ヒロタグループホールディングス株式会社

ブランドなど:洋菓子のヒロタ
小売業飲食店名証ネクスト市場

売上高

利益

資産

キャッシュフロー

配当(単独)

ROE

EPS BPS




E00390 Japan GAAP


2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響による行動制限の解除により社会経済が正常化に向かう一方、国際情勢に起因するエネルギー資源や原材料等の価格高騰および為替の変動等による国内物価の上昇が消費マインド・企業活動に影響を及ぼしており、景気の先行きについては不透明な状況が続いております。

このような環境の中、当社グループは中核事業会社である株式会社洋菓子のヒロタを中心に事業会社3社の共同体制による商品開発、販売体制の強化に努め、10月1日から洋菓子のヒロタ創業100周年事業を積極的に推進致しました。商号変更を始め、企業・ブランドロゴの刷新や広告・販売促進施策を背景に新規直営3店舗とリニューアルした既存店舗の売上拡大を目指し、販売体制強化のもと洋菓子のヒロタ創業100周年限定の新商品の展開を開始しました。この期間で企業ブランドの再構築につきましては、一定の評価を得ることが出来ましたが、製造費用の高騰による売上原価率の上昇や販売費及び一般管理費の増加を吸収できるまでの売上高目標は達成出来ませんでした。

この結果、当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上高1,758,258千円(前年同四半期比3.6%増)、営業損失296,884千円(前年同四半期は8,885千円の営業利益)、経常損失297,518千円(前年同四半期は10,553千円の経常利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失299,523千円(前年同四半期は12,016千円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。

 

 

スイーツ事業の企業別の状況は次のとおりです。

 

(洋菓子のヒロタ)

創業100周年を迎え、新規直営3店舗と既存店舗のリニューアルにより創業100周年仕様の店舗環境が整い、販売する商品も100周年限定の新商品を展開いたしました。企業ブランドの再構築としては色々な場面で取り上げられ、今後の事業にも有益なスタートとなりましたが、期待した売上拡大にはつながらず増加した経費を吸収できず、また売上原価率も上昇が続き、結果として大きな営業損失となりました。

第4四半期以降、売上効率を重点に販売人件費、物流費の見直し、商品消化率など収益率の改善に向けた施策を実施してまいります。

 

 

(あわ家惣兵衛)

直営店舗につきましては、概ね計画通りの実績はあげることは出来ましたが、ヒロタ創業100周年への商品供給が前期より減少したため、固定的な製造原価を吸収できる生産高に至らず売上原価率が上昇したため、増収減益となりました。

第4四半期はモチベーション需要も多い時期でもあり、あわ家惣兵衛の得意な商品群を強化して業績の回復に努めてまいります

 

(トリアノン洋菓子店)

トリアノン洋菓子店の最盛期のクリスマス商戦は、クリスマスイブが日曜日の関係もあり市況は盛上がりに欠ける状況のなか、直営店舗の売上増加は図れず、ヒロタ創業100周年への商品供給も減少したため、生産高も拡大できず売上原価率が上昇したため減収減益となりました。

第4四半期はOEMの増加を目指し、改善に努めます。

 

この結果、スイーツ事業(本社費用等を除く)におきましては、売上高は1,758,258千円(前年同四半期比3.6%増)、営業損失は296,884千円(前年同四半期は8,885千円の営業利益)となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間の末日現在の財政状態は、総資産は、前連結会計年度末に比べ69,926千円増加し、1,321,772千円となりました。これは、流動資産において売掛金及び契約資産が132,152千円、有形固定資産において建物及び構築物が87,368千円増加し、流動資産において現金及び預金が306,889千円減少したことによるものであります。

負債は、前連結会計年度末に比べ369,449千円増加し、1,501,612千円となりました。これは主に、流動負債において買掛金が158,809千円、未払金が116,342千円増加したことによるものであります。

純資産合計は、前連結会計年度末に比べ299,523千円減少し、△179,839千円となりました。これは親会社株主に帰属する四半期純損失299,523千円計上したことによるものであります。