比4.5%増)、セグメント利益927百万円(前年同期比0.9%増)となりました。

② 住宅事業

 住宅事業におきましては、子会社のベストブライト社においてエリアマーケティングが奏功し、高単価、高粗利の物件が販売できたことにより、前年同期比で増収増益となっております。一方、加盟工務店と一体となって自由設計でデザイン性の高い住宅設計を可能としていくサービス≪ASOLIE≫では、加盟工務店が当社の提供するデザインコードを利用して建築した「≪ASOLIE≫の家」の建築が進み、加盟工務店へ向けた住設・建材の売上も増加しております。

 以上の結果、売上高984百万円(前年同期比62.3%増)、セグメント損失8百万円(前年同四半期はセグメント損失48百万円)となりました。

 

 

 当第2四半期連結会計期間末の財政状態は次のとおりであります。

① 資産

 当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ343百万円減少し8,759百万円となりました。その主な要因は売掛金の増加186百万円があった一方で現金及び預金の減少358百万円、棚卸資産の減少163百万円があったことによるものであります

② 負債

 当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ665百万円減少し5,383百万円となりました。その主な要因は短期借入金の減少465百万円、未払法人税等の減少142百万円、長期借入金の減少47百万円があったことによるものであります

③ 純資産

 当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ322百万円増加し3,376百万円となりました。その主な要因は利益剰余金の増加270百万円、新株予約権の増加27百万円があったことによるものであります

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より326百万円減少し、2,000百万円となりました。

 当第2四半期連結会計期間末における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果得られた資金は484百万円(前年同期は77百万円の使用)となりました。税金等調整前四半期純利益604百万円、減価償却費77百万円を計上した一方で、法人税等の支払額244百万円を計上したことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果使用した資金は70百万円(前年同期比70.5%減)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出50百万円、有形固定資産の取得による支出23百万円を計上したことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果使用した資金は739百万円(前年同期は294百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入れによる収入200百万円を計上した一方で、短期借入金の返済による支出665百万円、配当金の支払額181百万円、長期借入金の返済による支出92百万円を計上したことによるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の

分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。