売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00552 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。

(1) 経営成績の状況

ニッケグループは、中長期ビジョン「ニッケグループRN(リニューアル・ニッケ)130ビジョン(2017~2026年度)」(以下「RN130ビジョン」という)において、各事業が魅力的な事業を創造し、今後の更なる企業価値向上に向けて、永続的な成長と発展を目指すことを掲げております。

当連結会計年度は、「RN130ビジョン」の最終フェーズとなる「RN130第3次中期経営計画(2024~2026年度)」の初年度となります。現在の不確実な事業環境下においても、足元の状況のみに左右されず中長期的かつグローバルな目線でリスクに対処するとともに、これらの変化をチャンスと捉え各種施策を実行しております。

この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高53,608百万円(前年同期比1.7%減)、営業利益4,668百万円(前年同期比2.2%増)、経常利益5,062百万円(前年同期比5.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3,674百万円(前年同期比10.9%増)となりました。

収益性と事業リスクを考慮し、当期から人とみらい開発事業の通信・新規サービス分野を縮小したこと等の影響で、売上高は減収となるも、営業利益は増益となりました。

 

セグメントごとの経営成績は以下のとおりです。

 

① 衣料繊維事業

衣料繊維事業の当第2四半期連結累計期間の経営成績は売上高15,306百万円(前年同期比1.4%増)、営業利益1,195百万円(前年同期比9.3%減)となりました。

(ユニフォーム分野)

学校制服用素材販売は、価格改定前の前倒し引取りにより堅調でした。官公庁制服用、一般企業制服用素材販売は、ともに好調でした。

(テキスタイル分野)

一般衣料用素材は、国内販売は顧客の在庫調整の影響を受け不調でした。海外販売は、欧州向け生地の販売が減少し不調でした。

(ヤーン分野)

糸の販売が減少し不調でした。

 

② 産業機材事業

産業機材事業の当第2四半期連結累計期間の経営成績は売上高12,173百万円(前年同期比3.9%増)、営業利益438百万円(前年同期比6.0%増)となりました。

(自動車関連分野)

車両向けの不織布や縫製糸・結束紐等は、自動車生産台数の減少により低調でした。車載電装品他製造ラインのファクトリーオートメーション設備の販売は、顧客からの受注・引合いが回復傾向にあり好調でした。

(環境関連分野)

フィルター資材等の環境・エネルギー関連資材は、顧客の在庫調整の影響を受けましたが、4月にグループに加わった㈱カンキョーテクノの売上が貢献し増収となりました。

(その他産業関連分野)

半導体関連装置や画像検査装置は、部材不足による客先への納品遅れが解消傾向にあり好調でした。OA向け資材、その他工業用資材は、顧客の在庫調整の影響を受け不調でした。

(生活関連分野)

ラケットスポーツ関連はバドミントンガットが市況の回復に加え新商品も好評である事から、好調でした。フィッシング関連は、釣り糸の新規OEM受注もありましたが、コロナ特需後の市況悪化により前年同期並みでした。生活関連資材は、中国市況低迷の影響を受け、楽器用フェルトの受注が不調でした。

 

③ 人とみらい開発事業

人とみらい開発事業の当第2四半期連結累計期間の経営成績は売上高12,703百万円(前年同期比22.3%減)、営業利益3,387百万円(前年同期比3.9%増)となりました。

(商業施設運営分野)

商業施設運営は、コルトンプラザのリニューアル効果が継続していることに加え、コロナ禍の影響も軽減され堅調でした。自社所有外の商業施設におけるプロパティマネジメントおよびコンサルティング業務は、前年同期並みでした。

(不動産開発分野)

不動産賃貸事業は、前年同期を上回りました。ソーラー事業は天候不良等の影響により不調でした。建設関連は前年同期並でした。

(ライフサポート分野)

保育関連は前年同期並みでした。介護関連は、コロナ禍の影響は継続していますが利用者・入所者数が徐々に回復しており前年同期を上回りました。スポーツ関連は、首都圏エリアで来場者が増加しており前年同期を上回りました。

(通信及び新規サービス分野)

通信・新規サービス分野は、収益性と事業リスクを考慮し当期から事業を縮小しております。

 

④ 生活流通事業

生活流通事業の当第2四半期連結累計期間の経営成績は売上高11,369百万円(前年同期比19.2%増)、営業利益426百万円(前年同期比36.6%増)となりました。

当期からサンコー株式会社、株式会社インテリアオフィスワンの2社が通期連結を開始していることが寄与し前年同期比では大幅な増収となりましたが、原材料費の高騰による仕入価格の上昇、激化しているEC事業等での広告宣伝費および物流費の上昇が継続しており、業績に影響を与えております。

(寝装品及び業務用品分野)

寝装品はEC向け販売が低調でした。業務用品は、航空機内膝掛けや災害用毛布が好調でした。

 

(生活雑貨分野)

100円ショップ向け等の雑貨販売は円安の影響を受け不調でした。家具類販売は、前期より株式会社インテリアオフィスワンがグループに加わったことから好調でした。EC向け生活家電販売は前年同期並みでした。フィルム関連は、スマートフォンの新機種発売により前年同期を上回りました。

(ホビー・クラフト分野)

スタンプ販売は、前年同期並みでした。スタンプ用インクの販売は、国内販売については不調でしたが、海外販売が好調でした。乗馬用品販売は好調でした。

(その他)

保険代理店の経営成績は前年同期並みでした。コンテナ販売は、大幅な増収となりました。

 

(2) 財政状態の状況

当第2四半期連結会計期間末における総資産は173,712百万円(前連結会計年度比4.6%増)となりました。

当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は68.2%となりました。

(流動資産)

当第2四半期連結会計期間末における流動資産は95,346百万円(前連結会計年度比2.7%増)となりました。その主な内容は、現金及び預金の増加2,630百万円や商品及び製品の増加1,779百万円、売上債権の減少3,041百万円等であります。

(固定資産)

当第2四半期連結会計期間末における固定資産は78,365百万円(前連結会計年度比6.9%増)となりました。その主な内容は、投資有価証券の増加4,208百万円や土地の増加417百万円等であります。

(流動負債)

当第2四半期連結会計期間末における流動負債は36,162百万円(前連結会計年度比5.6%増)となりました。その主な内容は、短期借入金の増加2,829百万円やその他流動負債の減少1,530百万円等であります。

(固定負債)

当第2四半期連結会計期間末における固定負債は18,007百万円(前連結会計年度比1.5%増)となりました。その主な内容は、繰延税金負債の増加1,302百万円や長期借入金の減少996百万円等であります。

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産は119,543百万円(前連結会計年度比4.7%増)となりました。その主な内容は、その他有価証券評価差額金の増加2,903百万円や自己株式の減少1,765百万円等であります。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,659百万円増加し、37,952百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間の営業活動による資金収入は、前第2四半期連結累計期間に比べ、売上債権の減少等により、1,140百万円増加し、6,121百万円となりました。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間の投資活動による資金支出は、前第2四半期連結累計期間に比べ、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出の増加等により、3,580百万円増加し、3,755百万円となりました。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当第2四半期連結累計期間の財務活動による資金収入は、前第2四半期連結累計期間に比べ、短期借入金の増加等により、2,092百万円増加し、241百万円となりました。

 

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5) 株式会社の支配に関する基本方針について

当第2四半期連結累計期間において、当社が定めている株式会社の支配に関する基本方針について重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における当社グループの研究開発費は463百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。