売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E31321 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限が解除され、社会・経済活動が正常化に向かうなど、緩やかな回復傾向が続いております。

しかしながら、世界的な金融引締めの影響や中国経済の先行き不透明な情勢への懸念など、内外経済の下振れリスクに加えて、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響もあり、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。

外食産業におきましては、感染症対策の緩和等により人流が回復傾向にあるものの、円安やウクライナ情勢の長期化を起因とした原材料、エネルギー価格の高止まりと、それに伴う物価上昇による消費者マインドの変化に加え、慢性的な人手不足が続くなど、経営環境は依然として厳しい状況が続いております。

このような環境の中、当社グループでは、原価低減、モバイルオーダーシステムの導入による少人数で運営できる体制作りに引き続き取り組むとともに、既存店舗のリニューアル、新規出店に加えて、北海道札幌にフランチャイズ店1号店をオープンするなど業態開発にも取り組んでおります。

当第3四半期連結累計期間の直営店の出退店につきましては、4店舗を新規出店し、2店舗をリニューアルし、4店舗を閉店いたしました。これらにより、2023年12月末日現在の店舗数は、25店舗となりました。

また、「Everybody Oyster」のヴィジョンの下、『カッキテキ』な技術力を創造し、オイスターの安心安全の高付加価値を実現することで、牡蠣の生産から販売まで事業ポートフォリオを構築し、お客様一人一人の満足度を向上させていくとともに、複数の成長軸をもった持続的成長の実現と企業価値の向上を図ってまいります。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が前年度に比べて42,109千円増(1.5%増)の2,887,510千円、営業利益が加工事業の低迷や販売費及び一般販管費の増加等により前年度に比べて41,755千円減(45.2%減)の50,585千円、経常利益が前年度に比べて45,508千円減(49.1%減)の47,190千円、親会社株主に帰属する四半期純利益が前年度に比べて35,856千円減(37.7%減)の59,162千円となりました。

 

 セグメントの業績は次のとおりです。以下の売上高の数値は、セグメント間取引消去前となっております。

 報告セグメントと事業の内容の関係性は次のとおりです。

 ①「店舗事業」は、店舗事業、富山入善ヴィレッジ事業の店舗から構成されます。

 ②「卸売事業」は、当社の店舗事業を除く外部飲食店等への牡蠣関連の国内卸売事業となります。

  ③「加工事業] は、店舗事業のセントラルキッチン機能及び外部からの受託加工事業から構成されます。

  ④「その他」は、浄化センター、陸上養殖の所在エリア内でのイベント事業及びECサイト事業から構成

   されます。

 

 

① 店舗事業

当第3四半期連結累計期間においては、2023年5月に「8TH SEA OYSTER Barパルコヤ上野店」(東京都台東区)、2023年10月に「8TH SEA OYSTER Bar 渋谷ヒカリエ店」(東京都渋谷区)、2023年11月に「8TH SEA OYSTER Market Kitghen 阪急うめだ本店」(大阪府大阪市)、「8TH SEA OYSTER Bar 天神ソラリア店」(福岡県福岡市)の4店舗をオープンし、FC1号店として2023年11月に「8TH SEA OYSTER Bar ココノススキノ店」(北海道札幌市)もオープンしました。また、「阪急グランドビル店」と「ミント神戸店」のリニューアル工事も実施し、引き続き売上拡大に向けた出店・リニューアルを進める予定ですが、商業施設のリニューアルや大阪・梅田エリアの店舗戦略見直し等により、2023年8月に「福岡キャナルシティプラザ店」、2023年9月に「横浜モアーズ店」及び「梅田NU茶屋町店」、2023年12月に「池袋東口店」を閉店することとなりました。この結果、2023年12月末現在の直営店舗数は25店舗、FC1店舗となっております。

一方、業績においては、前年の新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けることはなかったため、前年と比べて売上を回復させることができましたが、将来に向けたスクラップ&ビルド(4店舗の出退店)や業態変更(2店舗)を実施したこと等により営業コストが増加しました。以上の結果、売上高2,450,068千円(前年同期比7.3%増)、セグメント利益297,209千円(前年同期比4.7%減)となりました。

 

② 卸売事業

当第3四半期連結累計期間においては、商社や飲食店が集まる食品展示会への出展や取引先の紹介依頼を強化し、販売先数の拡大に尽力し、売上は引き続き好調に推移しております。以上の結果、売上高340,430千円(前年同期比36.2%増)、セグメント利益108,114千円(前年同期比33.7%増)となりました。

 

③ 加工事業

当第3四半期連結累計期間においては、2021年5月より開始した海産物の受託加工事業により、本セグメントの収支改善が進んでおりましたが、当社が主に取り扱っているホタテの価格上昇により、回転寿司チェーンの取扱いが縮小した影響から前年と比べて収支が悪化しておりますが、引き続き本セグメントの赤字縮小に努めて参ります。以上の結果、売上高62,251千円(前年同期比76.6%減)、セグメント損失54,543千円(前年同期はセグメント損失21,942千円)となりました。

 

④ その他

当第3四半期連結累計期間においては、浄化センター及び陸上養殖エリア内でのイベント事業で売上が計上されたほか、ECサイト事業においても売上が計上されました。以上の結果、売上高61,166千円(前年同期比19.2%増)、セグメント利益7,094千円(前年同期はセグメント利益187千円)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末における総資産は2,399,069千円となり、前連結会計年度末と比較して8,312千円の増加となりました。これは主として、現金及び預金が374,639千円減少し、有形固定資産が180,421千円増加したこと等によるものです。

当第3四半期連結会計期間末における負債は1,334,567千円となり、前連結会計年度末と比較して37,319千円の減少となりました。これは主として、長期借入金が50,571千円減少したこと等によるものです。

当第3四半期連結会計期間末における純資産は1,064,502千円となり、前連結会計年度末と比較して45,632千円の増加となりました。これは主として、利益剰余金が59,162千円増加したこと等によるものです。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、35,038千円であります。
 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。