売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E05651 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2023年4月1日~2023年12月31日)におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の5類移行による経済活動の回復や、宿泊・飲食サービスがインバウンド需要を伸長するなど、引き続き緩やかな回復を見せました。

その一方、世界的な金融引き締めによる影響や、ロシア・ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化、資源・エネルギー価格の高騰、為替の変動、国内外の物価上昇、労働力不足の進行等が懸念され、先行き不透明な状況が続いております。

こうした中、当社グループが属する不動産業界では、資材価格高騰に伴う住宅価格の上昇や、物価高による消費マインド低下等の影響はありますが、引き続き低水準にある資金調達コストを背景として投資家の投資意欲は旺盛であり、不動産市場は概ね堅調に推移しております。

また、当社が注力するホテル関連分野の市場におきましては、海外からの訪日観光客を中心として、観光需要の回復は鮮明となっており、レジャー目的を中心とした宿泊施設の需要回復は、今後も期待できるものと考えております。

その一方、当社が注力する中国本土からの訪日観光客数は、日中関係や中国経済の先行き不安等により、コロナ禍以前と比較すると未だ低水準に留まっており、インバウンド需要の伸長効果を十分に享受できていない状況が続いております。

このような状況の下、当社グループでは、創業からの主事業であります「不動産事業」に加え、ホテル・宿泊施設等の運営、支援、開発等の事業を行う「ホテル運営事業」に軸足を置き、事業の整備と成長のための活動を推進してまいりました。

この結果、2023年11月8日付「ホテル運営事業における建物賃貸借予約契約締結のお知らせ」にて公表しましたとおり、2027年3月開業予定の「北海道ボールパークホテル(仮称)」の建物賃貸借予約契約締結を決議し、当社グループがこれまで運営してきたホテルと比較し、より大型の案件着手を開始いたしました。

その他、「その他事業」として、連結子会社である瀛創(上海)商務咨洵有限公司において、2023年10月11日付「連結子会社の送客事業の開始に関するお知らせ」にて公表しましたとおり、国内インバウンド送客事業を開始しました。併せて、連結子会社であるジャパンホテルインベストメント株式会社を中心として、ホテル施設への投資のためのファンド組成・運営を準備し、それぞれ注力してまいりました。

この結果、売上高は937,551千円(前年同四半期比94.1%増)、営業損失は87,086千円(前年同四半期は営業損失319,553千円)、経常損失は91,026千円(前年同四半期は経常損失317,450千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は54,406千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失318,392千円)となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

なお、ハーブガーデン運営事業につきましては、2023年8月29日付「連結子会社の異動(株式譲渡)に関するお知らせ」にて公表しましたとおり、連結子会社であった株式会社大多喜ハーブガーデンの全株式を譲渡したことにより、同社は第2四半期連結会計期間をもって、当社グループの連結範囲から外れました。

 

(不動産事業)

不動産事業につきましては、当第3四半期連結累計期間において、主にプロパティマネジメントに注力しましたが、その他、第2四半期連結会計期間において、販売用不動産の売却が一件成立し、売却額が収益に大きく寄与したことで、売上高は495,381千円(前年同四半期比122.4%増)、セグメント利益(営業利益)は221,813千円(前年同四半期比1,043.8%増)となりました。

(ホテル運営事業)

ホテル運営事業につきましては、当第3四半期連結累計期間において、自社ブランドやグローバルホテルブランドのホテルの運営に注力しましたが、当社が注力する中国本土からの訪日観光客需要が十分に回復に至っていないこと、そして新規ホテルの投資が進まなかったこと等により、売上高は338,636千円(前年同四半期比229.9%増)、セグメント損失(営業損失)は61,493千円(前年同四半期は111,447千円の営業損失)となりました。

(ハーブガーデン運営事業)

ハーブガーデン運営事業につきましては、第2四半期連結累計期間に連結子会社である大多喜ハーブガーデンの全株式を譲渡したことにより、連結数値への取り込みは、第2四半期連結累計期間までとなり、売上高は103,533千円(前年同四半期比34.3%減)、セグメント損失(営業損失)は4,175千円(前年同四半期は16,030千円の営業損失)となりました。

(その他)

その他事業につきましては、中国からの国内インバウンド送客を担う連結子会社の瀛創(上海)商務咨洵有限公司における国内インバウンド送客事業、及びジャパンホテルインベストメント株式会社を中心としたホテル投資ファンドのいずれも経費のみが発生し、前第3四半期連結累計期間、当第3四半期連結累計期間ともに売上高はありませんでした。この結果、セグメント損失(営業損失)は25,903千円(前年同四半期は26,944千円の営業損失)となりました。

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、流動資産は前連結会計年度末に比べ16,987千円増加し1,027,479千円となりました。これは主として、現金及び預金が226,621千円増加したこと等によるものです。固定資産は前連結会計年度末と比べ49,155千円減少し118,926千円となりました。これは主として、有形固定資産が61,163千円減少したこと等によるものです。繰延資産は、開業費が9,839千円増加し、12,279千円となりました。この結果、資産合計は前連結会計年度末と比べ22,328千円減少し、1,158,684千円となりました。

当第3四半期連結会計期間末の負債につきましては、流動負債は前連結会計年度末と比べ16,532千円増加し195,659千円となりました。これは主として、未払金が17,685千円増加したこと等によるものです。固定負債は前連結会計年度末に比べ10,878千円増加し320,057千円となりました。これは主として転換社債型新株予約権付社債が300,000千円増加したこと等によるものです。この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ27,410千円増加し、515,716千円となりました。

当第3四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ49,738千円減少し、642,967千円となりました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。