株式会社ダイドーリミテッド

ブランドなど:ニューヨーカー
繊維製品アパレルスタンダードTOPIX Small 2

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00550 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日2023年12月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症の影響からの経済活動の正常化が着実に進み、個人消費を中心に緩やかな回復基調がみられました。一方で、不安定な国際情勢に伴う世界的な資源価格の高騰や円安方向への為替変動等により、依然として先行き不透明な状況が続いております。

衣料品業界におきましては、経済活動の正常化に伴う人流の増加や円安を背景としたインバウンド需要の増加等により需要の回復がみられた一方で、秋冬商戦の立ち上がりにおいては平年より気温が高く推移したことによって重衣料の動き出しが遅れる等の厳しい状況もみられました。

このような経営環境のなか、当社グループは「お客様第一」「品質本位」の経営理念を基に、注力事業の効率化と収益力の強化に取り組んでおります。

衣料事業においては、製造部門では出荷量が増え、小売部門では個人消費の回復やインバウンド需要の増加を受け、売上高が前年同四半期比で増加いたしました。

不動産賃貸事業においては、前連結会計年度において賃貸用不動産の組み替えを行なうことを目的として本社ビルを売却したことによる売上の減少がありましたが、新たな賃貸用不動産の取得や商業施設の来館客数が増加したこと等により、売上高が前年同四半期比で増加いたしました。

当第3四半期連結累計期間の売上総利益は、売上高の増加に伴い、前年同四半期に比べ655百万円増加いたしました。

当第3四半期連結累計期間の営業損失は、手数料や賃借料の増加等がありましたが、売上総利益の増加等により、前年同四半期に比べ350百万円減少いたしました。

当第3四半期連結累計期間の経常損失は、補助金収入の減少等がありましたが、営業損失の減少等により、前年同四半期に比べ206百万円減少いたしました。

当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純損失は、投資有価証券売却損の増加等がありましたが、経常損失の減少等により、前年同四半期に比べ11百万円減少いたしました。

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は20,913百万円前年同四半期比5.3%増)、営業損失は575百万円前年同四半期は営業損失926百万円)、経常損失は435百万円前年同四半期は経常損失641百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は763百万円前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失774百万円)となりました。

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

 

① 衣料事業

当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同四半期と比較して1,006百万円増加し、18,753百万円前年同四半期比5.7%増)、セグメント損失は、前年同四半期と比較して407百万円減少し、246百万円前年同四半期はセグメント損失653百万円)となりました。

 

② 不動産賃貸事業

当第3四半期連結累計期間における売上高は、前年同四半期と比較して42百万円増加し、2,160百万円(前年同四半期比2.0%増)、セグメント利益は、前年同四半期と比較して47百万円減少し、347百万円前年同四半期比12.1%減)となりました。

 

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して23百万円増加し39,785百万円前連結会計年度末比0.1%増)となりました。主な変動内容は、不動産賃貸事業における賃貸用不動産の組み替えによる有形固定資産の増加や現金及び預金の減少等であります。

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して1,181百万円減少して13,322百万円前連結会計年度末比8.1%減)となり、自己資本比率は31.5%となりました。

 

(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(3) 研究開発活動

記載すべき重要な研究開発活動はありません。